4 / 44
第四話
しおりを挟む
今日は雨。お外では遊べないので、家の中で暁光さんと一緒にお勉強です。
「お前大分字読める様になったよな。それに意味も分かるようになってきたし。」
「え、そうですか?えっと、嬉しいです。」
嬉しくて笑うと暁光さんが変な声を上げてその場に倒れた。
「暁光さん!?」
「氷柱、可愛い、本当、可愛い、辛い、死ぬ。」
暁光さんの喋り方が可笑しな事に。
暫くしてやっと暁光さんが落ち着くと、暁光さんは大きく息を吐いてからまたお勉強を再開してくれた。と言うより、私はもしかしたら下手な事はしない方が良いのかもしれない。
結構な時間お勉強をしてから暁光さんが御昼御飯の準備をしてくれた。
暁光さんが御飯を作っている間、私は畳の上でコロコロと転がっていた。
段々と良い匂いがしてくると、小腹が空いた程度だったけど、どんどんお腹が空いて来て、最終的にお腹の虫が鳴ってしまった。
「あ、はぅぅうう…………」
恥ずかしくてお腹を押さえた。遠くから暁光さんの変な叫び声が聞こえて来たけど、流石に確かめに行く勇気は無かったので放置。
早く御飯出来ないかなと思っていると、暁光さんが御飯を持って来てくれた。服に血が付いていたけど、其処には触れないでおこう。
「ほら氷柱、出来たぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
暁光さんからおぼんを受け取ると、私はすぐに床に置いた。暁光さんは暁光さんで、自分の御飯を持って来ていて、私の前に腰を降ろした。
「頂きます。」
「おう、召し上がれ。」
私はお箸を持って御飯を食べ始めた。
「そう言えば雀さんは元気ですかね。」
「多分元気だろ。」
「多分って何っすか!!あっしは元気っすよ!!!」
その声が聞こえて窓を見ると、窓の縁に一羽の雀が止まっていた。
家の中に入って来ると同時に人の姿になった。
「雀さん!!」
「氷柱さんお久しぶりっす!!」
雀さんは私の隣に座ると、私の御飯をジッと見ていた。
「食べますか?」
「え!!いや良いっすよ!!氷柱さんの御飯じゃないっすか!!!」
「そうだ氷柱!!!それはお前のだ!!!」
暁光さん、そんなに強く言わなくても良いじゃないですか。でも雀さん凄くお腹空いてるみたいだし、少しくらい雀さんに上げても良いと思うんですけど。
「お前は俺のやるから。」
そう言って暁光さんは自分の御飯の乗ったおぼんを雀さんの前に置いた。
雀さんは驚いた様子で御飯を見てから暁光さんを見た。
「え、良いんっすか?」
「氷柱の飯食われるくらいなら良いんだよ。」
「ありがとうございますっす!!!」
雀さんは凄い勢いで頭を下げてから御飯を食べ始めた。
怒ってないかなと思いつつ、私は暁光さんを見ると、暁光さんは私と雀さんを楽しそうに見ていた。
「あの、暁光さん。」
「あ?」
私はお箸で御飯を持って暁光さんに差し出した。
「はい、どうぞ。」
「ゴフッ!!!」
「暁光さん!!?」
暁光さんが血を吐いて倒れた。
「お前大分字読める様になったよな。それに意味も分かるようになってきたし。」
「え、そうですか?えっと、嬉しいです。」
嬉しくて笑うと暁光さんが変な声を上げてその場に倒れた。
「暁光さん!?」
「氷柱、可愛い、本当、可愛い、辛い、死ぬ。」
暁光さんの喋り方が可笑しな事に。
暫くしてやっと暁光さんが落ち着くと、暁光さんは大きく息を吐いてからまたお勉強を再開してくれた。と言うより、私はもしかしたら下手な事はしない方が良いのかもしれない。
結構な時間お勉強をしてから暁光さんが御昼御飯の準備をしてくれた。
暁光さんが御飯を作っている間、私は畳の上でコロコロと転がっていた。
段々と良い匂いがしてくると、小腹が空いた程度だったけど、どんどんお腹が空いて来て、最終的にお腹の虫が鳴ってしまった。
「あ、はぅぅうう…………」
恥ずかしくてお腹を押さえた。遠くから暁光さんの変な叫び声が聞こえて来たけど、流石に確かめに行く勇気は無かったので放置。
早く御飯出来ないかなと思っていると、暁光さんが御飯を持って来てくれた。服に血が付いていたけど、其処には触れないでおこう。
「ほら氷柱、出来たぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
暁光さんからおぼんを受け取ると、私はすぐに床に置いた。暁光さんは暁光さんで、自分の御飯を持って来ていて、私の前に腰を降ろした。
「頂きます。」
「おう、召し上がれ。」
私はお箸を持って御飯を食べ始めた。
「そう言えば雀さんは元気ですかね。」
「多分元気だろ。」
「多分って何っすか!!あっしは元気っすよ!!!」
その声が聞こえて窓を見ると、窓の縁に一羽の雀が止まっていた。
家の中に入って来ると同時に人の姿になった。
「雀さん!!」
「氷柱さんお久しぶりっす!!」
雀さんは私の隣に座ると、私の御飯をジッと見ていた。
「食べますか?」
「え!!いや良いっすよ!!氷柱さんの御飯じゃないっすか!!!」
「そうだ氷柱!!!それはお前のだ!!!」
暁光さん、そんなに強く言わなくても良いじゃないですか。でも雀さん凄くお腹空いてるみたいだし、少しくらい雀さんに上げても良いと思うんですけど。
「お前は俺のやるから。」
そう言って暁光さんは自分の御飯の乗ったおぼんを雀さんの前に置いた。
雀さんは驚いた様子で御飯を見てから暁光さんを見た。
「え、良いんっすか?」
「氷柱の飯食われるくらいなら良いんだよ。」
「ありがとうございますっす!!!」
雀さんは凄い勢いで頭を下げてから御飯を食べ始めた。
怒ってないかなと思いつつ、私は暁光さんを見ると、暁光さんは私と雀さんを楽しそうに見ていた。
「あの、暁光さん。」
「あ?」
私はお箸で御飯を持って暁光さんに差し出した。
「はい、どうぞ。」
「ゴフッ!!!」
「暁光さん!!?」
暁光さんが血を吐いて倒れた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる