星河輝く外の空

琴里 美海

文字の大きさ
上 下
2 / 28

第弐話

しおりを挟む

 時間の流れは何時だって早くて残酷で、だけどそれが当たり前。
 春が過ぎた、夏も半ば、もうすぐ秋がやって来る。

 そう、秋がやって来るんだ。

 秋にはいろんな植物が育って、収穫が行われる。
 そう、今年もあの日がやって来る。

 年に一度のあの日が。

 己等おいらの嫌いな一日だ。

「今年はどんな子なのかなぁ……」

 あーあ、憂鬱だなぁ。
しおりを挟む

処理中です...