テレビ映画「逃亡者」について

高木康文

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テレビ映画「逃亡者」について

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半世紀前のテレビから「逃亡者」、人間性を追求し、愛と正義の医師、キンブル先生の苦悩描いていた。無実の罪で死刑を宣告され、ジェラード警部が護送中、列車事故にあい「からくも・脱走」となった。命を救う医師、「逃亡者」をデビッド・ジャンセンが演じました。アメリカのテレビ映画で、日本では1964年から67年まで、放映されました。この「逃亡者」が絶対に忘れられません。私の視聴していた年は15歳の中学生から、18歳の高校のころでした。まず始まりの設定は、インディアナ州スタッフォードの小児科医リチャード・キンブルは、妻と口論となって、家を跳び出したが、帰宅すると妻が殺されていた。そのとき片腕の男が家を飛び出していくのを目撃した。警察はキンブルを犯人として、裁判の判決は有罪で死刑を宣告される。死刑を執行されるために、ジェラード警部の護送を列車で受けるが、列車事故でからくも脱走して、真犯人を追って逃亡者となる。悲しくて、重い感じで頭の中で今も、残っています。
「リチャードキンブル、職業医師、身に覚えのない妻殺しで、死刑を宣告され、列車事故にあって、からくも脱走」「正しかるべき正義は時として召しいることがある・・映像(目隠しされた天使が計りの分銅を見れない)・・」この映像とナレーションが流れて、週末の限りある時間に、押し黙って、見るしかなかった・・やるせないメロディが「ミ・ラ・ソ・ラー・・」バックを流れて、響きました。重くずしんとした鎖が絡まっていました。ただこの社会にはきちんと整理できないことは、いくらでもあるから、見て聴いて、心にとどめることと思いました。
このドラマは毎週末の夜8時から、キンブル先生は毎回1時間もので、視聴者に強い感銘を与えて、ポリスから、逃げてゆきました。走り去る後から、アメリカの警察官は銃を抜いて撃ちます。
このスト―リーの大事な人物は、キンブル先生の妻が殺された現場から走り去った、片腕の男です。真犯人に間違いないと、逃亡者はこの片腕の男を追って、全米を旅していました。そして警察側の追いかける、敏腕刑部のジェラードは場所を変えて、ずっと追い続けます。
髪の色を変え、瞳の色もコンタクトを入れて変える。列車の操車場から貨車に乗って移動したり、時には行き倒れているのを助けられもします。そっと目立たないそぶりを逃亡者はしていますが、登場する人たちは何か事情があると察して、キンブルの正体がわかっても、キンブルの人柄に魅かれて逃亡の手助けをします。一つの話の中で生死にかかわるような話のときでは、キンブル先生は傷ついた人を手当てして、ヒューマニズムの限りを尽くします。怪我を負って、出血した女性の血管を、キンブル先生は指で押さえます。出血多量で死んでしまうからと。その女性の意識があって、もう一人の人が居るわけです。女性は「・・逃げて・・」と言います。警察が来るところでパトカーのサイレンが聴こえています。「・・・ここをこうやって押さえるんだ、わかるか。」もう一人の人は、「わかった。」「早く逃げて・・」と言います。
ジェラード警部は毎回には出てきませんが、執拗に追いかけてきて、何かキンブルが命をかばうという行動をみて、逃亡者に余計な容疑をかけないようになってゆきます。キンブル先生は、単純な労務もしてみたり、一般の家庭の運転手として、働きもしました。長くは続けられないので、使ってくれた人に感謝をして、また旅、真犯人を追う逃亡者を続けます。アメリカには州警察や郡警察、市や連邦とか種類が多いです。通常の一つの話の始まりに、キンブル先生、逃亡者と見抜かれていて、いきなり警察官が殴ってきました。「出ていけ、郡警察に逮捕させるぞ」あらゆる話題性の一話を毎週やって、全米でのテレビ映画の高視聴率を記録、ヒット番組でした。回を重ねていって、やっと最終回を見るときが来ました。最終回は全米で50%の視聴率を出したということです。日本でもこの放送日には銭湯がガラ空きになって、テレビにかじりついた視聴者が多かったのです。
片腕の男を追ってキンブル先生が、インディアナ州のスタッフォードに来ました。キンブルの妻が殺された事件のあった、故郷でした。送電線の塔でしたか、片腕の男が登ってゆき、キンブルも登って、殴り合いのアクションでした。片腕の男は拳銃を、キンブルに向けて、不敵な笑いをにじませたとき、塔の下に来ていた、ジェラード警部が片腕の男を銃で撃って、下に落としました。キンブルを守りました。そして下にもう一人の人物が居ました。キンブル先生の奥さんを片腕の男が殺すのを見たということを、ジェラード警部に伝えてありました。ライフルを持って来てて、片腕の男を殺そうと思っていたのです。ジェラード警部は片腕の男が死んだので、「これであなたの証言しか、真実が語れない、証言を法廷でするのか。」と問いかけ、震えながら目撃者は、「する。」と答えたのです。
その後、法廷から自由の身になって出てきた、リチャード・キンブル先生を新聞記者がインタビューします。「キンブル先生、感想をひとつください。」
「ゆっくり休んでから・・仕事に戻ります。」
人のことをもっと、大事にして、文化や社会は法律は、人を守るために存在しなければならないと、強く思います。
全米のトップの視聴率を記録したのは、それに有効なものだった、狙いだったでしょう。裁判の中身は出ていませんが、無実の死刑とは何を根拠に、総計して考えたか、深く思ってしまいます。
テレビ映画「逃亡者」の話は、当時見ていた私は友人とも話しました。あれは暗いから見ないのだ、友人は言っていました。
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