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「実乃梨さんにはわからないでしょうけど。私は……れない。どう頑張っても、無理なの。そう、だからこそ、私は……」
実乃梨の言葉に触発されたのか、和音がぼそぼそと何事かをつぶやき始めた。しかし、それは長くは続かない。和音のスマホが着信を告げることによって中断された。
「もしもし。ああ、ごめんなさいね。ちょっと、考え事をしていたの。計画は予定通り。哀れなウサギさんたちは、あなたたち狼のえさになるためにそちらに向かっているわ。ああ、遠慮しなくて結構よ。あなたたちの欲望のままに犯して構わないわ。ただし」
今回はいつもと違うかもしれないから、気を付けた方がいいわよ。
電話によって正気を取り戻したのか、和音はてきぱきと電話越しの相手に指示を出す。相手は画面越しに見える男の一人だった。画面越しにスマホを手にする男が見えた。相沢が指示を終えて電話を切ると、すぐにまた着信音が部屋に響き渡る。
「もしもし、永遠からかけてくるなんて、ドウシタノ?もう少ししたら、私からかけようかと思っていたの。ああ、それは無理ね。永遠は私を裏切って、先に不老不死から解放されようとした。それ相応の罰を受けてもらわなくちゃ。そうそう、そのまま突き当りの部屋に入って頂戴。私が直接手を下すかと思った?そんな面倒なこと、するわけないでしょ。手を下すのはそこにいる狼たちよ。罰を受けるのは、永遠と一緒に来ている婚約者さん、誰にでも尻尾を振る実乃梨さんの元護衛の三人だから、楽しんでいらっしゃい」
実乃梨は、永徳たちが向かった先にある部屋のモニターを確認する。
「なかなかえぐいですね」
「もしかして、永徳とかいう護衛に未練でもあるの?顔はイケメンだけど、やめておいた方がいいのは、自分の目で確かめ」
「バカなことを言わないでください。あんなクズ男、お断りです」
電話を終えた和音が冗談めかして実乃梨に問いかける。即座に否定して、和音の計画を口にする。
「部屋に男が五人いますね。彼らに相沢と婚約者をヤラセて、部屋の隅にいる三人が永徳を止めておく。見世物ですね、それもかなり悪趣味な」
「そうそう、見るのが嫌なら、目をつむって耳をふさげば?ああ、実乃梨さん、処女だったわね。処女が見るにはキツいかなあ。お子様にはきついかもね」
「それ、和音さんにもそのまま返します。あなたも処女ですよね」
実乃梨は和音の服を無意識にめくると、下腹部に実乃梨と同様の紋様を見つける。和音が不老不死だとは思っていたが、なかったらどうしようかと思っていたので安心した。
「ああ、良かった。これで不老不死の証である紋様が和音さんになかったら、どうしようかと思いました」
「人の服をいきなりめくって謝罪なしとか、常識を疑うんだけど。もしかして、不老不死として長く生きすぎて、常識を忘れた?」
「いえ、私に対して、上から目線な発言に苛立っただけです。和音の言葉はすべて、自分にも当てはまることだとわかっていたのかなと」
和音は、自分が不老不死であることを否定しなかった。もし否定されたとしても、決定的な証拠があるため、言い訳はできない。無駄なことはしない主義なのかもしれない。
「それで、私を自分の仲間認識できたようだけど、満足した?いつまでもこの状態だと風邪ひきそうなんだけど」
「ああ、すいません」
和音の服に手をかけたままだった実乃梨は、慌てて服を下げて和音から距離を取る。いつの間にか、彼女の名前に敬称をつけなくなっていた。
「彼らがどうなろうと知ったことではないけど、本当にここで……」
「本当に今更過ぎるんだけど。嫌なら止めに行けばいいんじゃないの?その場合、あなたも男たちのえさに成り下がるわけだけど」
「どうぞ、さっさと始めてください。私はここで見ています」
いくら不老不死から解放されるからと言って、男に無理やり犯されたくはない。どうせ不老不死から解放されるなら、自分が決めた男とヤッて解放されたい。自分が犯されないという保証があるのなら、目の前で犯される相沢たちを見ないという選択肢はない。
「これから、18禁の映画が始まると思うことにします。彼らは私に娯楽を与えてくれる人たちです。私は悪いことはしていません」
そこで実乃梨は、誰にとがめられるわけでもないのに、言い訳を並べて、彼らを見ることを正当化する。それに対して、和音は呆れていたが、何も言うことはなかった。
実乃梨の言葉に触発されたのか、和音がぼそぼそと何事かをつぶやき始めた。しかし、それは長くは続かない。和音のスマホが着信を告げることによって中断された。
「もしもし。ああ、ごめんなさいね。ちょっと、考え事をしていたの。計画は予定通り。哀れなウサギさんたちは、あなたたち狼のえさになるためにそちらに向かっているわ。ああ、遠慮しなくて結構よ。あなたたちの欲望のままに犯して構わないわ。ただし」
今回はいつもと違うかもしれないから、気を付けた方がいいわよ。
電話によって正気を取り戻したのか、和音はてきぱきと電話越しの相手に指示を出す。相手は画面越しに見える男の一人だった。画面越しにスマホを手にする男が見えた。相沢が指示を終えて電話を切ると、すぐにまた着信音が部屋に響き渡る。
「もしもし、永遠からかけてくるなんて、ドウシタノ?もう少ししたら、私からかけようかと思っていたの。ああ、それは無理ね。永遠は私を裏切って、先に不老不死から解放されようとした。それ相応の罰を受けてもらわなくちゃ。そうそう、そのまま突き当りの部屋に入って頂戴。私が直接手を下すかと思った?そんな面倒なこと、するわけないでしょ。手を下すのはそこにいる狼たちよ。罰を受けるのは、永遠と一緒に来ている婚約者さん、誰にでも尻尾を振る実乃梨さんの元護衛の三人だから、楽しんでいらっしゃい」
実乃梨は、永徳たちが向かった先にある部屋のモニターを確認する。
「なかなかえぐいですね」
「もしかして、永徳とかいう護衛に未練でもあるの?顔はイケメンだけど、やめておいた方がいいのは、自分の目で確かめ」
「バカなことを言わないでください。あんなクズ男、お断りです」
電話を終えた和音が冗談めかして実乃梨に問いかける。即座に否定して、和音の計画を口にする。
「部屋に男が五人いますね。彼らに相沢と婚約者をヤラセて、部屋の隅にいる三人が永徳を止めておく。見世物ですね、それもかなり悪趣味な」
「そうそう、見るのが嫌なら、目をつむって耳をふさげば?ああ、実乃梨さん、処女だったわね。処女が見るにはキツいかなあ。お子様にはきついかもね」
「それ、和音さんにもそのまま返します。あなたも処女ですよね」
実乃梨は和音の服を無意識にめくると、下腹部に実乃梨と同様の紋様を見つける。和音が不老不死だとは思っていたが、なかったらどうしようかと思っていたので安心した。
「ああ、良かった。これで不老不死の証である紋様が和音さんになかったら、どうしようかと思いました」
「人の服をいきなりめくって謝罪なしとか、常識を疑うんだけど。もしかして、不老不死として長く生きすぎて、常識を忘れた?」
「いえ、私に対して、上から目線な発言に苛立っただけです。和音の言葉はすべて、自分にも当てはまることだとわかっていたのかなと」
和音は、自分が不老不死であることを否定しなかった。もし否定されたとしても、決定的な証拠があるため、言い訳はできない。無駄なことはしない主義なのかもしれない。
「それで、私を自分の仲間認識できたようだけど、満足した?いつまでもこの状態だと風邪ひきそうなんだけど」
「ああ、すいません」
和音の服に手をかけたままだった実乃梨は、慌てて服を下げて和音から距離を取る。いつの間にか、彼女の名前に敬称をつけなくなっていた。
「彼らがどうなろうと知ったことではないけど、本当にここで……」
「本当に今更過ぎるんだけど。嫌なら止めに行けばいいんじゃないの?その場合、あなたも男たちのえさに成り下がるわけだけど」
「どうぞ、さっさと始めてください。私はここで見ています」
いくら不老不死から解放されるからと言って、男に無理やり犯されたくはない。どうせ不老不死から解放されるなら、自分が決めた男とヤッて解放されたい。自分が犯されないという保証があるのなら、目の前で犯される相沢たちを見ないという選択肢はない。
「これから、18禁の映画が始まると思うことにします。彼らは私に娯楽を与えてくれる人たちです。私は悪いことはしていません」
そこで実乃梨は、誰にとがめられるわけでもないのに、言い訳を並べて、彼らを見ることを正当化する。それに対して、和音は呆れていたが、何も言うことはなかった。
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