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23創作活動

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 結婚と仕事について話してきたが、仕事のできない新人は早々に退場しそうだ。さすがにこのままだと会社がやばいと判断して、新たに事務経験者を大至急で募集している。


 さて、今回は創作活動をしている人と会った時の話をしていこう。創作活動をしている人は、私と同じ気持ちになることがあると思う。かくいう私も今はエッセイしか投稿していないが、小説を投稿している身で底辺作家のひとりである。最近、めっきり小説のほうがスランプ気味で、これを機にスランプ脱却の道筋を見つけたい。

 すでにこのエッセイで登場しているマンション持ちの男性だが、実はイラストを描いているとのことだった。今の世の中、SNSを使えばたくさんのイラストを見ることが出来る。暇さえあれば、SNSを覗いてイラストや漫画を漁っている身からすれば、相手のイラストの出来は……。想像にお任せする。私は目が肥えてしまったのかもしれない。

 私はイラストを描くという発想に至ることはなかった。イラストを大人になっても書き続けている人はある意味、尊敬している。

 小学校高学年で一時期、小説を書くのが流行ったことがあった。その時は小説の部分は私が担当して、イラストはクラスメイトに頼んでいた。昔からイラストよりも文字を書くほうが好きだったようだ。小学校で小説を書くという授業があったが、その時は年相応の分量の原稿用紙の小説を書いた気がする。その時すでに原稿用紙100枚越えの超大作を描いていたクラスメイトもいたが、今はどうしているのだろうか。


 そんな私の過去話はさておき、その男性がイラストを描いていると知ったとき、こんな妄想をした。マンション持ちだということを知る前で、イラストも見せてもらう前の話だ。

「私が小説を書いて、相手にイラストを描いてもらえばいいのでは」

 実際、小説投稿サイトでは小説にイラストを付けたり、挿絵をはさむことが出来るサイトもある。それが出来ればとても楽しそうだ。

 結局、その相手と真剣交際に進むことはなかったが、よく考えたら仮に結婚できたとしてそんな妄想がかなうことはなかっただろう。

「私の作品は……」

 これを機に私の小説に少しでも興味を持ってもらえたらぜひ読んでみてほしい。基本的に私が小説の題材にするのは、ほかの人が書いていないテーマを自分自身が書いて自己満足しようというものがほとんどである。

 BL好きの腐女子の偏った考え、少子化が進んだ未来、スマホ依存症で思いついた話などなど、どちらかというとあまり世間受けしない話も多い。そんな小説たちを相手に堂々と話せる気がしない。

 そういった点で、私が小説を書き続ける限り結婚は遠ざかっていくかもしれない。

 ちなみに私が小説を書いていることを家族は知っているが、どんな内容かまでは知らない。地道にコンテストなどに応募して最終候補まで残るまでになってきているので、もし私の作品がお金になったら、そのときは話そうと思っている。

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