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第2章
14.能力の確認②
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エイクはクレイモアを構えたまま、物陰から離れてコボルドたちの前に姿を現した。
コボルトたちは、さすがに洞窟内で戦闘が起こっていることを理解しており、既にすっかり怯えていたのだが、エイクの姿を見ると一斉に逃げ出そうとした。
しかし、全てのコボルドが、エイクから少しでも遠くをすり抜けようと考えた為、互いにぶつかってしまい、上手く進めないでいる。先に逃げられないように他のコボルドの足を引っ張る者もいた。見苦しい限りだ。
エイクがそんなコボルドたちのオドを感知しながら念ずると、1体のコボルドの動きだけが早くなり、6体の動きが鈍り、3体は動けなくなって倒れた。
素早くなった1体がエイクをすり抜けようとしたところで、エイクはクレイモアをすばやく突いて容易くこれを殺した。
その後順次1体ずつ動きが早くなり、早くなった端からエイクに切られ、最後に動けなくなっていた3体も切り殺して、エイクは妖魔討伐を完全に終わらせた。
だが、エイクは不満気だった。
(コボルド相手なら、動きを止めることも出来るか。だた、コボルド相手にすら止められない者の方が多い。やはり使えないな……)
彼はコボルドの動きを変えた己の能力をそう評価した。
その能力は、相手のオドに干渉し、相手自身のマナを消費させて、無理やり錬生術を発動させるというものだった。
そして、通常の錬生術とは逆に、相手に身体の動きを鈍らせる事も出来た。その場合も相手のマナを無理やり消費させてそのような効果を得ていた。
エイクは最初にこの能力に気がついたとき、これこそ究極の力と考え興奮した。
敵のマナを消費させて敵の動きを鈍らせる、つまり自分は何も失うことなく敵を弱くさせることが事が出来るなら、戦いにおいて非常に有効だ。
そして、この能力を極めれば、ひとにらみするだけで敵を封殺できるのではないかとも考えたのだった。
だが、直ぐにその興奮は失望に変わった。
相手が抵抗しようとするとほとんどの場合抵抗されてしまい、効果を発揮できるのはエイクよりも極端に弱い者だけだったからだ。
例えば、ゴブリンや並みのボガードの動きを鈍らせる事は出来るが、少し強いボガードは無理だし、ゴブリンシャーマンやゴブリンロードも無理だった。
元々自分よりも圧倒的に弱い者を、更に弱くしてもほとんど意味がない。
先ほどのコボルドの一部のように動けなくなるなら、雑魚を逃がさないという効果もあるが、コボルド相手ですら動けなくなる者よりも動ける者の方が多いようでは、とても実戦で有効とは思えなかった。
また、通常の錬生術を発動させようとする場合も、相手に抵抗の意思があれば、同様にほとんどの場合抵抗されてしまうので、敵の魔法使いに無駄にオドを消費させるといった使い方も出来ない。
味方の援護としてはまだ使えそうだったが、これも実効性は低い。
無理やり発動させる事ができる錬生術は、身体能力強化などの初歩的なものばかりだったからだ。
相応に鍛えている戦士なら、初歩的な錬生術は既に会得している場合が多い。
そういう者にとっては、自分の意思で自分の望むタイミングで錬生術を発動した方が良いに決まっている。エイクに無理やり発動させられても迷惑なだけだろう。
そして戦士以外の者が錬生術を使っても余り意味がない。
つまり、この能力が有効な補助となる場面はかなり限られるのだ。
もし、自己治癒の錬生術を他者に発動させる事が出来れば、事実上の回復役になれるが、少なくとも今のところそのような高度な錬生術を他者に発動させる事は出来なかった。
それにエイクは回復役になるつもりもなかった。
(伝道師さんは、他人のオドを操るのが理想と言っていたけれど、これはやはり使えないな。
少なくともこの能力に拘るより、他に優先して鍛える事の方が遥かに多い)
それがエイクの出した結論だった。
(後は、一応一通り見回ってから帰るか)
能力の確認も終えたエイクはそう考えた。
自分のオド感知能力も完全ではないかもしれない。どこかにまだ隠れている敵がいるかもしれない。そう考えエイクは洞窟を一通り見回る事にした。
ベニート達が言うとおり余り奥が深くない洞窟なら、ざっと見て回ることは出来るだろう。
(それに、俺の戦いを見ていた者がいないかどうかも、出来るだけ確認したいしな)
エイクにとってはそれも重要な事だった。
彼は、基本的に自分の能力を出来る限り隠すつもりだった。
能力を多くの者に知られれば、対策を立てられてしまい、次の戦いで不利になってしまうからだ。
だが、能力を隠すということは全力を出さないということでもある。
全力を出さなければ戦いで不利になる事もあるだろう。例えば“夜明けの翼”との最初の戦いの時のように。
能力を隠したまま、全力を出さずに戦って負けるのは愚かだ。
だが、能力をさらけ出した結果、次の戦いで負けるのもまた愚かな行いだろう。
要するに、今の戦いに勝つための必要最低限の能力だけを発揮して、他の能力は隠したままで勝てば良いという事なのだが、その見極めは非常に難しい。
そのような見極めも戦闘技術の一部といえるのだろう。エイクは、そのような技術にも熟練しなければならないと考えていた。
現在のところエイクは、バフォメットとの戦いでほとんど全ての能力を駆使して戦ってしまっていた。だが、だからといって今後の戦いでも己の能力をひけらかすような事はすべきではない。
今後新たな能力を得たならば、それは出来るだけ知られないようにすべきだし、少なくとも自分の戦いを盗み見られるような事は避けるべきだ。
エイクは、そんなことを考えながら、洞窟の探索を行った。
確かに洞窟はそれほど深くまで続いてはおらず、何者かが潜んでいる事も、何らかの細工も見つからなかった。あまり極端に神経質になっても仕方がない。
そう思ったエイクは、ドルムド達が集まっていた祭壇のある場所へ戻った。
女トロールやオークの死体はそのままになっていた。
エイクは祭壇に祭られている像を慎重に観察した。
それは、顔を下に向け、右手は手のひらを上にして肩の高さまで上げ、左手は下を指さした男の像のように見えた。
その形状は、悪神ダグダロアを表すものだ。
顔を下に向けているのは、己の上には何もないということを示し、肩の高さまで上げられた右手のひらは、己を信じる者を己に準ずる高さまで押し上げるという事を表し、そして下を指さす左手は、己を信じぬ愚かな存在を討ち取るべしと指示しているのだという。
エイクが見た限りでは、その悪神像は普通に石を削りだしたもので、なんら細工もなければ魔法的なものも感じられなかった。
エイクはこの像をどうするか少し悩んだ。
悪神像などさっさと打ち壊してしまいたかったが、エイクの見立てが間違っていて何らかの仕掛けがあるかも知れない。
また、世の中には不用意に神像を壊して呪われるという話もある。
だが、それを言えば、神像を残しておいた事が後々不幸を招くという話も、同じくらいの頻度で存在する。
結局エイクは、どちらが良いか分からないならば、壊してしまった方が気持ちの上でも納得できると考えた。
そして念のため、離れた場所からオークが使っていた槍を投げて神像にあて様子を見た。
何事も起こらないのを確認し、更にオークが使っていた大きな斧を使って神像を粉々に砕いた。
砕いた結果も、やはりただの石くれだった。
だがエイクは、ダグダロアの神像を砕いた事は、自分がダグダロアの信徒と決定的な敵対関係になった事を、象徴しているように感じていた。
少なくとも、ダグダロアを奉じる軍隊のように鍛えられたトロール達が、この国の辺境の村を狙ったこと。そして、その集団を自身が壊滅させた事は紛れもない事実だ。
もしもドルムドらが本当に大きな組織の一部だったならば、自分はその組織全体を敵に回したことになるだろう。
エイクはその意味を深く心に刻み付けた。
(どちらにしろダグダロア信者は、光の担い手全体の敵対者。いや、ダグダロア信者以外の全ての者にとっての敵対者だ。ダグダロア信者が近くにいるならば、敵対以外の道はない。どうなろうと全力で戦う。それだけの事だ)
エイクは改めてそう考え、それからようやく洞窟を後にして、チムル村へと向かった。
コボルトたちは、さすがに洞窟内で戦闘が起こっていることを理解しており、既にすっかり怯えていたのだが、エイクの姿を見ると一斉に逃げ出そうとした。
しかし、全てのコボルドが、エイクから少しでも遠くをすり抜けようと考えた為、互いにぶつかってしまい、上手く進めないでいる。先に逃げられないように他のコボルドの足を引っ張る者もいた。見苦しい限りだ。
エイクがそんなコボルドたちのオドを感知しながら念ずると、1体のコボルドの動きだけが早くなり、6体の動きが鈍り、3体は動けなくなって倒れた。
素早くなった1体がエイクをすり抜けようとしたところで、エイクはクレイモアをすばやく突いて容易くこれを殺した。
その後順次1体ずつ動きが早くなり、早くなった端からエイクに切られ、最後に動けなくなっていた3体も切り殺して、エイクは妖魔討伐を完全に終わらせた。
だが、エイクは不満気だった。
(コボルド相手なら、動きを止めることも出来るか。だた、コボルド相手にすら止められない者の方が多い。やはり使えないな……)
彼はコボルドの動きを変えた己の能力をそう評価した。
その能力は、相手のオドに干渉し、相手自身のマナを消費させて、無理やり錬生術を発動させるというものだった。
そして、通常の錬生術とは逆に、相手に身体の動きを鈍らせる事も出来た。その場合も相手のマナを無理やり消費させてそのような効果を得ていた。
エイクは最初にこの能力に気がついたとき、これこそ究極の力と考え興奮した。
敵のマナを消費させて敵の動きを鈍らせる、つまり自分は何も失うことなく敵を弱くさせることが事が出来るなら、戦いにおいて非常に有効だ。
そして、この能力を極めれば、ひとにらみするだけで敵を封殺できるのではないかとも考えたのだった。
だが、直ぐにその興奮は失望に変わった。
相手が抵抗しようとするとほとんどの場合抵抗されてしまい、効果を発揮できるのはエイクよりも極端に弱い者だけだったからだ。
例えば、ゴブリンや並みのボガードの動きを鈍らせる事は出来るが、少し強いボガードは無理だし、ゴブリンシャーマンやゴブリンロードも無理だった。
元々自分よりも圧倒的に弱い者を、更に弱くしてもほとんど意味がない。
先ほどのコボルドの一部のように動けなくなるなら、雑魚を逃がさないという効果もあるが、コボルド相手ですら動けなくなる者よりも動ける者の方が多いようでは、とても実戦で有効とは思えなかった。
また、通常の錬生術を発動させようとする場合も、相手に抵抗の意思があれば、同様にほとんどの場合抵抗されてしまうので、敵の魔法使いに無駄にオドを消費させるといった使い方も出来ない。
味方の援護としてはまだ使えそうだったが、これも実効性は低い。
無理やり発動させる事ができる錬生術は、身体能力強化などの初歩的なものばかりだったからだ。
相応に鍛えている戦士なら、初歩的な錬生術は既に会得している場合が多い。
そういう者にとっては、自分の意思で自分の望むタイミングで錬生術を発動した方が良いに決まっている。エイクに無理やり発動させられても迷惑なだけだろう。
そして戦士以外の者が錬生術を使っても余り意味がない。
つまり、この能力が有効な補助となる場面はかなり限られるのだ。
もし、自己治癒の錬生術を他者に発動させる事が出来れば、事実上の回復役になれるが、少なくとも今のところそのような高度な錬生術を他者に発動させる事は出来なかった。
それにエイクは回復役になるつもりもなかった。
(伝道師さんは、他人のオドを操るのが理想と言っていたけれど、これはやはり使えないな。
少なくともこの能力に拘るより、他に優先して鍛える事の方が遥かに多い)
それがエイクの出した結論だった。
(後は、一応一通り見回ってから帰るか)
能力の確認も終えたエイクはそう考えた。
自分のオド感知能力も完全ではないかもしれない。どこかにまだ隠れている敵がいるかもしれない。そう考えエイクは洞窟を一通り見回る事にした。
ベニート達が言うとおり余り奥が深くない洞窟なら、ざっと見て回ることは出来るだろう。
(それに、俺の戦いを見ていた者がいないかどうかも、出来るだけ確認したいしな)
エイクにとってはそれも重要な事だった。
彼は、基本的に自分の能力を出来る限り隠すつもりだった。
能力を多くの者に知られれば、対策を立てられてしまい、次の戦いで不利になってしまうからだ。
だが、能力を隠すということは全力を出さないということでもある。
全力を出さなければ戦いで不利になる事もあるだろう。例えば“夜明けの翼”との最初の戦いの時のように。
能力を隠したまま、全力を出さずに戦って負けるのは愚かだ。
だが、能力をさらけ出した結果、次の戦いで負けるのもまた愚かな行いだろう。
要するに、今の戦いに勝つための必要最低限の能力だけを発揮して、他の能力は隠したままで勝てば良いという事なのだが、その見極めは非常に難しい。
そのような見極めも戦闘技術の一部といえるのだろう。エイクは、そのような技術にも熟練しなければならないと考えていた。
現在のところエイクは、バフォメットとの戦いでほとんど全ての能力を駆使して戦ってしまっていた。だが、だからといって今後の戦いでも己の能力をひけらかすような事はすべきではない。
今後新たな能力を得たならば、それは出来るだけ知られないようにすべきだし、少なくとも自分の戦いを盗み見られるような事は避けるべきだ。
エイクは、そんなことを考えながら、洞窟の探索を行った。
確かに洞窟はそれほど深くまで続いてはおらず、何者かが潜んでいる事も、何らかの細工も見つからなかった。あまり極端に神経質になっても仕方がない。
そう思ったエイクは、ドルムド達が集まっていた祭壇のある場所へ戻った。
女トロールやオークの死体はそのままになっていた。
エイクは祭壇に祭られている像を慎重に観察した。
それは、顔を下に向け、右手は手のひらを上にして肩の高さまで上げ、左手は下を指さした男の像のように見えた。
その形状は、悪神ダグダロアを表すものだ。
顔を下に向けているのは、己の上には何もないということを示し、肩の高さまで上げられた右手のひらは、己を信じる者を己に準ずる高さまで押し上げるという事を表し、そして下を指さす左手は、己を信じぬ愚かな存在を討ち取るべしと指示しているのだという。
エイクが見た限りでは、その悪神像は普通に石を削りだしたもので、なんら細工もなければ魔法的なものも感じられなかった。
エイクはこの像をどうするか少し悩んだ。
悪神像などさっさと打ち壊してしまいたかったが、エイクの見立てが間違っていて何らかの仕掛けがあるかも知れない。
また、世の中には不用意に神像を壊して呪われるという話もある。
だが、それを言えば、神像を残しておいた事が後々不幸を招くという話も、同じくらいの頻度で存在する。
結局エイクは、どちらが良いか分からないならば、壊してしまった方が気持ちの上でも納得できると考えた。
そして念のため、離れた場所からオークが使っていた槍を投げて神像にあて様子を見た。
何事も起こらないのを確認し、更にオークが使っていた大きな斧を使って神像を粉々に砕いた。
砕いた結果も、やはりただの石くれだった。
だがエイクは、ダグダロアの神像を砕いた事は、自分がダグダロアの信徒と決定的な敵対関係になった事を、象徴しているように感じていた。
少なくとも、ダグダロアを奉じる軍隊のように鍛えられたトロール達が、この国の辺境の村を狙ったこと。そして、その集団を自身が壊滅させた事は紛れもない事実だ。
もしもドルムドらが本当に大きな組織の一部だったならば、自分はその組織全体を敵に回したことになるだろう。
エイクはその意味を深く心に刻み付けた。
(どちらにしろダグダロア信者は、光の担い手全体の敵対者。いや、ダグダロア信者以外の全ての者にとっての敵対者だ。ダグダロア信者が近くにいるならば、敵対以外の道はない。どうなろうと全力で戦う。それだけの事だ)
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