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第3章
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カールマン・ドゥーカス
26歳。男性。小貴族家の3男。男爵家当主。近衛騎士隊長。エイクと同じくらいの背丈、茶色の髪に優しげな容貌。
現在王国最強と言われている戦士。エーミール・ルファスと親しく、秘密を共有しており2人で話し合うことも珍しくない間柄。だが、エーミールの行動を全て理解しているわけではなく、フォルカス・ローリンゲンの不当な行いを黙認した事などについては、不審に思っている。
エーミールの意を受けて、エイクと直接会って軍に勧誘したが拒絶された。
その時、エイクに対して、今ならば勝てるだろうが数年後に勝てるとは言い切れない、という感想を持った。
ガイゼイク・ファインド
故人、享年55歳。“英雄”。エイクの父。くすんだ金髪を短く刈り込んでいる。瞳はエイクと似た碧眼。身長は今のエイクよりも少し高い。ガッチリとした体躯、険しくも整った威圧感を与える容貌。
親の顔も知らない貧民街の出身者だったが、非常に強く、冒険者、傭兵を経てアストゥーリア王国に仕官。王国軍最精鋭部隊である炎獅子隊の隊長にまで出世する。その過程では褒められないような行いもしていた。かつては自ら王になるという大望を懐いていたが諦めたという過去もある。
元々は戦神トゥーゲルを信じていたが、妻エレーナの影響もあり、国に仕官したときに光明神ハイファに宗旨替えしている。ただ、そのことに気恥ずかしさを感じ、公にはしていなかった。
我子の出産時に妻エレーナが死亡する悲劇に見舞われたが、そうして生まれたエイクのことを彼なりに慈しんで育てていた。
エイクに自身や妻の行いを包み隠さず語ったこともある。
ヤルミオンの森での妖魔討伐任務中に正体不明の魔物に襲われ死亡する。この魔物の襲撃が偶発的なものではなく、何者かの陰謀だった事が明らかになっている。
(余談)
アストゥーリア王国最大の都市、商都セレビアの貧民街の出身。
成人前から冒険者になり、長じて英雄級と称されるまでに大成する。
この間それなりにあくどい事も行い、大勢の女を囲ったりしていたが、無辜の一般人は傷つけないというくらいの矜持は持っていた。
王になりたいという望みについては、妖魔の領域を切り取って自分の王国を打ち立てるつもりだった。その為に、冒険者として名を上げた後に傭兵団を組織してその団長に納まり、南方のラベルナ王国に移って活動する。
ラベルナ王国の南は魔族の領域だったので、そこを切り取って自分の国を作ることを本気で考えていた。
しかし、本気で魔族領域に攻め込んで国取りをするつもりだと知った部下達が、そんな金にならない絵空事には付き合えないと言って離反。大半の女達にも逃げられ、残ったのはエイクの母のエレーナだけになってしまう。
失意に沈んだ末にいろいろ考え、王になるという夢を諦めて、故国に戻って軍に仕官した。
強者を必要としていた故国ではとんとん拍子に出世して、炎獅子隊の隊長にまで上り詰める。
エイクに対して、自分自身や妻エレーナの生涯を語ったことに関しては、本人は真摯な行為のつもりだったが、子供に聞かせてはいけない内容も多く含む話で、エイクの人格形成に結構な悪影響を与えている。
ファインドという家名は、炎獅子隊長に就任し、同時に一代限りの男爵位を得た時に自分で決めた。男爵位は子に引き継ぐ事は出来ないものだったが、家名を引き継ぐ事は許されていたので、エイクもファインドを名乗っている。
ちなみに、ガイゼイクの事を見限った元部下達は、その後想像していたよりも遥かにガイゼイクの存在が大きかったことを思い知って、「非現実的な夢を捨ててくれたなら、もう問題はないからまた一緒にやろう」って感じで、ガイゼイクに擦り寄って来た事がありました。
しかし、『あんたの馬鹿な夢には付き合えないと言って俺を見限った元部下達が、戻ってきて欲しいと言っているがもう遅い。俺は故国で英雄と呼ばれているんで、お前らはお前らで勝手にしてくれ』って感じでざまぁされた挙句、結局滅びました。
カサンドロ
故人。男性。バルバラが経営する孤児院“大樹の学舎”の出身者。アルマンドの双子の弟。
4年前に“大樹の学舎”困窮した際に、兄と同い年のラクリーサと共に働きに出たが、病にかかり死亡した。このことが、アルマンドがバルバラを怨む切っ掛けになった。
ガゼック
40歳前後に見える男性。エイクが属する冒険者の店“イフリートの宴亭”の店主。恰幅の良い、赤ら顔。
フォルカスとつながっており、長年エイクを不当に扱っていた。だが、フォルカスが闇教団と通じている事までは知らなかった。
エイクを裁く裁判においてあからさまに偽証を行い、偽証罪に問われ多額の罰金を支払った。
エイクに対する不当な行為も咎められ、多額の賠償金の支払いを命じられている。
その賠償金はエイクとの話し合いの結果、出資金としてエイクがガゼックに預けるという形にして、代わりに余裕がある時にはエイクに配当金を支払うということになった。
ただし、その条件として娘のマーニャがエイクと特別に親密な関係になる事を強いられている。
エイクの気持ち次第では、闇教団に通じていたことにされて処刑されるかもしれないと思っており、エイクに逆らえない。エイクに対して仕える者としての態度をとり、いわれるまま便宜をはかっている。
カテリーナ・ドノウェ
22歳。女性。冒険者。冒険者パーティ“夜明けの翼”のメンバーの1人。濃い紫色の豊かな髪、男好きする美貌。魅力的な体形。
魔術師で、上位の古語魔法にも手が届くほどの腕前。
下級貴族の出身だが、4年ほど前に実家を出奔し“夜明けの翼”に加わっている。パーティリーダーのテオドリックの愛人だった。
テオドリックらの悪事にも加担していた。エイクへの襲撃に参加し、敗れて捕らえられる。
その身柄は一時ハイファ神殿の預かりとなるが、エイクを身元引受人として釈放され、エイクに従う立場になる。
現在はエイクの指示により、冒険者パーティ“黄昏の蛇”に参加しており、エイクとゴルブロ一味との戦いでも活躍した。
ガルバ
故人。男性。冒険者。冒険者パーティ“夜明けの翼”のメンバーの1人。エイクよりは幾分低い身長。ガッチリとした体格。
テオドリックと同郷の重戦士。子供の頃からテオドリックと連携して戦っていた。
テオドリックの悪事にも加担していた。
テオドリックらと共にエイクを襲撃し、返り討ちにあって殺される。
カルロス
故人。男性。盗賊ギルド“猟犬の牙”の前ギルド長。
セレナの養父。3年前にセレナを情報収集部門の長に抜擢したが、その直後に倒れて昏睡状態に陥る。その状況でもしばらく生きていたが、1年ほど前に死亡した。
ドロシーによると、質が低い王都アイラナの盗賊の中では一番ましだった。カルロスが健在なら、グロチウスごときにいい様にされることはなかった、との事。
炎獅子隊の参謀を務めていた頃のアルターと何か因縁があった。
カロン
歴史上の人物。“地下の魔人”。
ある迷宮の支配権を得て、一国を滅ぼそうとした。暗黒神アーリファの信者だったと言われている。
ギスカー
25歳。男。炎獅子隊員→隊長補佐→隊長補佐兼副隊長。身長はエイクよりもやや低い。生真面目そうな顔立ちで、金髪を極端に短く刈り込んでいる。
ガイゼイクが戦死した時に同行していた炎獅子隊員。エイクに父の死の有様を伝えた。
父の死後苦境に立たされたエイクを助けようとしたが、平民出身で大した力はなくエイクの役には立たなかった。それでもエイクはギスカーに感謝しており、その後も良好な関係が続いている。
ガイゼイクの最後の戦いに強く心を動かされ、実力不足でガイゼイクを援護できなかった事を深く悔い、以後苛烈な鍛錬を己に課して炎獅子隊でも有数の実力を身につけた。
本来なら、実力主義の軍においては相当の出世をしているはずだったが、フォルカスの思惑により炎獅子隊隊長補佐という名目だけの役職に祭り上げられていた。
フォルカスの死後炎獅子隊副隊長を兼務することとなる。
カールマン・ドゥーカス近衛騎士隊長をエイクに紹介した。
ゴルブロ一味とエイクが争った際には、炎獅子隊の治安維持活動の一環としてゴルブロ一味の者達を何人も捕縛している。
キルケイト子爵
男性。アストゥーリア王国貴族。内務大臣。枢密会議参加者。
枢密会議では、エーミール・ルファス公爵に敵対する言動を取った。
キンバリー
小柄な中年男。上級中位の冒険者。
ロウダーがリーダーを務める冒険者パーティ“叡智への光”の斥候兼軽戦士。サルゴサの迷宮内でエイクを攻撃し返り討ちにあって殺された。
グラシア
15歳。女性。孤児→エイクの使用人
バルバラが経営する孤児院“大樹の学舎”で養われていた孤児だったが、アルターの紹介でエイクに仕えるようになる。
賢者の学院に入学できる程度の学力を修めており、精霊魔法を扱う。
グロチウス
40歳中頃に見える男性。闇の神々の一柱幻惑神ネメトを奉じる闇教団“呑み干すもの”の教主。顎鬚を伸ばしている。
本名はジャン。元々は20年近く前から娼館“精霊の泉”の用心棒だったが、いつの間にかネメトの神聖魔法を使うようになり“呑み干すもの”を組織する。
12年前に他者のオドを奪い取るネメトの神器を入手し、知己を得ていたフォルカス・ローリンゲンに提供する。フォルカスはこの神器を用いてエイクを呪い、そのオドを奪っていた。
フォルカスの協力もあって“精霊の泉”を乗っ取る。その後も教団の勢力を拡大させた。この間、本人は意識していなかったが、シャルシャーラの手助けを受けていた。
4年前に何者かの指示に従い、フォルカスと共にガイゼイク暗殺のお膳立てをした。
その際ガイゼイクと魔物の戦いの様子を伺っており、ガイゼイクに魔法をかけてその死の直接の切っ掛けをつくる。
その後ガイゼイクに代わって炎獅子隊長になったフォルカスを利用しつつ、王都アイラナに巣くう盗賊ギルドを次々に潰し、王都の裏社会制覇に手が届くところまで上り詰める。
しかし、呪いを破ったエイクに反撃されて敗れ、ハイファ神殿に囚われる。
まだ生きていはいるが、処刑される事は確定している。
ケイン
10歳ほどの少年。
孤児院“大樹の学舎”に養われている孤児の1人。
コルコクト
男性。ゴルブロの配下。幻惑神ネメトを奉じる優れた闇司祭。
回復魔法の使い手であり一味の中でも重要な位置に居た。
エイクとの戦いでは、エイクによって突然指名手配犯とされ、闇信仰審問官を勤めるハイファ神官ジョアンとその仲間、及び元トゥーゲル司祭で現冒険者のドミトリに襲撃され、ドミトリの一撃で意識を失い、3人の弟子共々捕縛される。
まだ生きているが、犯罪行為を行った闇信仰の信者が審問官に捕まれば、拷問の末の処刑と相場は決まっている。
ゴルブロ
故人。男性。盗賊団の頭目190cm近い大男、浅黒い肌に頭は剃り上げている。
北方都市連合の中核都市の一つハリバダードを荒らしまわっていた盗賊。
アストゥーリア王国の王都アイラナに移動し、エイクに攻撃を仕掛けた。サルゴサの迷宮でエイクを罠に嵌めることに成功したが、一騎打ちなどをしようとした結果、エイクに逃げられる。レイダーとの協力のもの再度エイクを罠に嵌めようとしたが、エイクに破られ、最終的に本人もエイクに討たれた。
サキュバスのシャルシャーラと協力関係にあった。
26歳。男性。小貴族家の3男。男爵家当主。近衛騎士隊長。エイクと同じくらいの背丈、茶色の髪に優しげな容貌。
現在王国最強と言われている戦士。エーミール・ルファスと親しく、秘密を共有しており2人で話し合うことも珍しくない間柄。だが、エーミールの行動を全て理解しているわけではなく、フォルカス・ローリンゲンの不当な行いを黙認した事などについては、不審に思っている。
エーミールの意を受けて、エイクと直接会って軍に勧誘したが拒絶された。
その時、エイクに対して、今ならば勝てるだろうが数年後に勝てるとは言い切れない、という感想を持った。
ガイゼイク・ファインド
故人、享年55歳。“英雄”。エイクの父。くすんだ金髪を短く刈り込んでいる。瞳はエイクと似た碧眼。身長は今のエイクよりも少し高い。ガッチリとした体躯、険しくも整った威圧感を与える容貌。
親の顔も知らない貧民街の出身者だったが、非常に強く、冒険者、傭兵を経てアストゥーリア王国に仕官。王国軍最精鋭部隊である炎獅子隊の隊長にまで出世する。その過程では褒められないような行いもしていた。かつては自ら王になるという大望を懐いていたが諦めたという過去もある。
元々は戦神トゥーゲルを信じていたが、妻エレーナの影響もあり、国に仕官したときに光明神ハイファに宗旨替えしている。ただ、そのことに気恥ずかしさを感じ、公にはしていなかった。
我子の出産時に妻エレーナが死亡する悲劇に見舞われたが、そうして生まれたエイクのことを彼なりに慈しんで育てていた。
エイクに自身や妻の行いを包み隠さず語ったこともある。
ヤルミオンの森での妖魔討伐任務中に正体不明の魔物に襲われ死亡する。この魔物の襲撃が偶発的なものではなく、何者かの陰謀だった事が明らかになっている。
(余談)
アストゥーリア王国最大の都市、商都セレビアの貧民街の出身。
成人前から冒険者になり、長じて英雄級と称されるまでに大成する。
この間それなりにあくどい事も行い、大勢の女を囲ったりしていたが、無辜の一般人は傷つけないというくらいの矜持は持っていた。
王になりたいという望みについては、妖魔の領域を切り取って自分の王国を打ち立てるつもりだった。その為に、冒険者として名を上げた後に傭兵団を組織してその団長に納まり、南方のラベルナ王国に移って活動する。
ラベルナ王国の南は魔族の領域だったので、そこを切り取って自分の国を作ることを本気で考えていた。
しかし、本気で魔族領域に攻め込んで国取りをするつもりだと知った部下達が、そんな金にならない絵空事には付き合えないと言って離反。大半の女達にも逃げられ、残ったのはエイクの母のエレーナだけになってしまう。
失意に沈んだ末にいろいろ考え、王になるという夢を諦めて、故国に戻って軍に仕官した。
強者を必要としていた故国ではとんとん拍子に出世して、炎獅子隊の隊長にまで上り詰める。
エイクに対して、自分自身や妻エレーナの生涯を語ったことに関しては、本人は真摯な行為のつもりだったが、子供に聞かせてはいけない内容も多く含む話で、エイクの人格形成に結構な悪影響を与えている。
ファインドという家名は、炎獅子隊長に就任し、同時に一代限りの男爵位を得た時に自分で決めた。男爵位は子に引き継ぐ事は出来ないものだったが、家名を引き継ぐ事は許されていたので、エイクもファインドを名乗っている。
ちなみに、ガイゼイクの事を見限った元部下達は、その後想像していたよりも遥かにガイゼイクの存在が大きかったことを思い知って、「非現実的な夢を捨ててくれたなら、もう問題はないからまた一緒にやろう」って感じで、ガイゼイクに擦り寄って来た事がありました。
しかし、『あんたの馬鹿な夢には付き合えないと言って俺を見限った元部下達が、戻ってきて欲しいと言っているがもう遅い。俺は故国で英雄と呼ばれているんで、お前らはお前らで勝手にしてくれ』って感じでざまぁされた挙句、結局滅びました。
カサンドロ
故人。男性。バルバラが経営する孤児院“大樹の学舎”の出身者。アルマンドの双子の弟。
4年前に“大樹の学舎”困窮した際に、兄と同い年のラクリーサと共に働きに出たが、病にかかり死亡した。このことが、アルマンドがバルバラを怨む切っ掛けになった。
ガゼック
40歳前後に見える男性。エイクが属する冒険者の店“イフリートの宴亭”の店主。恰幅の良い、赤ら顔。
フォルカスとつながっており、長年エイクを不当に扱っていた。だが、フォルカスが闇教団と通じている事までは知らなかった。
エイクを裁く裁判においてあからさまに偽証を行い、偽証罪に問われ多額の罰金を支払った。
エイクに対する不当な行為も咎められ、多額の賠償金の支払いを命じられている。
その賠償金はエイクとの話し合いの結果、出資金としてエイクがガゼックに預けるという形にして、代わりに余裕がある時にはエイクに配当金を支払うということになった。
ただし、その条件として娘のマーニャがエイクと特別に親密な関係になる事を強いられている。
エイクの気持ち次第では、闇教団に通じていたことにされて処刑されるかもしれないと思っており、エイクに逆らえない。エイクに対して仕える者としての態度をとり、いわれるまま便宜をはかっている。
カテリーナ・ドノウェ
22歳。女性。冒険者。冒険者パーティ“夜明けの翼”のメンバーの1人。濃い紫色の豊かな髪、男好きする美貌。魅力的な体形。
魔術師で、上位の古語魔法にも手が届くほどの腕前。
下級貴族の出身だが、4年ほど前に実家を出奔し“夜明けの翼”に加わっている。パーティリーダーのテオドリックの愛人だった。
テオドリックらの悪事にも加担していた。エイクへの襲撃に参加し、敗れて捕らえられる。
その身柄は一時ハイファ神殿の預かりとなるが、エイクを身元引受人として釈放され、エイクに従う立場になる。
現在はエイクの指示により、冒険者パーティ“黄昏の蛇”に参加しており、エイクとゴルブロ一味との戦いでも活躍した。
ガルバ
故人。男性。冒険者。冒険者パーティ“夜明けの翼”のメンバーの1人。エイクよりは幾分低い身長。ガッチリとした体格。
テオドリックと同郷の重戦士。子供の頃からテオドリックと連携して戦っていた。
テオドリックの悪事にも加担していた。
テオドリックらと共にエイクを襲撃し、返り討ちにあって殺される。
カルロス
故人。男性。盗賊ギルド“猟犬の牙”の前ギルド長。
セレナの養父。3年前にセレナを情報収集部門の長に抜擢したが、その直後に倒れて昏睡状態に陥る。その状況でもしばらく生きていたが、1年ほど前に死亡した。
ドロシーによると、質が低い王都アイラナの盗賊の中では一番ましだった。カルロスが健在なら、グロチウスごときにいい様にされることはなかった、との事。
炎獅子隊の参謀を務めていた頃のアルターと何か因縁があった。
カロン
歴史上の人物。“地下の魔人”。
ある迷宮の支配権を得て、一国を滅ぼそうとした。暗黒神アーリファの信者だったと言われている。
ギスカー
25歳。男。炎獅子隊員→隊長補佐→隊長補佐兼副隊長。身長はエイクよりもやや低い。生真面目そうな顔立ちで、金髪を極端に短く刈り込んでいる。
ガイゼイクが戦死した時に同行していた炎獅子隊員。エイクに父の死の有様を伝えた。
父の死後苦境に立たされたエイクを助けようとしたが、平民出身で大した力はなくエイクの役には立たなかった。それでもエイクはギスカーに感謝しており、その後も良好な関係が続いている。
ガイゼイクの最後の戦いに強く心を動かされ、実力不足でガイゼイクを援護できなかった事を深く悔い、以後苛烈な鍛錬を己に課して炎獅子隊でも有数の実力を身につけた。
本来なら、実力主義の軍においては相当の出世をしているはずだったが、フォルカスの思惑により炎獅子隊隊長補佐という名目だけの役職に祭り上げられていた。
フォルカスの死後炎獅子隊副隊長を兼務することとなる。
カールマン・ドゥーカス近衛騎士隊長をエイクに紹介した。
ゴルブロ一味とエイクが争った際には、炎獅子隊の治安維持活動の一環としてゴルブロ一味の者達を何人も捕縛している。
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枢密会議では、エーミール・ルファス公爵に敵対する言動を取った。
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小柄な中年男。上級中位の冒険者。
ロウダーがリーダーを務める冒険者パーティ“叡智への光”の斥候兼軽戦士。サルゴサの迷宮内でエイクを攻撃し返り討ちにあって殺された。
グラシア
15歳。女性。孤児→エイクの使用人
バルバラが経営する孤児院“大樹の学舎”で養われていた孤児だったが、アルターの紹介でエイクに仕えるようになる。
賢者の学院に入学できる程度の学力を修めており、精霊魔法を扱う。
グロチウス
40歳中頃に見える男性。闇の神々の一柱幻惑神ネメトを奉じる闇教団“呑み干すもの”の教主。顎鬚を伸ばしている。
本名はジャン。元々は20年近く前から娼館“精霊の泉”の用心棒だったが、いつの間にかネメトの神聖魔法を使うようになり“呑み干すもの”を組織する。
12年前に他者のオドを奪い取るネメトの神器を入手し、知己を得ていたフォルカス・ローリンゲンに提供する。フォルカスはこの神器を用いてエイクを呪い、そのオドを奪っていた。
フォルカスの協力もあって“精霊の泉”を乗っ取る。その後も教団の勢力を拡大させた。この間、本人は意識していなかったが、シャルシャーラの手助けを受けていた。
4年前に何者かの指示に従い、フォルカスと共にガイゼイク暗殺のお膳立てをした。
その際ガイゼイクと魔物の戦いの様子を伺っており、ガイゼイクに魔法をかけてその死の直接の切っ掛けをつくる。
その後ガイゼイクに代わって炎獅子隊長になったフォルカスを利用しつつ、王都アイラナに巣くう盗賊ギルドを次々に潰し、王都の裏社会制覇に手が届くところまで上り詰める。
しかし、呪いを破ったエイクに反撃されて敗れ、ハイファ神殿に囚われる。
まだ生きていはいるが、処刑される事は確定している。
ケイン
10歳ほどの少年。
孤児院“大樹の学舎”に養われている孤児の1人。
コルコクト
男性。ゴルブロの配下。幻惑神ネメトを奉じる優れた闇司祭。
回復魔法の使い手であり一味の中でも重要な位置に居た。
エイクとの戦いでは、エイクによって突然指名手配犯とされ、闇信仰審問官を勤めるハイファ神官ジョアンとその仲間、及び元トゥーゲル司祭で現冒険者のドミトリに襲撃され、ドミトリの一撃で意識を失い、3人の弟子共々捕縛される。
まだ生きているが、犯罪行為を行った闇信仰の信者が審問官に捕まれば、拷問の末の処刑と相場は決まっている。
ゴルブロ
故人。男性。盗賊団の頭目190cm近い大男、浅黒い肌に頭は剃り上げている。
北方都市連合の中核都市の一つハリバダードを荒らしまわっていた盗賊。
アストゥーリア王国の王都アイラナに移動し、エイクに攻撃を仕掛けた。サルゴサの迷宮でエイクを罠に嵌めることに成功したが、一騎打ちなどをしようとした結果、エイクに逃げられる。レイダーとの協力のもの再度エイクを罠に嵌めようとしたが、エイクに破られ、最終的に本人もエイクに討たれた。
サキュバスのシャルシャーラと協力関係にあった。
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