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Tunnel of cherry blossoms
愛する人のために生きる③
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ドアがガラガラと開き眼鏡をかけた白衣の男性が入ってきた。私はその白衣の男性と目が合って咄嗟に会釈を交わした。
その男性は母の担当医の阿達先生だそうだ。
その阿達先生が母のことで話があるというので、私は阿達先生の診察室にいくことになった。
娘の瑠花は邪魔になってしまうと思い、母に預けていった。母はやれやれといった表情をしながらも、少し嬉しそうだった。
診察室に入ると、阿達先生は改めて自己紹介をしてきた。
「改めて、はじめまして。お母様の担当医の阿達と申します。これからどうぞよろしくお願いします」
「はい。母がお世話になっています。娘の由実です。こちらこそどうぞよろしくお願いします」
自己紹介が終わると阿達先生は私を診察室にある椅子に座らせた。そして自分も椅子に座り、レントゲン写真を使いながら母の怪我について詳しく話をしてくれた。
「お母様の怪我なんですが、お年の関係もあり完治はしないと思います。最初は車椅子の生活になってしまうと思うのですが……しばらくすれば杖があれば自分で歩けるようになると思います」
「あっ、そうなんですね……」
「それで車椅子の生活なのですが、お母様に話を伺ったところ、娘さんは都内で各々一人暮らしをしているんですよね?」
「はい一応そうですね。姉の方は家に帰る暇がないくらい忙しくしてるみたいですけど」
「そうなると車椅子で一人で生活というのは厳しいため、一時的に介護施設に入居させるか、だれか頼れる親戚がいればその方にケアをしていただくことをおすすめします。そのあたりは、家族でよくご相談ください」
私は診察室を出ると、今阿達先生から言われたことを考えながら、母の病室に向かって歩いていった。
病室に戻ると母はベッドの上で娘の瑠花と一緒に遊んでいた。二人ともとても楽しそうだった。
「あのね……お姉ちゃんも忙しいみたいだし、私がしばらく面倒みるよ!!さっき、阿達先生からお母さんのケアが必要だっていわれてね」
母は少し不安そうにいいのかい?と聞いたが、いままで親孝行なんてしたことなかったし、こんな時ぐらいしか母と一緒にいれないしと思い大丈夫だよと言った。それに母が瑠花と楽しそうに笑いあっているのも理由の一つだった。
しばらくして母が退院した。
私は母が一人で出来ないことは、なんでも手助けをした。同時に娘を育てるのは辛かったがなんとか耐えることが出来た。
少しでも生活の足しになればと思い、母が一週間に1度のリハビリにいっている合間などをぬってスーパーでパートを始めた。
しかし流石に三足こなすのは身体的にも精神的にも辛かった。
その男性は母の担当医の阿達先生だそうだ。
その阿達先生が母のことで話があるというので、私は阿達先生の診察室にいくことになった。
娘の瑠花は邪魔になってしまうと思い、母に預けていった。母はやれやれといった表情をしながらも、少し嬉しそうだった。
診察室に入ると、阿達先生は改めて自己紹介をしてきた。
「改めて、はじめまして。お母様の担当医の阿達と申します。これからどうぞよろしくお願いします」
「はい。母がお世話になっています。娘の由実です。こちらこそどうぞよろしくお願いします」
自己紹介が終わると阿達先生は私を診察室にある椅子に座らせた。そして自分も椅子に座り、レントゲン写真を使いながら母の怪我について詳しく話をしてくれた。
「お母様の怪我なんですが、お年の関係もあり完治はしないと思います。最初は車椅子の生活になってしまうと思うのですが……しばらくすれば杖があれば自分で歩けるようになると思います」
「あっ、そうなんですね……」
「それで車椅子の生活なのですが、お母様に話を伺ったところ、娘さんは都内で各々一人暮らしをしているんですよね?」
「はい一応そうですね。姉の方は家に帰る暇がないくらい忙しくしてるみたいですけど」
「そうなると車椅子で一人で生活というのは厳しいため、一時的に介護施設に入居させるか、だれか頼れる親戚がいればその方にケアをしていただくことをおすすめします。そのあたりは、家族でよくご相談ください」
私は診察室を出ると、今阿達先生から言われたことを考えながら、母の病室に向かって歩いていった。
病室に戻ると母はベッドの上で娘の瑠花と一緒に遊んでいた。二人ともとても楽しそうだった。
「あのね……お姉ちゃんも忙しいみたいだし、私がしばらく面倒みるよ!!さっき、阿達先生からお母さんのケアが必要だっていわれてね」
母は少し不安そうにいいのかい?と聞いたが、いままで親孝行なんてしたことなかったし、こんな時ぐらいしか母と一緒にいれないしと思い大丈夫だよと言った。それに母が瑠花と楽しそうに笑いあっているのも理由の一つだった。
しばらくして母が退院した。
私は母が一人で出来ないことは、なんでも手助けをした。同時に娘を育てるのは辛かったがなんとか耐えることが出来た。
少しでも生活の足しになればと思い、母が一週間に1度のリハビリにいっている合間などをぬってスーパーでパートを始めた。
しかし流石に三足こなすのは身体的にも精神的にも辛かった。
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