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まさか…
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「…ぃっみわっかんない‼︎はぁ?何よこれ‼︎バグじゃないの⁈
なんで悪役が守られてヒロインの私が責められてんのよ⁉︎
ふざけんじゃないわよ‼︎
悪役なら悪役らしくしてろよ‼︎‼︎」
ニーイア様は私を鋭く睨みつけ、喚き立てます
周囲の方々は驚いたり、呆れたり
何を言っているのか理解できない、と言ったご様子でした
私は、それどころではなく、呆然としてしまいました
『悪役令嬢』『ヒロイン』
『バグ』というのはよくわかりませんが、彼女ははっきりとおっしゃいました
つまり、彼女もあの夢を知っている…?
私は怖くなりました
もしかしたら、今からでもあの夢のようになっていくのではないか
私はとっさにフィス様の服を握ってしまいました
あっ…
それこそが悪手なのでは?そう思った瞬間、フィス様は私の腰を抱く腕に力を込め、耳元で優しく囁かれ微笑まれました
「大丈夫、大丈夫だよ」
その言葉と微笑みは不思議と私の心を軽くし、一瞬の間に不安を拭い去ってくださいました
フィス様は再びニーイア様の方を見られた時、笑みは無くなり、とても威厳のあるお姿でした
「リリン・ニーイア
君が何を言っているのかわからないが、私の婚約者、メイリーンにした数々の不敬、きっちりと償ってもらおう
衛兵!連れて行け‼︎」
「はぁ⁈ちょっ!触んないでよ‼︎私はヒロインよ⁈
なんで‼︎おかしいじゃない‼︎」
そう騒ぐニーイア様は衛兵に連れていかれました
「メイリーン・ウィルズ」
ニーイア様が連れて行かれた扉を見ていると、いきなりフィス様にフルネームで呼ばれ、驚いてフィス様を見ると、フィス様は私から一歩離れ跪きました
「あ、あの…フィス様⁇」
困惑する私にフィス様はとろけるような笑みを向けました
「メリィ」
慌てる私に優しく愛称を呼び、私の左の手をとりました
「メイリーン、今日この新たな門出を祝う場を借り宣言しよう
私の身は国のためにある、だが、心はいつもメイリーンに
私の生涯をかけ、幸せにしよう
どうか私の妻になってください」
フィス様の紫の瞳が私を真っ直ぐに射抜きます
私はあの夢を見てからずっと不安で、何度もフィス様から離れようとしました
それでも結局離れることはできなかった
本当は願っていたのです…
ずっとずっと、私の願いは変わりません
私の答えはフィス様に出会った頃からきっと決まっていたのです
私は堪えられなかった涙を流してしまいます
けれど、私は笑みを浮かべ答えます
「はい…喜んで‼︎」
人生で1番の本当の笑顔を浮かべて
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは、レイティアです
昔書いた小説を少し手直しした作品なので、色々設定がおかしくなっていると思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
一応これにて完結とさせていただきますが、番外編思いつけたら書きたいなぁ、と思っています
本当に最後までお付き合いくださりありがとうございました
なんで悪役が守られてヒロインの私が責められてんのよ⁉︎
ふざけんじゃないわよ‼︎
悪役なら悪役らしくしてろよ‼︎‼︎」
ニーイア様は私を鋭く睨みつけ、喚き立てます
周囲の方々は驚いたり、呆れたり
何を言っているのか理解できない、と言ったご様子でした
私は、それどころではなく、呆然としてしまいました
『悪役令嬢』『ヒロイン』
『バグ』というのはよくわかりませんが、彼女ははっきりとおっしゃいました
つまり、彼女もあの夢を知っている…?
私は怖くなりました
もしかしたら、今からでもあの夢のようになっていくのではないか
私はとっさにフィス様の服を握ってしまいました
あっ…
それこそが悪手なのでは?そう思った瞬間、フィス様は私の腰を抱く腕に力を込め、耳元で優しく囁かれ微笑まれました
「大丈夫、大丈夫だよ」
その言葉と微笑みは不思議と私の心を軽くし、一瞬の間に不安を拭い去ってくださいました
フィス様は再びニーイア様の方を見られた時、笑みは無くなり、とても威厳のあるお姿でした
「リリン・ニーイア
君が何を言っているのかわからないが、私の婚約者、メイリーンにした数々の不敬、きっちりと償ってもらおう
衛兵!連れて行け‼︎」
「はぁ⁈ちょっ!触んないでよ‼︎私はヒロインよ⁈
なんで‼︎おかしいじゃない‼︎」
そう騒ぐニーイア様は衛兵に連れていかれました
「メイリーン・ウィルズ」
ニーイア様が連れて行かれた扉を見ていると、いきなりフィス様にフルネームで呼ばれ、驚いてフィス様を見ると、フィス様は私から一歩離れ跪きました
「あ、あの…フィス様⁇」
困惑する私にフィス様はとろけるような笑みを向けました
「メリィ」
慌てる私に優しく愛称を呼び、私の左の手をとりました
「メイリーン、今日この新たな門出を祝う場を借り宣言しよう
私の身は国のためにある、だが、心はいつもメイリーンに
私の生涯をかけ、幸せにしよう
どうか私の妻になってください」
フィス様の紫の瞳が私を真っ直ぐに射抜きます
私はあの夢を見てからずっと不安で、何度もフィス様から離れようとしました
それでも結局離れることはできなかった
本当は願っていたのです…
ずっとずっと、私の願いは変わりません
私の答えはフィス様に出会った頃からきっと決まっていたのです
私は堪えられなかった涙を流してしまいます
けれど、私は笑みを浮かべ答えます
「はい…喜んで‼︎」
人生で1番の本当の笑顔を浮かべて
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは、レイティアです
昔書いた小説を少し手直しした作品なので、色々設定がおかしくなっていると思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
一応これにて完結とさせていただきますが、番外編思いつけたら書きたいなぁ、と思っています
本当に最後までお付き合いくださりありがとうございました
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