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36一か月後
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『行ってきます』
『行ってらっしゃい』
美耶と雅琉、楓子と紅葉が四人での生活が始まって一か月が経過した。結局、楓子と紅葉は美耶たちとの生活を受け入れることにした。いや、そうせざるを得ない状況を美耶は作っていた。初めから楓子たちを逃す気はなかったらしい。
会社から拉致されるように連れていかれた日、美耶は楓子が会社に言っている間に楓子の住んでいるマンションの部屋の解約の手続きをしてしまっていた。紅葉の住んでいるアパートも同様で、二人は既に住む場所を美耶の家にするか、新たに探すかの二択となっていた。
しかし、美耶は楓子たちから仕事を奪うことはしなかった。楓子たちに執着するのなら、家に監禁でもされるかと思っていたが、そこまではされなかった。信用されているということだろうか。
「家に閉じこもるのは精神上、良くないでしょ。楓子たちが最終的に私の住んでいる家に帰ってきてくれるのなら、仕事くらい大目に見るわよ」
まあ、それも今だけの話だけど。
美耶の意味深な言葉が気になったが、仕事にいけるというだけで楓子たちは安心した。会社の人間にはいきなりの引っ越しに戸惑われたが、何とかごまかした。
同棲からちょうど一か月が経った日のこと。楓子と紅葉が家に帰宅すると、美耶と雅琉がいつもより豪華な食事を作って待っていた。
「今日でちょうど私たち四人で生活を始めて一か月が経つわね。そろそろこの生活にも慣れてきた頃合いでしょう?」
リビングのテーブルに置かれていたのは楓子たちの好物の唐揚げやてんぷら、ちらしずしやサラダなどたくさんの品だった。一か月たったとはいえ、そこまで祝うべきことだろうか。楓子と紅葉は顔を見合わせて首をかしげる。
「まあ、細かいことは食事をしてからにしましょう。今日はやることが山ほどあるから、ね」
にっこりと圧のある笑顔でほほ笑まれたら、反論できない。それに楓子たちは仕事から帰宅したばかりだ。夕食の時間ということでかなり空腹だ。同棲してから最初の一週間ほどは、美耶から出される食事に警戒していたが、今ではすっかり彼女の作る料理に胃袋をつかまれていた。
「ごちそうさまでした」
おいしい料理をお腹いっぱいに食べた楓子と紅葉は幸せな気分だった。同棲する前はいったいどんなことをされるのだろうかとおびえていたが、多少通勤する時間が長くなったこと以外に不便はなかった。
さらには、ひとり暮らしで行っていた家事は四人で分担することになり、家事にかかる労力が減ったことで自由な時間が増えた。美耶に拘束される時間もなく、引っ越し前より快適な生活を送ることが出来ていた。
しかし、楓子は心のどこかでこの平穏な生活は長く続かないだろうと思っていた。これは嵐の前の静けさだと。
「今日は記念すべき日になるの。そろそろこの書類にサインをもらってもいいでしょう?」
食事の片づけが終わり、落ち着いたころ、美耶は二枚の書類を楓子と紅葉に差し出した。テーブルに置かれたそれは、拉致された日に拒否した二通の婚姻届けだった。そのときはサインすることはなかったので、結婚はあきらめたのだろうと思っていたが、ただ時期を待っていただけだった。
楓子と紅葉が美耶と雅琉の家に連れてこられた日、楓子たちは婚姻届けにサインをしなかった。紅葉のあまりの抵抗の激しさに美耶があきらめた形となった。その後、一か月はそのまま平穏な毎日が続いていた。楓子たちは友達とルームシェアを始めたと会社に報告していた。
とうとう、この時が来てしまった。結局のところ、楓子たちは問題を先延ばしていたに過ぎない。美耶も一か月の間にいろいろ考えていたのだろう。
「会社だって社員を雇ってから二か月くらいは試用期間ってあると思うの。私たちはそれをまねることにした。だから、この一か月はお試し同棲っていう感じかな。そして今日はその最終日。これから私たちと末永く暮らしていくか、それとも」
今すぐここで人生を終えるか。
お試し期間とか言っても、美耶にははなから楓子たちを手放すつもりはないようだ。しかし、そんなことは前々からわかりきっていたことだ。ここで「同棲解消」など口が裂けても言えるわけがない。ここまで来てしまったのだ。楓子たちはいまさら元の生活に戻れるとは思っていない。
「この書類にサインをすればいいんでしょう?」
「姉ちゃん!」
「紅葉が嫌ならやめてもいいわよ。私はもう、美耶についていくと決めたから」
「その言葉はずるい。オレだって決めた」
「これにサインするということは、私たちと一生ともに過ごすってことになる。楓子たちを逃がすつもりはないけど、私はできれば楓子たちの意思で私たちの元に居て欲しい」
美耶はいつもの不遜な態度を引っ込め、不安そうな表情を浮かべているが、きっと楓子たちが美耶の元を離れないと確信している。言葉と表情が一致していない親友に楓子は笑ってしまう。
「ペンを貸して」
あまりにも今更過ぎる。たぶん、楓子は美耶に告白されたときから美耶のことを好きになっていたのだ。
(だって、そうでなければこんな理不尽な目に合ってなお、親友と一緒にいたいなんて思わない)
大学卒業後、親友の連絡先を消さなかったのも、心の奥底で親友との縁を切りたくなかったからだ。彼女に特別な感情を抱いていたからだ。
「俺にも貸して。美耶先輩」
「紅葉、私のためを思ってのことなら」
「違う。これは俺の意志だから」
楓子は自分の意志で今日、美耶に差し出された婚姻届けにサインする。残念ながら、親友との婚姻はこの国では認められていない。だからこその代替案で、楓子はおとうとの雅琉と婚姻関係を結ぶ。親友がそれでいいというのなら、楓子もそれに従うのみである。しかし、弟の紅葉は違う。そもそも、紅葉からしたら美耶は自分の姉の代わりにした加害者である。そんな彼女と一緒に生活したいと思う方がどうかしている。
(まあ、紅葉の決意は変わらないだろうけど。何せ、重度のシスコンだから)
自分に対する弟の感情に気づいてしまった楓子は弟の決意を素直に認めることにした。
(とんだ弟思いのねえちゃんだ。これだから俺は姉ちゃんから離れられない)
紅葉は姉の今更過ぎる気遣いにため息を吐く。今までだって姉の楓子と一緒に美耶が起こす行動に対策を立ててきた。嘘の結婚式に参加しようとしたし、拉致されても一緒に逃げずに一か月美耶たちと生活を共にした。それでもなお、姉である楓子は紅葉に逃げる選択肢を与えようとしている。
自分がシスコンだというのなら、もう一人、姉思いが過ぎる男がいる。紅葉はちらりと美耶の隣に座る男に眼を向ける。その男は美耶の父親の再婚相手の連れ子だという。血のつながりがないにも関わらず、姉となった美耶に対してかなりの執着具合である。
姉の好きな人が女性で、その女性との子供が欲しいから弟に親友と結婚して欲しいという姉も充分おかしいが、それを了承する弟も大概である。
『行ってらっしゃい』
美耶と雅琉、楓子と紅葉が四人での生活が始まって一か月が経過した。結局、楓子と紅葉は美耶たちとの生活を受け入れることにした。いや、そうせざるを得ない状況を美耶は作っていた。初めから楓子たちを逃す気はなかったらしい。
会社から拉致されるように連れていかれた日、美耶は楓子が会社に言っている間に楓子の住んでいるマンションの部屋の解約の手続きをしてしまっていた。紅葉の住んでいるアパートも同様で、二人は既に住む場所を美耶の家にするか、新たに探すかの二択となっていた。
しかし、美耶は楓子たちから仕事を奪うことはしなかった。楓子たちに執着するのなら、家に監禁でもされるかと思っていたが、そこまではされなかった。信用されているということだろうか。
「家に閉じこもるのは精神上、良くないでしょ。楓子たちが最終的に私の住んでいる家に帰ってきてくれるのなら、仕事くらい大目に見るわよ」
まあ、それも今だけの話だけど。
美耶の意味深な言葉が気になったが、仕事にいけるというだけで楓子たちは安心した。会社の人間にはいきなりの引っ越しに戸惑われたが、何とかごまかした。
同棲からちょうど一か月が経った日のこと。楓子と紅葉が家に帰宅すると、美耶と雅琉がいつもより豪華な食事を作って待っていた。
「今日でちょうど私たち四人で生活を始めて一か月が経つわね。そろそろこの生活にも慣れてきた頃合いでしょう?」
リビングのテーブルに置かれていたのは楓子たちの好物の唐揚げやてんぷら、ちらしずしやサラダなどたくさんの品だった。一か月たったとはいえ、そこまで祝うべきことだろうか。楓子と紅葉は顔を見合わせて首をかしげる。
「まあ、細かいことは食事をしてからにしましょう。今日はやることが山ほどあるから、ね」
にっこりと圧のある笑顔でほほ笑まれたら、反論できない。それに楓子たちは仕事から帰宅したばかりだ。夕食の時間ということでかなり空腹だ。同棲してから最初の一週間ほどは、美耶から出される食事に警戒していたが、今ではすっかり彼女の作る料理に胃袋をつかまれていた。
「ごちそうさまでした」
おいしい料理をお腹いっぱいに食べた楓子と紅葉は幸せな気分だった。同棲する前はいったいどんなことをされるのだろうかとおびえていたが、多少通勤する時間が長くなったこと以外に不便はなかった。
さらには、ひとり暮らしで行っていた家事は四人で分担することになり、家事にかかる労力が減ったことで自由な時間が増えた。美耶に拘束される時間もなく、引っ越し前より快適な生活を送ることが出来ていた。
しかし、楓子は心のどこかでこの平穏な生活は長く続かないだろうと思っていた。これは嵐の前の静けさだと。
「今日は記念すべき日になるの。そろそろこの書類にサインをもらってもいいでしょう?」
食事の片づけが終わり、落ち着いたころ、美耶は二枚の書類を楓子と紅葉に差し出した。テーブルに置かれたそれは、拉致された日に拒否した二通の婚姻届けだった。そのときはサインすることはなかったので、結婚はあきらめたのだろうと思っていたが、ただ時期を待っていただけだった。
楓子と紅葉が美耶と雅琉の家に連れてこられた日、楓子たちは婚姻届けにサインをしなかった。紅葉のあまりの抵抗の激しさに美耶があきらめた形となった。その後、一か月はそのまま平穏な毎日が続いていた。楓子たちは友達とルームシェアを始めたと会社に報告していた。
とうとう、この時が来てしまった。結局のところ、楓子たちは問題を先延ばしていたに過ぎない。美耶も一か月の間にいろいろ考えていたのだろう。
「会社だって社員を雇ってから二か月くらいは試用期間ってあると思うの。私たちはそれをまねることにした。だから、この一か月はお試し同棲っていう感じかな。そして今日はその最終日。これから私たちと末永く暮らしていくか、それとも」
今すぐここで人生を終えるか。
お試し期間とか言っても、美耶にははなから楓子たちを手放すつもりはないようだ。しかし、そんなことは前々からわかりきっていたことだ。ここで「同棲解消」など口が裂けても言えるわけがない。ここまで来てしまったのだ。楓子たちはいまさら元の生活に戻れるとは思っていない。
「この書類にサインをすればいいんでしょう?」
「姉ちゃん!」
「紅葉が嫌ならやめてもいいわよ。私はもう、美耶についていくと決めたから」
「その言葉はずるい。オレだって決めた」
「これにサインするということは、私たちと一生ともに過ごすってことになる。楓子たちを逃がすつもりはないけど、私はできれば楓子たちの意思で私たちの元に居て欲しい」
美耶はいつもの不遜な態度を引っ込め、不安そうな表情を浮かべているが、きっと楓子たちが美耶の元を離れないと確信している。言葉と表情が一致していない親友に楓子は笑ってしまう。
「ペンを貸して」
あまりにも今更過ぎる。たぶん、楓子は美耶に告白されたときから美耶のことを好きになっていたのだ。
(だって、そうでなければこんな理不尽な目に合ってなお、親友と一緒にいたいなんて思わない)
大学卒業後、親友の連絡先を消さなかったのも、心の奥底で親友との縁を切りたくなかったからだ。彼女に特別な感情を抱いていたからだ。
「俺にも貸して。美耶先輩」
「紅葉、私のためを思ってのことなら」
「違う。これは俺の意志だから」
楓子は自分の意志で今日、美耶に差し出された婚姻届けにサインする。残念ながら、親友との婚姻はこの国では認められていない。だからこその代替案で、楓子はおとうとの雅琉と婚姻関係を結ぶ。親友がそれでいいというのなら、楓子もそれに従うのみである。しかし、弟の紅葉は違う。そもそも、紅葉からしたら美耶は自分の姉の代わりにした加害者である。そんな彼女と一緒に生活したいと思う方がどうかしている。
(まあ、紅葉の決意は変わらないだろうけど。何せ、重度のシスコンだから)
自分に対する弟の感情に気づいてしまった楓子は弟の決意を素直に認めることにした。
(とんだ弟思いのねえちゃんだ。これだから俺は姉ちゃんから離れられない)
紅葉は姉の今更過ぎる気遣いにため息を吐く。今までだって姉の楓子と一緒に美耶が起こす行動に対策を立ててきた。嘘の結婚式に参加しようとしたし、拉致されても一緒に逃げずに一か月美耶たちと生活を共にした。それでもなお、姉である楓子は紅葉に逃げる選択肢を与えようとしている。
自分がシスコンだというのなら、もう一人、姉思いが過ぎる男がいる。紅葉はちらりと美耶の隣に座る男に眼を向ける。その男は美耶の父親の再婚相手の連れ子だという。血のつながりがないにも関わらず、姉となった美耶に対してかなりの執着具合である。
姉の好きな人が女性で、その女性との子供が欲しいから弟に親友と結婚して欲しいという姉も充分おかしいが、それを了承する弟も大概である。
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