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プロローグ

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全くもって面白くない...
脳に木霊する声...

“その子助けたいんでしょ”

暗い部屋にパソコンの光だけが浮かび上がる。パソコンには赤い文字でそう書かれていて、その画面を見ながら男が唸っていた。
思考回路を失っているようだった。
ここは書斎のようで壁にはびっしりと本棚が綺麗に並べられ本の内容はほとんだが推理小説で、有名な作家さんの本がシリーズごとに分けられている。



“たすけたいなら...わたしがたすけてあげるわ”


次々にパソコンに浮かび上がる赤い文字、男は頭を抱えながらガタガタと何かに怯えるように体を小さくした。
あぁ助かるなら助けすけてほしい、だかそんんな甘い話があるわけがない、もしあったとしても完璧なはずがない。、そう答えるも赤い文字が止まることはなかった。


“だいしょうぶだってわたしは.......


            《能力者だもの》”


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