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フィギングのはなし。
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「フィギングしてみたい。」
そう書いたメッセージの文面を眺めて、私、メイはため息をつく。
この文章をセックスフレンド――所謂セフレのアキちゃんに送るかどうかで悩んでいた。
『アキちゃん』と呼んでいるが彼は男だ。
私たちは、アキちゃんがSで、私がMという関係でいる。高校の時の同級生で、私がこっちに帰ってきた時に飲みに行き、意気投合して公に出来ない話をいっぱいして、ラブホになだれ込んだ時からそういうことをしている。
しかしこれはハードルが高いか、と思う。
フィギングとは、昔刑罰として使われていた行為で、生姜の皮を剥いて、アソコやお尻の穴に入れる。
時間が経つと灼熱感を引き起こし、しかもそれをうっかり自分で締め付けでもしたらとても辛い、らしい。
してみたい、と言い切るのは少々危険か……と悩んで、
「フィギングって知ってる?」に文面を変える。
また文章を眺めてしばらく悩む。
さっきからそんなことの繰り返しだ。
えい、と気合いを入れてメッセージを送ってみる。
アキちゃんは筆不精だからしばらく返事は来ないだろう。
悩みすぎて夜も良い時間だ。私はそのまま眠りに落ちた。
翌朝、スマホの鳴る音で目が覚めた。寝ぼけたまま表示を確認するとアキちゃんからの電話だ。
「おはようございます……」寝起きの声が出た。
「メイ、おはよう!」と、なんだかアキちゃんはテンションが高そうだ。
「メッセ見たよ、俺の好み知ってくれてるの、嬉しい!」なんて言われる。
何の話だっけ……と眠い頭で考える。
どうやら昨日送った『フィギングって知ってる?』の話らしい。
なんだかんだで今日アキちゃんが仕事終わった後に会うことになってしまった。
アキちゃんの職場の近くのスーパーで待ち合わせだ。
いつもより少々化粧に気合いを入れて、待ち合わせ場所に向かう。
アキちゃんから「仕事終わったよー」とのメッセが来て、車を降りてスーパーの入り口に向かう。
程なくしてアキちゃんが到着し、そこから生姜選びが始まった。
これしかないだろう……!という丁度良い形のものに出くわし、私とアキちゃんは思わず顔を見合わせて笑う。
それだけを手に取ってレジに向かい、お会計をしてアキちゃんの車に乗り込む。
アキちゃんは「楽しみだねぇ。」と言って笑った。私は緊張で何も言えない。
今から私の身体の穴に生姜を挿れる……。いけないことをこれからする背徳感で心臓がどうにかなりそうだ。
いつものラブホテルに到着し、空いている駐車場に車を入れる。車を入れたらそこは……、部屋と直結だ。もう逃げられない。
そう書いたメッセージの文面を眺めて、私、メイはため息をつく。
この文章をセックスフレンド――所謂セフレのアキちゃんに送るかどうかで悩んでいた。
『アキちゃん』と呼んでいるが彼は男だ。
私たちは、アキちゃんがSで、私がMという関係でいる。高校の時の同級生で、私がこっちに帰ってきた時に飲みに行き、意気投合して公に出来ない話をいっぱいして、ラブホになだれ込んだ時からそういうことをしている。
しかしこれはハードルが高いか、と思う。
フィギングとは、昔刑罰として使われていた行為で、生姜の皮を剥いて、アソコやお尻の穴に入れる。
時間が経つと灼熱感を引き起こし、しかもそれをうっかり自分で締め付けでもしたらとても辛い、らしい。
してみたい、と言い切るのは少々危険か……と悩んで、
「フィギングって知ってる?」に文面を変える。
また文章を眺めてしばらく悩む。
さっきからそんなことの繰り返しだ。
えい、と気合いを入れてメッセージを送ってみる。
アキちゃんは筆不精だからしばらく返事は来ないだろう。
悩みすぎて夜も良い時間だ。私はそのまま眠りに落ちた。
翌朝、スマホの鳴る音で目が覚めた。寝ぼけたまま表示を確認するとアキちゃんからの電話だ。
「おはようございます……」寝起きの声が出た。
「メイ、おはよう!」と、なんだかアキちゃんはテンションが高そうだ。
「メッセ見たよ、俺の好み知ってくれてるの、嬉しい!」なんて言われる。
何の話だっけ……と眠い頭で考える。
どうやら昨日送った『フィギングって知ってる?』の話らしい。
なんだかんだで今日アキちゃんが仕事終わった後に会うことになってしまった。
アキちゃんの職場の近くのスーパーで待ち合わせだ。
いつもより少々化粧に気合いを入れて、待ち合わせ場所に向かう。
アキちゃんから「仕事終わったよー」とのメッセが来て、車を降りてスーパーの入り口に向かう。
程なくしてアキちゃんが到着し、そこから生姜選びが始まった。
これしかないだろう……!という丁度良い形のものに出くわし、私とアキちゃんは思わず顔を見合わせて笑う。
それだけを手に取ってレジに向かい、お会計をしてアキちゃんの車に乗り込む。
アキちゃんは「楽しみだねぇ。」と言って笑った。私は緊張で何も言えない。
今から私の身体の穴に生姜を挿れる……。いけないことをこれからする背徳感で心臓がどうにかなりそうだ。
いつものラブホテルに到着し、空いている駐車場に車を入れる。車を入れたらそこは……、部屋と直結だ。もう逃げられない。
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