剣魔神の記

 英雄と称えられる両親の下に生まれながら、全く力が身につかない少年エイク。
 強くなることを願い、ひたすらに剣を振るい過酷な鍛錬を己に課す彼だったが、容赦なく蔑まれ虐げられる。
 やがて彼の心に、自分を虐げる者達への、激しい憎悪が宿る。
(全員殺してやる。女は犯して殺す)
 業火のごとき復讐への欲望を心の奥底に隠しながら、何年もの不遇の時を過ごすエイク。
 だがしかし、その過酷な環境と弛まぬ鍛錬は彼に稀有な能力を与えていた。

 やがてそんな彼の下に転機が訪れる。
 襲い来る敵を粉砕し蹂躙する強さを手にした彼は、それまでの鬱憤を晴らすかのように、己の目的の為に、己の欲望に従って動き始めるのだった。

 これは、そんな剣聖とは呼べない男の物語である。

*第1章の前半は、世界観説明の要素が強いです。

*復讐要素は、そこまで強烈ではありません。
 とりあえず主人公が、女性キャラクターを、復讐の為に、殺すまでする予定はありません。

*主人公が強くなるのに割と時間がかかります(第1章の後半まで)。

*強くなった後も、主人公は最強でも無敵でも完璧でもありません。

*主人公は極悪人ではないですが、独自の倫理観に従って行動します。その倫理観は、基本的に低めです。特定のシチュエーションでは、特に低くなります。

*地球からの転移・転生、及び現代知識の要素はありません。

*作中において、レベルやステータスなどの数字で、登場人物の強さを表す予定はありません。

*『小説家になろう』に先行連載中です。
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