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第5章
90.今後の為の会議②
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そんな、三者三様の者達との会議だったが、最初から若干紛糾した。
エイクが、自身の正体を隠したまま、偽名である“ルキセイク”として、ヴェスヴィア辺境伯領に関与したいと主張したのに対して、ヒエロニムがあくまでも“エイク・ファインド”自身との友好関係の構築を望んだからだ。
ヒエロニムは“エイク・ファインド”という存在にそれほど大きな価値を見出していた。
(これほどの実力者で組織力もあり、しかも英雄ガイゼイク様の息子。その影響力は相当のものになっているに違いありません。
是非とも“エイク・ファインド”と好を通じておきたいところです)
ヒエロニムはそのよう考えていた。
要するに、内々の関係ではなく、広く世に知られる形でエイクと友好関係を結びたいと考えたのである。
これに対してエイクは、極端な孤立状態にあるヴェスヴィア辺境伯と関係が深いと世間に知られてしまうと、自分に不利益が生じると考えていた。
服芸に自信がないエイクは、その懸念を率直に告げる。
「国内のほとんどの貴族から敵視されているヴェスヴィア辺境伯と、仲が良いと思われるのは、どう考えても気が進まない。俺にとって不利益な事も起こってしまうだろう」
ヒエロニムが沈痛な様子で答えた。
「そのご懸念は、事実と認める他ありません」
実際ヒエロニムは、牢から出た後、ヴェスヴィア辺境伯家の現況を詳しく知って驚いていた。
牢内にいる間も、ベアトリクスの配慮のお陰である程度の情報は得られており、状況悪化は予想していた。しかし、現実はその予想よりも更に悪かったのだ。
ヒエロニムは言葉を続ける。
「ですが、その状況は早急に解消するつもりです。軍務大臣エーミール・ルファス公爵に好を通じるよう働きかける予定なのです。この事は、ベアトリクス様も了承しておられます」
その言葉を受け、ベアトリクスもようやくエイクの方を向いて頷いた。
だが、直ぐに顔を伏せてしまった。
エイクはベアトリクスのそんな仕草をほとんど気にせず告げた。
「……ルファス公爵に、ね。だが、今更そんな事は、ルファス公爵の方で望まないだろう」
「いいえ、その様な事はありません。当家を派閥に取り込む事はルファス公爵にも大いに益があります。当家を除く南方旧貴族三家は、今では反ルファス公爵派の牙城と化しているからです。
この状況で、当家がルファス公爵に付くことは、政治的にも地理的にも大いに意義があります。
余りにも無茶な要求さえしなければ、常識の範囲内であれば、当家はルファス公爵に十分に厚遇されるはずだったのです」
この言葉は、ベアトリクスの父である前辺境伯への実質的な批判だった。
要するに、前辺境伯が余りにも無茶な、常識外れの要求をしたためにルファス公爵に見放されてしまったという事を意味しているからだ。
そして、説得力がある意見でもある。
「南方旧貴族のルファス公爵への感情はそんなに悪いのか?」
エイクはそう尋ねる。
「ええ、もちろんです。何しろ5年前のボルドー河畔の戦いにおいて、ルファス公爵は実質的に南方旧貴族を犠牲にして、レシア王国軍を罠にはめたようなものですから
まあ、その片棒を担いた私が言うのもなんですが」
ヒエロニムはそう返した。
「なるほど、だとすると、南方旧貴族の領土には、ルファス公爵の手は届きにくいのだろうな」
「その通りです。
元々南方辺境領の貴族領は、アストゥーリア王国において例外的に貴族の権限が大きく、王国政府も手を出しにくい領域でした。そこに、強い悪感情が働いていますから、ルファス公爵の手の者が入り込むのは相当難しいでしょう」
「だったら、やはりルファス公爵の手から逃れたい者にとっては、隠れるのに都合がいい場所という事になるな」
エイクはそうつぶやき、心の中で言葉を続けた。
(例えば、ルファス公爵暗殺未遂犯にとっては、な)
「もちろん、そうでしょう」
ヒエロニムはそのエイクの呟きにも答えを返した。
そして、エイクの様子を注意深く窺う。
もしも、今の話を聞いてもエイクが考えを変えない。つまり、ルファス公爵との関係改善を良しとしないならば、エイクとの関係を全て切る事も考えていた。
いかにエイクが有力でも、ルファス公爵とは比べ物にならないからだ。
エイクは、視線を落として考え込み始めた。
まず、ヒエロニムが言っているとおりに事態が進み、ヴェスヴィア辺境伯家がルファス公爵派の一員となったなら、ヴェスヴィア辺境伯家と友好な関係を築くという事は、要するにルファス公爵派と友好な関係を築く事に通じる。
だがエイクは、この事はそれほど大きな問題にはならないだろうと考えた。
あくまでも間接的な関係であり、エイク自身がルファス公爵派も属する事になるわけではないからだ。
実際、反対派閥の台頭を許しているとは言え、今も王国内で主流なのはルファス公爵派だ。当然属する貴族も多い。それらの貴族の一つと友好な関係にあるからといって、即座にルファス公爵と緊密だとは見なされないはずだ。
むしろ、極端な孤立状態にある今のヴェスヴィア辺境伯家と友好な関係を築くよりも、悪目立ちしなくなるだろう。
その様に判断した上で、エイクはエーミール・ルファス公爵の今後の行動について考えを進める。
(ルファス公爵は、近いうちに自ら南方辺境領に来るはずだ。公爵は今までの戦で、ずっと前線に出て自ら指揮を執っていた、現場を重視する人間だ。もうじき戦が始まるのに、戦地になる可能性が高い南方辺境領の状況を確認しないはずがない。
敵対的な旧貴族の領土にも足を運ぶだろう。日頃自分の配下を入れにくい場所だからこそ、むしろ自ら確認しようと思うはずだ。
その時に、何かが起こる可能性がある。少なくとも王都にいる時よりも警備が疎かになるのは間違いないのだから)
エイクがこんな事を考えているのは、父の仇である“虎使い”がエーミール・ルファス公爵を、標的にしている可能性があると思っているからだ。
エイクは、諸々の情報を配下の者達を共に検討して、フェルナン・ローリンゲン侯爵と賢者の学院のナースィルという者が、父の仇“虎使い”であろうと実質的に断定していた。少なくとも父殺害の実行犯は彼らだろう、と。
今は、その目的や背後関係の有無を調べ、敵の全体像を把握して、味方にすべき者を見定めようとしているところだ。
その検討をする中でエイクは、“虎使い”が自分にルファス公爵を疑うように仕向けてルファス公爵を殺させるように誘導しているのではないかと想像していた。
だとすれば、“虎使い”が標的とするのはルファス公爵という事になる。
もしも、この想像が正しければ、警備が疎かになる時を狙って“虎使い”がルファス公爵を襲う事もあり得る。
特に、ルファス公爵に敵対する者が身を隠し易い南方旧貴族領はうってつけの場所だろう。そこには、“虎使い”が何らかの手駒を潜ませているかも知れない。例えば、過去にルファス公爵を襲った暗殺未遂犯などを……。
そんなことを考えたのも、エイクが南方辺境領に拠点を作りたいと思った理由の一つだった。拠点を作って、南方辺境領の情報を集めようと思っていたのである。
更にエイクは、この事を踏まえて、“エイク・ファインド”がヴェスヴィア辺境伯と親密な関係になると、どんな影響が生じるかを考察する。
(仮に俺を誘導してルファス公爵を襲わせる計画が本当にあるなら、その俺が南方辺境領に出入りするようになった事を知れば、都合のいい条件が揃ったと考えて、俺を誘導する動きを強めるだろう。上手くすれば、その動きを捉えるて敵に迫ることが出来る。
そんな計画がなかったとしても、それでも、ここは一つ手を打って敵の反応をみても良いだろう。“虎使い”が事を急いでいる可能性もあるわけだしな)
“虎使い”が事を急いでいるかも知れない。というのは、“虎使い”とダグダロアの預言者が同一の存在だと仮定した場合の話である。
エイクの配下の1人であるアルターは、預言者の動きを検討する中で、預言者がこれまでの方針を変えて、事を急いでいるように見える。と考察していた。
正確に言えば、“虎使い”と預言者の関係はまだ確定してはいない。
だが、エイクは両者は同一の存在か、或いは“虎使い”は預言者の配下である可能性は高いと判断していた。
いくつもの仮定を積み重ねた確実性は低い話なのだが、それでもエイクはもう一歩踏み込んだ手を打つべきだろうと考えを定めた。
エイクは、視線を戻してヒエロニムに答える。
「……いいだろう。エイク・ファインドとして付き合う事にしよう。
けれど、ルキセイクの正体がエイク・ファインドだと明らかにするつもりはない。そんなことをすれば、色々な者に、偽名を使った理由を勘繰られて俺にとって不利になり過ぎる。
ルキセイクとエイク・ファインドはあくまでも別人で、ヴェスヴィア辺境伯家は今回の件とは別に、改めてエイク・ファインドと関係を結ぶことにして欲しい。これは、譲れない。
その為の方法も含めて、しっかりと話し合おう」
エイクはそう告げて、細かい話し合いに入った。
エイクが、自身の正体を隠したまま、偽名である“ルキセイク”として、ヴェスヴィア辺境伯領に関与したいと主張したのに対して、ヒエロニムがあくまでも“エイク・ファインド”自身との友好関係の構築を望んだからだ。
ヒエロニムは“エイク・ファインド”という存在にそれほど大きな価値を見出していた。
(これほどの実力者で組織力もあり、しかも英雄ガイゼイク様の息子。その影響力は相当のものになっているに違いありません。
是非とも“エイク・ファインド”と好を通じておきたいところです)
ヒエロニムはそのよう考えていた。
要するに、内々の関係ではなく、広く世に知られる形でエイクと友好関係を結びたいと考えたのである。
これに対してエイクは、極端な孤立状態にあるヴェスヴィア辺境伯と関係が深いと世間に知られてしまうと、自分に不利益が生じると考えていた。
服芸に自信がないエイクは、その懸念を率直に告げる。
「国内のほとんどの貴族から敵視されているヴェスヴィア辺境伯と、仲が良いと思われるのは、どう考えても気が進まない。俺にとって不利益な事も起こってしまうだろう」
ヒエロニムが沈痛な様子で答えた。
「そのご懸念は、事実と認める他ありません」
実際ヒエロニムは、牢から出た後、ヴェスヴィア辺境伯家の現況を詳しく知って驚いていた。
牢内にいる間も、ベアトリクスの配慮のお陰である程度の情報は得られており、状況悪化は予想していた。しかし、現実はその予想よりも更に悪かったのだ。
ヒエロニムは言葉を続ける。
「ですが、その状況は早急に解消するつもりです。軍務大臣エーミール・ルファス公爵に好を通じるよう働きかける予定なのです。この事は、ベアトリクス様も了承しておられます」
その言葉を受け、ベアトリクスもようやくエイクの方を向いて頷いた。
だが、直ぐに顔を伏せてしまった。
エイクはベアトリクスのそんな仕草をほとんど気にせず告げた。
「……ルファス公爵に、ね。だが、今更そんな事は、ルファス公爵の方で望まないだろう」
「いいえ、その様な事はありません。当家を派閥に取り込む事はルファス公爵にも大いに益があります。当家を除く南方旧貴族三家は、今では反ルファス公爵派の牙城と化しているからです。
この状況で、当家がルファス公爵に付くことは、政治的にも地理的にも大いに意義があります。
余りにも無茶な要求さえしなければ、常識の範囲内であれば、当家はルファス公爵に十分に厚遇されるはずだったのです」
この言葉は、ベアトリクスの父である前辺境伯への実質的な批判だった。
要するに、前辺境伯が余りにも無茶な、常識外れの要求をしたためにルファス公爵に見放されてしまったという事を意味しているからだ。
そして、説得力がある意見でもある。
「南方旧貴族のルファス公爵への感情はそんなに悪いのか?」
エイクはそう尋ねる。
「ええ、もちろんです。何しろ5年前のボルドー河畔の戦いにおいて、ルファス公爵は実質的に南方旧貴族を犠牲にして、レシア王国軍を罠にはめたようなものですから
まあ、その片棒を担いた私が言うのもなんですが」
ヒエロニムはそう返した。
「なるほど、だとすると、南方旧貴族の領土には、ルファス公爵の手は届きにくいのだろうな」
「その通りです。
元々南方辺境領の貴族領は、アストゥーリア王国において例外的に貴族の権限が大きく、王国政府も手を出しにくい領域でした。そこに、強い悪感情が働いていますから、ルファス公爵の手の者が入り込むのは相当難しいでしょう」
「だったら、やはりルファス公爵の手から逃れたい者にとっては、隠れるのに都合がいい場所という事になるな」
エイクはそうつぶやき、心の中で言葉を続けた。
(例えば、ルファス公爵暗殺未遂犯にとっては、な)
「もちろん、そうでしょう」
ヒエロニムはそのエイクの呟きにも答えを返した。
そして、エイクの様子を注意深く窺う。
もしも、今の話を聞いてもエイクが考えを変えない。つまり、ルファス公爵との関係改善を良しとしないならば、エイクとの関係を全て切る事も考えていた。
いかにエイクが有力でも、ルファス公爵とは比べ物にならないからだ。
エイクは、視線を落として考え込み始めた。
まず、ヒエロニムが言っているとおりに事態が進み、ヴェスヴィア辺境伯家がルファス公爵派の一員となったなら、ヴェスヴィア辺境伯家と友好な関係を築くという事は、要するにルファス公爵派と友好な関係を築く事に通じる。
だがエイクは、この事はそれほど大きな問題にはならないだろうと考えた。
あくまでも間接的な関係であり、エイク自身がルファス公爵派も属する事になるわけではないからだ。
実際、反対派閥の台頭を許しているとは言え、今も王国内で主流なのはルファス公爵派だ。当然属する貴族も多い。それらの貴族の一つと友好な関係にあるからといって、即座にルファス公爵と緊密だとは見なされないはずだ。
むしろ、極端な孤立状態にある今のヴェスヴィア辺境伯家と友好な関係を築くよりも、悪目立ちしなくなるだろう。
その様に判断した上で、エイクはエーミール・ルファス公爵の今後の行動について考えを進める。
(ルファス公爵は、近いうちに自ら南方辺境領に来るはずだ。公爵は今までの戦で、ずっと前線に出て自ら指揮を執っていた、現場を重視する人間だ。もうじき戦が始まるのに、戦地になる可能性が高い南方辺境領の状況を確認しないはずがない。
敵対的な旧貴族の領土にも足を運ぶだろう。日頃自分の配下を入れにくい場所だからこそ、むしろ自ら確認しようと思うはずだ。
その時に、何かが起こる可能性がある。少なくとも王都にいる時よりも警備が疎かになるのは間違いないのだから)
エイクがこんな事を考えているのは、父の仇である“虎使い”がエーミール・ルファス公爵を、標的にしている可能性があると思っているからだ。
エイクは、諸々の情報を配下の者達を共に検討して、フェルナン・ローリンゲン侯爵と賢者の学院のナースィルという者が、父の仇“虎使い”であろうと実質的に断定していた。少なくとも父殺害の実行犯は彼らだろう、と。
今は、その目的や背後関係の有無を調べ、敵の全体像を把握して、味方にすべき者を見定めようとしているところだ。
その検討をする中でエイクは、“虎使い”が自分にルファス公爵を疑うように仕向けてルファス公爵を殺させるように誘導しているのではないかと想像していた。
だとすれば、“虎使い”が標的とするのはルファス公爵という事になる。
もしも、この想像が正しければ、警備が疎かになる時を狙って“虎使い”がルファス公爵を襲う事もあり得る。
特に、ルファス公爵に敵対する者が身を隠し易い南方旧貴族領はうってつけの場所だろう。そこには、“虎使い”が何らかの手駒を潜ませているかも知れない。例えば、過去にルファス公爵を襲った暗殺未遂犯などを……。
そんなことを考えたのも、エイクが南方辺境領に拠点を作りたいと思った理由の一つだった。拠点を作って、南方辺境領の情報を集めようと思っていたのである。
更にエイクは、この事を踏まえて、“エイク・ファインド”がヴェスヴィア辺境伯と親密な関係になると、どんな影響が生じるかを考察する。
(仮に俺を誘導してルファス公爵を襲わせる計画が本当にあるなら、その俺が南方辺境領に出入りするようになった事を知れば、都合のいい条件が揃ったと考えて、俺を誘導する動きを強めるだろう。上手くすれば、その動きを捉えるて敵に迫ることが出来る。
そんな計画がなかったとしても、それでも、ここは一つ手を打って敵の反応をみても良いだろう。“虎使い”が事を急いでいる可能性もあるわけだしな)
“虎使い”が事を急いでいるかも知れない。というのは、“虎使い”とダグダロアの預言者が同一の存在だと仮定した場合の話である。
エイクの配下の1人であるアルターは、預言者の動きを検討する中で、預言者がこれまでの方針を変えて、事を急いでいるように見える。と考察していた。
正確に言えば、“虎使い”と預言者の関係はまだ確定してはいない。
だが、エイクは両者は同一の存在か、或いは“虎使い”は預言者の配下である可能性は高いと判断していた。
いくつもの仮定を積み重ねた確実性は低い話なのだが、それでもエイクはもう一歩踏み込んだ手を打つべきだろうと考えを定めた。
エイクは、視線を戻してヒエロニムに答える。
「……いいだろう。エイク・ファインドとして付き合う事にしよう。
けれど、ルキセイクの正体がエイク・ファインドだと明らかにするつもりはない。そんなことをすれば、色々な者に、偽名を使った理由を勘繰られて俺にとって不利になり過ぎる。
ルキセイクとエイク・ファインドはあくまでも別人で、ヴェスヴィア辺境伯家は今回の件とは別に、改めてエイク・ファインドと関係を結ぶことにして欲しい。これは、譲れない。
その為の方法も含めて、しっかりと話し合おう」
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