剣魔神の記

ギルマン

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第3章

登場人物紹介(第3章終了時点) 50音順 は行

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 バーミオン侯爵
 男性。アストゥーリア王国貴族。外務大臣。枢密会議参加者。
 枢密会議では、エーミール・ルファス公爵に非礼な発言をした部下のデュナス伯爵をたしなめた。


 ハシム
 男性。レイダー配下の4人の幹部の1人。
 囚われていたセレナを犯したメンバーの1人。
 レイダーが他の街の盗賊に頼ろうとしていることに反発していた。
 セレナ達によって、自ら逃げたように偽装された上で捕らえられ、拷問の上惨殺される。


 ハルテア伯爵
 男性。アストゥーリア王国貴族。財務大臣。枢密会議参加者。
 枢密会議では、エーミール・ルファス公爵を擁護する発言をした。


 バルドス
 故人。男性。ゴルブロ一味の幹部の1人、副頭目。
 非戦闘員も平気で惨殺し、残虐行為を楽しむ凶悪な男。
 エイクとの戦いでは、仲間を倒された報復として、エイクと関係があった孤児院“大樹の学舎”を襲撃した。しかし、救援に駆けつけたアルターと戦い、敗れて死亡した。


 バルバラ
 30歳代前半。女性。孤児院の院長。背中まで伸びる波打つ黒髪、優しげで美しい容貌。
 古語魔法と精霊魔法を共に操り賢者としての知識も身につけた才媛。
 人はどのように生きるべきかという思索の結果、ある種の思想を持つに至っており、それ体現するために10年前に孤児院を設立した。
 その思想は、己を鍛えて自らの能力を高め、その能力を用いて社会に奉仕する、というものだが、教育方針はかなり極端。背信行為は死に値すると説いている。
 以前からアルターと懇意にしており、アルターの紹介で彼と共に6人の孤児達をエイクに仕えさせた。

 4年前に経済的に困窮し、最大限に努力をしたものの、年長の子供達3人を働きに出さざるを得なくなった事がある。この結果、その3人の中の1人だったアルマンドの弟が病死する事になり、アルマンドはこのことを怨んでいた。
 エイクとゴルブロ一味が争った際に、アルマンドの手引きによりゴルブロ一味の副頭目バルドスに襲撃されるが、アルターの救援のおかげで助かっている。
 捕らえられたアルマンドを自ら処断している。


 ハルファード
 歴史上の人物。“冒険王”。
 ある迷宮の支配権を得て、その富と力で一国を起こして王となった。


 ベニート
 40歳くらいに見える男性。チムル村の村長。
 アストゥーリア王国の王都アイラナから北へ徒歩で1日ほどの距離にある辺境の村チムルの村長。
 村の近くに、村の戦力では太刀打ちできない数の妖魔が住み着き、フォルカス・ローリンゲンがエイクに討たれた後の混乱の為に、炎獅子隊も衛兵隊も対応してくれないという状況に陥る。
娘を身売りさせてでも冒険者を雇うしかないと判断して、娘のレナを伴って王都にやって来て、エイクを雇う事になる。
 エイクの活躍により村は救われた。また、エイクの報酬の一部を受け取らない代わりに、今後も自分に便宜を図って欲しいとの要望を受け入れる。
 その後、ゴルブロ一味から逃げてきたエイクを助けた。


 ファナフロア・アストゥーラ
 13歳。王女。アストゥーリア王国国王エリック・アストゥーラと王妃リディアの間の子。現在のところ名前のみの登場。
 唯1人の正統な王位継承権者だが、一度も人前に現れたことがなく、死亡説やリディア王妃が異種族と密通した結果生まれた異種族ハーフである為隠されている、などといった説が囁かれている。
 いずれにしても、人前に全く姿を現さないのは明らかに異常で、王位継承者として不安視されており、王国の派閥争いにも影響を与えている。


 ファビオ
 14歳。男性。孤児→エイクの使用人
 バルバラが経営する孤児院“大樹の学舎”で養われていた孤児だったが、アルターの紹介でエイクに仕えるようになる。
 賢者の学院に入学できる程度の学力と、並みの衛兵以上の武術を修めている。


 フィントリッド・ファーンソン
 ハーフエルフの魔法使い。男性。外見年齢は20歳代前半に見える。端正に整った容貌で、人間の平均男性よりはやや低い身長だが、ハーフエルフとしては標準的。
 怪物的なレベルの精霊魔法の使い手。古語魔法にも精通している。料理が好きで相当の腕前、本人もかなり自信を持っている。

 本人に曰く以下のような存在。
 古代魔法帝国の末裔とエルフの娘の間に生まれた。つまり自分自身も古代魔法帝国の末裔。
 その一族は古代魔法帝国時代に現在のアストゥーリア王国の王都アイラナ周辺を支配していた。
 両親は魔法帝国滅亡後エルフの村で暮らしていたが、魔術師狩りと称する者達に殺されてしまう。このことに関しては復讐を成し遂げている。
 その後かつての一族の領土を支配していたが、今から500年以上前にそこにやって来たマキシムス・アストゥーラとその配下の者達に攻撃される。
 その攻撃を容易く撃退し、やろうと思えば皆殺しにも出来たが、マキシムスの娘のアイラの懇願に応えて、領土をマキシムスに明け渡した。これがアストゥーリア王国建国の真相である。
 その際に明け渡した領土、即ち現在の王都アイラナ周辺には立ち入らない、許可なく立ち入れば命をもって罪をあがなうという魔術契約まで結んだ。以後はアストゥーリア王国の西にあるヤルミオンの森に移り住んだ。
 250年ほど前に貴族の反乱に追われヤルミオンの森に逃げ込んできたアストゥーリア王国の王女オフィーリアを助けた。
 成功したらその身を自分に捧げろ、という条件でオフィーリアが国を取り戻すのに協力し、これを成功させる。その後、王都アイラナへの立ち入り禁止の契約をオフィーリアに破棄させた。
 結局女王となったオフィーリアの伴侶という立場になり、その子が次代の王になったので現在の王家には自分の血も流れている。またオフィーリアの国づくりにも協力した。
 オフィーリアの死後ヤルミオンの森に戻った。
 その後はヤルミオンの森の奥深くに居住している。

 最近では、4年ほど前からヤルミオンの森に侵入してくるようになった、悪神ダグダロアの神聖魔法を使う妖魔の存在を気にしている。
 調査を進め、妖魔たちの背後にユアン半島に現れた魔王の存在があることを確認。更にダグダロアを奉じる預言者の存在をも疑っている。
 妖魔の侵入経路の一つであるアストゥーリア王国に、配下の1人であるテティスを送り込んで情報収集に努めたが、上手く行かなかった。
 テティスから得た情報から、エイクが何か特殊な能力を隠し持っている事を察し興味を持つ。
 エイクに接触してダグダロアの信者関係の調査を依頼すると共に、エイクの能力を探ろうとした。
 それに関連したエイクとの交渉の結果、エイクが支配する娼館“精霊の泉”で料理人を務めることにした。
 今は王都アイラナで生活している。


 フォルカス・ローリンゲン
 故人、享年34歳。男性。侯爵家嫡子→当主。炎獅子隊副隊長→隊長。長身で戦士としては貧弱な体格。
 闇教団“呑み干すもの”を率いるグロチウスと組んで、エイクのオドを掠め盗っていた人物。幼い頃にエイクが弱くなってしまった元凶の1人。
 3人いる炎獅子隊副隊長の筆頭で、エイクの父ガイゼイクの死後その後を継いで隊長に就任した。
 また、自らの父親だった先代侯爵を暗殺して侯爵家を継いでいる。

 エイクから流れ込む膨大な量のオドと、それによって得た強い力に満足していたが、反面若年にしてそれほどのオドを有するエイクのことを酷く恐れてもいた。
 結局エイクにオドを奪い返される。
 その後配下の者や“呑み干すもの”の関係者にエイクを攻撃させるが、尽く撃退される。
 更にエイクに罪を被せ死刑にしようと画策するが、自ら裁判官を務めた裁判の場で逆に自分が追い詰められてしまう。更にその場でアークデーモンに変身しエイクに討たれる。
 アークデーモンに変身したのは、本人にとっても予想外の出来事で、気付かぬうちに何者かに術を施されていたらしい。しかし、現在のところ真相は不明。
 エイクは諸々の状況から、フォルカスをデーモンに変えた者と、父を殺した者は同一人物だと考えている。


 フリッツ
 長身の青年。上級中位の冒険者。
 ロウダーがリーダーを務める冒険者パーティ“叡智への光”の野伏兼弓使い。サルゴサの迷宮内でエイクを攻撃し返り討ちにあう。重傷を負ったが、一応死亡は確認されていない。


 ヘラルド
 40歳代前半に見える商人風の男。迷宮都市サルゴサに拠点を置くベルヤミン商会の使用人。
 エイクにサルゴサの迷宮の未発見区域に関する指名依頼を行う。
 しかしその依頼は、ゴルブロ一味がエイクを襲撃するための罠だった。
 このことに関して、ヘラルドやベルヤミン商会がどのように関与していたのかは、作中でまだ語られていない。
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