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第5章
58.ワレイザ砦に至る
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「起きてくれ」
エイクは、自分の背中で微かな寝息を立てているベアトリクスに向かって告げた。そして、体を軽くゆする。
「ん、うぅん」
そんな声を発しながら、ベアトリクスが目を覚ました。
「……。す、すまない」
そして、数瞬の後に、自分がエイクに背負われたまま寝入ってしまっていた事に気づいてそう告げる。
エイクは構わず言葉を続けた。
「ワレイザ砦の近くまで着いた。万が一にも間違いはないと思うが、一応確認してくれ」
刻限は夜を迎えていた。しかし、前方に城壁の姿を見ることが出来た。
今夜は月が大きく出ており、月光によって辺りは仄かに照らされていたし、城壁の要所々々に何か所も明かりが灯されていたからだ。むしろ、かなり目立っている。
その城壁を見ながらベアトリクスが答えた。
「ああ、確かにワレイザ砦だ。間違いはない。それから、あちらにあるのがワレイザの街」
そして、そう言って指を指す。
その方向にもところどころ明かりが灯っており、確かに街並みがあった。
「ワレイザの街に信用できる者はいるだろうか」
「いや、いない。少なくとも、この状況で間違いなく味方になってくれると確信できる者は」
エイクの問いにベアトリクスはそう答えて首を横に振る。
「それなら街に身を隠すべきではないな。出来るだけ砦の近くで身をひそめているべきだ。もう少し近づこう」
エイクは直ぐにでも砦に攻撃を仕掛けるつもりだった。だが、流石にベアトリクスを連れて攻撃に行くわけにはいかない。だから、どこかで待機していてもらう必要がある。
街に頼れる相手がいないならば、何かあった時にエイクが駆けつけやすいよう、待機する場所は出来るだけ砦に近い方が良い。エイクはそう判断したのである。
「分った」
ベアトリクスにも異存はなかった。
エイクは、ベアトリクスを背負ったまま、慎重に砦に近づいていった。
これ以上近づけば敵に見つかってしまう。そう思える場所に至ったエイクは「この辺でいいだろう」と告げて腰を下ろした。
ベアトリクスはゆっくりとエイクの背から離れる。
ワレイザ砦の周辺は基本的に平らで開けているのだが、その場所はちょっとした窪地になっており、座っていれば砦から容易に見つかる事はなさそうだった。
「ここでしばらく待っていてくれ。何かあった時には、これを吹いて知らせて欲しい」
エイクはそう告げると、魔法の荷物袋から小さな笛を取り出した。
それは、エイクに倒されたオスグリアの副官が仲間に退却を命じる為に吹き鳴らした笛だった。エイクはそれを回収していたのである。敵が退却の合図に使っていた笛なのだから、敵を攪乱させるのに使えるかもしれないと思ったからだ。
その笛を、危急を知らせるのに使おうというわけだった。
エイクは、その笛を水袋の水を使ってもう一度洗い清めてからベアトリクスに渡した。
「承知した」
ベアトリクスはそう告げて笛を受け取る。
彼女はエイクと離れる事に心細さを感じていた。だが、この状況で離れたくないと駄々をこねるほど愚かではなかった。戦いにおいて自分が足手まといになる事もわかっている。
「武運を祈っている」
だから、そう告げた。
エイクとしても、この場にベアトリクスを1人残してゆく事に不安はあった。
今のところ、周囲に気になるようなオドは存在しない。しかし、エイクが砦で戦っている間に、ベアトリクスの身に危険が迫る可能性は否定できない。
エイクはオドを探知する事が出来る。しかし、オドというものは生き物が死んだ時にその身体から発散されるものであり、それ以外の状況では基本的に安定している。
例え重傷を負ったり大病を患ったりしても、体内のオドが少なくなる訳ではない。死ぬ瞬間までは身体に定量を保持したままなのである。
かつてエイクは呪いによりオドを奪われ、本来よりも大幅に少ないオドしか保持出来なくなっていた。しかしそれは、神器とまで呼ばれる希少な魔道具の効果によるものであり、通常そのような事は起こりえない。
つまり、オドの感知によって相手の健康状態や危機などを知る事は出来ないのだ。
オドが感知できなくなった時は即ち相手が死んだ時で、助けようとしても、もはや手遅れである。
(こいつを一匹置いておくか)
エイクはそう考え、ベルトポーチを開けた。ポーチの中には透明な粘液状の存在がいくつも入っていた。
それは、超小型のスライムだった。元々はサルゴサの迷宮内でサキュバスのシャルシャーラに支配されていた掃除用のスライムである。
支配権を上書きしたエイクは、そのスライムを10匹ほど持ち歩くようにしていた。野営などをする際に周りを清潔にするためだ。
エイクは清潔さに特別に拘りがあるわけではないが、汚いよりは清潔な方が良いに決まっている。
そして、迷宮内を清潔に保つ為に作られたその小型スライムを用いれば、ある程度の清潔さを確保する事が出来る。
エイクはそのスライムの1匹に命令を与える事にした。
スライムに意識を向けて心中で命令を念ずる。
(任務、護衛)
そして、(対象)と念じつつ、ベアトリクスに改めて目を向け、しばし視線を固定する。
護衛対象を認識したスライムは、ポーチから零れ出てベアトリクスの方へ向かって動き始めた。
そうやってスライムに護衛任務を与えたエイクだったが、直接的に護衛役として期待しているわけではない。そのスライムには戦闘能力は全くなく、少しでも攻撃されれば直ぐに死んでしまう脆弱な存在に過ぎないからだ。
ベアトリクスに何らかの危険が迫ったならば、ベアトリクスを守ろうとしたスライムは直ぐに殺されてしまうだろう。
そして、死んだならば、その身体からオドが発散する。つまり、スライムのオドに注目していれば、ベアトリクスの身に危険が迫っているかどうかを間接的に察する事が出来るのである。
エイクは、そのような形でベアトリクスの状況を推し量る為にスライムにベアトリクスを護衛させることにしたのだ。
ベアトリクスが、自分を見つめるエイクに向かって声をかけた。
「どうした? 何かあったのか?」
彼女はスライムの動きに気づいていない。スライムは透明な上にとても小さく月明かりの下では容易に見つける事は出来なかった。
エイクは、自分が小型スライムを支配している事をベアトリクスに教えるつもりはなかった。なので、適当に誤魔化すことにした。
「いや、あなたに見惚れてしまっていただけだ。月下の美女というのは風情がある。
それだけに、あなたを残していくことが心配だ。くれぐれも周りに気を付けて、何かあったら、直ぐに笛で知らせてくれ。どんな状況でも出来るだけ早く駆け付ける。
たとえ砦を落としたところで、あなたにもしもの事があったら何の意味もないんだからな」
「わ、わかった」
ベアトリクスは、そう告げると思わず顔を伏せた。
エイクは、自分の背中で微かな寝息を立てているベアトリクスに向かって告げた。そして、体を軽くゆする。
「ん、うぅん」
そんな声を発しながら、ベアトリクスが目を覚ました。
「……。す、すまない」
そして、数瞬の後に、自分がエイクに背負われたまま寝入ってしまっていた事に気づいてそう告げる。
エイクは構わず言葉を続けた。
「ワレイザ砦の近くまで着いた。万が一にも間違いはないと思うが、一応確認してくれ」
刻限は夜を迎えていた。しかし、前方に城壁の姿を見ることが出来た。
今夜は月が大きく出ており、月光によって辺りは仄かに照らされていたし、城壁の要所々々に何か所も明かりが灯されていたからだ。むしろ、かなり目立っている。
その城壁を見ながらベアトリクスが答えた。
「ああ、確かにワレイザ砦だ。間違いはない。それから、あちらにあるのがワレイザの街」
そして、そう言って指を指す。
その方向にもところどころ明かりが灯っており、確かに街並みがあった。
「ワレイザの街に信用できる者はいるだろうか」
「いや、いない。少なくとも、この状況で間違いなく味方になってくれると確信できる者は」
エイクの問いにベアトリクスはそう答えて首を横に振る。
「それなら街に身を隠すべきではないな。出来るだけ砦の近くで身をひそめているべきだ。もう少し近づこう」
エイクは直ぐにでも砦に攻撃を仕掛けるつもりだった。だが、流石にベアトリクスを連れて攻撃に行くわけにはいかない。だから、どこかで待機していてもらう必要がある。
街に頼れる相手がいないならば、何かあった時にエイクが駆けつけやすいよう、待機する場所は出来るだけ砦に近い方が良い。エイクはそう判断したのである。
「分った」
ベアトリクスにも異存はなかった。
エイクは、ベアトリクスを背負ったまま、慎重に砦に近づいていった。
これ以上近づけば敵に見つかってしまう。そう思える場所に至ったエイクは「この辺でいいだろう」と告げて腰を下ろした。
ベアトリクスはゆっくりとエイクの背から離れる。
ワレイザ砦の周辺は基本的に平らで開けているのだが、その場所はちょっとした窪地になっており、座っていれば砦から容易に見つかる事はなさそうだった。
「ここでしばらく待っていてくれ。何かあった時には、これを吹いて知らせて欲しい」
エイクはそう告げると、魔法の荷物袋から小さな笛を取り出した。
それは、エイクに倒されたオスグリアの副官が仲間に退却を命じる為に吹き鳴らした笛だった。エイクはそれを回収していたのである。敵が退却の合図に使っていた笛なのだから、敵を攪乱させるのに使えるかもしれないと思ったからだ。
その笛を、危急を知らせるのに使おうというわけだった。
エイクは、その笛を水袋の水を使ってもう一度洗い清めてからベアトリクスに渡した。
「承知した」
ベアトリクスはそう告げて笛を受け取る。
彼女はエイクと離れる事に心細さを感じていた。だが、この状況で離れたくないと駄々をこねるほど愚かではなかった。戦いにおいて自分が足手まといになる事もわかっている。
「武運を祈っている」
だから、そう告げた。
エイクとしても、この場にベアトリクスを1人残してゆく事に不安はあった。
今のところ、周囲に気になるようなオドは存在しない。しかし、エイクが砦で戦っている間に、ベアトリクスの身に危険が迫る可能性は否定できない。
エイクはオドを探知する事が出来る。しかし、オドというものは生き物が死んだ時にその身体から発散されるものであり、それ以外の状況では基本的に安定している。
例え重傷を負ったり大病を患ったりしても、体内のオドが少なくなる訳ではない。死ぬ瞬間までは身体に定量を保持したままなのである。
かつてエイクは呪いによりオドを奪われ、本来よりも大幅に少ないオドしか保持出来なくなっていた。しかしそれは、神器とまで呼ばれる希少な魔道具の効果によるものであり、通常そのような事は起こりえない。
つまり、オドの感知によって相手の健康状態や危機などを知る事は出来ないのだ。
オドが感知できなくなった時は即ち相手が死んだ時で、助けようとしても、もはや手遅れである。
(こいつを一匹置いておくか)
エイクはそう考え、ベルトポーチを開けた。ポーチの中には透明な粘液状の存在がいくつも入っていた。
それは、超小型のスライムだった。元々はサルゴサの迷宮内でサキュバスのシャルシャーラに支配されていた掃除用のスライムである。
支配権を上書きしたエイクは、そのスライムを10匹ほど持ち歩くようにしていた。野営などをする際に周りを清潔にするためだ。
エイクは清潔さに特別に拘りがあるわけではないが、汚いよりは清潔な方が良いに決まっている。
そして、迷宮内を清潔に保つ為に作られたその小型スライムを用いれば、ある程度の清潔さを確保する事が出来る。
エイクはそのスライムの1匹に命令を与える事にした。
スライムに意識を向けて心中で命令を念ずる。
(任務、護衛)
そして、(対象)と念じつつ、ベアトリクスに改めて目を向け、しばし視線を固定する。
護衛対象を認識したスライムは、ポーチから零れ出てベアトリクスの方へ向かって動き始めた。
そうやってスライムに護衛任務を与えたエイクだったが、直接的に護衛役として期待しているわけではない。そのスライムには戦闘能力は全くなく、少しでも攻撃されれば直ぐに死んでしまう脆弱な存在に過ぎないからだ。
ベアトリクスに何らかの危険が迫ったならば、ベアトリクスを守ろうとしたスライムは直ぐに殺されてしまうだろう。
そして、死んだならば、その身体からオドが発散する。つまり、スライムのオドに注目していれば、ベアトリクスの身に危険が迫っているかどうかを間接的に察する事が出来るのである。
エイクは、そのような形でベアトリクスの状況を推し量る為にスライムにベアトリクスを護衛させることにしたのだ。
ベアトリクスが、自分を見つめるエイクに向かって声をかけた。
「どうした? 何かあったのか?」
彼女はスライムの動きに気づいていない。スライムは透明な上にとても小さく月明かりの下では容易に見つける事は出来なかった。
エイクは、自分が小型スライムを支配している事をベアトリクスに教えるつもりはなかった。なので、適当に誤魔化すことにした。
「いや、あなたに見惚れてしまっていただけだ。月下の美女というのは風情がある。
それだけに、あなたを残していくことが心配だ。くれぐれも周りに気を付けて、何かあったら、直ぐに笛で知らせてくれ。どんな状況でも出来るだけ早く駆け付ける。
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