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第21話 60点
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「よいしょ……」と星恵ちゃんは、俺の隣に座り、「はい、光輝君の分」とスポーツドリンクを差し出す。
「ありがとう」
「うん」
「これ飲んだら、何をする?」
「そうねぇ……あ」と星恵ちゃんは何か思いついた様で両手を合わせると「私、ビーチボール持って来たから、やろうか!?」
「良いね、やろう!」
「ふふ、持ってきて良かった」
俺達はジュースを飲むと、広い場所へと移動する。
「ここからならレジャーシートも見えるし、大丈夫だよね?」
「うん、大丈夫だと思うよ」
「じゃあ、ボールを膨らませるから待ってて」
星恵ちゃんはそう言って、スイカ模様のボールの空気栓をくわえる。プクゥっとホッペを膨らませると、空気を入れていった──でも、なかなかボールは大きくならない。
「はぁ……はぁ……ダメ。光輝君、やってみて」と星恵ちゃんは近づき、ボールを渡してくる。
やってみるのは良いけど……完璧な間接キッスじゃん! まぁ……恋人同士だし、構わないか。
俺は「分かった」と返事をし、ボールを受け取ると、大きく息を吸い込んだ。空気栓を指でつまみながら、空気を吹き込んでいく。
「頑張れ~」
ビーチボールは、あっという間に大きくなり、星恵ちゃんはパチパチと手を叩きながら「すごい、すごい」と感動してくれた。
「──はい、出来上がり」
「ありがとう」
「さぁ、離れて離れて」
「うん」
星恵ちゃんが離れた事を確認すると、俺は「行くよ~」と声をかけ、ボールを打つ──やろうと言ったのは良いが、ビーチボールをやるのは初めてで力加減が分からず、ボールは星恵ちゃんに届かないまま砂浜に落ちた。
「もう、何やってるの」と星恵ちゃんはボールに駆け寄り、拾い上げる。
「ごめん、ごめん」
「今度は私が行くよ。それ~」と星恵ちゃんは俺に向かってボールを打つ──星恵ちゃんのは俺の頭上を通り過ぎて、砂浜に落ちた。
「星恵ちゃんだって」
「ごめーん」
──こうして俺達はビーチバレーを楽しむ。しばらくして飽きてくると、水の掛け合いをして、海を満喫した。
「──おー、おー、青春しているね。君たち」と高橋さんが近づきながら話しかけてくる。
「あ、奈緒。一緒にどう?」
「良いの?」
「良いよ~、ね?」
「うん」
「じゃあ遠慮しないぞ!」と、高橋さんは言って、星恵ちゃんに水を掛ける。
「あ~、本当に遠慮しなかったな」と、星恵ちゃんは高橋さんに水を掛け、「はははは」と笑っている俺にも水を掛けてきた。
「やったな!」
「きゃあ!」
こんな調子で水掛け大会が始まり、俺達は笑顔が絶えない時間を過ごした──。
※※※
俺達は御昼になると海の家で昼食をとり、早めにバスに乗った──トイレ休憩になり、用を足した俺はバスに戻る。
窓際に座り、外を眺めていると、「星恵、寝ちゃったね」と、高橋さんが言って横に座った。
「うん、疲れたみたいだね」
「私達のこと、仲良くさせようとしていたから、気疲れみたいのもあったのかな?」
「──知ってたんだ」
「何となくね」
──そこで会話は途切れ、バスが出発する。
「私……光輝君のこと、まだ彼氏だと認めてないからね」
「──はは……手厳しいな。んで、今日の俺は高橋さんから見て、何点だった?」
「そうね……60点って所かしら?」
「60点か……まだまだだね」
「ふふ、でも私にしては高い方よ」
「そりゃどうも」
──高橋さんは肘で俺の腕をツンツンと突くと「私との時間を奪ったんだから、頑張って星恵の事を大切にしなさいよ」
「うん、頑張る」
「ありがとう」
「うん」
「これ飲んだら、何をする?」
「そうねぇ……あ」と星恵ちゃんは何か思いついた様で両手を合わせると「私、ビーチボール持って来たから、やろうか!?」
「良いね、やろう!」
「ふふ、持ってきて良かった」
俺達はジュースを飲むと、広い場所へと移動する。
「ここからならレジャーシートも見えるし、大丈夫だよね?」
「うん、大丈夫だと思うよ」
「じゃあ、ボールを膨らませるから待ってて」
星恵ちゃんはそう言って、スイカ模様のボールの空気栓をくわえる。プクゥっとホッペを膨らませると、空気を入れていった──でも、なかなかボールは大きくならない。
「はぁ……はぁ……ダメ。光輝君、やってみて」と星恵ちゃんは近づき、ボールを渡してくる。
やってみるのは良いけど……完璧な間接キッスじゃん! まぁ……恋人同士だし、構わないか。
俺は「分かった」と返事をし、ボールを受け取ると、大きく息を吸い込んだ。空気栓を指でつまみながら、空気を吹き込んでいく。
「頑張れ~」
ビーチボールは、あっという間に大きくなり、星恵ちゃんはパチパチと手を叩きながら「すごい、すごい」と感動してくれた。
「──はい、出来上がり」
「ありがとう」
「さぁ、離れて離れて」
「うん」
星恵ちゃんが離れた事を確認すると、俺は「行くよ~」と声をかけ、ボールを打つ──やろうと言ったのは良いが、ビーチボールをやるのは初めてで力加減が分からず、ボールは星恵ちゃんに届かないまま砂浜に落ちた。
「もう、何やってるの」と星恵ちゃんはボールに駆け寄り、拾い上げる。
「ごめん、ごめん」
「今度は私が行くよ。それ~」と星恵ちゃんは俺に向かってボールを打つ──星恵ちゃんのは俺の頭上を通り過ぎて、砂浜に落ちた。
「星恵ちゃんだって」
「ごめーん」
──こうして俺達はビーチバレーを楽しむ。しばらくして飽きてくると、水の掛け合いをして、海を満喫した。
「──おー、おー、青春しているね。君たち」と高橋さんが近づきながら話しかけてくる。
「あ、奈緒。一緒にどう?」
「良いの?」
「良いよ~、ね?」
「うん」
「じゃあ遠慮しないぞ!」と、高橋さんは言って、星恵ちゃんに水を掛ける。
「あ~、本当に遠慮しなかったな」と、星恵ちゃんは高橋さんに水を掛け、「はははは」と笑っている俺にも水を掛けてきた。
「やったな!」
「きゃあ!」
こんな調子で水掛け大会が始まり、俺達は笑顔が絶えない時間を過ごした──。
※※※
俺達は御昼になると海の家で昼食をとり、早めにバスに乗った──トイレ休憩になり、用を足した俺はバスに戻る。
窓際に座り、外を眺めていると、「星恵、寝ちゃったね」と、高橋さんが言って横に座った。
「うん、疲れたみたいだね」
「私達のこと、仲良くさせようとしていたから、気疲れみたいのもあったのかな?」
「──知ってたんだ」
「何となくね」
──そこで会話は途切れ、バスが出発する。
「私……光輝君のこと、まだ彼氏だと認めてないからね」
「──はは……手厳しいな。んで、今日の俺は高橋さんから見て、何点だった?」
「そうね……60点って所かしら?」
「60点か……まだまだだね」
「ふふ、でも私にしては高い方よ」
「そりゃどうも」
──高橋さんは肘で俺の腕をツンツンと突くと「私との時間を奪ったんだから、頑張って星恵の事を大切にしなさいよ」
「うん、頑張る」
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