26 / 35
第26話 誕生日会
しおりを挟む
およそ一週間後の夜。
立花家の居間で、一人の少女が涙ぐむほどの喜びを見せる。
「うわー、うわー」
それしか言わない奈流の前、食卓には所狭しと数多くの料理が並んでいた。
綾乃と奏、さらには里奈もお手伝いして作ったお好み焼きやちらし寿司など、奈流が好きなものばかりだ。
「お母さんの味には負けるかもしれないけどね」
綾乃が最後に台所からジュースを運んでくる。
里奈の働きたいという一言から急に誕生日を知ることになったので、休みを取れず日中に行うのが不可能だった代わりにこうして夜、奈流の誕生日会を開催したのである。
話を聞かされていなかった当人にはサプライズであり、事実を知らされるなり顔面が崩壊しそうなほどの笑顔になった。
「綾乃おばちゃんの料理も、奏お姉ちゃんの料理も大好きー」
綾乃だけでなく、奏もわざわざ仕事終わりに参加してくれた。口ではあれこれ言っていても、こうした行事には可能な限り顔を出す。
「もう、奈流ってば。私もお手伝いしたんだからね」
若干むくれているのは里奈だ。
「えへへ。もちろん、お姉ちゃんのりょうりもすきだよー」
嬉しさを表現するポーズなのか、いつかみたいに奈流は膝を抱えて横になると、右へ左へと転がり出した。
そこへ満を持して透が登場する。
すでに帰宅していたのだが、乱入するタイミングを玄関で窺っていた。
「お待ちかねのものを持ってきたぞ」
右手で高々と掲げたのは、勤務先にテナントとして入っているケーキ屋さんに頼んでいたホールのショートケーキだった。
食卓の真ん中にスペースが用意されており、そこに置くと早速箱を開ける。
真ん中にチョコレートのボードがあり、そこに奈流ちゃん誕生日おめでとうと金色のデコレーションで書かれている。
「ケーキだ。うわーい。おいしそうだねー」
「ちょっと、奈流。涎、涎」
ケーキを覗き込む奈流の口元を、大慌てで里奈が横からティッシュで拭く。
「喜んでもらえてよかったよ」
「お兄ちゃん、ありがとー。だいすきっ」
抱きつく奈流の頭を撫で、透は集まってくれた面々に告げる。
「さあ、奈流の誕生日会を始めよう」
奈流を真ん中に座り、各自が好きな料理を食べる。滅多にないご馳走に、主役の少女は頬を蕩けそうにしてフォークを伸ばし続ける。
料理を粗方食べ終えると、お待ちかねの時間になる。この日のために勉強を頑張り、見事にお小遣いを獲得した里奈が一番手だ。
向き直った里奈が、隣に座る奈流にスカートのポケットから綺麗にラッピングされた細長い箱を取り出した。
「はい、プレゼント」
「うわー。ありがとー」
開けていいと聞いてから、小さな手で奈流は包み紙をはがす。白い箱の蓋を開けると、中にはキャラクターものの時計が入っていた。
大喜びの奈流は、早速綾乃に教えてもらいながら自分の手首に巻く。
「おおー! おおー! うわー」
大はしゃぎする妹の姿に、里奈も嬉しそうだ。
「これは私と母からだ」
奏が手渡した紙袋の中には、やはりアニメキャラのぬいぐるみが入っていた。それもそこそこ大きいのだ。
頬擦りして喜ぶ奈流を眺めながら、透は一人納得する。
「奏さんはこういうの――」
「――何だ? その口は何を言おうとしている。余計な発言をする前に、透もプレゼントを渡した方がいいのではないか?」
台詞を完成させる前に、右手で頬を挟まれてアヒルみたいな口にされた透は黙って頷くしかなかった。
解放されてもヒリヒリする頬を軽く撫でつつも、食卓の下に隠していたプレゼントを取り出す。勤務先の店内にあるファンシーショップで選んだものだ。
「おおー!」
「……え?」
大喜びする奈流。困惑する他の三人。
透がプレゼントしたのは、茶色いくまの着ぐるみパジャマだった。
「うん。似合ってるじゃないか」
服の上から早速着てくれた奈流に拍手を送ったのは透一人。ここで周囲の異変にようやく気づく。
「ま、まさか、私もいずれあれを着せられるのでしょうか」
「里奈ちゃんはきっと似合うわよ。でも女の子にあのプレゼントを選ぶとはね。無難にキャラクターグッズをプレゼントすると思っていたわ」
ひそひそと話す里奈と綾乃の横では、奏が難しい顔で腕組みをしている。
「あんなに嬉しそうにするのか。……私でも着られるだろうか」
「え?」
「い、いや、何でもない。何でもないぞ。それより、よかったな、里奈。プレゼントができて」
誤魔化すように話題を変えた奏だったが、特にツッコミも入れずに里奈は頷く。
「はい。皆さんのおかげです。こんなによくしてもらえて、奈流も私も幸せ者です」
涙ぐむ里奈を、着ぐるみパジャマを纏った奈流がいい子いい子する。
ほのぼのとした光景に透の頬も緩んだ。
一人でゲームをして過ごす気楽な毎日も悪くはないが、こうして誰かに囲まれるのもいいものだと心の底から思った。
プレゼントを渡し終えると、姉妹は明日も学校があるので誕生会はお開きになる。心から楽しんだ分だけ、主役だった奈流は名残惜しそうだった。
後片付けを終えた綾乃と奏が帰宅し、静かになった居間ではいつの間にか畳の上で丸まって奈流が眠っていた。
「着ぐるみパジャマを着てますから風邪をひく心配はなさそうですけど、これから夏になるとさすがに暑いのではないでしょうか」
「……確かにそうだな。奈流が喜びそうだと思って買ったんだが、選択を間違ったか」
悩む透を、里奈がクスクスと笑う。
「そんなことはありません。プレゼントを買ってもらえたこと。それが奈流には何より嬉しい贈り物となったはずです。そして私にも」
ぺこりと里奈は小さな頭を下げる。
「今日はありがとうございました」
「家族のためにしたことだ。お礼を言う必要はないだろ」
「いいえ。家族だからこそ感謝の気持ちは大切なんです」
「そんなものか」
苦笑する透が眠ったままの奈流を二階へ運ぼうと手を伸ばす。
しゃがみ込んだ時、後ろから真剣な声が届いた。
「あの、これからも、私たちをお兄ちゃんの妹でいさせてくれますか?」
「……当たり前だろ。お前たちは俺の妹なんだからな。安心したなら、奈流を運ぶのを手伝ってくれ。意外と重いんだ」
「はいっ。わかりました」
普段の奈流にも負けない少女らしい笑みを浮かべ、小走りで里奈は透の横に立った。
立花家の居間で、一人の少女が涙ぐむほどの喜びを見せる。
「うわー、うわー」
それしか言わない奈流の前、食卓には所狭しと数多くの料理が並んでいた。
綾乃と奏、さらには里奈もお手伝いして作ったお好み焼きやちらし寿司など、奈流が好きなものばかりだ。
「お母さんの味には負けるかもしれないけどね」
綾乃が最後に台所からジュースを運んでくる。
里奈の働きたいという一言から急に誕生日を知ることになったので、休みを取れず日中に行うのが不可能だった代わりにこうして夜、奈流の誕生日会を開催したのである。
話を聞かされていなかった当人にはサプライズであり、事実を知らされるなり顔面が崩壊しそうなほどの笑顔になった。
「綾乃おばちゃんの料理も、奏お姉ちゃんの料理も大好きー」
綾乃だけでなく、奏もわざわざ仕事終わりに参加してくれた。口ではあれこれ言っていても、こうした行事には可能な限り顔を出す。
「もう、奈流ってば。私もお手伝いしたんだからね」
若干むくれているのは里奈だ。
「えへへ。もちろん、お姉ちゃんのりょうりもすきだよー」
嬉しさを表現するポーズなのか、いつかみたいに奈流は膝を抱えて横になると、右へ左へと転がり出した。
そこへ満を持して透が登場する。
すでに帰宅していたのだが、乱入するタイミングを玄関で窺っていた。
「お待ちかねのものを持ってきたぞ」
右手で高々と掲げたのは、勤務先にテナントとして入っているケーキ屋さんに頼んでいたホールのショートケーキだった。
食卓の真ん中にスペースが用意されており、そこに置くと早速箱を開ける。
真ん中にチョコレートのボードがあり、そこに奈流ちゃん誕生日おめでとうと金色のデコレーションで書かれている。
「ケーキだ。うわーい。おいしそうだねー」
「ちょっと、奈流。涎、涎」
ケーキを覗き込む奈流の口元を、大慌てで里奈が横からティッシュで拭く。
「喜んでもらえてよかったよ」
「お兄ちゃん、ありがとー。だいすきっ」
抱きつく奈流の頭を撫で、透は集まってくれた面々に告げる。
「さあ、奈流の誕生日会を始めよう」
奈流を真ん中に座り、各自が好きな料理を食べる。滅多にないご馳走に、主役の少女は頬を蕩けそうにしてフォークを伸ばし続ける。
料理を粗方食べ終えると、お待ちかねの時間になる。この日のために勉強を頑張り、見事にお小遣いを獲得した里奈が一番手だ。
向き直った里奈が、隣に座る奈流にスカートのポケットから綺麗にラッピングされた細長い箱を取り出した。
「はい、プレゼント」
「うわー。ありがとー」
開けていいと聞いてから、小さな手で奈流は包み紙をはがす。白い箱の蓋を開けると、中にはキャラクターものの時計が入っていた。
大喜びの奈流は、早速綾乃に教えてもらいながら自分の手首に巻く。
「おおー! おおー! うわー」
大はしゃぎする妹の姿に、里奈も嬉しそうだ。
「これは私と母からだ」
奏が手渡した紙袋の中には、やはりアニメキャラのぬいぐるみが入っていた。それもそこそこ大きいのだ。
頬擦りして喜ぶ奈流を眺めながら、透は一人納得する。
「奏さんはこういうの――」
「――何だ? その口は何を言おうとしている。余計な発言をする前に、透もプレゼントを渡した方がいいのではないか?」
台詞を完成させる前に、右手で頬を挟まれてアヒルみたいな口にされた透は黙って頷くしかなかった。
解放されてもヒリヒリする頬を軽く撫でつつも、食卓の下に隠していたプレゼントを取り出す。勤務先の店内にあるファンシーショップで選んだものだ。
「おおー!」
「……え?」
大喜びする奈流。困惑する他の三人。
透がプレゼントしたのは、茶色いくまの着ぐるみパジャマだった。
「うん。似合ってるじゃないか」
服の上から早速着てくれた奈流に拍手を送ったのは透一人。ここで周囲の異変にようやく気づく。
「ま、まさか、私もいずれあれを着せられるのでしょうか」
「里奈ちゃんはきっと似合うわよ。でも女の子にあのプレゼントを選ぶとはね。無難にキャラクターグッズをプレゼントすると思っていたわ」
ひそひそと話す里奈と綾乃の横では、奏が難しい顔で腕組みをしている。
「あんなに嬉しそうにするのか。……私でも着られるだろうか」
「え?」
「い、いや、何でもない。何でもないぞ。それより、よかったな、里奈。プレゼントができて」
誤魔化すように話題を変えた奏だったが、特にツッコミも入れずに里奈は頷く。
「はい。皆さんのおかげです。こんなによくしてもらえて、奈流も私も幸せ者です」
涙ぐむ里奈を、着ぐるみパジャマを纏った奈流がいい子いい子する。
ほのぼのとした光景に透の頬も緩んだ。
一人でゲームをして過ごす気楽な毎日も悪くはないが、こうして誰かに囲まれるのもいいものだと心の底から思った。
プレゼントを渡し終えると、姉妹は明日も学校があるので誕生会はお開きになる。心から楽しんだ分だけ、主役だった奈流は名残惜しそうだった。
後片付けを終えた綾乃と奏が帰宅し、静かになった居間ではいつの間にか畳の上で丸まって奈流が眠っていた。
「着ぐるみパジャマを着てますから風邪をひく心配はなさそうですけど、これから夏になるとさすがに暑いのではないでしょうか」
「……確かにそうだな。奈流が喜びそうだと思って買ったんだが、選択を間違ったか」
悩む透を、里奈がクスクスと笑う。
「そんなことはありません。プレゼントを買ってもらえたこと。それが奈流には何より嬉しい贈り物となったはずです。そして私にも」
ぺこりと里奈は小さな頭を下げる。
「今日はありがとうございました」
「家族のためにしたことだ。お礼を言う必要はないだろ」
「いいえ。家族だからこそ感謝の気持ちは大切なんです」
「そんなものか」
苦笑する透が眠ったままの奈流を二階へ運ぼうと手を伸ばす。
しゃがみ込んだ時、後ろから真剣な声が届いた。
「あの、これからも、私たちをお兄ちゃんの妹でいさせてくれますか?」
「……当たり前だろ。お前たちは俺の妹なんだからな。安心したなら、奈流を運ぶのを手伝ってくれ。意外と重いんだ」
「はいっ。わかりました」
普段の奈流にも負けない少女らしい笑みを浮かべ、小走りで里奈は透の横に立った。
1
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる