不思議な夢を見ました〜未来が怖いので王子から逃げようと思ったのですが…

レイティア

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卒業式準備と告白

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フィス様の卒業式を3ヶ月後に控えた今日、私はフィス様に呼ばれました

既に王宮にて執務を行なっているフィス様の執務室に案内され入室すると

「やぁメリィ、待っていたよ
さぁ座って」

ニコニコとしたフィス様に迎えられ、ソファまでエスコートしていただきました

フィス様は私の向かいのソファに座ります

「お待たせして申し訳ございません」

そう頭を下げた私にフィス様は

「いや、予定より早く執務が終わっただけだ
メリィは時間通りだから謝らないでくれ」

少し困った様におっしゃいました

「ありがとうございます」
「うん、さて!
今日メリィを呼んだのは卒業パーティーの事なんだ」

ドクン‼︎

私の心臓は一際大きく鳴り響きます

フィス様はニーイア様を選ばれるのでしょうか…

「…そう、ですね…もうすぐ、卒業ですのね…
おめでとう、ございます…」

上手に笑えているでしょうか

声は震えてないでしょうか

ちゃんと…

「メリィ」

フィス様は先程までの笑みを忍ばせ、とても真剣な表情と声音で私を呼びました

「メリィ、君が何を心配しているのか、わからない
けれど、私はメリィの見方で、婚約者だ
その事を忘れないでくれ」
「…」
「さて、今日呼んだのはね、卒業式式とパーティーの日程と衣装について話したかったからだ」

フィス様は先ほどまでの表情が嘘の様に、特別優しく微笑まれました

パートナーは…私…?

「⁈メリィ、どうしたんだい⁇」

ギョッとした様なフィス様が私に駆け寄り、隣に座られました

そして頬を撫でるハンカチが濡れた事で、私は自分が泣いていることに気づきました

「メリィ…君が何かに思い詰めているのは気づいていたよ
けれど君から言ってくれる事を私は待っていた
待っているつもりだった
でももうダメだ
こんなに悲しそうな顔をさせたくはない」

フィス様は私を抱きしめられました

「何を思い詰めているのか、私に教えておくれ
私にも一緒に背負い、解決させてくれ…」

どこか苦しげにおっしゃるフィス様のお言葉に、私はもうダメでした

私は夢とは違う

ニーイア様を虐めてはいないし、フィス様のご様子も違った気がする

そう思うのに、淡い期待と大きな不安で

断罪されてもいいと思いながらも、日に日にお側にある事を望む気持ちは大きくなっていきました

フィス様のお優しいお言葉と、私をパートナーに選んでくださった

私はもう耐えきれず、ボロボロと涙を零し縋り付いてしましました

そして私は全てを話してしまいました

お義母様のお言葉

その夜に見た覚えている限りの不思議な夢

本当は学園に入る前に家を出て行こうと思っていた事

けれど、断罪されてもいいから、フィス様のお側にありたいと願った事

本当はこれから先も離れたくはない

私は包み隠す事が出来ず、全てを吐き出しました

フィス様は私を抱きしめる腕に力を込め、強く、けれど優しく私を包み込んでくださいました

「大丈夫、私の妻は生涯メリィだけだ
愛してるよ」

フィス様のお言葉に私は幼子の様に泣きじゃくり、眠ってしまいました
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