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6 幻
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狐に化かされた?そんなわけないだろう。
こんな時代に狐だ?そもそもこの地域にはキツネはいない。ただ、まあ言いたい事はわかる。
「幻を見ていたのは本当みたいだけどな」
「そう。だからさ……」
ーーー
放課後
「ちょっと待って速い……」
蜃気は昨日訪れた公園に走って行く。
俺はそれに付いていく。
「いいから、ついてこい」
昨日通った道の筈が、見覚えのない道に入っていた。
「ちょっとスマホ貸して」
蜃気に言われスマホを渡した。
「どうした?」
「見ろ」
スマホはこの地域の地図を表示していた。
そして地図の通りこの場所に建物がある。
「じゃあ、昨日の場所は……?」
「幻、、、なんだろうな。よし、帰るぞ土蜘蛛!なんか頭が混乱してる。一回帰ろう」
蜃気は帰ろうとしていた。
「蜃気待って」
「何だ?」
「アレって、見覚えないか?」
景色は違ったが、昨日入った建物とドアの形が同じ。いや、ドアだけは同じだった。
「入ってみる価値はありそうだな」
ドアに鍵はかかっていなくて、あっさりとドアは開いた。建物内は昨日と同じだった。
セメントの床。地下へ続く階段。
「俺達は、昨日ここで奇妙な体験をした」
蜃気は険しい顔で言った。
階段を下って行くにつれて光は届かなくなっていく。
階段が終わると、床があった。
前、右、左、と3つの通路があった。
「引き返したほうがいいんじゃないかな」
「いや、土蜘蛛。まだ道は始まったばかりだ」
「……」
「なんだよ」
「いや、お前が言うと雰囲気ぶっ壊れると思って(笑)」
「笑うな」
「ごめん(笑)」
タンタンタンタン
「なんの音だ?」
蜃気が言った。
シッ。俺は蜃気に静かにするようにジェスチャーをした。
足音は前の通路からだ。
タンタンタンタンタン!
歩くのが速まって来ていた。
「うわあっ」
人が俺の方にぶつかって来た。
「お、お前!」
蜃気が驚いているのが聞こえた。
こんな時代に狐だ?そもそもこの地域にはキツネはいない。ただ、まあ言いたい事はわかる。
「幻を見ていたのは本当みたいだけどな」
「そう。だからさ……」
ーーー
放課後
「ちょっと待って速い……」
蜃気は昨日訪れた公園に走って行く。
俺はそれに付いていく。
「いいから、ついてこい」
昨日通った道の筈が、見覚えのない道に入っていた。
「ちょっとスマホ貸して」
蜃気に言われスマホを渡した。
「どうした?」
「見ろ」
スマホはこの地域の地図を表示していた。
そして地図の通りこの場所に建物がある。
「じゃあ、昨日の場所は……?」
「幻、、、なんだろうな。よし、帰るぞ土蜘蛛!なんか頭が混乱してる。一回帰ろう」
蜃気は帰ろうとしていた。
「蜃気待って」
「何だ?」
「アレって、見覚えないか?」
景色は違ったが、昨日入った建物とドアの形が同じ。いや、ドアだけは同じだった。
「入ってみる価値はありそうだな」
ドアに鍵はかかっていなくて、あっさりとドアは開いた。建物内は昨日と同じだった。
セメントの床。地下へ続く階段。
「俺達は、昨日ここで奇妙な体験をした」
蜃気は険しい顔で言った。
階段を下って行くにつれて光は届かなくなっていく。
階段が終わると、床があった。
前、右、左、と3つの通路があった。
「引き返したほうがいいんじゃないかな」
「いや、土蜘蛛。まだ道は始まったばかりだ」
「……」
「なんだよ」
「いや、お前が言うと雰囲気ぶっ壊れると思って(笑)」
「笑うな」
「ごめん(笑)」
タンタンタンタン
「なんの音だ?」
蜃気が言った。
シッ。俺は蜃気に静かにするようにジェスチャーをした。
足音は前の通路からだ。
タンタンタンタンタン!
歩くのが速まって来ていた。
「うわあっ」
人が俺の方にぶつかって来た。
「お、お前!」
蜃気が驚いているのが聞こえた。
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