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第3章
2.枢密会議①
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新暦1175年9月1日。
その日、アストゥーリア王国では枢密会議と呼ばれる、政府首脳による会議が開催されていた。
枢密会議は、宰相と軍務・財務・外務・内務の4部局の正副大臣の合計9名で構成されている。
本来の最高権力者たる国王の臨席はないが、即位以来政の実務に関心を示さない国王エリック・アストゥーラは、この会議の決定を覆したことはなく、実質的にこの会議によって国の政策が決められていた。
会議の議長は宰相が勤める事となっているが、国王からの篤い信任を得て実際にこの会議を主導しているのが、軍務大臣にして軍総司令官のエーミール・ルファス公爵であることは周知の事実だった。
本日の主な議題は、炎獅子隊隊長という軍の要職に就いていたフォルカス・ローリンゲン侯爵の変死を踏まえた政策の見直しについてである。
本来であればもっと早くに開かれるべき会議であったが、十分な真相究明がなされていないとの理由によって先延ばしされていたのだった。
しかし、これ以上の先延ばしは出来ないとして、月が改まったのを機に開催される運びとなったのである。
フォルカスの事件の影響は甚大なものだった。
まず、軍事的な影響として、王国最精鋭部隊たる炎獅子隊の戦力が大きく削がれたことが上げられる。
隊長を勤め強者として近隣諸国にも名が知られていたフォルカス本人、そして3人の副隊長の1人だったロドリゴ・イシュモスが死亡した。
そして、その他にも17名の隊員を追放せざるを得なかった。いくら軍が実力主義といっても、流石にデーモンに変ずるような者とごく親しくしていた者をそのまま使うわけには行かなかったからだ。
これによって炎獅子隊は約1割の人員減となった。
この影響は小さくはない。
更に深刻なのは、軍全体の士気の低下だ。
自分達の上に立ち偉そうにしていた者が、闇教団に連なっていたとなれば士気の低下は免れない。
軍の他にも混乱は広がっていた。
この事件の影響は、ローリンゲン侯爵家とイシュモス伯爵家だけに留まらなかったからだ。
捕らえられたネメト教団教主の供述から、フォルカスと親しくしていた者の中には、ネメト教団の存在を知っていた者も幾人かいた事が発覚したのである。
特に貴族3人とそれなりの規模の商人2人が、婦女子を虐待して惨殺する、おぞましい行いに参加していた事すら明らかになった。
ハイファ神殿の取調べによりこのような事実が発覚してしまった以上、彼らをかばい立て出来る者は誰もいなかった。
出来た事は、貴族達は己の罪を認めて自死した事にして内々に処刑し、公開処刑を避けたことだけだった。
大事にしたくないと考えた政府当局が最大限の情報操作を行った結果、一般民衆は悪い事をした貴族と商人が何人か処刑された。くらいにしか認識していなかったが、貴族とそれなりの規模の商人が一度に何人も死んだ影響は大きかった。
だが、最大の悪影響は他国に対する信用の失墜だ。
幾人かの貴族が闇教団と通じており、更に有力貴族で軍の要職にも就いていた者がデーモンに変ずるようでは、国自体が信用されなくなるのも当然である。
交渉相手がデーモンに変わるかも知れないなどと考えれば、まともな交渉など出来ない。
この影響は極めて大きい。
普段会議を強力に主導し、ほとんど反論を許さないエーミール・ルファス公爵も、今回の会議ばかりは精彩を欠いた。
何しろ、このような重大事を引き起こしたフォルカス・ローリンゲンはエーミールの派閥に属しており、しかも彼を炎獅子隊隊長に引き立てたのはエーミールだったからだ。
そして、代わりに気炎を上げたのは、最大の被害を被ったといえる外務局だった。
外務副大臣を務めるデュナス伯爵が声高に発言した。
「私は改めて北方都市連合への侵攻を提案いたします」
軍務副大臣が即座に反論する。
「馬鹿な!軍が混乱している今、新たな軍事行動を起こすなど考えられん」
しかし、デュナス伯爵は引き下がらなかった。
「混乱しているからこそです。今のまま停戦期間が終われば、レシア王国とクミル・ヴィント二重王国は絶好の機会とばかりに攻めてくるでしょう。
それを防ぐには、短期間に兵の士気を鼓舞し、国威を発揚し、国力も上げねばならない。そのための北進です」
「停戦が切れるまでに後4カ月しかないのだぞ!そのような短期間に北方都市連合を落とすなど不可能だ!そもそも都市連合は我が国の長年の友邦ではないか!」
「4カ月しかなくなってしまった事自体が軍の責任でしょう。
この5年間の停戦期間中に、ブルゴール帝国と足並みを揃えて都市連合を落とすべしと、我々が何度も提案したにも関わらず、軍はその全てを却下した。
長年の友邦だ、というその理由だけで。その責任をどうお考えなのです?軍務大臣殿」
デュナス伯爵はエーミールを正面から見据えてそう発言した。
そして更に続ける。
「大臣のお言葉伺いたいものですな。
北方都市連合を攻めてはならないという理由を、是非お教えください。
今まで軍が言い連ねてきた、オフィーリア女王以来の友邦だからという理由ではなく、今日的な理由を、です。
今重要なのは、古の女王陛下のお言いつけではなく、今日の我が国にとっての利害なのですから。
ルファス大臣。あなたは、今の我が国の重鎮なのであってオフィーリア女王陛下の従者ではないのですぞ」
その言葉を受け、議場がかすかにざわめいた。
オフィーリア女王の従者、あるいは侍女という表現は、ルファス公爵家に対してやや侮蔑的に使われる言葉だった。
それは、公爵家の祖となった人物が、文字通りオフィーリア女王の侍女だった事に由来する。
かつて貴族の反乱が起こった際、当時のオフィーリア王女に従った者は少なく、最後には1人の近衛騎士と、1人の侍女しか残らなかった。
ちなみに、その侍女はハーフエルフだった。後にハーフエルフの精霊使いを伴侶とするオフィーリア王女は、それ以前からハーフエルフの侍女を身近においていた。王女にエルフ愛好癖があったではないかと言われる所以である。
いずれにしても、オフィーリア王女に従う者は、そのわずか2人となってしまった。
そして、王女達はヤルミオンの森に逃げ込んだものの、ついに敵に追いつかれあわや3人諸共殺されそうになってしまう。
偉大な精霊使いが王女達を助けたのは正にその時だった。
やがて王国を取り戻して即位したオフィーリア女王は、命を賭して己に従ったその2人に、公爵の地位をもって報いた。
当然ながら伝統ある貴族らは反対した。しかし、女王の「貴公らはあの時どこにいた?」の一言に言葉を失った。
2人のうち近衛騎士は子をなさず、あえて養子も迎えなったため、その新たな公爵家は1代で絶えた。しかし、侍女の家系は後に残った。それこそがルファス公爵家なのである。
元々その侍女は、身寄りもないハーフエルフの自分に良くしてくれるオフィーリアに対して、絶対の忠誠を誓っていた。そしてあり得ぬほどの厚遇に恐懼し、子々孫々までの忠誠を誓った。
以来ルファス公爵家の者達は、始祖の意思を守り、王家への絶対の忠誠をつくし続け、王家もそのようなルファス公爵家を信頼し、重く用いていた。
当代においても、現国王エリック・アストゥーラは、エーミール・ルファス公爵の姪にあたるリディアを王妃に迎えてこれを溺愛している。
エーミールはこれらの縁に加えて、自ら数々の軍功をあげることで王からの全幅の信頼を得て、実質的な最高権力者となっていた。
しかし、その権力も盤石なものではない。
元々エーミールが専横を振るう事に不満を持つ者達はいた。
彼らはエリック国王が政に興味を示さないのはリディア王妃に誑かされているからで、裏で糸を引いているのはエーミールであると見なし、リディア王妃を古の悪女、エーミールを悪臣に例えこれを非難していた。
従来そのような声は権力からあぶれた者の愚痴程度でしかなかったのだが、近年諸々の要素によって反ルファス派は力を増し、ついに枢密会議の席でエーミールを揶揄するかのようは発言がなされるまでになったのである。
その日、アストゥーリア王国では枢密会議と呼ばれる、政府首脳による会議が開催されていた。
枢密会議は、宰相と軍務・財務・外務・内務の4部局の正副大臣の合計9名で構成されている。
本来の最高権力者たる国王の臨席はないが、即位以来政の実務に関心を示さない国王エリック・アストゥーラは、この会議の決定を覆したことはなく、実質的にこの会議によって国の政策が決められていた。
会議の議長は宰相が勤める事となっているが、国王からの篤い信任を得て実際にこの会議を主導しているのが、軍務大臣にして軍総司令官のエーミール・ルファス公爵であることは周知の事実だった。
本日の主な議題は、炎獅子隊隊長という軍の要職に就いていたフォルカス・ローリンゲン侯爵の変死を踏まえた政策の見直しについてである。
本来であればもっと早くに開かれるべき会議であったが、十分な真相究明がなされていないとの理由によって先延ばしされていたのだった。
しかし、これ以上の先延ばしは出来ないとして、月が改まったのを機に開催される運びとなったのである。
フォルカスの事件の影響は甚大なものだった。
まず、軍事的な影響として、王国最精鋭部隊たる炎獅子隊の戦力が大きく削がれたことが上げられる。
隊長を勤め強者として近隣諸国にも名が知られていたフォルカス本人、そして3人の副隊長の1人だったロドリゴ・イシュモスが死亡した。
そして、その他にも17名の隊員を追放せざるを得なかった。いくら軍が実力主義といっても、流石にデーモンに変ずるような者とごく親しくしていた者をそのまま使うわけには行かなかったからだ。
これによって炎獅子隊は約1割の人員減となった。
この影響は小さくはない。
更に深刻なのは、軍全体の士気の低下だ。
自分達の上に立ち偉そうにしていた者が、闇教団に連なっていたとなれば士気の低下は免れない。
軍の他にも混乱は広がっていた。
この事件の影響は、ローリンゲン侯爵家とイシュモス伯爵家だけに留まらなかったからだ。
捕らえられたネメト教団教主の供述から、フォルカスと親しくしていた者の中には、ネメト教団の存在を知っていた者も幾人かいた事が発覚したのである。
特に貴族3人とそれなりの規模の商人2人が、婦女子を虐待して惨殺する、おぞましい行いに参加していた事すら明らかになった。
ハイファ神殿の取調べによりこのような事実が発覚してしまった以上、彼らをかばい立て出来る者は誰もいなかった。
出来た事は、貴族達は己の罪を認めて自死した事にして内々に処刑し、公開処刑を避けたことだけだった。
大事にしたくないと考えた政府当局が最大限の情報操作を行った結果、一般民衆は悪い事をした貴族と商人が何人か処刑された。くらいにしか認識していなかったが、貴族とそれなりの規模の商人が一度に何人も死んだ影響は大きかった。
だが、最大の悪影響は他国に対する信用の失墜だ。
幾人かの貴族が闇教団と通じており、更に有力貴族で軍の要職にも就いていた者がデーモンに変ずるようでは、国自体が信用されなくなるのも当然である。
交渉相手がデーモンに変わるかも知れないなどと考えれば、まともな交渉など出来ない。
この影響は極めて大きい。
普段会議を強力に主導し、ほとんど反論を許さないエーミール・ルファス公爵も、今回の会議ばかりは精彩を欠いた。
何しろ、このような重大事を引き起こしたフォルカス・ローリンゲンはエーミールの派閥に属しており、しかも彼を炎獅子隊隊長に引き立てたのはエーミールだったからだ。
そして、代わりに気炎を上げたのは、最大の被害を被ったといえる外務局だった。
外務副大臣を務めるデュナス伯爵が声高に発言した。
「私は改めて北方都市連合への侵攻を提案いたします」
軍務副大臣が即座に反論する。
「馬鹿な!軍が混乱している今、新たな軍事行動を起こすなど考えられん」
しかし、デュナス伯爵は引き下がらなかった。
「混乱しているからこそです。今のまま停戦期間が終われば、レシア王国とクミル・ヴィント二重王国は絶好の機会とばかりに攻めてくるでしょう。
それを防ぐには、短期間に兵の士気を鼓舞し、国威を発揚し、国力も上げねばならない。そのための北進です」
「停戦が切れるまでに後4カ月しかないのだぞ!そのような短期間に北方都市連合を落とすなど不可能だ!そもそも都市連合は我が国の長年の友邦ではないか!」
「4カ月しかなくなってしまった事自体が軍の責任でしょう。
この5年間の停戦期間中に、ブルゴール帝国と足並みを揃えて都市連合を落とすべしと、我々が何度も提案したにも関わらず、軍はその全てを却下した。
長年の友邦だ、というその理由だけで。その責任をどうお考えなのです?軍務大臣殿」
デュナス伯爵はエーミールを正面から見据えてそう発言した。
そして更に続ける。
「大臣のお言葉伺いたいものですな。
北方都市連合を攻めてはならないという理由を、是非お教えください。
今まで軍が言い連ねてきた、オフィーリア女王以来の友邦だからという理由ではなく、今日的な理由を、です。
今重要なのは、古の女王陛下のお言いつけではなく、今日の我が国にとっての利害なのですから。
ルファス大臣。あなたは、今の我が国の重鎮なのであってオフィーリア女王陛下の従者ではないのですぞ」
その言葉を受け、議場がかすかにざわめいた。
オフィーリア女王の従者、あるいは侍女という表現は、ルファス公爵家に対してやや侮蔑的に使われる言葉だった。
それは、公爵家の祖となった人物が、文字通りオフィーリア女王の侍女だった事に由来する。
かつて貴族の反乱が起こった際、当時のオフィーリア王女に従った者は少なく、最後には1人の近衛騎士と、1人の侍女しか残らなかった。
ちなみに、その侍女はハーフエルフだった。後にハーフエルフの精霊使いを伴侶とするオフィーリア王女は、それ以前からハーフエルフの侍女を身近においていた。王女にエルフ愛好癖があったではないかと言われる所以である。
いずれにしても、オフィーリア王女に従う者は、そのわずか2人となってしまった。
そして、王女達はヤルミオンの森に逃げ込んだものの、ついに敵に追いつかれあわや3人諸共殺されそうになってしまう。
偉大な精霊使いが王女達を助けたのは正にその時だった。
やがて王国を取り戻して即位したオフィーリア女王は、命を賭して己に従ったその2人に、公爵の地位をもって報いた。
当然ながら伝統ある貴族らは反対した。しかし、女王の「貴公らはあの時どこにいた?」の一言に言葉を失った。
2人のうち近衛騎士は子をなさず、あえて養子も迎えなったため、その新たな公爵家は1代で絶えた。しかし、侍女の家系は後に残った。それこそがルファス公爵家なのである。
元々その侍女は、身寄りもないハーフエルフの自分に良くしてくれるオフィーリアに対して、絶対の忠誠を誓っていた。そしてあり得ぬほどの厚遇に恐懼し、子々孫々までの忠誠を誓った。
以来ルファス公爵家の者達は、始祖の意思を守り、王家への絶対の忠誠をつくし続け、王家もそのようなルファス公爵家を信頼し、重く用いていた。
当代においても、現国王エリック・アストゥーラは、エーミール・ルファス公爵の姪にあたるリディアを王妃に迎えてこれを溺愛している。
エーミールはこれらの縁に加えて、自ら数々の軍功をあげることで王からの全幅の信頼を得て、実質的な最高権力者となっていた。
しかし、その権力も盤石なものではない。
元々エーミールが専横を振るう事に不満を持つ者達はいた。
彼らはエリック国王が政に興味を示さないのはリディア王妃に誑かされているからで、裏で糸を引いているのはエーミールであると見なし、リディア王妃を古の悪女、エーミールを悪臣に例えこれを非難していた。
従来そのような声は権力からあぶれた者の愚痴程度でしかなかったのだが、近年諸々の要素によって反ルファス派は力を増し、ついに枢密会議の席でエーミールを揶揄するかのようは発言がなされるまでになったのである。
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