天使の毒

香坂

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あー、暇。
保健室ってこんなに暇だとは思わなかった。
皆寝れるから楽とか言ってるけど、つまんない。
いや、まぁ、俺が3時間目からずっといるからだけど。
だって具合悪いし。熱あったししょうがかいよね。
また倒れたら徹也に迷惑かけるし。・・・侑花にも心配かけれない
第一、ただでさえ侑花は凄く心配性。心配かけてどうすんのって話
まぁその心配をかけたのは、紛れもなく俺なんだけど。
徹也からライムで『何でいきなり熱?』って聞かれた。
でも言えるわけない。侑花とのキスでなったとか・・・無理
恥ずかしいし照れる、それに侑花にも被害が行くかもだし。
てかそういえば今日6月27日?明日1ヶ月記念日じゃん。
え?俺天然なのに覚えてるのって?俺記念日とか忘れないよ。
だって侑花も、記念日とかマメな方って感じするし。
てか今さっき侑花と言い合いみたいになって終わっちゃって・・・
明日出かけたりしたいな・・・まぁ学校あるけど帰りに
・・・あ、部活
部活あったら、侑花と出かけれないじゃん。もうすぐ先輩の引退試合があるし練習は出ないとなー
でも、せっかくの記念日なんだし。プレゼント・・・買おうかな?
そんな事をベッドに寝ながら考えていた。
そしたら、保健室のドアが勢いよくガラガラと開いた。

「ビッ・・・クリしたー」

ガラガラと開くドアの音にビックリして俺は勢いよく体を起き上がらせた。
保健室に入って来たのは、まさかのさっき言い合いした侑花だった。
え、何でそんな勢いよく入って来たの?待って笑いそ・・・

「・・・侑花どうしたの?」
「早退してないじゃん!!てか熱は!?」
「ちょ、落ち着いて?」

私はもう、意を決して保健室のドアを開けた。
緊張して結構勢いよく開けてしまった。
さっきーが勢いよく起き上がってたのを発見した。
うん、面白い。さっきー何かちょっと可愛いかった。
てか本当に早退してないじゃん!何してんのさっきー!
熱あるんだから絶対休んだ方がいいでしょ!?

「落ち着けない。大丈夫なの!?」
「平気だよ、もう放課後だから帰らないとね」

さっきーは、微妙に顔が火照ってる。
けどベッドから立ち上がって帰ろうとしてる。
いやいや、ちょっとフラフラじゃないですか佐々木くん。
さっきーは私の方へ来た。ん?どうしたんだろ

「さっきー?」
「!・・・ごめ」
「へ?」

バタッとまた3時間目の休憩時間と同じようなに倒れる音がした。
え、ちょっと待って、何この体制!?何これ!!
さっきーが私の方へ来たと思ったら、さっきーはフラって体制を崩して私の方に倒れてきた。
さっきーは、私の顔の左右に手を付いてる・・・うんこれは・・・
流行りの壁ドン!!・・・・ではなく、床ドン!!
ダメ、これはやばい。私絶対顔今真っ赤だよね本当。
待って私何か言葉おかしくなってない?やだ、恥ずかしい
てか床ドンみたいな事をされてる時点で恥ずかしいです。

「さ、さっきー退いて~・・・」
「・・・ごめん。今ちょっと退けないかも?」

ちょっとニヤニヤしながら言ったさっきー。
は!?何がちょっと退けないかも?だよ!意味不明!
保健室で床ドンなんてしてたら、部活の人来たらやばいから。

「お、重いー」
「俺別に乗ってないけどー?」

こいつ~・・・!何ニヤニヤしてんだよ!バカさっきー!!
早く退いてよ!何で床ドンしたままなの!?
しかもニヤニヤしてるし!てかさっきよりニヤニヤ増した!?
もうやだ、これ誰かに見られたら絶対死ぬし恥ずかしい。
いやもう、恥ずかしいどころじゃないよねこれ?
床ドンとか、・・・見た人に絶対勘違いされるに決まってる
さっきーはそれを分かってない!コミュ障!人見知り!シャイめ!!
草食男子に見せて実は肉食なの!?世に言うロールキャベツ男子って言うんだっけ?
いやいや、それはどうでもいい!床ドンやめて!?さっきー!

「・・・」
「ふ、うん。侑花ごめん。からかい過ぎた」
「でしょうね!?」

3分くらい経った頃に、さっきーが退こうとしながら笑い言った。
もう、からかいじゃなくなってきてるよね?ね!?
さっきーは、私の上から退いてもずっと笑ってるんだけど・・・
え?待って。まさか・・・フラフラしたの嘘だったの!?
全然今フラフラしてないじゃん!どういう事よ!
私めちゃくちゃさっきーに騙されてない!?何か嫌なんだけど!

「・・・フラフラしてたの嘘だったんだ」
「ごめんね?侑花の心配してる姿可愛いくて」

あはは。ごめん!今度お詫びするから~って可愛いく言ってるさっきー。
・・・まぁお詫びしてくれるなら許さんでもないかなとか思っちゃう私
私、絶対さっきーにはいつも甘くしちゃうんだよね。
でも、今の謝ってお詫びするから的なのを言ってるさっきー可愛い。本当に可愛い。
ん?てかお詫び?何のお詫び?さっきーが?お詫び?
・・・ありえない。絶対忘れるから別に気にしなくていいや
ん?あれ?てかさっきー私の事可愛いって言った?

「可愛いくないから!!」
「可愛いって。まぁ彼女だからかも?」
「殴るよ?」
「ごめんって」

あはは!あー侑花面白い。とか言いながら保健室から出ようとしてるさっきー。
え?さっきー部活ないの?

「さっきー部活は?」
「病人にサッカーやらせる奴いるの?」
「・・・あ、そっか」

一瞬さっきーが具合悪かったの忘れてたよ私。
じゃあ一緒に帰れるかな?
私まだ、さっきーと一緒に帰ったことないんだよね。
もう付き合って・・・あれ?今日って27日?・・・記念日明日!?
明日で1ヶ月?早くね?もうそんな経ったんだ。
何かプレゼント買った方がいいのかな?
でも、絶対さっきーは忘れてるしなぁ・・・
私だけ買うのって、何か尽くす女みたいでウザがられそう。
いや、さっきーがそういう人じゃないのは分かってる。
でもさっきーの反応が心配で、不安だなーって。
てかまずプレゼント何買えばいいのか全然分かんない。
さっきーが喜びそうなやつって何?
・・・スパイク?いやいや、それは流石に高くて買えない
アルバムとか?あ、でも私さっきーとの写真なんてない
えぇ、文房具って何かベタだし。ハンカチ?って良くないんだっけ
・・・だめだ、全然全く思い浮かばないんだけど!何で?
筆箱?・・・あ、さっきーこの前新しくしたばっかだ。
ネックレスとかにしようかな?ブレスレットとか!
確か、ネックレスは首輪でブレスレットは手錠だっけ?
どのくらい束縛するかが分かるんだよね確か・・・
ネックレスは、首輪で繋いでおきたい的な?確かだよ!?
ブレスレットは手錠で、自分から離さないだっけ?うん確か。
・・・今思いついたけど、指輪は・・・女子からはちょっとね
ブレスレットにする!よし。おそろいのブレスレット。
今日の帰り、アクセサリーショップに行こうかな?

「侑花?」
「・・・」
「おーい、侑花ー?帰ろーよ」
「・・・え?あ、ごめん」

保健室から出て歩こうとしたけど全く侑花が来る気配なくて
保健室また覗いたら、ボヤーとしてた。ボケーって。
考え事かな?と思って何回も話しかけたけど返事来ず。
おーい。侑花ー。と何回目かでやっと返事が来た。
あ、もしかして明日記念日なの思い出したとか?
忘れてた系?うわ、侑花面白い。あ、でも覚えてたけどもプレゼントで悩んでたから、俺の声も聞こえなかったとか?
まぁ俺は、今日プレゼント買いに行く。
・・・実は指輪かネックレスかピアスで悩んでたんだよね、うん。
指輪って、重すぎないかなとか。ネックレスは侑花かけるかなとか。
え?ピアスじゃなくてイヤリングじゃないのか?
実は侑花、ピアス空いてて・・・小6の夏休みに開けたらしい。
それからずっと付けてるって。痛くないのかなってたまに思うよ俺。
うーん・・・プレゼント指輪にしようかな?指輪って、自分のものって証的なのを確か、徹也か大翔が言ってたっけな
でも、重すぎないかな?侑花に引かれたくないしなー
・・・まぁ、いいか。侑花はそんなんで引いたりしないし。
よし、指輪にしよう。侑花が好きそうなの選ばないとね。
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