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第2章
26.下水道のアンデッド①
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アルターと話しをした後、エイクは“イフリートの宴亭”へ向かった。
妖魔討伐の報酬を受け取る為だが、同時にガゼックと今後の事を話し合う予定も取り付けたいと考えていた。
そして、昨日気になった下水道のアンデッド退治の仕事を請けるためでもある。
エイクは今の状況ならあの依頼は請ける価値があると思うようになっていた。
まず、報酬額が異常に低い事は、もはや気にしないでよいだろう。
なぜなら、今日のやり取りを経て、ロアンから金を受け取れる可能性はかなり高くなったと言えるからだ。
仮にロアンがこの期に及んで金の支払いを拒んだ場合、その金を当てにして活動する予定のアルターやセレナもこちらの味方につくだろうし、“黒翼鳥”のドロシーも、ロアンとエイクを比べれば、間違いなくエイクに味方するはずだ。何しろ彼女が当てにしているのはエイクの強さ、なのだから。
こうなったからには、ロアンがエイクに金の支払いを拒む事はほぼありえない。
そして、ドロシーとセレナという情報を扱う専門家といえる者達と知り合いになったことによって、自分の功績を効率よく世間に広めて、名声に結びつける伝手も手に入れたと言える。
このことを考え合わせると、報酬額はありえないほど低いが、王都に巣くっていたアンデッドを退治したという事で、名声を得るネタにはなりえるこの依頼は、請ける価値はあると考えてよい。
エイクはそう判断したのだった。
“イフリートの宴亭”でガゼックから妖魔討伐の報酬を受け取ったエイクは、早速賠償金の事について切り出した。
「50万G。2ヶ月で払う目途はあるか?」
ガゼックは黙って首を横に振った。
その様子は、昨日よりも更に弱りきっているように見えた。
恐らく金策に走ったものの実を結ばなかったのだろう。
既に偽証に対する罰金として多額の金を支払っているガゼックには、全く余裕がないはずだ。
この4年間散々自分を蔑み虐げていた相手の憔悴した姿を見て、エイクは笑みを浮かべた。
そして話しを続ける。
「それなら俺から提案がある。4日後の朝、冒険者が粗方店を出たところで話し合おう」
その日は昼からシャムロック商会の会長と会談する予定があった。
エイクはその前に片をつけてしまうつもりだった。
「分かりました」
「その時は、マーニャも必ず同席させろ。彼女にも関係がある話になる」
「……分かりました」
ガゼックには、何も拒否する事はできなかった。
エイクは満足げに笑みを深めた。
その後エイクは、下水道のアンデッド退治の依頼を請ける手続きをした。
そして、詳しい話を聞くために、この件を担当している衛兵がいるという衛兵隊詰所へ向かった。
「いや、アンデッドと言ってもたいした事はない。恐らく屍犬なのだ。
まあ、それでも場所が場所なのでね、我々衛兵よりも穴倉に慣れた冒険者諸君にお願いしようという事になったのだよ」
この件の担当者だと名乗った20歳そこそこに見える衛兵は、尊大な態度でそう述べた。
彼によると、今回の依頼のきっかけは、3ヶ月ほど前に起こった地震だったのだという。
地震の強さはそれほどではなく、被害は廃屋がいくつか崩れた程度だったが、それでも下水道跡の状況を確認する事となったのだそうだ。
そして、確認の為に下水道跡に降りた技師達が、腐敗した犬のようなものが動いているのを発見。
慌てて退散して、王都の治安を担う衛視隊が対応するということになった、とのことだった。
担当衛兵は話を続けた。
「それほど急ぐ事でもない。だがまあ、1月以内くらいで終わらせてくれ。下水道に降りる準備が整ったらまた私に声をかけてくれ。それ用の縦穴に案内する」
「そうですか」
そう応えたエイクだったが、心中で激しく衛兵を罵っていた。
(無能が。ゾンビドッグが出たということの意味が分からないのか!)
ゾンビドッグは確かに生前の敏捷性もなくしており、普通の犬よりもむしろ弱い。アンデッドとしては最弱クラスの存在と言える。ゾンビドッグを倒すだけなら駆け出しの冒険者にとってすら容易い事だ。
だが、ゾンビドッグが発生した背景を考えると深刻な事態も予想されるのだ。
そもそも、知性が低い動物が自然にアンデッドになるのは非常に稀である。
アンデッドは自然発生する事もあるが、自然にアンデッドになってしまうのは、多くの場合強い憎悪や未練を抱きつつ死んだ者だ。
そして、そのような強い憎悪や未練は高い知性を持つ者の方が抱き易い。
例えば担い手と呼ばれる者達や、上位の妖魔、知性の高さ故に普通の動物と区別して幻獣を呼ばれる存在、魔獣のなかでも高い知性を持つものとして創造された存在、こういったものは比較的アンデッドになる可能性が高い。
もちろん普通の動物でも、死ぬ時には憎しみや未練を抱いてはいるだろう。しかし、そのくらいの憎しみや未練では、通常はアンデッド化は起こらないのだ。
普通の動物でも、比較的知能が高く、群れを作るなど社会性のあるものは、死後アンデッド化する可能性はやや高くはなる。この点で犬は普通の動物の中ではアンデッド化しやすい方だ。
しかしそれは他の動物と比べた場合の話しであり、担い手達など高い知性を持つ者に比べれば、その可能性はやはり著しく低いと言える。
つまり、ゾンビドッグが現れたならば、それが自然発生したものではない可能性も、当然考慮するべきなのだ。
特に、通常は動物などいないはずの下水道跡という場所に現れたとなれば尚更だ。
自然発生ではなく動物がアンデッド化する理由は、いくつか考えられる。
禁じられた古語魔法が使われた。
冒涜神ゼーイムの特殊神聖魔法が使われた。
他者をアンデッド化する魔物が現れた。
異常にアンデッド化が起こりやすい特異な環境が発生した。
エイクも、直ぐに以上のような理由を思い浮かべる事ができた。この中のどれが正解だったとしても、王都の安全にとって由々しき事態だと言える。
とても何ヶ月も放置してよいはずがない。
目の前の衛兵はそのようなことを全く理解していないのである。
実際エイクがより詳しい状況を聞いても、衛兵は満足に応えられなかった。
「それでは点検の為に下水道に降りたという者達と話しをさせてください。どこに行けば会えますか?」
エイクは内心の侮蔑を隠してそう聞いた。
衛兵は下水道に降りた技師達がいる場所をエイクに教えた。
そして、下水道に降りる縦穴の場所は、当然彼らも知っているが、実際に降りる時は必ず自分に声をかけるようにと念を押した。
エイクはいずれにしろ準備に時間がかかるので、数日後にまた来ると述べ、衛兵の前を去った。
事態の深刻さをまるで理解していない衛兵の態度に不快感を覚えたエイクだったが、実は彼の苛立ちの理由はそれだけではなかった。
エイクは自分が名を名乗っても、衛兵がまるで態度を変えなかった事を、僅かに気にしていた。
フォルカスを倒す事になった一連の出来事によって、エイクは少なくとも衛兵達の間では、自分の名はかなり知られるようになったのではないかと思っていた。しかし、実際にはまだまだだったようだ。
(やはり、もっと実績を積む必要がある)
エイクはそう思いつつ、下水道に降りた技師達の元へ向かった。
妖魔討伐の報酬を受け取る為だが、同時にガゼックと今後の事を話し合う予定も取り付けたいと考えていた。
そして、昨日気になった下水道のアンデッド退治の仕事を請けるためでもある。
エイクは今の状況ならあの依頼は請ける価値があると思うようになっていた。
まず、報酬額が異常に低い事は、もはや気にしないでよいだろう。
なぜなら、今日のやり取りを経て、ロアンから金を受け取れる可能性はかなり高くなったと言えるからだ。
仮にロアンがこの期に及んで金の支払いを拒んだ場合、その金を当てにして活動する予定のアルターやセレナもこちらの味方につくだろうし、“黒翼鳥”のドロシーも、ロアンとエイクを比べれば、間違いなくエイクに味方するはずだ。何しろ彼女が当てにしているのはエイクの強さ、なのだから。
こうなったからには、ロアンがエイクに金の支払いを拒む事はほぼありえない。
そして、ドロシーとセレナという情報を扱う専門家といえる者達と知り合いになったことによって、自分の功績を効率よく世間に広めて、名声に結びつける伝手も手に入れたと言える。
このことを考え合わせると、報酬額はありえないほど低いが、王都に巣くっていたアンデッドを退治したという事で、名声を得るネタにはなりえるこの依頼は、請ける価値はあると考えてよい。
エイクはそう判断したのだった。
“イフリートの宴亭”でガゼックから妖魔討伐の報酬を受け取ったエイクは、早速賠償金の事について切り出した。
「50万G。2ヶ月で払う目途はあるか?」
ガゼックは黙って首を横に振った。
その様子は、昨日よりも更に弱りきっているように見えた。
恐らく金策に走ったものの実を結ばなかったのだろう。
既に偽証に対する罰金として多額の金を支払っているガゼックには、全く余裕がないはずだ。
この4年間散々自分を蔑み虐げていた相手の憔悴した姿を見て、エイクは笑みを浮かべた。
そして話しを続ける。
「それなら俺から提案がある。4日後の朝、冒険者が粗方店を出たところで話し合おう」
その日は昼からシャムロック商会の会長と会談する予定があった。
エイクはその前に片をつけてしまうつもりだった。
「分かりました」
「その時は、マーニャも必ず同席させろ。彼女にも関係がある話になる」
「……分かりました」
ガゼックには、何も拒否する事はできなかった。
エイクは満足げに笑みを深めた。
その後エイクは、下水道のアンデッド退治の依頼を請ける手続きをした。
そして、詳しい話を聞くために、この件を担当している衛兵がいるという衛兵隊詰所へ向かった。
「いや、アンデッドと言ってもたいした事はない。恐らく屍犬なのだ。
まあ、それでも場所が場所なのでね、我々衛兵よりも穴倉に慣れた冒険者諸君にお願いしようという事になったのだよ」
この件の担当者だと名乗った20歳そこそこに見える衛兵は、尊大な態度でそう述べた。
彼によると、今回の依頼のきっかけは、3ヶ月ほど前に起こった地震だったのだという。
地震の強さはそれほどではなく、被害は廃屋がいくつか崩れた程度だったが、それでも下水道跡の状況を確認する事となったのだそうだ。
そして、確認の為に下水道跡に降りた技師達が、腐敗した犬のようなものが動いているのを発見。
慌てて退散して、王都の治安を担う衛視隊が対応するということになった、とのことだった。
担当衛兵は話を続けた。
「それほど急ぐ事でもない。だがまあ、1月以内くらいで終わらせてくれ。下水道に降りる準備が整ったらまた私に声をかけてくれ。それ用の縦穴に案内する」
「そうですか」
そう応えたエイクだったが、心中で激しく衛兵を罵っていた。
(無能が。ゾンビドッグが出たということの意味が分からないのか!)
ゾンビドッグは確かに生前の敏捷性もなくしており、普通の犬よりもむしろ弱い。アンデッドとしては最弱クラスの存在と言える。ゾンビドッグを倒すだけなら駆け出しの冒険者にとってすら容易い事だ。
だが、ゾンビドッグが発生した背景を考えると深刻な事態も予想されるのだ。
そもそも、知性が低い動物が自然にアンデッドになるのは非常に稀である。
アンデッドは自然発生する事もあるが、自然にアンデッドになってしまうのは、多くの場合強い憎悪や未練を抱きつつ死んだ者だ。
そして、そのような強い憎悪や未練は高い知性を持つ者の方が抱き易い。
例えば担い手と呼ばれる者達や、上位の妖魔、知性の高さ故に普通の動物と区別して幻獣を呼ばれる存在、魔獣のなかでも高い知性を持つものとして創造された存在、こういったものは比較的アンデッドになる可能性が高い。
もちろん普通の動物でも、死ぬ時には憎しみや未練を抱いてはいるだろう。しかし、そのくらいの憎しみや未練では、通常はアンデッド化は起こらないのだ。
普通の動物でも、比較的知能が高く、群れを作るなど社会性のあるものは、死後アンデッド化する可能性はやや高くはなる。この点で犬は普通の動物の中ではアンデッド化しやすい方だ。
しかしそれは他の動物と比べた場合の話しであり、担い手達など高い知性を持つ者に比べれば、その可能性はやはり著しく低いと言える。
つまり、ゾンビドッグが現れたならば、それが自然発生したものではない可能性も、当然考慮するべきなのだ。
特に、通常は動物などいないはずの下水道跡という場所に現れたとなれば尚更だ。
自然発生ではなく動物がアンデッド化する理由は、いくつか考えられる。
禁じられた古語魔法が使われた。
冒涜神ゼーイムの特殊神聖魔法が使われた。
他者をアンデッド化する魔物が現れた。
異常にアンデッド化が起こりやすい特異な環境が発生した。
エイクも、直ぐに以上のような理由を思い浮かべる事ができた。この中のどれが正解だったとしても、王都の安全にとって由々しき事態だと言える。
とても何ヶ月も放置してよいはずがない。
目の前の衛兵はそのようなことを全く理解していないのである。
実際エイクがより詳しい状況を聞いても、衛兵は満足に応えられなかった。
「それでは点検の為に下水道に降りたという者達と話しをさせてください。どこに行けば会えますか?」
エイクは内心の侮蔑を隠してそう聞いた。
衛兵は下水道に降りた技師達がいる場所をエイクに教えた。
そして、下水道に降りる縦穴の場所は、当然彼らも知っているが、実際に降りる時は必ず自分に声をかけるようにと念を押した。
エイクはいずれにしろ準備に時間がかかるので、数日後にまた来ると述べ、衛兵の前を去った。
事態の深刻さをまるで理解していない衛兵の態度に不快感を覚えたエイクだったが、実は彼の苛立ちの理由はそれだけではなかった。
エイクは自分が名を名乗っても、衛兵がまるで態度を変えなかった事を、僅かに気にしていた。
フォルカスを倒す事になった一連の出来事によって、エイクは少なくとも衛兵達の間では、自分の名はかなり知られるようになったのではないかと思っていた。しかし、実際にはまだまだだったようだ。
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