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第弐拾六話
しおりを挟むこの日だって、何時も通りに村に行こうとした時、山の麓が燃えていた。
まさかと思いながらあっしは走って山を駆け昇って、それを両親に伝えた。すぐに鳥の姿になって山から逃げたけど、家は多分見事に全焼したと思うっす。
住む所を求めていた時に出会った人こそが、今のあっしの御主人の白鳥さんだったっす。
この家に住まわせてもらう代わりに、両親は毎日仕事をする事になってしまった。それはもう、両親の姿を目撃する事が不可能に近いくらいの激務っす。
「あんさん、おっとさんとおっかさんにお休みあげてくださいっす。」
幾ら何でもこれは働き過ぎだと思ってあっしは御主人に其れを伝えると、御主人は大きく舌打ちをしてあっしを殴った。
一瞬何が起きたのか分からなくて、だけど確かに痛む左頬を押さえてあっしは白鳥さんを見た。
「あんた置いてもらってる身で何言ってんのよ。それとも何?その辺にほっぽり出して欲しい訳?」
別にあっし一人だけなら良いっす。だけど両親まで巻き込むのだけは嫌だったっす。だからあっしは御主人の言う事を大人しく聞く事にしたっす。
だけど、正直あの時御主人の下から逃げておけば良かったと後悔したっす。
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