24 / 35
第24話 初めての団欒
しおりを挟む
午後八時を過ぎて帰宅した透の出迎えに、転がり落ちるんじゃないかと不安になるくらいの勢いで奈流が二階からやってきた。
「おかえりなさいっ!」
暴走する妹を制御しきれなかった里奈が、困り顔で後に続く。
台所で手を洗い、居間へ移動した透の足元。両手で膝を抱えた奈流が畳に背中をつけ、何故か右に左にと転がる。
「……奈流は何をやってるんだ。新しい掃除か?」
「ちがうよー」
奈流がにぱっと笑う。
熱を上げた際の出来事や日中の件もあって、妹の方はだいぶ遠慮がなくなったみたいだった。人懐っこさが倍増し、素直な感情で透に甘えようとする。
まとわりつかれてもウザくはなく、なんだか微笑ましい。
昔から子供はあまり得意ではなかったので、透は自分自身の感情が少し不思議だった。
えへへと笑いながら、畳を転がり笑顔を満開にする奈流。
あまりに楽しそうなので、里奈までつられて口角を斜め上に伸ばしている。
しばらく眺めていると、仰向けに体育座りをするという奇妙な体勢のままで奈流が口を開いた。
「お兄ちゃんは朝、てっぱいしました」
「ん? ああ。互いに干渉しないという取決めをやめるって話か」
「そうなのです。だから奈流は、ここにいるのです」
姉の口真似をしているような台詞を披露したあと、奈流はテレビ台の下に置かれている物体にキラキラした瞳を向けた。
「もしかして、ゲームがやりたいのか?」
幼い妹の視線の先にあるのは、据え置き型のゲーム機だった。
「やっぱりゲームだったんだ!」
両目の輝き度合いが一層増す。
「まえにおもちゃ屋さんで見たことがあったのー。ママに言ったらね、小さいのであそばせてくれたんだー」
「小さいの?」
口にして透はスマホのことだろうと予想する。最近では無料で遊べるゲームも多いため、奈流の母親がやらせてあげたのだろう。
ゲームをプレイした思い出が楽しかったらしく、にこにこと語る奈流を尻目に透は自身の持っているソフトのラインナップを頭の中で確認する。
「ねえねえ、あそんでいいー?」
屈託ない表情でお願いされると、どうにも断り辛い。言葉に詰まる透を見て、里奈が何かを察したらしく妹を嗜める。
「お兄ちゃんを困らせたら駄目よ」
「いや……ゲームをさせるのはいいんだが、子供がやるような内容のものがなかったような気がする」
「そうなんですか? 何があるのか聞いてもいいですか?」
人差し指で顎を押すような仕草をする里奈。動作一つだけだが、以前は見られなかったようが気がする。
なんとなく嬉しい気分に浸っていると、不審そうに「どうしたんですか」と尋ねられた。
「ああ、すまない。そうだな。持ってるのはええと……ゾンビを撃つゲーム」
「却下します」
ゾンビと言われてもよくわからない奈流が首を傾げる中、顔から表情を消した里奈が寒気を覚えるような声で切り捨てた。
こうしたケースでの迫力なら、奏と互角かもしれない。
内心でそんなことを思いながら、透は他にも持っているソフトの内容だけを告げていく。
「ヤクザ同士の殴り合いのゲーム」
「却下します」
「マフィアの抗争ゲーム」
「却下します」
「武士が斬り合うゲーム」
「却下します」
「犯罪やり放題のゲーム」
幾度か同じやりとりを繰り返した後、里奈の顔が発熱時よりも真っ赤になる。
「まともなゲームは持ってないの!?」
怒りを噴火させた里奈は、素の口調で透に詰め寄る。
「そんなこと言ったって、奈流に遊ばせるために買ったわけじゃないしな」
「それはわかってるけど、だからって――あ」
自分の言葉遣いに気づいたらしく、今度は恥ずかしそうな、それでいて申し訳なさそうないつもの顔に戻る。
なんだか妙におかしくて、口の中で笑いを噛み殺しながら透は言う。
「丁寧な口調に戻す必要はないぞ。今の感じでいいじゃないか。可愛いし」
「な、何を……」
「別に今すぐでなくてもいいさ。俺も含めて少しずつ変わっていけばいい」
「……はい」
結局、奈流ができそうなテレビゲームはなかった。その代わり三人で夕食を作り、銭湯へ行き、風呂上りは居間でトランプをした。
初めての団欒で仲良くいつかのミルクチョコレートを食べる姉妹の姿は、透に家族が増えた実感を与えてくれた。
■
町を彩る葉の生命力が増し、花が咲き乱れだす季節。
妹だと言い張る少女二人との共同生活が始まってから、早くも二週間以上が経過していた。
まだどことなくよそよそしさなどは残っているものの、当初に比べたらずっと家族らしさがでてきたと透は思っている。
二世帯生活みたいな感じで大人になるまで少女たちを援助するつもりだったが、気がつけば現在の形になっていた。
何かあるたびに助力してくれた綾乃は話を聞くなり、亡き武春と透の性格はそっくりなので、決して見捨てられずに情を注ぐようになるのが始めからわかっていたと楽しそうに言った。
奏はまだ同居を快く思っていないみたいだった。
収入面や環境面など不安も多く残っているのは確かなので、彼女をわからず屋だと責めるつもりはなかった。
「透さん。テレビ運びたいから手伝ってくださいっス」
同僚の修治と一緒にバックヤードへテレビを運び、新商品を入れ替える。力仕事は基本的に透たちの役目だ。
売り場に戻ると、見慣れた顔が左右に首を動かしていた。
「あれ。確か透さんの妹さんっスよね。長女の方で、確か里奈ちゃん」
「お前、よく覚えてたな」
「好みの幼女の顔は――おうぐ」
修治の細長い体が逆くの字に曲がる。とても痛そうだ。
「戸松君はそろそろ上がる時間だな。明日もよろしく頼む」
修治の背後に立ち、彼の背中に靴跡を残したのは奏だった。
売り場で透を探していると思われる里奈の姿を見かけると、おやと少し目を大きくした。
「とお――んんっ。立花君が呼んだのか?」
透と言いかけたのを途中で修正した奏が聞いた。
「いえ。何か用事でもあるのかな。おーい、里奈」
名前を呼ぶと、里奈は安心したような顔を透へ向けた。
「お仕事中にごめんなさい」
ととと。
音が聞こえそうな小走りで近寄った里奈が、やおら頭を下げた。
「でもお願いがあって」
「お願いはいいけど、奈流はどうしたんだ?」
「奈流はお友達のみっちゃんの家へ遊びに行ってます。それより、さっきも言いましたけどお兄ちゃんにお願いがあるんです」
やはり口調は丁寧なままだが、それでも雰囲気はずいぶんと柔らかくなった。
その里奈が顔を上げるなり、真剣にお願いしてきた。
「私を働かせてください!」
「おかえりなさいっ!」
暴走する妹を制御しきれなかった里奈が、困り顔で後に続く。
台所で手を洗い、居間へ移動した透の足元。両手で膝を抱えた奈流が畳に背中をつけ、何故か右に左にと転がる。
「……奈流は何をやってるんだ。新しい掃除か?」
「ちがうよー」
奈流がにぱっと笑う。
熱を上げた際の出来事や日中の件もあって、妹の方はだいぶ遠慮がなくなったみたいだった。人懐っこさが倍増し、素直な感情で透に甘えようとする。
まとわりつかれてもウザくはなく、なんだか微笑ましい。
昔から子供はあまり得意ではなかったので、透は自分自身の感情が少し不思議だった。
えへへと笑いながら、畳を転がり笑顔を満開にする奈流。
あまりに楽しそうなので、里奈までつられて口角を斜め上に伸ばしている。
しばらく眺めていると、仰向けに体育座りをするという奇妙な体勢のままで奈流が口を開いた。
「お兄ちゃんは朝、てっぱいしました」
「ん? ああ。互いに干渉しないという取決めをやめるって話か」
「そうなのです。だから奈流は、ここにいるのです」
姉の口真似をしているような台詞を披露したあと、奈流はテレビ台の下に置かれている物体にキラキラした瞳を向けた。
「もしかして、ゲームがやりたいのか?」
幼い妹の視線の先にあるのは、据え置き型のゲーム機だった。
「やっぱりゲームだったんだ!」
両目の輝き度合いが一層増す。
「まえにおもちゃ屋さんで見たことがあったのー。ママに言ったらね、小さいのであそばせてくれたんだー」
「小さいの?」
口にして透はスマホのことだろうと予想する。最近では無料で遊べるゲームも多いため、奈流の母親がやらせてあげたのだろう。
ゲームをプレイした思い出が楽しかったらしく、にこにこと語る奈流を尻目に透は自身の持っているソフトのラインナップを頭の中で確認する。
「ねえねえ、あそんでいいー?」
屈託ない表情でお願いされると、どうにも断り辛い。言葉に詰まる透を見て、里奈が何かを察したらしく妹を嗜める。
「お兄ちゃんを困らせたら駄目よ」
「いや……ゲームをさせるのはいいんだが、子供がやるような内容のものがなかったような気がする」
「そうなんですか? 何があるのか聞いてもいいですか?」
人差し指で顎を押すような仕草をする里奈。動作一つだけだが、以前は見られなかったようが気がする。
なんとなく嬉しい気分に浸っていると、不審そうに「どうしたんですか」と尋ねられた。
「ああ、すまない。そうだな。持ってるのはええと……ゾンビを撃つゲーム」
「却下します」
ゾンビと言われてもよくわからない奈流が首を傾げる中、顔から表情を消した里奈が寒気を覚えるような声で切り捨てた。
こうしたケースでの迫力なら、奏と互角かもしれない。
内心でそんなことを思いながら、透は他にも持っているソフトの内容だけを告げていく。
「ヤクザ同士の殴り合いのゲーム」
「却下します」
「マフィアの抗争ゲーム」
「却下します」
「武士が斬り合うゲーム」
「却下します」
「犯罪やり放題のゲーム」
幾度か同じやりとりを繰り返した後、里奈の顔が発熱時よりも真っ赤になる。
「まともなゲームは持ってないの!?」
怒りを噴火させた里奈は、素の口調で透に詰め寄る。
「そんなこと言ったって、奈流に遊ばせるために買ったわけじゃないしな」
「それはわかってるけど、だからって――あ」
自分の言葉遣いに気づいたらしく、今度は恥ずかしそうな、それでいて申し訳なさそうないつもの顔に戻る。
なんだか妙におかしくて、口の中で笑いを噛み殺しながら透は言う。
「丁寧な口調に戻す必要はないぞ。今の感じでいいじゃないか。可愛いし」
「な、何を……」
「別に今すぐでなくてもいいさ。俺も含めて少しずつ変わっていけばいい」
「……はい」
結局、奈流ができそうなテレビゲームはなかった。その代わり三人で夕食を作り、銭湯へ行き、風呂上りは居間でトランプをした。
初めての団欒で仲良くいつかのミルクチョコレートを食べる姉妹の姿は、透に家族が増えた実感を与えてくれた。
■
町を彩る葉の生命力が増し、花が咲き乱れだす季節。
妹だと言い張る少女二人との共同生活が始まってから、早くも二週間以上が経過していた。
まだどことなくよそよそしさなどは残っているものの、当初に比べたらずっと家族らしさがでてきたと透は思っている。
二世帯生活みたいな感じで大人になるまで少女たちを援助するつもりだったが、気がつけば現在の形になっていた。
何かあるたびに助力してくれた綾乃は話を聞くなり、亡き武春と透の性格はそっくりなので、決して見捨てられずに情を注ぐようになるのが始めからわかっていたと楽しそうに言った。
奏はまだ同居を快く思っていないみたいだった。
収入面や環境面など不安も多く残っているのは確かなので、彼女をわからず屋だと責めるつもりはなかった。
「透さん。テレビ運びたいから手伝ってくださいっス」
同僚の修治と一緒にバックヤードへテレビを運び、新商品を入れ替える。力仕事は基本的に透たちの役目だ。
売り場に戻ると、見慣れた顔が左右に首を動かしていた。
「あれ。確か透さんの妹さんっスよね。長女の方で、確か里奈ちゃん」
「お前、よく覚えてたな」
「好みの幼女の顔は――おうぐ」
修治の細長い体が逆くの字に曲がる。とても痛そうだ。
「戸松君はそろそろ上がる時間だな。明日もよろしく頼む」
修治の背後に立ち、彼の背中に靴跡を残したのは奏だった。
売り場で透を探していると思われる里奈の姿を見かけると、おやと少し目を大きくした。
「とお――んんっ。立花君が呼んだのか?」
透と言いかけたのを途中で修正した奏が聞いた。
「いえ。何か用事でもあるのかな。おーい、里奈」
名前を呼ぶと、里奈は安心したような顔を透へ向けた。
「お仕事中にごめんなさい」
ととと。
音が聞こえそうな小走りで近寄った里奈が、やおら頭を下げた。
「でもお願いがあって」
「お願いはいいけど、奈流はどうしたんだ?」
「奈流はお友達のみっちゃんの家へ遊びに行ってます。それより、さっきも言いましたけどお兄ちゃんにお願いがあるんです」
やはり口調は丁寧なままだが、それでも雰囲気はずいぶんと柔らかくなった。
その里奈が顔を上げるなり、真剣にお願いしてきた。
「私を働かせてください!」
0
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる