20 / 50
第20話 私をみて、どうする
しおりを挟む
海近くのバス停に着くと、星恵ちゃんはガードレールに手を掛け「わぁ~……キラキラ輝いていてキレェー……」と、はしゃいだ姿を見せる。
「本当だね。海水浴場は、このままずっと下っていけば良いんだっけ?」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、行こうか」
俺達は坂道を下って海水浴場へと向かう──目的地に着くと一旦、立ち止まった。海水浴場は家族連れやカップルと沢山の人は居たが、ギュウギュウといった感じはなく、適度に混んでいた。
「そんなに混んでなくて良かったね」と俺が話しかけると、星恵ちゃんは「そうだね。ゆっくりしていて混んできたら嫌だから、早速、着替えてくるね」
「うん」
「多分、光輝君の方が早いから海の家の前で待っていて」
「了解」
俺が返事をすると、星恵ちゃんは小さく手を振りながら、女子更衣室の方へと歩いていく。俺は男子更衣室の方へと歩き出した。
──俺は白黒の派手なデザインが入ったサーフパンツに着替えると約束通り、海の家の前へと向かう。
星恵ちゃん、どんな水着を着てくるのかな……楽しみ! と待っていると、最初に到着したのは、黒のハイネックビキニを着た高橋さんの方だった。
さすが高橋さん……スラッと引き締まった体をしているから露出が高くても、堂々としている。
「ちょっと光輝君!」
「はい?」
「私をみて、どうする」
いきなり話しかけられてビックリしている間に、高橋さんは後ろに居た星恵ちゃんの背中に回り、「あなたがジロジロ見るのはこっちでしょ!」と、星恵ちゃんの背中をグイっと押す。
星恵ちゃんは、よろめきながらも踏みとどまり、上目遣いで前髪を触りながら「ど、どうかな?」と恥ずかしそうに話しかけてきた。
その仕草だけでも十分、可愛いのに、白い素肌に白のタンキニを着た星恵ちゃんは、天使か! と思うぐらい魅力的で、鼻血が出そうなぐらい可愛い。
高橋さんの前で言うのはちょっと恥ずかしいが「えっと……語彙力なくて、ごめんだけど、似合ってるよ」
俺がそう言うと、星恵ちゃんは照れ臭そうに髪を撫でる。
「えへへ、ありがとう」
「はい、ご馳走様! どうする? このまま二人だけで遊んでくる?」
高橋さんはそう言って微笑む。何だか今までと雰囲気が違う気がする。どうしたんだろ?
「うーん……」と星恵ちゃんが悩みだしたので、俺は「いいよ。泳ぐのあまり得意じゃないし、まずは高橋さんと二人で遊んでおいで」と提案した。
「分かった!」と、星恵ちゃんは返事をして、リュックを俺に渡し、麦わら帽子を被せると「じゃあ、これ。預かってて!」
「了解」
「菜緒、行こ」
「うん」
二人は海の方へと歩いていく。俺は人のいない広い場所に移動し、カラフルなレジャーシートを広げた。
レジャーシートにリュックを置き、座ると、楽しそうに泳ぐ二人を見つめる──和やかな時が流れ、これだけで海に来て良かったなと思う。
──しばらくして、二人は海から上がり、星恵ちゃんは海の家の方へ、高橋さんは真っすぐこちらへ歩いてきた。
「──星恵ちゃん、何処に行ったの?」
「飲み物を買って来てくれるって」
「あぁ」
高橋さんは俺の横に座ると、「ふふ」と笑う。
「どうしたの?」
「可愛い麦わら帽子なのに、似合ってるじゃない」
「そりゃ、どうも」
「──ねぇ」
「なに?」
「さっきからこっちの方に顔を向けないけど、恥ずかしいとか、そんなオチ?」
「──悪い?」
「悪くはないけど……そんなんじゃ先行き、ちょっと心配だな」
高橋さんはそう言って、ジジジジジ……とチャックを開く──。
「はい、これでどうですか?」と話しかけて来たので、高橋さんの方に視線を向けた。高橋さんは白いラッシュガードを着てくれていた。
「大丈夫」
「良かった。星恵ね……光輝君に水着姿を見せたかったんだけど、一人じゃ恥ずかしくて無理だから、私に付いてきてって誘ってきたの。可愛いでしょ!?」
「うん、可愛いね」
「でしょ!? だから……あなたの後ろで、むくれてるお嬢さんを誘ってあげてくださいな」
「え?」
俺が後ろを振り向くと、確かにそこには、フグの様に可愛くホッペを膨らませた星恵ちゃんが立っていた。
高橋さんは立ち上がると、星恵ちゃんに近づき、肩をポンっと優しく叩く。
星恵ちゃんの手からスポーツドリンクをスッと受け取ると「取らないから大丈夫だって」と言って、俺達から離れる様に歩き出す。
「菜緒、どこ行くの?」
「お散歩。あとは二人でお好きにどうぞ」
「菜緒、美人なんだから、ナンパ男達に気を付けなよ」
「分かってる~」
高橋さんはそう返事をして、背を向けたまま手を振り、行ってしまった。
「本当だね。海水浴場は、このままずっと下っていけば良いんだっけ?」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、行こうか」
俺達は坂道を下って海水浴場へと向かう──目的地に着くと一旦、立ち止まった。海水浴場は家族連れやカップルと沢山の人は居たが、ギュウギュウといった感じはなく、適度に混んでいた。
「そんなに混んでなくて良かったね」と俺が話しかけると、星恵ちゃんは「そうだね。ゆっくりしていて混んできたら嫌だから、早速、着替えてくるね」
「うん」
「多分、光輝君の方が早いから海の家の前で待っていて」
「了解」
俺が返事をすると、星恵ちゃんは小さく手を振りながら、女子更衣室の方へと歩いていく。俺は男子更衣室の方へと歩き出した。
──俺は白黒の派手なデザインが入ったサーフパンツに着替えると約束通り、海の家の前へと向かう。
星恵ちゃん、どんな水着を着てくるのかな……楽しみ! と待っていると、最初に到着したのは、黒のハイネックビキニを着た高橋さんの方だった。
さすが高橋さん……スラッと引き締まった体をしているから露出が高くても、堂々としている。
「ちょっと光輝君!」
「はい?」
「私をみて、どうする」
いきなり話しかけられてビックリしている間に、高橋さんは後ろに居た星恵ちゃんの背中に回り、「あなたがジロジロ見るのはこっちでしょ!」と、星恵ちゃんの背中をグイっと押す。
星恵ちゃんは、よろめきながらも踏みとどまり、上目遣いで前髪を触りながら「ど、どうかな?」と恥ずかしそうに話しかけてきた。
その仕草だけでも十分、可愛いのに、白い素肌に白のタンキニを着た星恵ちゃんは、天使か! と思うぐらい魅力的で、鼻血が出そうなぐらい可愛い。
高橋さんの前で言うのはちょっと恥ずかしいが「えっと……語彙力なくて、ごめんだけど、似合ってるよ」
俺がそう言うと、星恵ちゃんは照れ臭そうに髪を撫でる。
「えへへ、ありがとう」
「はい、ご馳走様! どうする? このまま二人だけで遊んでくる?」
高橋さんはそう言って微笑む。何だか今までと雰囲気が違う気がする。どうしたんだろ?
「うーん……」と星恵ちゃんが悩みだしたので、俺は「いいよ。泳ぐのあまり得意じゃないし、まずは高橋さんと二人で遊んでおいで」と提案した。
「分かった!」と、星恵ちゃんは返事をして、リュックを俺に渡し、麦わら帽子を被せると「じゃあ、これ。預かってて!」
「了解」
「菜緒、行こ」
「うん」
二人は海の方へと歩いていく。俺は人のいない広い場所に移動し、カラフルなレジャーシートを広げた。
レジャーシートにリュックを置き、座ると、楽しそうに泳ぐ二人を見つめる──和やかな時が流れ、これだけで海に来て良かったなと思う。
──しばらくして、二人は海から上がり、星恵ちゃんは海の家の方へ、高橋さんは真っすぐこちらへ歩いてきた。
「──星恵ちゃん、何処に行ったの?」
「飲み物を買って来てくれるって」
「あぁ」
高橋さんは俺の横に座ると、「ふふ」と笑う。
「どうしたの?」
「可愛い麦わら帽子なのに、似合ってるじゃない」
「そりゃ、どうも」
「──ねぇ」
「なに?」
「さっきからこっちの方に顔を向けないけど、恥ずかしいとか、そんなオチ?」
「──悪い?」
「悪くはないけど……そんなんじゃ先行き、ちょっと心配だな」
高橋さんはそう言って、ジジジジジ……とチャックを開く──。
「はい、これでどうですか?」と話しかけて来たので、高橋さんの方に視線を向けた。高橋さんは白いラッシュガードを着てくれていた。
「大丈夫」
「良かった。星恵ね……光輝君に水着姿を見せたかったんだけど、一人じゃ恥ずかしくて無理だから、私に付いてきてって誘ってきたの。可愛いでしょ!?」
「うん、可愛いね」
「でしょ!? だから……あなたの後ろで、むくれてるお嬢さんを誘ってあげてくださいな」
「え?」
俺が後ろを振り向くと、確かにそこには、フグの様に可愛くホッペを膨らませた星恵ちゃんが立っていた。
高橋さんは立ち上がると、星恵ちゃんに近づき、肩をポンっと優しく叩く。
星恵ちゃんの手からスポーツドリンクをスッと受け取ると「取らないから大丈夫だって」と言って、俺達から離れる様に歩き出す。
「菜緒、どこ行くの?」
「お散歩。あとは二人でお好きにどうぞ」
「菜緒、美人なんだから、ナンパ男達に気を付けなよ」
「分かってる~」
高橋さんはそう返事をして、背を向けたまま手を振り、行ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる