常闇の中燃ゆる暁光

琴里 美海

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第七話

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 もうすぐ冬が終わる。そうなっちゃうと鶴さんが渡りをしちゃうから、暫く会えなくなっちゃう。その為か鶴さんは何時も以上にお家に来てくれる。

「もうすぐ春ですね。」
「そうじゃのう。出来る事なら氷柱達と花見がしたいのじゃが、いかんせん渡りをせねばならぬからのう。」
「そうですよね…………………」

 流石に無理に止めたりとかはしたくない。
 暁光さんがお部屋の前を通るのを見付けると、私はすぐに部屋から顔を出した。

「暁光さん、お出掛けですか?」
「あぁ…………………」
「?」

 何だろう、何時もより暁光さんが暗い。
 私は暁光さんの所へ行くと、暁光さんは何も言わずに玄関の方を見続けていた。

「あの、暁光さん?」
「氷柱。」

 声を掛けられて、何時もと違う雰囲気で、ちょっと怖かった。

「もう帰って来ねぇから、探すなよ。」
「え?」

 それだけ言って暁光さんはお家を出て行ってしまった。
 もう帰って来ない?探すな?一体どう言う事なんですか?
 私は慌ててお家を飛び出したけど、暁光さんの姿はもう何処にも見当たらなかった。

「暁光さん……………………」

 暁光さんお願いします、理由を教えてください。人に話せない理由なんですか?それとも私が頼り無いから言えないんですか?

「暁光さんッ!!」

 知らない内に涙が流れていた。
 私は手で顔を押さえてその場に膝を突いた。
 鶴さんが私が戻って来ない事に気が付いて外へ出てくると、泣きじゃくる私を優しく抱きしめてくれた。
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