ヘルマンヘッセの「車輪の下に」  

高木康文

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ヘルマンヘッセの「車輪の下に」

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 ヘルマンヘッセの「車輪の下に」  
高木康文
私は受験で志望校には入れず、すべり止めで受かっていた、男子校へ中学から通っていました。文庫本でドイツ文学のヘルマンヘッセの「車輪の下に」を中学生で読みました。ヘッセは「車輪の下に」を自分の経験から書いていました。悩める人、若い学生の姿を書いてくれたのです。ハンスは有名な学校への試験に受かったあと、マウルブロン神学校という難関校でした。やがて授業で指名されたとき、胸がドキドキしてしまう神経的な悩みに陥って、学校をやめました。これはヘッセ自身の体験したことから書かれています。車輪の下のハンスは、そして職人の見習いとなったが、失恋も経験しました。職人、鍛冶屋の見習いでしたか、仲間と酒場をあちこちとはしご酒をしました。ひどく酔った夜、その翌日に、川の下流で水死体となって引き上げられた。まるで車輪にまかれたように人生が終わる。私の解釈では「車輪の下に」のハンス・ギーベンラートは川に飛び込んではいないのです。泥酔した夜に、ふらふらと歩いて、川に落ちたということなのです。ヘッセは、自分で命を殺すことを避けなければならないと、思っていたはずです。ハンスは飛び込んだとは、絶対に書かないのです。それでいいと想います。しかし、苦しい状況、成績優秀だった学生が、ごくふつうの労働者の若者になったことは、ハンスはつらかったでしょう。賢い少年であったから、身投げは思いとどまる、でも足はすべってしまって、そう思わせてくれます。ヘッセの本はローティーンの方が「青春はうるわし」「ラテン語学生」「大理石材工場」この短編から入って、アンドレジイドの「田園交響楽」の宗教っぽさも見て、さらに、ヘッセの「デミアン」などを読むとけっこう何かを心に残して、落ち着きが得られそうです。作家は弱者の気持ちを気づいてくれると感じます。
ヘルマンヘッセは1877年から1962年の85年の生涯だった。20世紀前半のドイツの作家で、ドイツにナチス政権ができた時は、時代にそぐわないとレッテルを貼られ、ドイツ国内での紙の割当を禁止された。スイスに移り住んでいて、平和主義をを唱えていた。1946年にヘッセは、ノーベル文学賞とゲーテ賞を受賞した。彼は27歳のとき結婚をして、3人の子をもうけている。ヘッセの詩集の日本語訳も半世紀も前に、読んでみました。
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