227 / 373
第4章
45.英雄級冒険者となるには
しおりを挟む
エイクは、予定通り翌日昼前に王都に帰着した。
屋敷に戻ったエイクを、玄関先でアルターとエミリオが出迎え、アルターは早速その場で報告を行った。
「昨日セレナ殿より、調査に進展があったとの連絡がございました。是非エイク様に直接お伝えしたいとの事です」
直接話したいということは、報告の内容は重要な物なのだろう。
エイクは即座に答えた。
「そうか、出来るだけ早く話しを聞きたい。直ぐに連絡をとってくれ」
「はい、早速に。
エミリオ、予定通りロアン殿のところに使いに走ってください」
「はい、分かりました。
では、失礼いたします」
エミリオはエイクにそう告げてから、直ぐに外に向かった。
アルターはエイクが物事に時間をかけるのを嫌う事を察しており、直ぐにでもセレナと連絡をとろうとするだろうと判断して、予め準備をしていたらしい。
エイク帰還と同時に使いを送る段取りだったようだ。エイクにとって、大変好ましい対応だった。
アルターは言葉を続けた。
「セレナ殿もエイク様が近いうちに戻る事を想定して、直ぐに連絡がつくように手配しているとの事でした。恐らく今日中に話しを聞くことが出来るかと思います」
「それは、ありがたいな」
「それから、他にもいくつかご連絡する事がございます……」
と、アルターが話しを進めたところで、エイクは後ろを振り返り、今し方エミリオが出て行った扉の向こうを見た。
エイクは、エミリオの動きをオドの感知と気配を伺うことで探っていたのだが、その時玄関先に、何か違和感を感じたのだった。
「どうかいたしましたか?」
「いや、なんでもない。他の報告は俺の部屋で聞こう」
エイクはそう言って、自室へと移動した。だが、その意識は後ろへと鋭く向けられている。
「何かございましたか?」
エイクの部屋に着いたところで、アルターがそう聞いた。
自身がかなりの使い手であるアルターは、エイクの様子が普段と違うのを察していた。
エイクは少し考えるような素振りをしつつ答えた。
「少し、変な気配を感じたような気がしたんだ。
だが、ここまで動いてくる間にも気を配っていたが、特に何も感じなかった。
迷宮で色々あったから、気にしすぎているのかもしれない。
ただ、この屋敷が何らかの方法で監視される可能性は高い。今後は今まで以上に気を配るようにしよう」
「畏まりました」
アルターはそう答え、一拍おいてから改めてエイクに問いかけた。
「それでは、ご報告をさせていただいても、かまいませんか?」
「ああ、頼む」
「まず、ハイファ神殿から連絡がございました。ユリアヌス大司教が、時間が取れればエイク様とお会いしたいとの意向をお持ちとの事です。
次に、炎獅子隊のギスカー副隊長からも面会の打診がございました。エイク様がお留守と伝えたところ、ギスカー副隊長も忙しくなってしまい、しばらく時間が作れないので、時間が出来たら改めて連絡すると承っています。
ラスコー伯爵家のマルギット殿からも同じく面会の打診が来ております。こちらはエイク様の都合がついたら連絡をして欲しいとの事です。
“イフリートの宴亭”のガゼック殿からも、お話ししたいことがあるので、時間があれば店に顔を出して欲しいとの連絡がございました。
最後に、修理に出していた鎧が出来上がって来ております」
「そうか……。マルギットさんには、明日の午後なら時間が取れると伝えてくれ。
ガゼックのところには、時間が空いた時に適当に顔を出す。連絡は不要だ。
他は、連絡待ちだな。
それじゃあ、とりあえず身支度を整えたい。ついでに鎧も代えよう。準備をしてくれ」
エイクはそう告げた。
エイクは、昨日は朝から迷宮で戦い、その日の内にサルゴサの街を出て、街道で野営をして王都に着いたところだ。
大分汚れもたまっていた。
「ああ、それと、夜にテティス達と模擬戦形式の訓練をしたい。準備をさせておいてくれ」
エイクは最後にそう告げた。
「畏まりました」
そのアルターの答を受けてから、エイクはようやく旅装を解いたのだった。
エイクが身を清め終わり、身支度を整えて食事をとっている時にセレナからの返答があった。夕刻には、いつもどおりロアンの屋敷で報告することが出来る。とのことだ。
夕刻まで時間が空くことになったエイクは、その間に早速“イフリートの宴亭”に顔を出すことにした。
“イフリートの宴亭”に着いたエイクは、店のカウンターに立っていたマーニャに声をかけた。
「何か話があると聞いて来たんだが」
「は、はい。父がお話しします。奥へどうぞ」
マーニャの案内で、エイクが奥の部屋に進んで席に着くと、ガゼックが直ぐにやってきて話しを始めた。
「お話しさせていただきたかったことは、エイク様の冒険者としての級位のことです。
近いうちに王都の冒険者の店の店主の会合がありまして、そこでエイク様を英雄級に推そうと考えておりまして、予め下準備もしているのですが、強行に反対している店がありまして……」
英雄級冒険者ともなれば、冒険者全体の顔にもなるので、実質的なギルドを組んでいる他の冒険者の店の多くが賛同しなければ、名乗る事は出来ないとされている。
そして、エイクを英雄級とすることに反対の店があるらしい。
「どこの店だ?」
「“英雄の凱歌亭”です」
「確か、王都で唯一の英雄級冒険者を抱えている店だな」
「そのとおりです。その、英雄級冒険者が居るのは自分の店だけという地位を守りたいようで……。
露骨に裏工作をして、エイク様を英雄級とすることに反対するように他の店に働きかけているようなのです。
このままですと、こちらも何か工作をしないと、エイク様を英雄級とするのは難しい情勢でして」
「要するに、金を配ったり有力者に働きかけたりする必要があるという事だな」
「そういうことです。
凱歌停の抱えている英雄級冒険者は、実績を見る限りエイク様よりも明らかに格下なのですが、腹立たしいことです」
「……」
エイクはしばらく考えた末にガゼックに答えた。
「それは止めておこう。裏工作をして無理やり英雄級になったと思われては、むしろ俺の評判が下がる」
エイクはそう判断した。
エイクとしては、“英雄級冒険者”というものにそれなりの思い入れがあった。かつて冒険者時代の父ガイゼイクも最終的には“英雄級”と呼ばれていたからだ。
しかし、エイクが冒険者としての級位を高めようとしているのは、それを自分の名声に結び付けて、今後の活動をしやすくするためである。
何らかの裏工作をして英雄級になった場合、その部分だけを見られれば、不当な方法で英雄級になったと思われて、むしろ名声を落とす事になりかねない。それでは本末転倒である。
「お前は、その会合では、俺の実際の功績だけを挙げて、正当なやり方だけで英雄級に推しておけ。それで無理なら、それでいい。
俺がこのまま功績を挙げていけば、恥をかくのは反対した連中になる」
「分かりました。おっしゃるとおりにいたします。
それともう1つ。今月分の配当金をお渡しできる見込みです。来月の頭には精算して、ご説明の上お渡ししようと思っています」
「そうか、それは商売繁盛で結構なことだな」
エイクはそう答えた。
エイクは、自分が賠償金としてガゼックから受け取るべき50万Gを、出資金としてガゼックに預けるという形にして、代わりに収益に応じた配当金を受け取るという契約を結んでいる。
だが、その配当金の計算は、かなりガゼック側に有利になっており、それなりの収益が上がっていなければ配当金は生じないはずだった。
「全てエイク様のお陰です。ありがとうございます」
ガゼックはそう告げる。
確かにエイクは今月の前半に、成竜にも匹敵するといわれるドラゴ・キマイラを単身で討伐して、かなりの話題をさらった。これは、エイクが属する“イフリートの宴亭”にも良い影響を与えたはずだ。
また、賞金首となったゴルブロ一味も、その主力はエイクと、エイクの配下にあたる冒険者パーティ“黄昏の蛇”が倒している。これも“イフリートの宴亭”の利益になっていた。
「その調子でせいぜい稼いでくれ。その方が俺の利益にもなるからな」
「は、はい。頑張らせていただきます」
ガゼックはエイクにそう答えながら頭を下げた。
ガゼックとの話しを終えたエイクは、店の表に回ってまたマーニャに声をかけた。
「今、時間は空いているか?」
「はい」
「それじゃあ、少し付き合ってくれ。2階を使わせてもらおう」
「い、今から、ですか?」
「そうだ。何か予定でもあるのか?」
「あ、ありません……。だ、大丈夫です」
「じゃあ、頼む」
エイクはそう告げて2階への階段を上がった。
マーニャもそれに従う。
エイクの態度は、昼食でも頼むような気軽なものだ。
そして実際に、昼食でも食べるようにマーニャを貪ったのだった。
屋敷に戻ったエイクを、玄関先でアルターとエミリオが出迎え、アルターは早速その場で報告を行った。
「昨日セレナ殿より、調査に進展があったとの連絡がございました。是非エイク様に直接お伝えしたいとの事です」
直接話したいということは、報告の内容は重要な物なのだろう。
エイクは即座に答えた。
「そうか、出来るだけ早く話しを聞きたい。直ぐに連絡をとってくれ」
「はい、早速に。
エミリオ、予定通りロアン殿のところに使いに走ってください」
「はい、分かりました。
では、失礼いたします」
エミリオはエイクにそう告げてから、直ぐに外に向かった。
アルターはエイクが物事に時間をかけるのを嫌う事を察しており、直ぐにでもセレナと連絡をとろうとするだろうと判断して、予め準備をしていたらしい。
エイク帰還と同時に使いを送る段取りだったようだ。エイクにとって、大変好ましい対応だった。
アルターは言葉を続けた。
「セレナ殿もエイク様が近いうちに戻る事を想定して、直ぐに連絡がつくように手配しているとの事でした。恐らく今日中に話しを聞くことが出来るかと思います」
「それは、ありがたいな」
「それから、他にもいくつかご連絡する事がございます……」
と、アルターが話しを進めたところで、エイクは後ろを振り返り、今し方エミリオが出て行った扉の向こうを見た。
エイクは、エミリオの動きをオドの感知と気配を伺うことで探っていたのだが、その時玄関先に、何か違和感を感じたのだった。
「どうかいたしましたか?」
「いや、なんでもない。他の報告は俺の部屋で聞こう」
エイクはそう言って、自室へと移動した。だが、その意識は後ろへと鋭く向けられている。
「何かございましたか?」
エイクの部屋に着いたところで、アルターがそう聞いた。
自身がかなりの使い手であるアルターは、エイクの様子が普段と違うのを察していた。
エイクは少し考えるような素振りをしつつ答えた。
「少し、変な気配を感じたような気がしたんだ。
だが、ここまで動いてくる間にも気を配っていたが、特に何も感じなかった。
迷宮で色々あったから、気にしすぎているのかもしれない。
ただ、この屋敷が何らかの方法で監視される可能性は高い。今後は今まで以上に気を配るようにしよう」
「畏まりました」
アルターはそう答え、一拍おいてから改めてエイクに問いかけた。
「それでは、ご報告をさせていただいても、かまいませんか?」
「ああ、頼む」
「まず、ハイファ神殿から連絡がございました。ユリアヌス大司教が、時間が取れればエイク様とお会いしたいとの意向をお持ちとの事です。
次に、炎獅子隊のギスカー副隊長からも面会の打診がございました。エイク様がお留守と伝えたところ、ギスカー副隊長も忙しくなってしまい、しばらく時間が作れないので、時間が出来たら改めて連絡すると承っています。
ラスコー伯爵家のマルギット殿からも同じく面会の打診が来ております。こちらはエイク様の都合がついたら連絡をして欲しいとの事です。
“イフリートの宴亭”のガゼック殿からも、お話ししたいことがあるので、時間があれば店に顔を出して欲しいとの連絡がございました。
最後に、修理に出していた鎧が出来上がって来ております」
「そうか……。マルギットさんには、明日の午後なら時間が取れると伝えてくれ。
ガゼックのところには、時間が空いた時に適当に顔を出す。連絡は不要だ。
他は、連絡待ちだな。
それじゃあ、とりあえず身支度を整えたい。ついでに鎧も代えよう。準備をしてくれ」
エイクはそう告げた。
エイクは、昨日は朝から迷宮で戦い、その日の内にサルゴサの街を出て、街道で野営をして王都に着いたところだ。
大分汚れもたまっていた。
「ああ、それと、夜にテティス達と模擬戦形式の訓練をしたい。準備をさせておいてくれ」
エイクは最後にそう告げた。
「畏まりました」
そのアルターの答を受けてから、エイクはようやく旅装を解いたのだった。
エイクが身を清め終わり、身支度を整えて食事をとっている時にセレナからの返答があった。夕刻には、いつもどおりロアンの屋敷で報告することが出来る。とのことだ。
夕刻まで時間が空くことになったエイクは、その間に早速“イフリートの宴亭”に顔を出すことにした。
“イフリートの宴亭”に着いたエイクは、店のカウンターに立っていたマーニャに声をかけた。
「何か話があると聞いて来たんだが」
「は、はい。父がお話しします。奥へどうぞ」
マーニャの案内で、エイクが奥の部屋に進んで席に着くと、ガゼックが直ぐにやってきて話しを始めた。
「お話しさせていただきたかったことは、エイク様の冒険者としての級位のことです。
近いうちに王都の冒険者の店の店主の会合がありまして、そこでエイク様を英雄級に推そうと考えておりまして、予め下準備もしているのですが、強行に反対している店がありまして……」
英雄級冒険者ともなれば、冒険者全体の顔にもなるので、実質的なギルドを組んでいる他の冒険者の店の多くが賛同しなければ、名乗る事は出来ないとされている。
そして、エイクを英雄級とすることに反対の店があるらしい。
「どこの店だ?」
「“英雄の凱歌亭”です」
「確か、王都で唯一の英雄級冒険者を抱えている店だな」
「そのとおりです。その、英雄級冒険者が居るのは自分の店だけという地位を守りたいようで……。
露骨に裏工作をして、エイク様を英雄級とすることに反対するように他の店に働きかけているようなのです。
このままですと、こちらも何か工作をしないと、エイク様を英雄級とするのは難しい情勢でして」
「要するに、金を配ったり有力者に働きかけたりする必要があるという事だな」
「そういうことです。
凱歌停の抱えている英雄級冒険者は、実績を見る限りエイク様よりも明らかに格下なのですが、腹立たしいことです」
「……」
エイクはしばらく考えた末にガゼックに答えた。
「それは止めておこう。裏工作をして無理やり英雄級になったと思われては、むしろ俺の評判が下がる」
エイクはそう判断した。
エイクとしては、“英雄級冒険者”というものにそれなりの思い入れがあった。かつて冒険者時代の父ガイゼイクも最終的には“英雄級”と呼ばれていたからだ。
しかし、エイクが冒険者としての級位を高めようとしているのは、それを自分の名声に結び付けて、今後の活動をしやすくするためである。
何らかの裏工作をして英雄級になった場合、その部分だけを見られれば、不当な方法で英雄級になったと思われて、むしろ名声を落とす事になりかねない。それでは本末転倒である。
「お前は、その会合では、俺の実際の功績だけを挙げて、正当なやり方だけで英雄級に推しておけ。それで無理なら、それでいい。
俺がこのまま功績を挙げていけば、恥をかくのは反対した連中になる」
「分かりました。おっしゃるとおりにいたします。
それともう1つ。今月分の配当金をお渡しできる見込みです。来月の頭には精算して、ご説明の上お渡ししようと思っています」
「そうか、それは商売繁盛で結構なことだな」
エイクはそう答えた。
エイクは、自分が賠償金としてガゼックから受け取るべき50万Gを、出資金としてガゼックに預けるという形にして、代わりに収益に応じた配当金を受け取るという契約を結んでいる。
だが、その配当金の計算は、かなりガゼック側に有利になっており、それなりの収益が上がっていなければ配当金は生じないはずだった。
「全てエイク様のお陰です。ありがとうございます」
ガゼックはそう告げる。
確かにエイクは今月の前半に、成竜にも匹敵するといわれるドラゴ・キマイラを単身で討伐して、かなりの話題をさらった。これは、エイクが属する“イフリートの宴亭”にも良い影響を与えたはずだ。
また、賞金首となったゴルブロ一味も、その主力はエイクと、エイクの配下にあたる冒険者パーティ“黄昏の蛇”が倒している。これも“イフリートの宴亭”の利益になっていた。
「その調子でせいぜい稼いでくれ。その方が俺の利益にもなるからな」
「は、はい。頑張らせていただきます」
ガゼックはエイクにそう答えながら頭を下げた。
ガゼックとの話しを終えたエイクは、店の表に回ってまたマーニャに声をかけた。
「今、時間は空いているか?」
「はい」
「それじゃあ、少し付き合ってくれ。2階を使わせてもらおう」
「い、今から、ですか?」
「そうだ。何か予定でもあるのか?」
「あ、ありません……。だ、大丈夫です」
「じゃあ、頼む」
エイクはそう告げて2階への階段を上がった。
マーニャもそれに従う。
エイクの態度は、昼食でも頼むような気軽なものだ。
そして実際に、昼食でも食べるようにマーニャを貪ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる