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本編

目が覚めたら全て終わってました2

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しばらくすると、ヴァルト様が帰ってきた

「目が覚めていたのか。調子はどうだ?」
「大丈夫…おかえり、ヴァルト様」
「あぁ、ただいまリオ…チュ」

軽く額にキスをくれる

本当は額じゃなくて、唇に欲しいけど…恥ずかしくて言えない…

「ジシア、後は俺がするから下がってくれ」
「かしこまりました。」

(ご無理をさせたら承知致しませんからね?)
(分かってる)

「では、失礼します」

執事さん、ジシアさんは綺麗な一礼をして、部屋を出て行った

「リオ…」

ヴァルト様の甘い声に僕はすでにとろけそうです…

チュ…チュパ…ピチャ…クチュ…

「フッンッ…ハァ…ンン…」

触れるだけのキスをして、すぐに口内が蹂躙される

身体の力が抜けた頃に、ようやくヴァルト様は唇を離した

僕とヴァルト様の間に銀の糸が光、それだけのことでも、快楽への期待が高まってしまう

「リオ…今日不思議な夢を見たんだ」
「ゆ、めぇ?」
「あぁ、主神アルニウス様が出てきてな?ルシェリオは元々この世界の者ではなく、異世界で死んで、この世界に産まれた、と。
そして、ルシェリオは俺の魂の番で…」

ヴァルト様の手が僕のお腹を優しく撫でる

「俺の子を産めると…」

お腹がキュンとして、今は入ってないヴァルト様を欲してしまう

「は、い…僕…ヴァルト様のお子を…産み、たい…」
「‼︎あぁ、俺もリオとの子が欲しい…」

ヴァルト様にギュ~っと抱きしめられる

「ヴァルト様…」

僕はもう、ヴァルト様に寄りかかってないと倒れてしまう程とろけていた

「リオ…抱いてやりたいのは山々だが、子ができる事がわかった以上、きちんとした手順を踏んでから…孕ませたい…」

ゾクゾクゾク

背筋を快楽が駆け上がる

「て、じゅん?」
「あぁ、どんな手を使っても、リオを婚約者にする。
そして、婚約ができたら…な?」
「でも…男同士なんて…」
「大丈夫だ。」

少し不安だけど、ヴァルト様が大丈夫って言うなら大丈夫だよね?

「あぁ、そうだ。
もう一つ報告だが、あの女とクロス達の事は片付いたぞ。」

片付いた?

「どう言うこと?」
「証拠などは前もって父上にお渡ししていたからな、リオが眠っている間に罰が下された。
あの女は未来を予知したかのような事…まぁ、アルニウス様が言っていた乙女ゲームとやらの知識だろうが、その知識は利用価値があるし、稀少な光の使い手だ、処刑するには惜しいと地下牢に捕らえている。
クロスは王位継承権破棄の上、罪王の塔に幽閉、他の男達も勘当され身1つで平民に落とされた。」

罪王の塔って、王家では1番重い罪を犯した王が幽閉されたって言う塔だよね…

それに身1つって…



思ってたよりずっと重い罪になったみたい…
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