気が付いたらTSエルフ ――腹黒ショタが彼氏になりました――

夏目 空桜

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第Ⅰ部 第一章 性転の霹靂

TSヒロイン・試練と覚悟

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 いい加減くたびれ穴が空き始めた俺シャツ。
 アルハンブラから何着かローブを借りたとは言え、毎日洗濯して乾いてはこればかり着ているのだから当然か。
 アイラブ化学繊維、グッバイ化学繊維……
 ゴミ箱にボソンと衣類を投げ捨てる。

 これであっちの世界に居た証拠は、俺が俺であるという意識だけ。

 ま、いっか。
 所詮、どこまで行っても物は物だ。
 そんなおもいでにすがるなんて、ダサすぎる。
 男なら常に前のめりにバックステッポが生き様よ。
 だって俺は今MAXで浮かれているんだから!
 これを見ろ! アルハンブラが俺のために服を作ってくれたんだぜ!
 あ、勘違いするなよ。
 異世界エルフって言うとどうにもエロそうな衣装を想像しそうだけど、作ってくれたこれは真っ赤なロングコート!
 まるでDMCのダンテが着ているみたいなちょー格好良くていかちぃ感じ。
 ふ……我が師アル君よ……
 俺は見抜いていたよ、キミの中にも厨二ソウルが渦巻いている事をね♪

「ごめん、ボクには女性が喜ぶような服のセンスはまるで無かったよ」

 口惜しそうにアル君は呻いていたけどな。
 だが、俺からすれば誰に恥じる事無く合法コスプレみたいなこの衣装を着られるんだ。
 心荒ぶらぬ事があろうか?

 否!
 断じて否!!

 もう、荒ぶりMAXである!!
 まして、アルハンブラが俺のために、俺だけのために作ってくれたんだ。
 これで浮かれないなんて事があろうか?

 否!
 断じて否!!

 浮かれるに決まってるじゃん♪

「う、うへへへへ……」

 思わずこぼれ出る笑み。
 だが、そこでふと我に返る。
 部屋の鏡に映る自分の姿。
 両足を合わせ前傾姿勢で服を着る姿の美少女は、まるでこれから彼氏とのデートを待ちわびながら何を着ていくのか迷っている女の子……そんな感じにしか見えなかったのだ。

「お、おおぅ……何やってんの俺? 何を乙女みたいな事やっちゃってんのさ……」

 キッツ! マジでキッツ!
 あかん、油断するとどうにも乙女サイドあっちがわに引っ張られちまう。
 ホント油断ならねぇぜ、このゆるふわ愛されエルフボディめ……

「何、床に這いつくばってるの?」
「……ほんとアル君てばいつも良いタイミングで入ってくるよね。場面の切り替え役みたいだよ。もしかして口癖がエクスキューズミーな三人組でユニット組んだこと無い?」
「何さそれ? それを言うなら、キミがいつも突拍子も無い事ばかりやってるんだよ。それと、アル君じゃなくて師匠。キミがアル君って呼ぶときはいつも暴走している時だから、次そう呼んだら問答無用ではじき飛ばすよ」
「うぅ……師匠が冷たい……」
「冷たくて結構。とりあえず服の着丈とか問題ない?」
「うん……」
「口を尖らせないの。ほら、問題ないなら予定通り実戦訓練に行くよ」

 そう言って俺を連れ出すアルハンブラ。
 森の中の少しだけ開けた場所に建てられた小屋を離れると、そこはあっという間に樹海のような世界だった。
 考えてみたら俺は初日に高台の草原で迷子になって以来、小屋からこんなに離れるのは初めてだった。
 アルハンブラから小屋から離れるなと強く言われていたからだ。
 強力な魔獣が居るのがその理由らしいのだが……
 考えてみたら一日中草原を彷徨って餓死しかけた事以外無事だったのを考えると、俺って相当運が良かったのかも知れない。
 ……まぁ、こんな身体になった時点で運が良いもクソも無いんだけどな。

「で、どこまで行くんだ?」
「もうちょっとだよ」

 そんな短い会話をすでに数回。
 かなり森の奥深くに来ている。
 一緒に居てくれるのがアルハンブラじゃなかったら、不安で仕方が無かったところだろう。
 ……アルハンブラと二人きりか。
 はっ! まさか、アル君ってばこんな森の中で俺と大人の階段を……
 って、だから、落ち着けよ俺!
 俺の理想は、可愛いのに何故か主人公に振り向いてもらえず、自分の親友と付き合う事になった二人を少し寂しそうに笑いながら見守る負け犬系幼馴染みヒロインだ。
 間違ってもショタコンじゃない!
 だけど、俺の中でときおり沸き上がるこの性別迷子な感情は何なんだろうか?
 これって、もしかして精神的ホモなのか?
 それとも、肉体的にはノーマルな感情なんだろうか。
 うぎぃぃぃぃ……

「何、お腹空かせた小動物みたいな声出してるのさ?」
「小動物みたいに可愛いとか言うな……」
「言ってないけどね。あと、本当にもうちょっとで着くから頑張って」
「へ~い……あぁぁぁぁ、それにしてもお腹空かせたとか言われたら、本当にお腹空いてきたなぁ……」
「あはは、説明しないと駄目な事もあるから、休憩がてら先に食事にしようか」

 俺はアルハンブラに無言のまま頷いた。



 パン……パチリ……パチン……

 目の前で焚き火が燃えている。
 どうも焚き火を見ると夜という印象を受けるが、まだ日が暮れるような時間じゃ無い。
 むしろ昼を少し過ぎた位の時間だろう。
 だが、樹海と揶揄した森だけあって、いつ太陽が沈んでもおかしくはないくらいの薄暗さが辺りを支配していた。

「なあなあ、師匠」
「うん? 何?」
「ここら辺って、その……もう、魔物の領域なんだろ?」
「そうだよ、ここら辺って言うより、ボク達の住んでる家の辺り全域が魔物の領域なんだ」
「え、そうなの? だけど、ここら辺もそうだけど、俺と師匠の家の辺りで魔物の気配を感じた事何てなかったけど」
「そりゃそうだよ。そんなしょっちゅう出てこられたら面倒臭いから、近づかないようにしてるんだよ」
「近づかないように?」
「ああ、森の周辺にくびり殺した魔物を逆さづりにしてるの」

 お、おおぅ……
 今さらりととんでも発言聞いたぞ、おい。
 あれか? 田舎のゴミ捨て場とかでカラスよけにリアルなカラス人形の逆さ吊りを見た事があるけど、それの生モノバージョンか!?
 ア、アル君ってば、可愛い顔してとんでもな事をやってのけおる。

「それで、ここら辺の魔物の事を説明したいんだけど良いかい?」
「お、おう! 頼む!」
「うん、基本的にここら辺に居る連中は魔物と言っても魔獣、ようは獣の部類だから、知性はそんなに高くはないんだ。どちらかと言えば本能寄りで、自分よりも強い相手と思えばすぐに逃げだす」
「なるほど、じゃあ、確か初めて会った時に言ってた魔牛とか、そこら辺の魔物……魔獣? が出ると考えた方が良いんだね?」
「そうだね。一応こいつらは正面からぶつかれば強いけど、ハッキリ言ってバカだからガチで立ち合わなければどうとでもなる相手だよ。あらかじめ言っておくけど、今回の試練は勝てて当たり前。キミが身に付けなければならないのは、相手を倒す……いや、命を奪う覚悟だ」

 アルハンブラの淀みない要求に俺の心臓が小さく悲鳴を上げた。
 生きるって事は何かの命を奪う事だ。
 それが家畜だとか野生だとかを問わずに、何かの犠牲の上で成り立っている。
 そんなのは当たり前の話で……
 ただ、今までの俺はその血生臭い事を、見た事も無い誰かに押し付けて知らないふりをする事で生きてこられただけだ。
 でも、この世界は俺が生きてきた日本とは違う。
 この世界は魔獣に限らず、もしかしたら種族が違うという理由だけで人間みたいな・・・・顔をした奴らが、当たり前の顔で何の罪悪感も無く人殺しを行う可能性だってある。
 甘ったれていたらこの世界じゃ生き残れない……
 前にアルハンブラに言われた、強くなる事を諦めて民人として生きろってのは、俺の中にどうしようも無く弱い部分があるのを見抜いていたからだ。
 ハハ……

 ……応えてやんよ。

「なあ、アル君……じゃなくて、師匠」
「うん? 何だい?」
「俺、この試練、必ず乗り越えてみせる」
「うん、期待しているよ」
「そして、乗り越える事が出来たらさ、師匠に聞いて欲しい事があるんだ」
「聞いて欲しい事?」
「うん、今まで信じてもらえないと思ったから、隠してたんだ」

 それは、俺の生い立ち。元居た世界の話……

「何を伝えたいのか分からないけど、それはキミがどうしてもボクに伝えたい事なんだね?」
「うん、どうしても師匠に聞いて欲しいんだ」

 俺の独白に、ややの沈黙が流れた。
 やがて、本当にやがてと言いたくなるほど、息の詰まる沈黙の後、アルハンブラは口を開く。

「了解した。キミが告げたい秘密、必ず受け止めて見せるよ」

 その一言は、俺にとって何よりも救われた言葉だった。

 やがて、焚き火を囲んでの食事が終わった頃に告げられた課題。
 それは実に単純明快なものだった。
 夜が明けるまでに食料調達の為に魔獣を七体し食肉を確保せよ。
 それだけ。
 単純明快な、だけど、これは俺にとって人生で初めての動物種への明確な殺害行為だ。
 逃げられるなら正直言って逃げ出したい。
 逃げ出したいんだけど……

「いい加減に覚悟を決めろ。この世界で生きていくしか無いんだ……」

 俺の目の前で痙攣する兎とも狼ともつかない奇っ怪な生物を前に、喉がゴクリと鳴る。
 アルハンブラに鍛えてもらった格闘術は、自分でも思っていた以上に鋭い一撃となって魔獣の肋骨をへし折った。
 生々しい感触は俺の手の中に未だ残っている。
 それなのに、ここから先の行為はその生々しい感触を遙かに超えるものになる。
 視覚も嗅覚も、五感全てを食い散らかされるような行為をやるんだ。

「ごめん……ごめん、な……」

 タオルを生物の頭に掛け、大ぶりのダガーを喉元に当てる。

「………………ッ!」

 ズッという鈍い手応えの後、ゴキゴキとやたらと硬い感触が手を伝う。
 呼吸を止めていてもわかる吐き気を催す血生臭さが辺りに充満する。
 獣は悲鳴も叫びも上げる事無く、僅かに痙攣して二度とは動かなくなった。

「…………はぁ」

 止めていた息を解放すると、まるで堰を切ったみたいに溢れ出した罪悪感。
 指先がバカみたいに震えて膝が笑い出す。

「ヤバいな、これは……思ってる以上にクル・・よ……」

 まだ一匹、残り六匹。
 いや、違う。まだ血抜きも臓物処理も終わってないから一匹にさえなってない。
 夜明けまでまだ時間はあるけど、こんな調子じゃ三日経っても終わりそうにも無い。
 雑草で手に付いた血を拭いながら、奥歯を噛みしめる。
 何か、何か前向きな事を思い出さないと先にメンタルが死ぬ……あ、そうだ。

『頑張って、キミが無事にこの試練を乗り越えられる事を信じてる』

 アルハンブラの別れ際の言葉を思い出し、緊張していたはずの俺の頬が思わず緩む。
 早く帰ろう、アルハンブラが待ってるんだ。
 帰って、アルハンブラの髪の毛をお腹一杯クンクンしてやる!

 ああ、認めるよ!

 一人になって嫌ってほどよく分かった。俺はアルハンブラが好きだ。アルハンブラに惹かれまくってる。
 でも、これは俺の性の癖じゃない。
 この身体がそう求めてるだけなんだ。
 俺はホモじゃないし、ショタコンでも無い!

 でも、さ……
 アルハンブラが居てくれると、俺は幸せで、この気持ちは本当で……
 その気持ちが恋なのか友情なのかよく分からないけど……
 
 とにも、俺はアルハンブラの元に帰る!
 
 その気持ちだけが、俺がこの試練を乗り越えるために必要な唯一の原動力なんだ。

「よっしゃー!! 乗り越えてやるぜー!! アル君待ってろよー! アル君の良が一回りでっかくなって帰ってやるぜ!!」

 もはや男としてかなり末期な事を口走っているとも気がつかず、俺は気合いとともにさらに森の中に斬り込んで行った。
 だけど、この時の俺はまだ気が付いていなかった。

 旅立つ直前……
 アルハンブラから告げられた、魔猿とだけは戦うなという警告。
 そして、崖の下にある迷宮にだけは近づくなという警告。

 その両方の警告を守れず、この世界の理の一欠片に触れる事態に陥る事を……
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