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第六話 英雄詐欺
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林を抜け、街道が現れ、目的地の街に辿り着いたのは、日が傾きかけた時だった。
もう少し遅れれば、街の門が閉められ、下手すれば塀の外で一晩明かすことになるところだった。
「まずは飯だ。酒もだな。金は……ない」
一日くらい食べないくらいならばなんとかなるが、ここ数日、干し肉などの僅かな携帯食と水だけ。
今日は水も食事も起きてから一度もありつけていないのだから、いくらロイドでも音を上げた。
しかし先立つものがない。
本来ならこの街で護衛の報酬を受け取り、すぐに酒場へ向かうつもりだったが、その当ても外れてしまった。
「クソ……今からひと稼ぎしろってか? やってられねぇ。何か良い方法が――」
「知ってるか? 英雄の話」
「ああ。ドラゴンを一撃で葬り去るのだろう?」
「いや。俺は投擲ひとつで追い払ったのだと聞いたぞ」
すれ違った男たちが噂話で盛り上がっていた。
しかも前の街で間違えられた英雄の話だった。
視線で追うと、すぐ近くの酒場に入っていく。
開いた扉の中から、喧騒と鼻腔をくすぐる美味そうな匂いが漏れ出てきた。
(これでいくか)
ロイドは少し遅れて、男たちの後を追い、酒場の扉を潜った。
「いらっしゃい! 一人?」
「先に連れがいるんだ。あぁ、あそこのテーブルだ。酒を一杯追加で頼む。今受け取るよ」
入り口の店員の女性から酒の入った陶器製のジョッキを受け取ると、目当ての男たちが座るテーブルへとゆっくりと向かう。
男たちは三人。
金髪がかなり後退した男と、逆立った赤髪の男、そして立派な顎ひげを蓄えた小柄な男だ。
顎ひげの男は、子供くらいの背丈だが、厳つく壮健な顔立ちをしている。
袖を捲し上げ顕になった腕は厚い筋肉に覆われていた。
彼は土人族と呼ばれる種族である。
酒に目がなく、噂話や英雄譚などを酒の肴に飲み明かすことが大好きなことで知られていた。
入って間もないが、顎ひげはすでに大ジョッキを飲み干し、新しいジョッキを受け取っている最中だった。
念のため、話題が続いているかを確認すると、変わらず英雄の話に花を咲かせているようだ。
ロイドは空いている丸椅子に腰掛けると、声をかけた。
「よぉ。面白そうな話で盛り上がってるな。良かったら、俺も混ぜてくれよ」
突然の乱入者に男たちは話を止め、ロイドに視線を集中させる。
その視線を面白がるような態度で、ロイドは話を続ける。
「噂の英雄の話だろ? こう見えて、俺は少しばかり詳しいんだ。さっきドラゴンの話をしてただろう。正解は投擲だぜ。剣を投げたのさ。片目にぶっ刺さり、それでドラゴンの野郎、尻尾巻いて逃げてったよ」
「誰だ? おまいさん」
顎ひげがようやく口を開く。
その視線はロイドを値踏みするように上から下へと向かう。
「俺はロイド。ロイド・アーデンだ。もしかしたら、聞いたことあるかい?」
「ロイド・アーデンだと? お前があの英雄だとでもいうのか」
「さてね。俺は面白そうな話が聞こえてきたから、一杯楽しく飲もうと思ってるだけだ」
ロイドが考えたのは、英雄詐欺とでも呼ぶべき無銭飲食だった。
もちろんこの場でも本名は名乗るが、英雄かどうかについては肯定も否定もしない。
運良く相手が勘違いしてくれればよし。
ダメだった場合でも、最悪今飲んでる酒代はこのテーブルに押し付けるつもりだ。
たくさん飲む土人族がいる。
一杯分の費用が増えたとしても気付かれる可能性は低い。
「確か、英雄は焦茶色の癖毛に、琥珀色の目をしてるんだったな。あんたみたいに」
金髪がロイドを見ながら言う。
その言葉にロイドは内心ほくそ笑んだ。
「おいおい。誰も実際に会ったことのない英雄がこんなところにいると思うか?」
上手くいきそうだったところを赤髪が横槍を入れる。
余計な一言を、と思うものの、ロイド自身もその言葉には強く同意できてしまうのだから仕方がない。
「まぁ、待て。面白そうじゃねぇか」
「興味があるってのか? ガルフ」
ガルフと呼ばれた顎ひげは、目を細めながら自慢の髭をゆっくりと撫でた。
これで二対一。
赤髪を言いくるめてしまえば、とりあえずの酒とつまみにありつけそうだ。
「ドラゴンの目に投げた剣をおっ立てたとよ。そう言ったな? おまいさん」
「ああ、そうだ」
ロイドは自分の記憶を念のため再度掘り起こし、ガルフの言葉を肯定する。
思い出したのは開墾地の近くに出没した、ドラゴンリザードと呼ばれるトカゲの魔獣を追い払った記憶だ。
投げたのは剣ではなく石だが、石は運良くドラゴンリザードの右目を潰し、痛みに怯んだドラゴンリザードはそのまま逃げていった。
嘘を吐く時は、真実を混ぜると説得力が増す。
そもそも災厄と恐れられるドラゴンを、単騎で追い払ったなどは無理がある。
ましてや一刀両断にしたなど、空想の中の出来事に違いない。
すでに多数付いたおヒレを今さらひとつ増やしても変わらない。
そう思いながらロイドはガルフの次の言葉を待った。
「その細腕でドラゴンになぁ……信じられんが、試してやる」
「なんだと?」
「ほれ。手を握れ。力比べだ」
ガルフはテーブルの上のジョッキを端に寄せると、どかっとその上に肘を載せた。
折り曲げられた腕の上部には膨れた力こぶしが、窮屈そうに捲し上げられた袖を外へ広げている。
土人族は酒や噂話と同じくらい力比べを好む。
生来より恵まれた腕力や膂力を誇り、男たちは幼少から力仕事に勤しむ。
ロイドはチラリとガルフの横に立て掛けられたハルバートを見る。
太く長い柄の先端に、穂先と斧が挿げられた武器だ。
自分の身長を遥かに超えるその武器を用いていることからも、ガルフの力量が確かなものだと推察できる。
「止めるか? まぁその方が賢明だな。ガルフが本気出したら、あんたの腕なんか折れちまうぜ。悪いが、治療代は出してやれねぇ」
赤髪がロイドを煽る。
ガルフの実力を知っているからこその忠告だ。
しかしロイドは臆することなく、ガルフと同じように肘をテーブルに載せると、がっしりと手を握った。
「忠告はしたぜ? 後は自己責任だ。いいか? 手を離したら、だ」
赤髪が握り合った拳の上に右手をしっかりと載せる。
ロイドとガルフ、両者に一度視線を向けると、一瞬抑える力を強め――離した。
「ぐっ! う、動かん!?」
「おいおい。嘘だろ?」
こめかみに太い血管を浮かばせながら、力を込めるガルフだが、ロイドの腕は一方に倒れない。
むしろ徐々にガルフの拳の甲は、テーブルとの距離を縮めていった。
「ははっ! あんたすげぇな。俺はダグラスってんだ。英雄かどうか知らねぇが、気に入ったよ」
ガルフの拳がテーブルについた瞬間、ダグラスと名乗った赤髪は、喜色満面の笑みで叫ぶ。
ダグラスに親しげに肩を組まれたロイドの身体からは、身体強化の青白い光の残渣がきらめていた。
もう少し遅れれば、街の門が閉められ、下手すれば塀の外で一晩明かすことになるところだった。
「まずは飯だ。酒もだな。金は……ない」
一日くらい食べないくらいならばなんとかなるが、ここ数日、干し肉などの僅かな携帯食と水だけ。
今日は水も食事も起きてから一度もありつけていないのだから、いくらロイドでも音を上げた。
しかし先立つものがない。
本来ならこの街で護衛の報酬を受け取り、すぐに酒場へ向かうつもりだったが、その当ても外れてしまった。
「クソ……今からひと稼ぎしろってか? やってられねぇ。何か良い方法が――」
「知ってるか? 英雄の話」
「ああ。ドラゴンを一撃で葬り去るのだろう?」
「いや。俺は投擲ひとつで追い払ったのだと聞いたぞ」
すれ違った男たちが噂話で盛り上がっていた。
しかも前の街で間違えられた英雄の話だった。
視線で追うと、すぐ近くの酒場に入っていく。
開いた扉の中から、喧騒と鼻腔をくすぐる美味そうな匂いが漏れ出てきた。
(これでいくか)
ロイドは少し遅れて、男たちの後を追い、酒場の扉を潜った。
「いらっしゃい! 一人?」
「先に連れがいるんだ。あぁ、あそこのテーブルだ。酒を一杯追加で頼む。今受け取るよ」
入り口の店員の女性から酒の入った陶器製のジョッキを受け取ると、目当ての男たちが座るテーブルへとゆっくりと向かう。
男たちは三人。
金髪がかなり後退した男と、逆立った赤髪の男、そして立派な顎ひげを蓄えた小柄な男だ。
顎ひげの男は、子供くらいの背丈だが、厳つく壮健な顔立ちをしている。
袖を捲し上げ顕になった腕は厚い筋肉に覆われていた。
彼は土人族と呼ばれる種族である。
酒に目がなく、噂話や英雄譚などを酒の肴に飲み明かすことが大好きなことで知られていた。
入って間もないが、顎ひげはすでに大ジョッキを飲み干し、新しいジョッキを受け取っている最中だった。
念のため、話題が続いているかを確認すると、変わらず英雄の話に花を咲かせているようだ。
ロイドは空いている丸椅子に腰掛けると、声をかけた。
「よぉ。面白そうな話で盛り上がってるな。良かったら、俺も混ぜてくれよ」
突然の乱入者に男たちは話を止め、ロイドに視線を集中させる。
その視線を面白がるような態度で、ロイドは話を続ける。
「噂の英雄の話だろ? こう見えて、俺は少しばかり詳しいんだ。さっきドラゴンの話をしてただろう。正解は投擲だぜ。剣を投げたのさ。片目にぶっ刺さり、それでドラゴンの野郎、尻尾巻いて逃げてったよ」
「誰だ? おまいさん」
顎ひげがようやく口を開く。
その視線はロイドを値踏みするように上から下へと向かう。
「俺はロイド。ロイド・アーデンだ。もしかしたら、聞いたことあるかい?」
「ロイド・アーデンだと? お前があの英雄だとでもいうのか」
「さてね。俺は面白そうな話が聞こえてきたから、一杯楽しく飲もうと思ってるだけだ」
ロイドが考えたのは、英雄詐欺とでも呼ぶべき無銭飲食だった。
もちろんこの場でも本名は名乗るが、英雄かどうかについては肯定も否定もしない。
運良く相手が勘違いしてくれればよし。
ダメだった場合でも、最悪今飲んでる酒代はこのテーブルに押し付けるつもりだ。
たくさん飲む土人族がいる。
一杯分の費用が増えたとしても気付かれる可能性は低い。
「確か、英雄は焦茶色の癖毛に、琥珀色の目をしてるんだったな。あんたみたいに」
金髪がロイドを見ながら言う。
その言葉にロイドは内心ほくそ笑んだ。
「おいおい。誰も実際に会ったことのない英雄がこんなところにいると思うか?」
上手くいきそうだったところを赤髪が横槍を入れる。
余計な一言を、と思うものの、ロイド自身もその言葉には強く同意できてしまうのだから仕方がない。
「まぁ、待て。面白そうじゃねぇか」
「興味があるってのか? ガルフ」
ガルフと呼ばれた顎ひげは、目を細めながら自慢の髭をゆっくりと撫でた。
これで二対一。
赤髪を言いくるめてしまえば、とりあえずの酒とつまみにありつけそうだ。
「ドラゴンの目に投げた剣をおっ立てたとよ。そう言ったな? おまいさん」
「ああ、そうだ」
ロイドは自分の記憶を念のため再度掘り起こし、ガルフの言葉を肯定する。
思い出したのは開墾地の近くに出没した、ドラゴンリザードと呼ばれるトカゲの魔獣を追い払った記憶だ。
投げたのは剣ではなく石だが、石は運良くドラゴンリザードの右目を潰し、痛みに怯んだドラゴンリザードはそのまま逃げていった。
嘘を吐く時は、真実を混ぜると説得力が増す。
そもそも災厄と恐れられるドラゴンを、単騎で追い払ったなどは無理がある。
ましてや一刀両断にしたなど、空想の中の出来事に違いない。
すでに多数付いたおヒレを今さらひとつ増やしても変わらない。
そう思いながらロイドはガルフの次の言葉を待った。
「その細腕でドラゴンになぁ……信じられんが、試してやる」
「なんだと?」
「ほれ。手を握れ。力比べだ」
ガルフはテーブルの上のジョッキを端に寄せると、どかっとその上に肘を載せた。
折り曲げられた腕の上部には膨れた力こぶしが、窮屈そうに捲し上げられた袖を外へ広げている。
土人族は酒や噂話と同じくらい力比べを好む。
生来より恵まれた腕力や膂力を誇り、男たちは幼少から力仕事に勤しむ。
ロイドはチラリとガルフの横に立て掛けられたハルバートを見る。
太く長い柄の先端に、穂先と斧が挿げられた武器だ。
自分の身長を遥かに超えるその武器を用いていることからも、ガルフの力量が確かなものだと推察できる。
「止めるか? まぁその方が賢明だな。ガルフが本気出したら、あんたの腕なんか折れちまうぜ。悪いが、治療代は出してやれねぇ」
赤髪がロイドを煽る。
ガルフの実力を知っているからこその忠告だ。
しかしロイドは臆することなく、ガルフと同じように肘をテーブルに載せると、がっしりと手を握った。
「忠告はしたぜ? 後は自己責任だ。いいか? 手を離したら、だ」
赤髪が握り合った拳の上に右手をしっかりと載せる。
ロイドとガルフ、両者に一度視線を向けると、一瞬抑える力を強め――離した。
「ぐっ! う、動かん!?」
「おいおい。嘘だろ?」
こめかみに太い血管を浮かばせながら、力を込めるガルフだが、ロイドの腕は一方に倒れない。
むしろ徐々にガルフの拳の甲は、テーブルとの距離を縮めていった。
「ははっ! あんたすげぇな。俺はダグラスってんだ。英雄かどうか知らねぇが、気に入ったよ」
ガルフの拳がテーブルについた瞬間、ダグラスと名乗った赤髪は、喜色満面の笑みで叫ぶ。
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