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春也の高校編
夏の甲子園始まる! 抽選で初出場の私立学園が対戦相手に決まりました
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まだ夏休み前ともあり、3年連続で夏の甲子園出場を決めた南高校はお祭り騒ぎだった。彼女がいると公言しているにもかかわらず、春也の元には大量のラブレターが届けられた。
知り合い以外にはアドレスなどを教えておらず、また勝手に他の奴に情報を渡した人間とは容赦なく友人付き合いを辞めたため、昔ながらの手段でしかコンタクトを取れなくなっていたのだ。
「不良女が泥を被ってくれたにもかかわらず、効果は長続きしなかったな」
「お前な、人の彼女を不良呼ばわりすんなよ。例えばのぞねーちゃんを――」
「――眠り姫だな。そして穂月さんは……踊り姫?」
「自信なさそうに俺を見るな。いくら弟だからって、似合うあだ名まで知るか」
微妙に話題を逸らされた気もするが、冗談だとわかっているので春也もそれ以上はしつこくしない。
「ならば悠里さんは腹黒姫か?」
「猫かぶり姫とかの方が似合ってねえか」
「2人とも……僕の恋人を辛辣に言うのはやめてくれないかな」
喧騒から逃れるように教室の窓際で喋っていたら、内容を聞いていたらしい晋悟も加わってきた。春也たちを守るためにクラスメートとの談笑に応じていたが、さすがに辟易してきたのかもしれない。
「3人とも恋人がいるのに、他の子もめげないよね」
マネージャーの要もやってきたが、こちらはウンザリした様子を隠そうともしていなかった。
「どうかしたのか?」
「3人を紹介してくれって凄いのよ。知り合いの知り合いのまた知り合いからのLINEとかもあったりで、今もどんどん知り合いだという女子が増殖中よ」
「活躍を褒められんのは嬉しいけど、ここまで周りに迷惑かけちまうと申し訳なくなってくんな」
謝罪行脚でもした方がいいのだろうか、なんて友人たちと冗談半分で笑ったその日の夜。電話向こうで土下座でもしてそうな勢いで、去年卒業した高梨から合コンに参加してくれと頼まれた。
県大学に進学していたので、即座に陽向に報告したら、翌日には半泣きで謝罪の電話がかかってきた。
*
出発前の壮行会でも、地元以外のメディアが数多く取材に来ていた。甲子園への抱負やら自信を聞かれるも、余計な発言をすると怒られてしまうので、一生懸命頑張りますとしか答えようがなかった。
ようやくバスに乗り込むと、見送りに来てくれた両親たちに手を振りながらもホッとしてしまう。
「あの取材攻勢にだけはまだ慣れねえな」
「ほう。目立ちたがりの貴様のことだから、今日までずっと喜んでると思ってたがな」
「最初のうちはそうだったけどな。途中で好き勝手に喋るなって怒られただろ」
小学校の頃から最後尾を3人で陣取るため、天井を見上げた春也の隣には智希だけでなく晋悟も座っている。
「それは公共の電波で、陽向お姉さんへ愛を告げた春也君の自業自得だよね!?」
「まあ、そうなんだけどな。それ以外にも好きな球団を言ったら駄目とか、色々あんだろ」
「阿呆か、貴様は」
いつもみたいに智希がフンと鼻を鳴らした。
「どこぞの球団に行きたいと言って、単独指名などされてみろ。裏で話が通ってたんじゃないかと邪推され、チームのみならず選手個人も攻撃に晒されかねないだろうが」
「ってことは、あの暗黙の了解みたいなのは選手を守るためにあるってことか」
「俺の推測にすぎないがな。だからインタビューで叫ぶのは恋人への愛だけにしとけ」
「おう! 次は遠慮なしにかましてやるぜ!」
「だからそのせいで春也君の現状があるって話したばっかりだよね!? 2人揃って僕の話を聞いてなかったのかな!?」
*
テレビで甲子園の特集をすれば真っ先に名前が挙がり、プロからも注目されている。さらには夏の2年連続、春夏連覇、3大会連続といった記録もついて回るため、周囲はこれまででもっとも騒がしくなっていた。
そんな南高校も参加する抽選日。テレビカメラも入った中で晋悟がくじを引き、南高校の初試合が大会3日目に決まった。
「対戦相手は……群雲学園?」
「私立高校で今回が初出場になるらしいな」
「参加校の情報を仕入れてたのか、一応はキャッチャーらしい仕事もしてたんだな」
「今さっきマネージャーから聞いただけだ」
「俺の感心を返せ」
「貴様が勝手に誤解しただけだろうが」
周囲が群雲学園へ同情混じりの視線を向ける中、当事者たちと思われる一団も肩を落として――
「よっしゃ! ついてやがるぜ!」
――いたはずが、そのうちの1人が立ち上がるなり拳を突き上げた。
「だってそうだろ。勝てれば一躍俺たちが優勝候補だ!」
そんな簡単な話でもないと思うが、やる気と情熱が凄まじいのはわかった。
「逆にこっちは周りから勝って当然みたいに見られるんだよな」
「阿呆すぎるにも程がある。予選を勝ち抜いた時点で、弱いチームなど存在しないだろうが」
「だな。つまり俺らが周囲の声に流されなければいいってことだ」
「ほう。油断が専売特許の貴様がそんなことを言うとはな」
「阿呆か、お前は」
恒例のフレーズをやり返し、春也はニヤリとする。
「俺は油断してるんじゃなくて、調子に乗ってるだけだ」
「似たようなものだろうが、たわけ」
*
初戦の相手は決まったが、情報が圧倒的に不足していた。逆に向こうは南高校の戦力分析は幾らでもできる。春と夏で陣容が変わっている可能性も否定できないが、主力は相変わらず春也と智希、そして晋悟の3人だからだ。
宿舎の一室。春也は他の部員ともども、監督が用意してくれた私立群雲学園のビデオを見ていた。
「……この1番、なんかやたらとうるさくないか」
春也の感想に、他の部員が一斉に頷く。異様に吠えるというか、とにかく元気というか、そういう感じの打者だった。
「だが脚力は相当ありそうだ。とにかく足を使って出塁を目指すタイプの打者だな」
「逆に長打力はそこまでない感じか? そうなるとレベルとしては晋悟の方が高そうだな」
「ミート力でも晋悟には敵わんだろうな。監督の戯言かと思ったが、どうやら潰れかけから持ち直した野球部という噂は本当のようだ」
監督が若干ショックを受けてるっぽいが、彼女ができてからとてつもなく寛大になったので、智希が怒られることはなかった。
「2番打者は堅実そうなタイプだな。上位打線の感じはウチと似てるかもな」
「僕が出塁して、得点圏に進んで、春也君と智希君で返す。その後、投手力を中心に守り勝つ……までいくとまんまそっくりだね」
群雲学園の3番は背番号1をつけており、抽選会で気合の声を上げた部員だった。
「投手で3番でムードメーカー……ここまでそっくりとはな」
「だとすると強敵だな」
恰好をつけて言ってみるも、自分と似た選手がいるから高評価をしてみたという春也の本音はすぐに見抜かれ、智希だけでなく部員全員から白い目を向けられる。
「何だよ、実際ウチだって――」
画面から強烈な音が響いた。放たれた打球がグングン伸び、瞬く間にバックスクリーンまで到達した。
「おいおい、何だコイツ」
春也の疑問に、事前に情報をまとめていたらしいマネージャーがタブレットPCを操作する。
「仮谷淳吾君っていうみたい。かなりの長距離打者で、昨年の春の大会や夏の予選でもホームランを打ってるね」
「5番はキャプテンの奴だな。ポジションはキャッチャーで左か。これも智希と被ってるな。打力もありそうだし」
「違うのは絶対的な4番の存在か」
「俺たちが欲しくて、手に入らなかったものだな」
続けて見ていくと、下位打線はそれほど力がないことがわかった。春也も含めて部員はますます似ているという感想を抱いたが、客観的に総合的なチーム力を判断すれば決して負けているとは思えない。
「……って、おい。左投のキャッチャーかよ。これはこれで注目を集めそうだな」
「ピッチャーもなんか球、速いんだけど……」
春也がキャッチャーに気を取られている間に1球目が投じられ、見ていたマネージャーが目を丸くした。
「春也と同じ本格派だな。だが球の重さという時点ではあまりないように感じられるな」
「あくまでも映像で見た印象でしかないけど、僕も同意見かな。その代わり、手元でグッと伸びてくる感じがあるから、気を付けないとボールの下を振らされそうだね」
智希の印象を晋悟が補足する。春也も2人とほぼ同意見だった。
「この試合はエースが完封してるんだっけか。2番手投手とかはどうなんだ?」
「ええと……伊藤君ってちょっと可愛らしい感じの選手だね。コントロール重視の軟投派だったような……」
またしてもタブレットから、マネージャーが必要な情報を引き出してくれた。
「本格派のエースに軟投派の2番手とくると、どこぞの強豪ソフトボール部を思い出すな」
「晋悟も基本的には速球派だからな。球質でいえば相手のエースに近いかもしれん」
投手の分析に関しては智希に任せ、春也は春也で改めて群雲学園の野手に注目する。
「守備はかなり鍛えられてるみたいだな。けど例の4番の動きはそこまででもねえな」
「打撃特化型かもしれんな」
「ま、あれだけのホームランが打てるなら、守備は多少目を瞑るわな」
あれこれと会話しつつ、用意された群雲学園の映像をすべて見終わる。ほとんどが相手の地元テレビ局で放映された予選のものだったが、まったくないよりは遥かにマシだった。
「相手の4番に一発がある以上、下手にランナーを溜めないようにしないとな」
他の選手が晋悟を中心に相手投手攻略の作戦を練る中、春也は智希にマネージャーを加えた3人で、群雲学園の野手の印象を改めて話し合った。
知り合い以外にはアドレスなどを教えておらず、また勝手に他の奴に情報を渡した人間とは容赦なく友人付き合いを辞めたため、昔ながらの手段でしかコンタクトを取れなくなっていたのだ。
「不良女が泥を被ってくれたにもかかわらず、効果は長続きしなかったな」
「お前な、人の彼女を不良呼ばわりすんなよ。例えばのぞねーちゃんを――」
「――眠り姫だな。そして穂月さんは……踊り姫?」
「自信なさそうに俺を見るな。いくら弟だからって、似合うあだ名まで知るか」
微妙に話題を逸らされた気もするが、冗談だとわかっているので春也もそれ以上はしつこくしない。
「ならば悠里さんは腹黒姫か?」
「猫かぶり姫とかの方が似合ってねえか」
「2人とも……僕の恋人を辛辣に言うのはやめてくれないかな」
喧騒から逃れるように教室の窓際で喋っていたら、内容を聞いていたらしい晋悟も加わってきた。春也たちを守るためにクラスメートとの談笑に応じていたが、さすがに辟易してきたのかもしれない。
「3人とも恋人がいるのに、他の子もめげないよね」
マネージャーの要もやってきたが、こちらはウンザリした様子を隠そうともしていなかった。
「どうかしたのか?」
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「活躍を褒められんのは嬉しいけど、ここまで周りに迷惑かけちまうと申し訳なくなってくんな」
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「ほう。目立ちたがりの貴様のことだから、今日までずっと喜んでると思ってたがな」
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「それは公共の電波で、陽向お姉さんへ愛を告げた春也君の自業自得だよね!?」
「まあ、そうなんだけどな。それ以外にも好きな球団を言ったら駄目とか、色々あんだろ」
「阿呆か、貴様は」
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「どこぞの球団に行きたいと言って、単独指名などされてみろ。裏で話が通ってたんじゃないかと邪推され、チームのみならず選手個人も攻撃に晒されかねないだろうが」
「ってことは、あの暗黙の了解みたいなのは選手を守るためにあるってことか」
「俺の推測にすぎないがな。だからインタビューで叫ぶのは恋人への愛だけにしとけ」
「おう! 次は遠慮なしにかましてやるぜ!」
「だからそのせいで春也君の現状があるって話したばっかりだよね!? 2人揃って僕の話を聞いてなかったのかな!?」
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テレビで甲子園の特集をすれば真っ先に名前が挙がり、プロからも注目されている。さらには夏の2年連続、春夏連覇、3大会連続といった記録もついて回るため、周囲はこれまででもっとも騒がしくなっていた。
そんな南高校も参加する抽選日。テレビカメラも入った中で晋悟がくじを引き、南高校の初試合が大会3日目に決まった。
「対戦相手は……群雲学園?」
「私立高校で今回が初出場になるらしいな」
「参加校の情報を仕入れてたのか、一応はキャッチャーらしい仕事もしてたんだな」
「今さっきマネージャーから聞いただけだ」
「俺の感心を返せ」
「貴様が勝手に誤解しただけだろうが」
周囲が群雲学園へ同情混じりの視線を向ける中、当事者たちと思われる一団も肩を落として――
「よっしゃ! ついてやがるぜ!」
――いたはずが、そのうちの1人が立ち上がるなり拳を突き上げた。
「だってそうだろ。勝てれば一躍俺たちが優勝候補だ!」
そんな簡単な話でもないと思うが、やる気と情熱が凄まじいのはわかった。
「逆にこっちは周りから勝って当然みたいに見られるんだよな」
「阿呆すぎるにも程がある。予選を勝ち抜いた時点で、弱いチームなど存在しないだろうが」
「だな。つまり俺らが周囲の声に流されなければいいってことだ」
「ほう。油断が専売特許の貴様がそんなことを言うとはな」
「阿呆か、お前は」
恒例のフレーズをやり返し、春也はニヤリとする。
「俺は油断してるんじゃなくて、調子に乗ってるだけだ」
「似たようなものだろうが、たわけ」
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初戦の相手は決まったが、情報が圧倒的に不足していた。逆に向こうは南高校の戦力分析は幾らでもできる。春と夏で陣容が変わっている可能性も否定できないが、主力は相変わらず春也と智希、そして晋悟の3人だからだ。
宿舎の一室。春也は他の部員ともども、監督が用意してくれた私立群雲学園のビデオを見ていた。
「……この1番、なんかやたらとうるさくないか」
春也の感想に、他の部員が一斉に頷く。異様に吠えるというか、とにかく元気というか、そういう感じの打者だった。
「だが脚力は相当ありそうだ。とにかく足を使って出塁を目指すタイプの打者だな」
「逆に長打力はそこまでない感じか? そうなるとレベルとしては晋悟の方が高そうだな」
「ミート力でも晋悟には敵わんだろうな。監督の戯言かと思ったが、どうやら潰れかけから持ち直した野球部という噂は本当のようだ」
監督が若干ショックを受けてるっぽいが、彼女ができてからとてつもなく寛大になったので、智希が怒られることはなかった。
「2番打者は堅実そうなタイプだな。上位打線の感じはウチと似てるかもな」
「僕が出塁して、得点圏に進んで、春也君と智希君で返す。その後、投手力を中心に守り勝つ……までいくとまんまそっくりだね」
群雲学園の3番は背番号1をつけており、抽選会で気合の声を上げた部員だった。
「投手で3番でムードメーカー……ここまでそっくりとはな」
「だとすると強敵だな」
恰好をつけて言ってみるも、自分と似た選手がいるから高評価をしてみたという春也の本音はすぐに見抜かれ、智希だけでなく部員全員から白い目を向けられる。
「何だよ、実際ウチだって――」
画面から強烈な音が響いた。放たれた打球がグングン伸び、瞬く間にバックスクリーンまで到達した。
「おいおい、何だコイツ」
春也の疑問に、事前に情報をまとめていたらしいマネージャーがタブレットPCを操作する。
「仮谷淳吾君っていうみたい。かなりの長距離打者で、昨年の春の大会や夏の予選でもホームランを打ってるね」
「5番はキャプテンの奴だな。ポジションはキャッチャーで左か。これも智希と被ってるな。打力もありそうだし」
「違うのは絶対的な4番の存在か」
「俺たちが欲しくて、手に入らなかったものだな」
続けて見ていくと、下位打線はそれほど力がないことがわかった。春也も含めて部員はますます似ているという感想を抱いたが、客観的に総合的なチーム力を判断すれば決して負けているとは思えない。
「……って、おい。左投のキャッチャーかよ。これはこれで注目を集めそうだな」
「ピッチャーもなんか球、速いんだけど……」
春也がキャッチャーに気を取られている間に1球目が投じられ、見ていたマネージャーが目を丸くした。
「春也と同じ本格派だな。だが球の重さという時点ではあまりないように感じられるな」
「あくまでも映像で見た印象でしかないけど、僕も同意見かな。その代わり、手元でグッと伸びてくる感じがあるから、気を付けないとボールの下を振らされそうだね」
智希の印象を晋悟が補足する。春也も2人とほぼ同意見だった。
「この試合はエースが完封してるんだっけか。2番手投手とかはどうなんだ?」
「ええと……伊藤君ってちょっと可愛らしい感じの選手だね。コントロール重視の軟投派だったような……」
またしてもタブレットから、マネージャーが必要な情報を引き出してくれた。
「本格派のエースに軟投派の2番手とくると、どこぞの強豪ソフトボール部を思い出すな」
「晋悟も基本的には速球派だからな。球質でいえば相手のエースに近いかもしれん」
投手の分析に関しては智希に任せ、春也は春也で改めて群雲学園の野手に注目する。
「守備はかなり鍛えられてるみたいだな。けど例の4番の動きはそこまででもねえな」
「打撃特化型かもしれんな」
「ま、あれだけのホームランが打てるなら、守備は多少目を瞑るわな」
あれこれと会話しつつ、用意された群雲学園の映像をすべて見終わる。ほとんどが相手の地元テレビ局で放映された予選のものだったが、まったくないよりは遥かにマシだった。
「相手の4番に一発がある以上、下手にランナーを溜めないようにしないとな」
他の選手が晋悟を中心に相手投手攻略の作戦を練る中、春也は智希にマネージャーを加えた3人で、群雲学園の野手の印象を改めて話し合った。
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