剣魔神の記

ギルマン

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第3章

77.連戦

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 今エイクの目の前にある状況は、エイクが賭けに負けた場合、即ちサキュバスが速やかに正体を現してゴルブロと連携して攻撃してきた場合に陥るだろうと覚悟していた状況と似通っている。
 ゴルブロの体の後ろにサキュバスが立って魔法を使うという状況だからだ。

 もしもゴルブロが生きているうちにこのような状況になったならば、エイクがなすすべもなく死んだ可能性は極めて高かった。
 エイクがこの屋敷に向かう前に、一歩間違えば自分は簡単に死ぬだろうと考えていたのは、正にそのような状況になった場合の事だ。

 だが、ゴルブロがフレッシュゴーレムと化しているならば、そこまで絶望的な状況ではない。
(ただのフレッシュゴーレムなら、所詮は肉人形だ)
 と、エイクはそう思っていた。

 フレッシュゴーレムの強さは、素体となった肉体の強さを上限として、術者の力量により変化すると言われている。
 腕の悪い魔術師が魔術を行使した場合は、素体の力をうまく引き出せないが、最高クラスの魔術師が行使したならば、素体の力を余すところなく引き出せるというわけだ。
 このサキュバスは最高クラスの魔術師だと考えておくべきだろう。ゴルブロの肉体的な強さの全てを引き出せているはずだ。

 だが、言ってしまえばそれだけだ。
 既にオドをなくしている以上フレッシュゴーレムには錬生術は使えないし、高度な戦術的な動きや技も使えない。
 気迫や覚悟といった、戦いにおいて決して無視することが出来ない精神的な要素も何もない。
 はっきり言って、普通のフレッシュゴーレムならエイクの敵ではない。

 ただ、目の前にいる存在が普通のフレッシュゴーレムとは限らない。
 何しろエイクにとって全く不明な方法で作られているのだから。
 厳密に言えば、ゴーレムかどうかですら確実ではないのだ。

 エイクは一瞬だけ対応に迷った。
 敵はエイクが全く知らない何らかの能力を持っている。
 不用意に仕掛けるのは危険だろう。
 だが現状は、護衛の後ろに優秀な魔法使いがいるという状況だ。
 魔法使いが魔法を使えば使うほど状況が不利になるのも明らかだった。

 実際今はまだ苦しそうに咳き込んでいるサキュバスも直ぐに魔法を使い始めるだろう。
 エイクは思い切って攻撃を仕掛けた。
 危険はあるが、座して状況の悪化を待つべきではないと判断したのだ。

 そして、フレッシュゴーレムをすり抜けて直接サキュバスに迫ろうとする。
 だが、フレッシュゴーレムがそれを許さない。
 英雄級とも言うべき軽戦士だったゴルブロを素体とするフレッシュゴーレムは、すり抜けを許すほど重鈍ではなかった。

 やはりまずはゴーレムを倒すしかない。

 そして、エイクが猛然と攻撃を仕掛けるのとほぼ同時に、サキュバスは空を飛んで逃げようとした。
 しかし、数mもしないうちに動きが止まり、それ以上先に進めなくなる。
 この様子を見て、エイクは自分がまた賭けに勝った事を知った。

 サキュバスがまだ何か必殺の手を隠しているなら、とっさに逃げようとするはずがない。
 そして、何もない場所で動けなくなってそれ以上進めなくなったのは、“淫魔従伏の刻印”の効果が間違いなく効いている事を証明していた。
 サキュバスが魔法を使い始める前に速攻をかけたのは、結果として正解だったのだ。
 この上は心置きなく全力を持って戦うのみである。

 エイクはそう考えて、己の前に立ちはだかるフレッシュゴーレムに右から左への横薙ぎの攻撃を放つ。
 生前のゴルブロに対した時と同様に渾身の力を込めていた。

 身体強化の錬生術も発動したエイクの一撃は、容易くフレッシュゴーレムを捉え、大きく傷つけた。
 と、その瞬間サキュバスの魔法が完成した。
 逃走を阻まれたサキュバスは観念して呪文を詠唱したのだが、その技量は目を見張るほどのもので、あっという間に魔法を発動させた。
 その魔法は古語魔法の“加速”である。
 まずは壁役を強化しようとしたのだ。

 だが、突如素早さを増したフレッシュゴーレムの反撃さえ、エイクは見事にかわした。
 やはりフレッシュゴーレムの動きには生前の切れはない。
 エイクの感覚では、それは素体が非常に優れているというだけの、普通のフレッシュゴーレムのように思われた。

 更に続けざまにサキュバスが魔法を唱える。信じがたい詠唱速度だ。
 発動したのは“修復”の古語魔法だった。
 その魔法を受け、先ほどエイクが付けたフレッシュゴーレムの傷が治り始める。
 ゴーレムを動かす疑似的な生命力を神聖魔法で回復させることは出来ないが、古語魔法の“修復”でなら回復可能なのだ。

 続いて、サキュバスはかなり複雑な呪文を唱え始める。間違いなく強力な魔法である。

 その間に放たれたエイクの攻撃は空を切っていた。ゴルブロの体を使ったフレッシュゴーレムも鈍いわけではない。その上“加速”の支援を受けたならば、エイクでも百発百中で当てられるわけではなかった。
 だが、エイクも確実にフレッシュゴーレムの攻撃を避けた。

 その直後にサキュバスが魔法を完成させる。
「呪われよ、怨苦に落ちよ、死に絶えよ!」
 そんな声と共にサキュバスの右腕が左から右へと振るわれると、禍々しさをたたえた黒紫の靄が生じる。
 靄は苦悶に呻く無数の人の顔のような形をとり、エイクへと向かう。
 更にその靄は、エイクの周辺や背後にも広がり広間の半分以上の範囲に満ちた。
 “呪殺の霧”という古語魔法だ。“隕石落とし”と並び称される最上位の攻撃魔法である。

 その靄は対象者の命を奪わんとする呪いそのもので、下級に位置づけられる冒険者程度なら一撃でほぼ即死。中級下位や中位でも生命力に優れた者でなければやはり死んでしまうほどの威力がある。
 そして、通常の生命を持たないゴーレムには効かないので、エイクだけにダメージを与える事が出来る。
 今の状況ではもっとも有効な攻撃魔法だろう。

 だが、エイクはその魔法が己に到達する前に、オドを用いて抵抗できるという感覚を得ていた。
 カテリーナにはとてもこの魔法を使えるほどの技量はないので、かつてカテリーナを使って攻撃魔法を受ける訓練をした際には、エイクはこの魔法を受けていない。
 だがエイクは、感覚的にそのことを察する事が出来た。
 エイクは己の感覚を信じて、オドを活性化させる形で抵抗を試みる。

 効果はやはり劇的だった。
 エイクに向かった人面形の靄はエイクに触れた瞬間に消滅した。
 それどころかエイクの周りの靄が一気に晴れる。
 まるでエイクが浄化したかのような状況だ。

「馬鹿な!呪い破壊者カースブレイカーとでもいうのか!?」
 サキュバスが驚きの声をあげた。

 気になる発言だったが、今は問詰めている時間などない。
 エイクは引き続きフレッシュゴーレムに攻撃を仕掛け、更に一撃を加えた。

 そのエイクの足元から炎が吹き上がる。
 サキュバスが新たな魔法を発動させたのだ。
 炎は捩れて鎖のような形を作って長く伸び、エイクに絡みつく。
 古語魔法“炎の縛鎖”。
 それは対象の移動を阻害し、動きを鈍らせ、更に継続的にダメージを与える魔法である。
 抵抗に成功すれば何の効果も上げずに消滅する魔法だが、その術に込められた魔力は途方もないものだった。

 エイクは、サキュバスとの戦いになることもあり得ると考えて、魔法への抵抗を強める護符や、魔法によるダメージの一部を肩代わりする宝珠も携帯していた。だが、それを使っても抵抗できない。
 その魔力は、エイクが今まで経験してきた中では、フィントリッドが顕現させたフェンリルのストゥームヒルトに浴びせかけられたものに次ぐ威力だった。
 灼熱の炎がエイクを焼く。エイクは熱によるダメージを軽減する錬生術も使用して、そのダメージを軽減させた。

 この魔法の効果時間は1分間ほどで、その間身を焼かれ続ける事になる。
 効果時間の途中でも抵抗に成功すれば炎を振り払うことも出来るが、今のままではとても抵抗は出来そうになかった。
 効果時間が切れるまで焼かれ続ける事を覚悟せざるを得ない。

 更に炎の戒めによって動きを鈍くしたエイクは、フレッシュゴーレムのコピスを避けきれず傷を負ってしまった。

 だがエイクは動じなかった。
 まだ取り返しがつかないというほどの状況ではなかったからだ。
 そして、ともかくも目の前のゴーレムを倒す事が最優先だと考えフレッシュゴーレムとの戦いを続ける。

(もう直ぐ潰せる)
 もう一度フレッシュゴーレムに攻撃を当てたエイクはそう判断した。

 ゴーレムは痛みに怯んだり死を恐れたりといった感情がないため、普通の生物と戦う場合に比べて、後どのくらいで倒しきれるのか計りにくい。
 だが、フレッシュゴーレムの場合、その身に宿る擬似的な生命力は材料となった肉体の生命力にほぼ等しくなる。
 一度実際に殺すまでゴルブロと戦ったエイクの感覚では、このフレッシュゴーレムは倒れる寸前のはずだ。

(“修復”が来なければ後一撃だ)
 そう思いつつサキュバスに注意を向けたエイクは、驚き目を見開いた。
 サキュバスが次に唱えようとしているのが神聖魔法の“神威炸裂”だと気付いたからだ。
 “神威炸裂”は“神の拳”を大きく超える威力で、一般的な神聖魔法の中では最も威力が強い。
 大半の古語魔法よりも高威力だ。
 しかし、使い勝手は悪いと言われている。なぜなら術者を中心に全方位に無差別に衝撃を与えてしまうからだ。
 つまり今使うなら、フレッシュゴーレムもダメージを免れない。

 エイクの驚きを他所に、魔法は発動した。
 それは間違いなく“神威炸裂”だった。

 エイクを凄まじい衝撃が襲う。その魔力もまた恐ろしく強い。
 そして、やはりフレッシュゴーレムもその衝撃の直撃を受け、吹き飛ばされて、そのまま動かなくなった。
 エイクの見立ての通り既にギリギリの状態になっていたゴーレムは、哀れにも自分が守ろうとしていた作り主自身の手で止めを刺されてしまったのだ。

 エイクは哀れなゴーレムの末路などは気にも留めず、サキュバスの行動について考えていた。
(“炎の縛鎖”で俺の動きを止めたから、もう壁役は必要ないと思ったのか?)
 確かに、“炎の縛鎖”は今もエイクを絡めとり、その身を焼き動きを妨げている。
(だが、それは悪手だ)
 しかしエイクはそう判断を下した。
 そして、魔法を抵抗する事だけに精神を集中させる。

 そのエイクに向かって、もう一度“神威炸裂”が浴びせかけられた。
 しかし今度は抵抗に成功した。
 近接戦闘が行われなくなり、魔法への抵抗だけに集中する事が出来れば抵抗に成功する可能性は高くなる。
 そしてエイクならば、魔法の抵抗だけに集中すれば、この強大な魔力を誇るサキュバスの魔法にも抵抗可能だった。
 エイクがサキュバスの行動を悪手と断じた理由がこれである。
 当然ながら、受けたダメージは今までに比べて遥かに少なくなっている。

「おのれ!」
 サキュバスがそんな声をあげる、その声音には明らかに焦りの色がある。

 サキュバスは続けて魔法を放つが、それは“神威炸裂”よりも威力が劣る“神の拳”だった。もはや“神威炸裂”を使うだけのマナは残されていないという事だ。
 エイクは、この魔法にも抵抗した。
 流石にダメージを受けてはいたが、それは先ほどよりも更に少なかった。

「なぜだ!なぜ死なぬ!!」
 ついにサキュバスはそんな声をあげた。
「逆に聞くが、どうしてこれで俺を殺せると思っていたんだ?」
 エイクはそう返す。

 実のところ、エイクにもその台詞ほどの圧倒的な余裕があるわけではなかった。
 エイクは自己回復の錬生術を使い続けていたが、連戦になった事もあり、少し前に自身の身に宿るマナは使い尽くしてしまい、魔石を利用していた。
 要は消耗品頼りの状況になっていたのである。
 はっきり言えば、エイクの言葉ははったりの類である。

 だが、エイクが携帯している魔石には大分余裕があって、まだまだ回復することができる。
 そしてまたエイクの魔法に対する耐性が非常に高いのも紛れもない事実だ。
 エイクが被ったダメージは、使われた魔法の高度さを考えればかなり少ないといえるものだった。
 現状はまだまだ追い詰められたとは言えない。
 少なくとも迷宮内でゴルブロ一味全員に襲撃された時に比べれば、余裕がある。
 仮に、最上位の攻撃魔法“呪殺の霧”が効果を発揮していたとしてさえ、エイクが死ぬことはなかっただろう。

 エイクは更に精神を集中させる。
 そして裂帛の気迫を込めてクレイモアを左から右へ向けて大きく振るう。
 すると、エイクを縛っていた炎の鎖が消えた。
 “炎の縛鎖”への抵抗に成功し、その効果を消し去ったのだ。

 エイクがクレイモアを振る動作をしたのは、気合を入れるために過ぎなかったが、サキュバスには剣で魔法が切り裂かれたかのように見えた。
 サキュバスは慄くように後ろに下がる。
 しかし、やはり一定の距離以上はエイクから離れる事ができない。

 サキュバスは更に素早く呪文を詠唱して魔法を行使したが、それはいっそう威力が低い古語魔法の“魔力の礫”だった。
 エイクはこれにも抵抗した。受けたダメージもより少なくなっている。

 そして、サキュバスには次の魔法を使う事は最早出来なかった。マナを完全に使い果たしてしまったのだ。
 サキュバスにこれ以上の抵抗手段は残されていない。

 つまり、ついに戦いは終わったのだ。
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