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『呪女』の正体
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わたしは〈呪女〉と言うモノ。
人間の願いを一つ必ず叶える代わりに、わたしの『不幸』を引き受けてもらい、『幸福』を得るモノ。
だから本当の姿も違うし、歳も違う。
性別はまあ女性のままだけど。
この能力を持つ意味は、何故だか理由も原因も分からない。
しかし生まれ付きあった。
しかもわたしだけじゃない。
わたしの血筋、主に女性がこういう力を持つモノが多かった。
つまり先祖代々、受け継がれたモノなのだ。
ゆえに誰が言い出したか知らないけれど、〈呪女〉と呼ばれている。
呪いという言葉を使われるのは、本当のことを言うとちょっと不本意だったりする。
確かに『不幸』と『幸福』を操るけれど、それはあくまでも依頼人がいるから成り立つ契約だ。
そう…依頼人である人間が存在するからこそ、わたし達みたいなモノも存在するのだ。
例え害を与えるモノであっても、換わりに願いを叶えるのならば、お互い様だというもの。
しかし受け継ぐのが女性限定というのは、何故だか頷ける。
古今東西、恨みの話の多くは女性が多い。
感受性が男性よりも豊かだというものもあるけど、女性は孕む。
子供もだけど、恨みも孕むモノだ。
「ふふっ。女の恨みほど、恐ろしい感情はないかもね」
恨む気持ちはそうそう長続きはしない。
しないからこそ、短期間で恐れるほど燃え上がるのだ。
わたしは山道を歩きながら、スキップした。
得たモノが良かったから、気分も浮かれているのだ。
「さて…次はどんな取り引きになるのかしら?」
取り引きを持ちかけるのはわたしだけれど、受けるのは依頼人次第だ。
そこでちゃんと説明を求められればするけれど、ほとんどスルーされるのはちょっと悲しくもある。
…まあだけど、説明をちゃんと聞いたところで、契約破棄を言い出す人間はいないんだけどね。
だからこそ、人間らしいとも言えるところが、情けなくも愛すべきところかもね?
【終わり】
人間の願いを一つ必ず叶える代わりに、わたしの『不幸』を引き受けてもらい、『幸福』を得るモノ。
だから本当の姿も違うし、歳も違う。
性別はまあ女性のままだけど。
この能力を持つ意味は、何故だか理由も原因も分からない。
しかし生まれ付きあった。
しかもわたしだけじゃない。
わたしの血筋、主に女性がこういう力を持つモノが多かった。
つまり先祖代々、受け継がれたモノなのだ。
ゆえに誰が言い出したか知らないけれど、〈呪女〉と呼ばれている。
呪いという言葉を使われるのは、本当のことを言うとちょっと不本意だったりする。
確かに『不幸』と『幸福』を操るけれど、それはあくまでも依頼人がいるから成り立つ契約だ。
そう…依頼人である人間が存在するからこそ、わたし達みたいなモノも存在するのだ。
例え害を与えるモノであっても、換わりに願いを叶えるのならば、お互い様だというもの。
しかし受け継ぐのが女性限定というのは、何故だか頷ける。
古今東西、恨みの話の多くは女性が多い。
感受性が男性よりも豊かだというものもあるけど、女性は孕む。
子供もだけど、恨みも孕むモノだ。
「ふふっ。女の恨みほど、恐ろしい感情はないかもね」
恨む気持ちはそうそう長続きはしない。
しないからこそ、短期間で恐れるほど燃え上がるのだ。
わたしは山道を歩きながら、スキップした。
得たモノが良かったから、気分も浮かれているのだ。
「さて…次はどんな取り引きになるのかしら?」
取り引きを持ちかけるのはわたしだけれど、受けるのは依頼人次第だ。
そこでちゃんと説明を求められればするけれど、ほとんどスルーされるのはちょっと悲しくもある。
…まあだけど、説明をちゃんと聞いたところで、契約破棄を言い出す人間はいないんだけどね。
だからこそ、人間らしいとも言えるところが、情けなくも愛すべきところかもね?
【終わり】
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