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第一章 森の中の転生姫は王子と密会する
13. 闇の精霊王と光の精霊王
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黒い霧はどんどん強くなっていき、精霊達の体力も限界がきていた。
「アクアオー!大丈夫かい?!」
ロンはフラフラになっているアクアオーを抱き寄せる。
「ロン…触るな…ヘンタイ」
ロンは苦笑いする。
「アクアオー…君は体力の消耗が激しいから僕の中で休んでもらうよ」
アクアオーは青ざめて首を振る。
「いやっ!やめれぇえええ」
拒否したがアクアオーはそのままロンの中に吸い込まれていってしまった。
「糸の渡りびと様…これは一体?」
王子が不思議がり尋ねた。
「僕の中に入ると体力回復されるんだ!だけど僕の心の中でもあるからね。願望が…ふふっ♡」
ロンは意味深に緩んだ笑みを浮かべる。これ以上きかないでいよう…。
その時、エミリから凄まじい光が出てきて眩しくて直視出来なかった。
黒い霧はどんどん消えていく。
「くっ。なんだこの光は。」
目が慣れてきて目を凝らすとそこにはブロンドの美しい女神が立っていた。
「リュ、リュエル…なのか…?」
リュエルはサティに向かって強い光を放ち黒い霧がサティから全て解き放たれた。サティは意識を失い倒れる。
黒い霧は徐々に人型へと変化し彫刻のような美しい男性へと変化した。
「久しぶりね、マース。逢いたくて仕方なかったわ。」
リュエルは美しい男性に抱きつき光を放つ。
「リュエル。君は俺が嫌いになったんじゃないのか?」
「何を言っているの?私は貴方しか要らない。嫌いになんてなるはずがないのに急にいなくなったのは貴方じゃない。」
黒い霧は消滅していき美しい男性から光が放たれた。
「なんてことだ。俺の勘違いのせいで君を悲しませ腹いせに世界を壊そうとしていたなんて…」
「本当に貴方は愚かだわ。これからは私を悲しませるような事はしないと誓ってね」
「ああ。勿論だ。2人の世界へ旅出とう」
2人はそう言い光の中へと消えていった。
・°・°・°・°・°
「エミリ!エミリ!目を覚ましてくれ」
テオの声が聞こえる。
目を覚ますと涙目になっているテオがいた。
「ああ。よかった。闇の精霊王は光の精霊王によって光へと消えていったよ。」
テオに抱きしめられる。
「テオ。よかった。2人はちゃんと結ばれたのね。ロンやオーちゃん達は無事?」
「やぁ、えみり。アクアオーは僕の中で休養中。緑の精霊達も元気だよ!」
ロンは満面の笑みでそう言う。
(オーちゃん大丈夫かしら…苦笑)
光の精霊王と闇の精霊王は無事結ばれて世界の崩壊は間逃れたし、みんな無事だし良かった!
「あ、そういえばサティは?」
私がそう言うとテオは険しい表情を浮かべた。
「アイツは牢獄に入れることにする。今は気を失っているよ」
「そんなっ!サティは闇の精霊王に支配されたせいで罪を犯しただけなのよ?それはあんまりじゃ…」
私は抗議したがテオは首を振った。
「そう。彼は支配されていただけだ。だが闇の支配はその人の悪い考えや心の闇に影響する。しばらく牢獄で頭を冷やして貰うことにしたんだ。心配しなくていい、頭を冷やした後は解放してやるつもりだよ。」
「そう。わかったわ。テオ、そしてみんな助けてくれてありがとう!森へ帰りましょう?」
一連の事件で心も体も疲れていたので森の自宅に帰ってゆっくり休みたい!そう切実に思った。しかしテオからの返答は予想外だった。
「…いや。もう森には帰さない。これからは僕と一緒に王宮に住んでもらうよ」
テオはそう言うと魔法で木の馬車を作り私を城へと連れていったのだった。
(えええええ!お城に住むの!?)
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