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第5章
33.“黄昏の蛇”の現況
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その後、軽く夕食を終えたエイクは、“黄昏の蛇”の面々と模擬戦を行う事にした。
素振りや型稽古よりも意義があると思われるし、他のメンバーたちにとっても、サリカを加えた戦闘の訓練になるだろうと思ったからだ。
また、エイクは今回の模擬戦では実力を出さずに戦う事にした。弱い振りをしたまま戦う訓練をしようと考えていたのである。
エイクが実力を隠して戦った事は今までにも何度もあるが、エイクはそれを更に洗練されたものにしたいと思っていた。
具体的には、錬生術まで使って全力で戦っている振りをする事が出来るようになりたいところだ。それが出来れば、敵はエイクがマナを消費していると誤解し、更に戦況を見誤ることになるだろう。
(南方辺境領なら、俺の事を知らない者の方が多いはずだ。上手く実力を隠せば油断を誘う事が出来る)
エイクはそんな事を企図していた。
王都においては、エイクは既にかなりの有名人になっている。アークデーモンを一騎打ちで討った事や、かなりの猛者を含む多くの魔族を打ち倒した事も知られている。だから、実力を隠して戦っても、その事を見透かされてしまうだろう。
しかし、王都から離れた南方では、まだそれほど名は通っていないし、具体的な武功を知らない者も多いはずだ。そんな相手に対しては、上手く実力を隠せば有利に事を運ぶ事もできる。
(といっても、余り極端に弱い振りをすると、立ち居振る舞いから強さを察せられておかしいと思われる可能性が高い。
それに、少し強い敵が現れただけで弱い振りを止めなければならなくなるから余り意味がない。侮られすぎても面倒だ)
エイクは日頃の立ち居振る舞いからも己の実力を悟られないように心がけている。だが、まだまだ熟達しているとは言えない。極端に弱い振りをしても、見る者が見れば不自然さを看破されてしまうだろう。
また、ばれなかったらばれなかったで、侮られて少し強い程度の者に絡まれては面倒だ。そんな相手に負ける振りまでする気にはなれないし、勝ってしまえば弱い振りの意味が無くなってしまう。
(俺は今、公式には戦士として上級上位の冒険者ということになっているから、それに従っておこう。
上級上位の中でもかなり上、英雄級の域に達しつつあるほどの実力。例えば、あのエレシエスと呼ばれていたオーガくらいの強さがちょうどいいかな)
英雄級に達しつつある戦士といえば、一国でも有数の強者といえる。侮られる事はないだろう。
ところが、今やエイクはそれほどの強者ですら一蹴する強さを身につけている。敵が、エイクの事を英雄級に達しつつある戦士だと考えて対策を練ったとしても、エイクが真の実力を発揮するだけで、それを打ち破る事も十分に見込める。
エイクはそんな事を考えて、振るう強さを調整して模擬戦に臨む事にした。
そんな意図の下に行われた模擬戦の結果はエイクの勝利だった。
エイクは予定していた通り実力をかなり抑えて戦ったのだが、“黄昏の蛇”の面々はそれにも届かなかった。
エイクの主な勝因は物理・魔法両面における耐久力の高さである。
ジュディア、サリカ、ルイーザの3人は、エイクに対して連携して近接攻撃を仕掛けた。
ジュディアが最も防御に劣るルイーザを庇うように戦い、ルイーザはジュディアに庇われつつも、機を見て攻撃を行う。それは牽制としては有効だ。そして、サリカはジュディアとルイーザの反対側に回って素早い攻撃を繰り出した。
この連携によって、幾度か攻撃を当てる事は出来た。だが、どれもエイクに対してまともなダメージを与える事は出来なかった。
振るう武器が練習用の木剣だったからでもあるが、エイクもまた木剣を使っていたから条件は変わらない。
エイクも容易くジュディアやサリカに攻撃を当てていたから、互いに真剣で戦っていたとしても、先に倒れるのはジュディアたちだっただろう。
実際、エイクの木剣は打ち据える衝撃だけで、ジュディアたちにかなりのダメージを与えた。カテリーナやテティスが被ダメージを減少させる魔法を使って援護していたにも関わらず、だ。
テティスは途中から“癒しの光”の魔法を使って仲間達のダメージを癒さなければならなくなってしまった。
また、カテリーナは全力で攻撃魔法を使ったが、やはりそれもさほど有効ではない。
エイクは途中から更に手加減をしてジュディアたちがダメージを負わないようにしたが、それでも結局、カテリーナのマナが底をつき、ジュディア達が体力の限界まで木剣を振るっても、エイクを倒す事は出来なかったのである。
(もう少しはやれると思っていたんだがな)
エイクは自分の配下である女達の戦いぶりに対してそんな感想を持った。
確かにエイクの耐久力は並外れている。その要素が無ければ“黄昏の蛇”の面々が勝っていたと思える。
しかし、確実に勝てるといえるほどでもない。
例えば、英雄級に届くほどの戦士であり、同時に優れた神聖術師でもあったエレシエスを倒す事は、今のままでは無理だろう。
(これでは強めのグレーターデーモンを倒すのもおぼつかない。“虎使い”相手の戦いを想定した場合、有効な戦力にはならないな)
エイクはそう判断していた。
「もっと励んでくれ」
エイクは、尊大な態度でそう言い放った。
抗弁する者はいなかった。誰もがエイクが実力を抑えたまま戦っていた事を承知していたからだ。
それでも勝てないとは、自身の不甲斐なさを認める他ない。
エイクは言葉を続ける。
「それから、テティスは落ち着いたら寝室に来てくれ」
今夜の相手に選ばれたのはテティスだった。
落ち着く時間をとった分だけ、今日のエイクは寛大だったといえるだろう。
「分かりました」
テティスはそう告げた。
今更エイクの言葉に逆らうつもりはなかった。
しばらくの後、エイクは寝台の上に横臥したまま、隣に身を横たえているテティスの方を向いて声をかけた。
「話しても大丈夫か?」
「え? ええ、問題ありません」
まだ少し息が荒かったが、テティスはそう答えた。
「サリカという新入りの様子はどうだ?」
「今のところ、問題はありません。前衛としては心強い存在だと思っています。態度は誠実ですし、不審な点は感じません。
何か隠し事があるような気もしますが、こんな短い付き合いで全てをさらけ出す方がおかしいですし、過度に気にする事ではないと判断しています。
もちろん、人となりが全て分かっているわけではないので、十分に注意して慎重に対応します。ですが、少なくとも現時点で排斥する必要はないでしょう」
「そうか。分かった。とりあえずそれでいい。
それから、ルイーザに変わった様子はないか? 不自然な行動をしたり、何か違和感を覚えたりする事はないだろうか?」
「特にはありません。素直すぎるくらい素直で、良く働いてくれています。おかしな行動をとるようなことは全くありません。
まあ、確かに違和感というか、どことなく気になる雰囲気を感じる事はありますが、多分それはあの子の特殊な経歴のせいだと思います」
「気になる雰囲気か……」
エイクはそう呟いて、沈黙した。
「あの子に何か問題でもあるのですか?」
テティスがそう聞いた。エイクが他の女達の様子を確認しなかった為、ルイーザに対してだけ何かあるのかと思ったからだ。
「ああ、実際、経歴が経歴だからな。信仰心という奴は厄介だ。自ら進んでではなかったとしても、幻惑神ネメトの神聖魔法が使えていたのは間違いないんだから、ネメトの意思に触れる機会もあったということだ。
今はもうネメトへの信仰心をなくして神聖魔法も使えなくなっているそうだが、用心しておくに越した事はない。ルイーザの動向にもよく気を配っておいてくれ」
「分かりました。注意しておくことにします」
テティスはそう答えたが、エイクの言葉に少しだけ不審なものを感じていた。言っていること自体は別におかしくはないが、何か取って付けたような印象があったのである。
だが、あえて問い返すほどの事でもないだろう。
テティスがそう考えているうちに、エイクは他の事を告げた。
「それから、俺は明日からしばらく王都を留守にする。南に行く予定だ。他のメンバーやフィントリッドにもそう伝えておいてくれ」
「畏まりました。他に何か指示はありますか?」
「いや、今のところは特にない。
あえて言えば、適当な戦いになりそうな依頼があれば積極的に受けて、実戦経験を積んでくれ。出来ればお前たちにももっと強くなって欲しいからな」
「分かりました」
テティスは神妙な表情でそう答える。
彼女も先ほどの模擬戦での敗北を経て思うところがあった。
テティスの返答を受けたエイクは、視線を天井に向けるとしばし黙考した。
(とりあえず、今やっておくべきことはこのくらいだな)
状況を整理し、今後の事にも考えを進めたエイクは、そう結論を出して目を閉じた。
明日に備えて眠る事にしたのである。
翌朝、エイクはアズィーダと連れ立って王都を後にした。
まず向かうのは西のヤルミオンの森の方だ。そして、周りに人がいない場所まで来たところで、アズィーダを竜に変身させその背に乗って飛び立った。
目指すのは予定通り南。南方辺境領内のヴェスヴィア辺境伯領がその目的地である。
素振りや型稽古よりも意義があると思われるし、他のメンバーたちにとっても、サリカを加えた戦闘の訓練になるだろうと思ったからだ。
また、エイクは今回の模擬戦では実力を出さずに戦う事にした。弱い振りをしたまま戦う訓練をしようと考えていたのである。
エイクが実力を隠して戦った事は今までにも何度もあるが、エイクはそれを更に洗練されたものにしたいと思っていた。
具体的には、錬生術まで使って全力で戦っている振りをする事が出来るようになりたいところだ。それが出来れば、敵はエイクがマナを消費していると誤解し、更に戦況を見誤ることになるだろう。
(南方辺境領なら、俺の事を知らない者の方が多いはずだ。上手く実力を隠せば油断を誘う事が出来る)
エイクはそんな事を企図していた。
王都においては、エイクは既にかなりの有名人になっている。アークデーモンを一騎打ちで討った事や、かなりの猛者を含む多くの魔族を打ち倒した事も知られている。だから、実力を隠して戦っても、その事を見透かされてしまうだろう。
しかし、王都から離れた南方では、まだそれほど名は通っていないし、具体的な武功を知らない者も多いはずだ。そんな相手に対しては、上手く実力を隠せば有利に事を運ぶ事もできる。
(といっても、余り極端に弱い振りをすると、立ち居振る舞いから強さを察せられておかしいと思われる可能性が高い。
それに、少し強い敵が現れただけで弱い振りを止めなければならなくなるから余り意味がない。侮られすぎても面倒だ)
エイクは日頃の立ち居振る舞いからも己の実力を悟られないように心がけている。だが、まだまだ熟達しているとは言えない。極端に弱い振りをしても、見る者が見れば不自然さを看破されてしまうだろう。
また、ばれなかったらばれなかったで、侮られて少し強い程度の者に絡まれては面倒だ。そんな相手に負ける振りまでする気にはなれないし、勝ってしまえば弱い振りの意味が無くなってしまう。
(俺は今、公式には戦士として上級上位の冒険者ということになっているから、それに従っておこう。
上級上位の中でもかなり上、英雄級の域に達しつつあるほどの実力。例えば、あのエレシエスと呼ばれていたオーガくらいの強さがちょうどいいかな)
英雄級に達しつつある戦士といえば、一国でも有数の強者といえる。侮られる事はないだろう。
ところが、今やエイクはそれほどの強者ですら一蹴する強さを身につけている。敵が、エイクの事を英雄級に達しつつある戦士だと考えて対策を練ったとしても、エイクが真の実力を発揮するだけで、それを打ち破る事も十分に見込める。
エイクはそんな事を考えて、振るう強さを調整して模擬戦に臨む事にした。
そんな意図の下に行われた模擬戦の結果はエイクの勝利だった。
エイクは予定していた通り実力をかなり抑えて戦ったのだが、“黄昏の蛇”の面々はそれにも届かなかった。
エイクの主な勝因は物理・魔法両面における耐久力の高さである。
ジュディア、サリカ、ルイーザの3人は、エイクに対して連携して近接攻撃を仕掛けた。
ジュディアが最も防御に劣るルイーザを庇うように戦い、ルイーザはジュディアに庇われつつも、機を見て攻撃を行う。それは牽制としては有効だ。そして、サリカはジュディアとルイーザの反対側に回って素早い攻撃を繰り出した。
この連携によって、幾度か攻撃を当てる事は出来た。だが、どれもエイクに対してまともなダメージを与える事は出来なかった。
振るう武器が練習用の木剣だったからでもあるが、エイクもまた木剣を使っていたから条件は変わらない。
エイクも容易くジュディアやサリカに攻撃を当てていたから、互いに真剣で戦っていたとしても、先に倒れるのはジュディアたちだっただろう。
実際、エイクの木剣は打ち据える衝撃だけで、ジュディアたちにかなりのダメージを与えた。カテリーナやテティスが被ダメージを減少させる魔法を使って援護していたにも関わらず、だ。
テティスは途中から“癒しの光”の魔法を使って仲間達のダメージを癒さなければならなくなってしまった。
また、カテリーナは全力で攻撃魔法を使ったが、やはりそれもさほど有効ではない。
エイクは途中から更に手加減をしてジュディアたちがダメージを負わないようにしたが、それでも結局、カテリーナのマナが底をつき、ジュディア達が体力の限界まで木剣を振るっても、エイクを倒す事は出来なかったのである。
(もう少しはやれると思っていたんだがな)
エイクは自分の配下である女達の戦いぶりに対してそんな感想を持った。
確かにエイクの耐久力は並外れている。その要素が無ければ“黄昏の蛇”の面々が勝っていたと思える。
しかし、確実に勝てるといえるほどでもない。
例えば、英雄級に届くほどの戦士であり、同時に優れた神聖術師でもあったエレシエスを倒す事は、今のままでは無理だろう。
(これでは強めのグレーターデーモンを倒すのもおぼつかない。“虎使い”相手の戦いを想定した場合、有効な戦力にはならないな)
エイクはそう判断していた。
「もっと励んでくれ」
エイクは、尊大な態度でそう言い放った。
抗弁する者はいなかった。誰もがエイクが実力を抑えたまま戦っていた事を承知していたからだ。
それでも勝てないとは、自身の不甲斐なさを認める他ない。
エイクは言葉を続ける。
「それから、テティスは落ち着いたら寝室に来てくれ」
今夜の相手に選ばれたのはテティスだった。
落ち着く時間をとった分だけ、今日のエイクは寛大だったといえるだろう。
「分かりました」
テティスはそう告げた。
今更エイクの言葉に逆らうつもりはなかった。
しばらくの後、エイクは寝台の上に横臥したまま、隣に身を横たえているテティスの方を向いて声をかけた。
「話しても大丈夫か?」
「え? ええ、問題ありません」
まだ少し息が荒かったが、テティスはそう答えた。
「サリカという新入りの様子はどうだ?」
「今のところ、問題はありません。前衛としては心強い存在だと思っています。態度は誠実ですし、不審な点は感じません。
何か隠し事があるような気もしますが、こんな短い付き合いで全てをさらけ出す方がおかしいですし、過度に気にする事ではないと判断しています。
もちろん、人となりが全て分かっているわけではないので、十分に注意して慎重に対応します。ですが、少なくとも現時点で排斥する必要はないでしょう」
「そうか。分かった。とりあえずそれでいい。
それから、ルイーザに変わった様子はないか? 不自然な行動をしたり、何か違和感を覚えたりする事はないだろうか?」
「特にはありません。素直すぎるくらい素直で、良く働いてくれています。おかしな行動をとるようなことは全くありません。
まあ、確かに違和感というか、どことなく気になる雰囲気を感じる事はありますが、多分それはあの子の特殊な経歴のせいだと思います」
「気になる雰囲気か……」
エイクはそう呟いて、沈黙した。
「あの子に何か問題でもあるのですか?」
テティスがそう聞いた。エイクが他の女達の様子を確認しなかった為、ルイーザに対してだけ何かあるのかと思ったからだ。
「ああ、実際、経歴が経歴だからな。信仰心という奴は厄介だ。自ら進んでではなかったとしても、幻惑神ネメトの神聖魔法が使えていたのは間違いないんだから、ネメトの意思に触れる機会もあったということだ。
今はもうネメトへの信仰心をなくして神聖魔法も使えなくなっているそうだが、用心しておくに越した事はない。ルイーザの動向にもよく気を配っておいてくれ」
「分かりました。注意しておくことにします」
テティスはそう答えたが、エイクの言葉に少しだけ不審なものを感じていた。言っていること自体は別におかしくはないが、何か取って付けたような印象があったのである。
だが、あえて問い返すほどの事でもないだろう。
テティスがそう考えているうちに、エイクは他の事を告げた。
「それから、俺は明日からしばらく王都を留守にする。南に行く予定だ。他のメンバーやフィントリッドにもそう伝えておいてくれ」
「畏まりました。他に何か指示はありますか?」
「いや、今のところは特にない。
あえて言えば、適当な戦いになりそうな依頼があれば積極的に受けて、実戦経験を積んでくれ。出来ればお前たちにももっと強くなって欲しいからな」
「分かりました」
テティスは神妙な表情でそう答える。
彼女も先ほどの模擬戦での敗北を経て思うところがあった。
テティスの返答を受けたエイクは、視線を天井に向けるとしばし黙考した。
(とりあえず、今やっておくべきことはこのくらいだな)
状況を整理し、今後の事にも考えを進めたエイクは、そう結論を出して目を閉じた。
明日に備えて眠る事にしたのである。
翌朝、エイクはアズィーダと連れ立って王都を後にした。
まず向かうのは西のヤルミオンの森の方だ。そして、周りに人がいない場所まで来たところで、アズィーダを竜に変身させその背に乗って飛び立った。
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