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メインヒーローからの電話
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「それは……電話では、だめなのか?」
そう言いながらロワールは(自分はおかしくなってしまったのか)と感じていた。
レイナのためとはいえ初恋が自分を選んでくれたのに、喜ぶどころかなんとかして断りたいと思っている。
話をするだけなら何もパーティーの場じゃなくてもいいだろう。そう思ったのだが。
『だめじゃないのよ? でも、わたしも忙しいから……ほら、昨日たくさんプレゼントをもらったでしょう? あれを整理するのって時間がかかるの。明日の夜なら一区切りつくと思うし、どっちにしろ会長のパーティーには行くつもりだったから今回はあなたと行こうと思って。カルバンも賛成してるのよ。……だめ?』
「ダリルはどうするんだ?」
その質問は自分にとって非常に重たい意味があった。
昨日の誕生日パーティーの直前まで彼女はダリルとの曖昧な関係から脱却し、結婚を前提に付き合い始めるのではないかという噂があったのだ。
結果的にそれはただの噂だったらしく、そのような話にはならなかったが……今すでに2人は恋人同士のような雰囲気だし、婚約まで秒読みであることに変わりはないだろう。
もし一時の気まぐれで誘っているなら安易に乗って振り回されたくないし、わざわざダリルとの軋轢を作りたくもない。
ダリルのガーネット家と我がクワイエット家は健全な競争相手であり協力関係でもある。
ここに私的な感情を持ち込むようになったら泥沼の潰し合いに発展するのは明白で、自分に気のないジュディのためにクワイエットグループ全体を生贄にする気は――数年前ならともかく、今のロワールにはなかった。
『ダリルは大丈夫よ。さっきカルバンが電話して事情を話してくれたの。構わないって言ってたわ』
承諾済みか……。
なんだか間男になった気分だな。
不快だったが、ジュディが純粋に心配してくれているのは分かっている。
彼女はただレイナの様子がおかしいから仲を取り持とうとしているだけだ。
ならば自分が今本当に話をする必要があるのはジュディではなくレイナ。
分かってはいたが、断る理由が見付からず結局は頷いた。
まあ、いい。どうせ1日と少しのことだ。
それまでにあの反抗的な態度を反省して戻って来るのなら不問にしてやってもいい。
通話を終えたスマホの画面にはまだレイナの連絡先が浮かんでいたが、しばらく逡巡した末、何もせずにホーム画面へと戻した。
ホテルガーネットのスイートに腰を落ち着けたレイナは新品の服のタグを切り、クローゼットにしまい込む作業をしていた。
デパートで買い込んだのは当面の着替えと高級路線のバスグッズ、スキンケア用品。
初めて自分のためだけの買い物をしたレイナの気分はすこぶる良好だった。
もうロワールの好みを優先しなくていいんだ。そう思うだけで足取りが軽くなる。
「ロイ、新しい服に着替えたら。今着てるやつ、海に落ちた時のやつでしょ」
「うん。お姉ちゃんも買ってきた服、着てみてよ」
「そうね」
頷き、自分のベッドルームに引っ込んで着替え始める。
今までレイナは身に着けるもの全てジュディの雰囲気に寄せるものを選んでいた。
白やパステルカラーのふわふわした服、せっけんの香りがする香水。白金やピンクゴールドの華奢なアクセサリー。
それらは可愛らしいなとは思うものの自分にはあまり似合わないと感じていた。
ちっちゃくて可愛いジュディと比べて、自分は背が少し高めで体型も凹凸がはっきりしているし、顔立ちも「気が強そう」と言われるタイプ。
そんな自分が嫌でコンプレックスで、少しでもロワールの好きな女の子の雰囲気を身につけたいと似合わない服やメイクに自分自身を浪費していた。
今日購入してきたのはそういったものとは真逆の、ぴったりと体に沿ったデザインで色も黒やワインレッドなど強めのカラー。
アクセサリーも、大ぶりなゴールドがほとんど。
主張が強めなそれらはレイナの顔立ちや体型にしっくりと馴染み、一通り身に着けると鏡の中には近寄りがたいほど洗練されたセクシーな女性が映っていた。
「へぇ、結構いいじゃない」
くすっと笑い、一回転してみる。
この自分なら恋愛で選ばれなくても相手の見る目がないだけ、もしくは私のオーラに負けたのねと思える。
ロワールはこういう女は好きじゃないだろうが、それがどうしたというのだ。
あいつは一生叶わぬ初恋を追い続けていればいい。
気分が良かったレイナはそのままベッドルームの扉を開け、ロイの前に歩み出た。
「見て。どう?」
「わぁ! かっこいい! お姉ちゃん、かっこいいよ! モデルさんみたい!」
ロイは目を輝かせてレイナのスマホを起動し、写真を何枚か撮り始めた。
「ありがとう。あなたも素敵よ」
ロイもスポーツブランドのキッズラインに着替えていたので、お返しに写真を何枚か撮り、ツーショットも撮ってモデルごっこで遊んだ。
一通り遊んだ後、ふとレイナも同じところのレディースでスウェットのセットアップを買っていたことを思い出し、今日は特に予定もないのでそっちに着替えることにする。
ゴロゴロするならスウェットが一番だものね。
再びベッドルームに引っ込み、へそが出るショート丈のパーカーとゆったりしたパンツに着替えてついでにスマホをチェックする。
するとさっき投稿した人材募集のアプリから通知が来ていた。枠が全て埋まったという知らせだ。
「ずいぶん早いわね」
募集したのは2人。たったそれだけとはいえ、ものの数十分で埋まったことに驚きつつ(提示した条件が良いし、そんなものか)と納得する。
応募してきた2人に挨拶と詳細のメッセージを送り、返事を待つ間に昼食の出前を注文した。
リビングスペースに戻るとソファーに座って退屈そうに足をぶらぶらさせているロイに気が付き、荷物の中から持参してきていたタブレット端末を出して差し出す。
「ごめんね、退屈よね。これでゲームでもダウンロードして遊んでて」
「いいの? ありがとう!」
ロイは目を輝かせてタブレットを受け取り、慣れた手つきで操作し始めた。
レイナは引き続きスマホに目を落とし、人材募集アプリからの連絡を待つ。すると未登録の番号から電話がかかってきて、この件で何かあったのかと思い深く考えずに通話ボタンを押した。
『レイナか?』
――誰?
いきなり名前を呼ばれて混乱した。
人材募集の件なら相手はまず丁寧にフルネームを呼び、本人確認をするはずだ。
なのにこの知り合いみたいな口調。
……本当に知り合いなのだろうか。
「どちら様?」
『俺だ。ダリル。ダリル・ガーネット』
えぇ!? なんで!?
そう言いながらロワールは(自分はおかしくなってしまったのか)と感じていた。
レイナのためとはいえ初恋が自分を選んでくれたのに、喜ぶどころかなんとかして断りたいと思っている。
話をするだけなら何もパーティーの場じゃなくてもいいだろう。そう思ったのだが。
『だめじゃないのよ? でも、わたしも忙しいから……ほら、昨日たくさんプレゼントをもらったでしょう? あれを整理するのって時間がかかるの。明日の夜なら一区切りつくと思うし、どっちにしろ会長のパーティーには行くつもりだったから今回はあなたと行こうと思って。カルバンも賛成してるのよ。……だめ?』
「ダリルはどうするんだ?」
その質問は自分にとって非常に重たい意味があった。
昨日の誕生日パーティーの直前まで彼女はダリルとの曖昧な関係から脱却し、結婚を前提に付き合い始めるのではないかという噂があったのだ。
結果的にそれはただの噂だったらしく、そのような話にはならなかったが……今すでに2人は恋人同士のような雰囲気だし、婚約まで秒読みであることに変わりはないだろう。
もし一時の気まぐれで誘っているなら安易に乗って振り回されたくないし、わざわざダリルとの軋轢を作りたくもない。
ダリルのガーネット家と我がクワイエット家は健全な競争相手であり協力関係でもある。
ここに私的な感情を持ち込むようになったら泥沼の潰し合いに発展するのは明白で、自分に気のないジュディのためにクワイエットグループ全体を生贄にする気は――数年前ならともかく、今のロワールにはなかった。
『ダリルは大丈夫よ。さっきカルバンが電話して事情を話してくれたの。構わないって言ってたわ』
承諾済みか……。
なんだか間男になった気分だな。
不快だったが、ジュディが純粋に心配してくれているのは分かっている。
彼女はただレイナの様子がおかしいから仲を取り持とうとしているだけだ。
ならば自分が今本当に話をする必要があるのはジュディではなくレイナ。
分かってはいたが、断る理由が見付からず結局は頷いた。
まあ、いい。どうせ1日と少しのことだ。
それまでにあの反抗的な態度を反省して戻って来るのなら不問にしてやってもいい。
通話を終えたスマホの画面にはまだレイナの連絡先が浮かんでいたが、しばらく逡巡した末、何もせずにホーム画面へと戻した。
ホテルガーネットのスイートに腰を落ち着けたレイナは新品の服のタグを切り、クローゼットにしまい込む作業をしていた。
デパートで買い込んだのは当面の着替えと高級路線のバスグッズ、スキンケア用品。
初めて自分のためだけの買い物をしたレイナの気分はすこぶる良好だった。
もうロワールの好みを優先しなくていいんだ。そう思うだけで足取りが軽くなる。
「ロイ、新しい服に着替えたら。今着てるやつ、海に落ちた時のやつでしょ」
「うん。お姉ちゃんも買ってきた服、着てみてよ」
「そうね」
頷き、自分のベッドルームに引っ込んで着替え始める。
今までレイナは身に着けるもの全てジュディの雰囲気に寄せるものを選んでいた。
白やパステルカラーのふわふわした服、せっけんの香りがする香水。白金やピンクゴールドの華奢なアクセサリー。
それらは可愛らしいなとは思うものの自分にはあまり似合わないと感じていた。
ちっちゃくて可愛いジュディと比べて、自分は背が少し高めで体型も凹凸がはっきりしているし、顔立ちも「気が強そう」と言われるタイプ。
そんな自分が嫌でコンプレックスで、少しでもロワールの好きな女の子の雰囲気を身につけたいと似合わない服やメイクに自分自身を浪費していた。
今日購入してきたのはそういったものとは真逆の、ぴったりと体に沿ったデザインで色も黒やワインレッドなど強めのカラー。
アクセサリーも、大ぶりなゴールドがほとんど。
主張が強めなそれらはレイナの顔立ちや体型にしっくりと馴染み、一通り身に着けると鏡の中には近寄りがたいほど洗練されたセクシーな女性が映っていた。
「へぇ、結構いいじゃない」
くすっと笑い、一回転してみる。
この自分なら恋愛で選ばれなくても相手の見る目がないだけ、もしくは私のオーラに負けたのねと思える。
ロワールはこういう女は好きじゃないだろうが、それがどうしたというのだ。
あいつは一生叶わぬ初恋を追い続けていればいい。
気分が良かったレイナはそのままベッドルームの扉を開け、ロイの前に歩み出た。
「見て。どう?」
「わぁ! かっこいい! お姉ちゃん、かっこいいよ! モデルさんみたい!」
ロイは目を輝かせてレイナのスマホを起動し、写真を何枚か撮り始めた。
「ありがとう。あなたも素敵よ」
ロイもスポーツブランドのキッズラインに着替えていたので、お返しに写真を何枚か撮り、ツーショットも撮ってモデルごっこで遊んだ。
一通り遊んだ後、ふとレイナも同じところのレディースでスウェットのセットアップを買っていたことを思い出し、今日は特に予定もないのでそっちに着替えることにする。
ゴロゴロするならスウェットが一番だものね。
再びベッドルームに引っ込み、へそが出るショート丈のパーカーとゆったりしたパンツに着替えてついでにスマホをチェックする。
するとさっき投稿した人材募集のアプリから通知が来ていた。枠が全て埋まったという知らせだ。
「ずいぶん早いわね」
募集したのは2人。たったそれだけとはいえ、ものの数十分で埋まったことに驚きつつ(提示した条件が良いし、そんなものか)と納得する。
応募してきた2人に挨拶と詳細のメッセージを送り、返事を待つ間に昼食の出前を注文した。
リビングスペースに戻るとソファーに座って退屈そうに足をぶらぶらさせているロイに気が付き、荷物の中から持参してきていたタブレット端末を出して差し出す。
「ごめんね、退屈よね。これでゲームでもダウンロードして遊んでて」
「いいの? ありがとう!」
ロイは目を輝かせてタブレットを受け取り、慣れた手つきで操作し始めた。
レイナは引き続きスマホに目を落とし、人材募集アプリからの連絡を待つ。すると未登録の番号から電話がかかってきて、この件で何かあったのかと思い深く考えずに通話ボタンを押した。
『レイナか?』
――誰?
いきなり名前を呼ばれて混乱した。
人材募集の件なら相手はまず丁寧にフルネームを呼び、本人確認をするはずだ。
なのにこの知り合いみたいな口調。
……本当に知り合いなのだろうか。
「どちら様?」
『俺だ。ダリル。ダリル・ガーネット』
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