8 / 42
第八話
しおりを挟む
「はー楽しかったっす。」
凄く久しぶりに氷柱さん達に会えたので楽しくてしょうがなかったっす。
最後にあった時と二人は何にも変わってなくて、暁光に関しては更に氷柱さん大好きになっていた様な気がするっす。
だけど楽しい時間はもう終わりっす。
「じゃああっしはそろそろ帰るっす。」
「雀さん、お仕事大変なのにわざわざ来てくれて本当にありがとうございます。」
そう言って氷柱さんは深々と頭を下げた。
「いや、そんなに畏まらないでくださいっす。」
「そうだ、お前はもっと堂々としてて良いんだぞ?」
これに関しては暁光の言うとおりっす。でも、まぁ氷柱さんの過去を聞く限りしょうがない事かもしれないっす。
ずっと独りでいて、見た目のせいでずっと色々言われていたから、後ろ向きになってしまうのはある意味当たり前かもしれないっすね。だけどもう周りの目を気にする必要なんて無いんっすけどね。
「兎に角仕事に戻るっす。」
「あの雀さん。」
出て行こうと思って窓の縁に足を掛けていたけど、氷柱さんに止められて足を降ろして氷柱さんの方を見た。
「どうかしたんっすか?」
「あの、雀さん。無理はしないでくださいね。どうか健康にはお気を付けて。」
「!!ありがとうっす!!」
改めて窓の縁に足を掛けて家の外に飛び出して、氷柱さんを見た。
「じゃ、また来るっす。」
「はい。」
あっしはすぐに走って行った。
暁光の家から大分離れた所であっしは足を止めて木に凭れかかった。
氷柱さんは本当に優しい人っす。あの優しさは本当に嬉しい物っす。
「……………………ハァ………」
大きく溜め息を吐いて空を見上げた。空気が澄んでいて空は青と言うよりも水色だったっす。氷柱さんを思い出させる綺麗な青色。
「あっしの御主人も氷柱さんみたいな人が良かったんっすけどね。」
そんな事を呟いてから鳥の姿になって空を飛んだ。
凄く久しぶりに氷柱さん達に会えたので楽しくてしょうがなかったっす。
最後にあった時と二人は何にも変わってなくて、暁光に関しては更に氷柱さん大好きになっていた様な気がするっす。
だけど楽しい時間はもう終わりっす。
「じゃああっしはそろそろ帰るっす。」
「雀さん、お仕事大変なのにわざわざ来てくれて本当にありがとうございます。」
そう言って氷柱さんは深々と頭を下げた。
「いや、そんなに畏まらないでくださいっす。」
「そうだ、お前はもっと堂々としてて良いんだぞ?」
これに関しては暁光の言うとおりっす。でも、まぁ氷柱さんの過去を聞く限りしょうがない事かもしれないっす。
ずっと独りでいて、見た目のせいでずっと色々言われていたから、後ろ向きになってしまうのはある意味当たり前かもしれないっすね。だけどもう周りの目を気にする必要なんて無いんっすけどね。
「兎に角仕事に戻るっす。」
「あの雀さん。」
出て行こうと思って窓の縁に足を掛けていたけど、氷柱さんに止められて足を降ろして氷柱さんの方を見た。
「どうかしたんっすか?」
「あの、雀さん。無理はしないでくださいね。どうか健康にはお気を付けて。」
「!!ありがとうっす!!」
改めて窓の縁に足を掛けて家の外に飛び出して、氷柱さんを見た。
「じゃ、また来るっす。」
「はい。」
あっしはすぐに走って行った。
暁光の家から大分離れた所であっしは足を止めて木に凭れかかった。
氷柱さんは本当に優しい人っす。あの優しさは本当に嬉しい物っす。
「……………………ハァ………」
大きく溜め息を吐いて空を見上げた。空気が澄んでいて空は青と言うよりも水色だったっす。氷柱さんを思い出させる綺麗な青色。
「あっしの御主人も氷柱さんみたいな人が良かったんっすけどね。」
そんな事を呟いてから鳥の姿になって空を飛んだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる