1 / 12
アレッタ・チークキッス
しおりを挟む
幼いアレッタは、今日も笑顔いっぱいでクレイドのお家へ遊びにやって来ました。
アレッタ「こんにちは!」
クレイド「やあ、こんにちは」
アレッタ「さあ、行こう!」ぐいー
クレイド「ちょっと待って!窓からは無茶だよ」
アレッタ「そうかしら。裸足だと気持ちいいよ」
クレイド「え!裸足で来たの!?砂利とか痛くなかった!?」
アレッタ「痛いよ」
クレイド「え?」
アレッタ「ん?」くびかしげ
別の日。
アレッタ「ブランコ押すよ!」
クレイド「うん!」
アレッタ「んーしょ!」
ふわ……ぴた。
クレイド「代わろう。僕が押すよ」
アレッタ「私が押すの!」
クレイド「わかったよ」
アレッタ「んーやあ!」
ふわ……ぴた。
アレッタ「もう!」ぺちん!
クレイド「あいた!僕に八つ当たりしないでよ」
アレッタ「知らない」ぷい
別の日。
アレッタ「お母さんのごはん美味しいね!」もむもむ
クレイド「うん!」
アレッタ「はい。これ食べて元気になってね」ちょこん
クレイド「嫌いなんだろう」
アレッタ「違うよ」
クレイド「分かるよ。前に面白い顔して食べてたからさ」
アレッタ「そうかしら」きょとん
クレイド「きちんと食べなよ。僕みたいに病気になるぞ」
アレッタ「それは嫌」
クレイド「じゃあ、頑張って」
アレッタ「ううん!頑張らない!」
クレイド「ええ……」
少し大きくなって。
アレッタ「本を持ってきたよ!」とたた
クレイド「ありがとう。一緒に読もう」
アレッタ「うん!」よいしょ
クレイド「ちょっと待った!どうして窓から入ろうとするんだい」
アレッタ「だめ?」
クレイド「そりゃダメだよ。それに君、女の子なんだからさ、そのスカートが」あせあせ
アレッタ「じゃあ、玄関から入るね」
クレイド「それが普通だよ」
別の日。
アレッタ「絵を描きましょう」
クレイド「よーし!かっこいいドラゴンを描くぞ!」
かきかき。
アレッタ「できた!」
クレイド「それは綺麗な鳥だね」
アレッタ「魚よ」
クレイド「ごめん」
かきかき。
クレイド「見て!」
アレッタ「まあ、金ぴかのトカゲさんね」
クレイド「ドラゴンだってば」
アレッタ「見て」
クレイド「綺麗な……魚だね!」
アレッタ「鳥よ」
クレイド「ごめん」
別の日。
アレッタ「というお話はどうかしら」
クレイド「いいや、ここはドラゴンの出番だ」
アレッタ「ドラゴンばっかり!最初から最後までいるじゃない!」
クレイド「かっこいいから当然さ!」
アレッタ「だめ!面白くない!」
クレイド「アレッタこそ、どこ行っても花畑しかないじゃないか」
アレッタ「綺麗な景色だからいいのよ」
クレイド「むう……」
アレッタ「ふん……」
クレイド「最初から考えようか」
アレッタ「うん。ドラゴンは最後ね」
クレイド「君は意地っ張りだなあ」
アレッタ「お楽しみは最後だからこそいいのよ」
クレイド「それは……たしかに」
アレッタ「でしょう?」
クレイド「じゃあ、最初から物語を考えよう」
アレッタ「そうしましょう!」
また大きくなって。
アレッタ「ルディア、あーん」
ルディア「んふふ!」もむもむ
アレッタ「か、可愛い……!」きゅん!
クレイド「えへへ。だろう」でれでれ
ルディア「まーんまー」
アレッタ「はい、あーん」
ルディア「た」ぺち
クレイド「あーあ……大丈夫かい」
アレッタ「可愛い……!」べとべと
クレイド「顔を拭いたほうがいいと思うよ。ほら」タオルどうぞ
アレッタ「ありがとう」ふきふき
ルディア「んーまー」
アレッタ「はい、あーん」
ルディア「た」ぺち
アレッタ「ねえどうして……?」べとべと
クレイド「さあ……」
別の日。
アレッタ「ルディアも一緒にお絵かきしましょうね」
ルディア「!」しゅばばば!
クレイド「ああ!僕のシバルバードラゴンが!」がーん!
アレッタ「うふふ!」くすくす
クレイド「ルディア、いいかい。君のスケッチブックに絵を描くんだよ、こうしてね」まーる
ルディア「まーう」ぐーい
クレイド「そう。上手だね」なでなで
ルディア「まう!」ぐーーー
クレイド「ああー!」ががーん!
アレッタ「あはは!もうだめ!」けらけら
クレイド「さよならシバルバードラゴン……」ずーん…
アレッタ「はあ……たくさん笑った」
ルディア「てい」びりりっ
アレッタ「…………」真顔
別の日。
アレッタ「ほら、こっちよ。頑張って歩いておいで」
クレイド「僕はまだ歩けるよ」ふらふら
アレッタ「ルディアに言っているのよ」じとー
ルディア「たう!」ぴた
クレイド「可愛い……!」きゅん
アレッタ「お兄ちゃんとお散歩したいって」
クレイド「よし、手を繋いでお散歩しよう」
アレッタ「心配……」
クレイド「平気さ」
アレッタ「無理しないでね」
クレイド「いいリハビリになるよ」
ルディア「とぅとぅ、た」ととと
クレイド「待って!置いてかないで!」
アレッタ「ゴール!」ぎゅ
クレイド「たくさん歩けるようになったなあ」しみじみ
アレッタ「クレイドもはやくおいで」ほら
クレイド「うん……」どきどき
アレッタ「あ!オムツ換えなきゃ!」
クレイド「え!?ちょ!」
アレッタ「急がなきゃ」たたた!
クレイド「置いてかないでくれー」ぱたり
ルディアが大きくなって。
ルディア「きょーうはー!アレッタおねえちゃんとー!おっかいものー!」るんるん
アレッタ「私から離れちゃダメよ。それと、坂道は危ないから足元に気を付けてね」
ルディア「はーい」
アレッタ「あ」こけっ
ルディア「アレッタお姉ちゃん!」
アレッタ「きゃあー!」ころころ
ルディア「アレッタお姉ちゃーん!」
アレッタ「いやー……!」ころころ…
ルディア「アレッタお姉ちゃん……」くすん
別の日。
ルディア「また本読むの」ひょこ
アレッタ「今日はあなたも楽しめる絵本を持ってきたよ」
ルディア「やった!」
クレイド「楽しみだね」
ルディア「うん!」うきうき
アレッタ「モッタイナイオバケのアベンジャーズ」すっ
ルディア「え?」
アレッタ「モッタイナイオバケは勿体無いことをする子供を決して許しません」
ルディア「…………」ぷるぷる
アレッタ「もし食べ物を粗末にするとこうなります」
ルディア「ふぇ……」びくっ
アレッタ「復讐に来たぞおー!!」
ルディア「ふえぇぇぇん!」号泣
クレイド「どうしてこれを選んだんだい」
アレッタ「教育になるかと思ったの」
クレイド「残念ながらならないと思うよ」
アレッタ「そうかしら」
ルディア「こ、わ、い、よお!」べしべし!
アレッタ「ごめんね。もう読まないから許して」あいたた
別の日。
ルディア「バナナマフィン美味しい!」
アレッタ「良かった」ほっ
クレイド「ごちそうさま」
アレッタ「おいしくなかった?」
クレイド「ううん。もうお腹いっぱいで」
アレッタ「そう」
ルディア「おかわり!」
アレッタ「たくさん食べてね」
クレイド「それにしても、三十個なんてたくさん焼いたね」
アレッタ「あなたが五つ食べたでしょう。私が四つで、ルディアが食べ終わったら、残りはあなたのお父さんとお母さんね」
クレイド「うん。ありがとう」
アレッタ「私はあなたの健康を考えてたくさん焼いたのよ」
クレイド「そうなの?」
アレッタ「そうよ。体にいいの」
クレイド「君は僕のためにいつも良くしてくれるね」
アレッタ「もちろんよ。これからもたくさん焼くからね」
一週間後。
クレイド「ごめんアレッタ。一週間はキツいよ」
アレッタ「あら、そう」
クレイド「他のも食べたいな」
ルディア「美味しいのにワガママだなあ。いけないよ」
アレッタ「ねえ」
ルディア「うん!」
バナナマフィンはとりあえず、一月は途切れることなく届いた。
その数年後。
ルディア「お兄ちゃん、全然動けなくなっちゃった」
アレッタ「そうね。バナナマフィンももう食べられなくなっちゃった」
クレイド「二人とも心配かけてごめんね」
ルディア「声、聞こえてる?」
クレイド「もう少し大きな声でお願いしていいかな」
アレッタ「聞こえますかー!元気ですかー!」耳元で
クレイド「よく聞こえました。僕は元気です」きーん
ルディア「そうだ、お兄ちゃん。今日は学校で絵を描いたんだ」ほら
クレイド「もっと近くで見せて貰えるかい」
ルディア「これなら見える?」
クレイド「うん。僕とアレッタだね」
ルディア「仲良しさんだから!」
クレイド「嬉しいな。上手に描けてるよ」
ルディア「えへへ!そうでしょうそうでしょう!」
クレイド「アレッタ。僕の代わりにルディアの頭を撫でてやってくれるかい」
アレッタ「あなたがしてあげて。私が手を貸すから」すっ
クレイド「助かるよ」なでなで
ルディア「わーい!お兄ちゃんに撫でてもらえた!」
アレッタ「良かったね、ルディア」
ルディア「うん!」
それからクレイドが亡くなって。
すっかり元気をなくしたアレッタのもとへ、ルディアが突然に訪れる。
ルディア「元気を出して!アレッタお姉ちゃん!」ばーん!
アレッタ「ルディア……!」
ルディア「凄いやせ……大丈夫!?」びっくり
アレッタ「ルディアー!」むぎゅー
ルディア「よしよし」なでなで
アレッタ「ごめんね。こんな大変なときに」ぽろぽろ
ルディア「ねえ、いい天気だしさ。お散歩しない?」
アレッタ「うん。そうしましょう」ぐすっ
そして。
アレッタ「あ」こけっ
ルディア「アレッタお姉ちゃーん!」がーん!
この小さなドジをきっかけに、彼女はまた笑顔と元気を取り戻したのでした。
アレッタ「こんにちは!」
クレイド「やあ、こんにちは」
アレッタ「さあ、行こう!」ぐいー
クレイド「ちょっと待って!窓からは無茶だよ」
アレッタ「そうかしら。裸足だと気持ちいいよ」
クレイド「え!裸足で来たの!?砂利とか痛くなかった!?」
アレッタ「痛いよ」
クレイド「え?」
アレッタ「ん?」くびかしげ
別の日。
アレッタ「ブランコ押すよ!」
クレイド「うん!」
アレッタ「んーしょ!」
ふわ……ぴた。
クレイド「代わろう。僕が押すよ」
アレッタ「私が押すの!」
クレイド「わかったよ」
アレッタ「んーやあ!」
ふわ……ぴた。
アレッタ「もう!」ぺちん!
クレイド「あいた!僕に八つ当たりしないでよ」
アレッタ「知らない」ぷい
別の日。
アレッタ「お母さんのごはん美味しいね!」もむもむ
クレイド「うん!」
アレッタ「はい。これ食べて元気になってね」ちょこん
クレイド「嫌いなんだろう」
アレッタ「違うよ」
クレイド「分かるよ。前に面白い顔して食べてたからさ」
アレッタ「そうかしら」きょとん
クレイド「きちんと食べなよ。僕みたいに病気になるぞ」
アレッタ「それは嫌」
クレイド「じゃあ、頑張って」
アレッタ「ううん!頑張らない!」
クレイド「ええ……」
少し大きくなって。
アレッタ「本を持ってきたよ!」とたた
クレイド「ありがとう。一緒に読もう」
アレッタ「うん!」よいしょ
クレイド「ちょっと待った!どうして窓から入ろうとするんだい」
アレッタ「だめ?」
クレイド「そりゃダメだよ。それに君、女の子なんだからさ、そのスカートが」あせあせ
アレッタ「じゃあ、玄関から入るね」
クレイド「それが普通だよ」
別の日。
アレッタ「絵を描きましょう」
クレイド「よーし!かっこいいドラゴンを描くぞ!」
かきかき。
アレッタ「できた!」
クレイド「それは綺麗な鳥だね」
アレッタ「魚よ」
クレイド「ごめん」
かきかき。
クレイド「見て!」
アレッタ「まあ、金ぴかのトカゲさんね」
クレイド「ドラゴンだってば」
アレッタ「見て」
クレイド「綺麗な……魚だね!」
アレッタ「鳥よ」
クレイド「ごめん」
別の日。
アレッタ「というお話はどうかしら」
クレイド「いいや、ここはドラゴンの出番だ」
アレッタ「ドラゴンばっかり!最初から最後までいるじゃない!」
クレイド「かっこいいから当然さ!」
アレッタ「だめ!面白くない!」
クレイド「アレッタこそ、どこ行っても花畑しかないじゃないか」
アレッタ「綺麗な景色だからいいのよ」
クレイド「むう……」
アレッタ「ふん……」
クレイド「最初から考えようか」
アレッタ「うん。ドラゴンは最後ね」
クレイド「君は意地っ張りだなあ」
アレッタ「お楽しみは最後だからこそいいのよ」
クレイド「それは……たしかに」
アレッタ「でしょう?」
クレイド「じゃあ、最初から物語を考えよう」
アレッタ「そうしましょう!」
また大きくなって。
アレッタ「ルディア、あーん」
ルディア「んふふ!」もむもむ
アレッタ「か、可愛い……!」きゅん!
クレイド「えへへ。だろう」でれでれ
ルディア「まーんまー」
アレッタ「はい、あーん」
ルディア「た」ぺち
クレイド「あーあ……大丈夫かい」
アレッタ「可愛い……!」べとべと
クレイド「顔を拭いたほうがいいと思うよ。ほら」タオルどうぞ
アレッタ「ありがとう」ふきふき
ルディア「んーまー」
アレッタ「はい、あーん」
ルディア「た」ぺち
アレッタ「ねえどうして……?」べとべと
クレイド「さあ……」
別の日。
アレッタ「ルディアも一緒にお絵かきしましょうね」
ルディア「!」しゅばばば!
クレイド「ああ!僕のシバルバードラゴンが!」がーん!
アレッタ「うふふ!」くすくす
クレイド「ルディア、いいかい。君のスケッチブックに絵を描くんだよ、こうしてね」まーる
ルディア「まーう」ぐーい
クレイド「そう。上手だね」なでなで
ルディア「まう!」ぐーーー
クレイド「ああー!」ががーん!
アレッタ「あはは!もうだめ!」けらけら
クレイド「さよならシバルバードラゴン……」ずーん…
アレッタ「はあ……たくさん笑った」
ルディア「てい」びりりっ
アレッタ「…………」真顔
別の日。
アレッタ「ほら、こっちよ。頑張って歩いておいで」
クレイド「僕はまだ歩けるよ」ふらふら
アレッタ「ルディアに言っているのよ」じとー
ルディア「たう!」ぴた
クレイド「可愛い……!」きゅん
アレッタ「お兄ちゃんとお散歩したいって」
クレイド「よし、手を繋いでお散歩しよう」
アレッタ「心配……」
クレイド「平気さ」
アレッタ「無理しないでね」
クレイド「いいリハビリになるよ」
ルディア「とぅとぅ、た」ととと
クレイド「待って!置いてかないで!」
アレッタ「ゴール!」ぎゅ
クレイド「たくさん歩けるようになったなあ」しみじみ
アレッタ「クレイドもはやくおいで」ほら
クレイド「うん……」どきどき
アレッタ「あ!オムツ換えなきゃ!」
クレイド「え!?ちょ!」
アレッタ「急がなきゃ」たたた!
クレイド「置いてかないでくれー」ぱたり
ルディアが大きくなって。
ルディア「きょーうはー!アレッタおねえちゃんとー!おっかいものー!」るんるん
アレッタ「私から離れちゃダメよ。それと、坂道は危ないから足元に気を付けてね」
ルディア「はーい」
アレッタ「あ」こけっ
ルディア「アレッタお姉ちゃん!」
アレッタ「きゃあー!」ころころ
ルディア「アレッタお姉ちゃーん!」
アレッタ「いやー……!」ころころ…
ルディア「アレッタお姉ちゃん……」くすん
別の日。
ルディア「また本読むの」ひょこ
アレッタ「今日はあなたも楽しめる絵本を持ってきたよ」
ルディア「やった!」
クレイド「楽しみだね」
ルディア「うん!」うきうき
アレッタ「モッタイナイオバケのアベンジャーズ」すっ
ルディア「え?」
アレッタ「モッタイナイオバケは勿体無いことをする子供を決して許しません」
ルディア「…………」ぷるぷる
アレッタ「もし食べ物を粗末にするとこうなります」
ルディア「ふぇ……」びくっ
アレッタ「復讐に来たぞおー!!」
ルディア「ふえぇぇぇん!」号泣
クレイド「どうしてこれを選んだんだい」
アレッタ「教育になるかと思ったの」
クレイド「残念ながらならないと思うよ」
アレッタ「そうかしら」
ルディア「こ、わ、い、よお!」べしべし!
アレッタ「ごめんね。もう読まないから許して」あいたた
別の日。
ルディア「バナナマフィン美味しい!」
アレッタ「良かった」ほっ
クレイド「ごちそうさま」
アレッタ「おいしくなかった?」
クレイド「ううん。もうお腹いっぱいで」
アレッタ「そう」
ルディア「おかわり!」
アレッタ「たくさん食べてね」
クレイド「それにしても、三十個なんてたくさん焼いたね」
アレッタ「あなたが五つ食べたでしょう。私が四つで、ルディアが食べ終わったら、残りはあなたのお父さんとお母さんね」
クレイド「うん。ありがとう」
アレッタ「私はあなたの健康を考えてたくさん焼いたのよ」
クレイド「そうなの?」
アレッタ「そうよ。体にいいの」
クレイド「君は僕のためにいつも良くしてくれるね」
アレッタ「もちろんよ。これからもたくさん焼くからね」
一週間後。
クレイド「ごめんアレッタ。一週間はキツいよ」
アレッタ「あら、そう」
クレイド「他のも食べたいな」
ルディア「美味しいのにワガママだなあ。いけないよ」
アレッタ「ねえ」
ルディア「うん!」
バナナマフィンはとりあえず、一月は途切れることなく届いた。
その数年後。
ルディア「お兄ちゃん、全然動けなくなっちゃった」
アレッタ「そうね。バナナマフィンももう食べられなくなっちゃった」
クレイド「二人とも心配かけてごめんね」
ルディア「声、聞こえてる?」
クレイド「もう少し大きな声でお願いしていいかな」
アレッタ「聞こえますかー!元気ですかー!」耳元で
クレイド「よく聞こえました。僕は元気です」きーん
ルディア「そうだ、お兄ちゃん。今日は学校で絵を描いたんだ」ほら
クレイド「もっと近くで見せて貰えるかい」
ルディア「これなら見える?」
クレイド「うん。僕とアレッタだね」
ルディア「仲良しさんだから!」
クレイド「嬉しいな。上手に描けてるよ」
ルディア「えへへ!そうでしょうそうでしょう!」
クレイド「アレッタ。僕の代わりにルディアの頭を撫でてやってくれるかい」
アレッタ「あなたがしてあげて。私が手を貸すから」すっ
クレイド「助かるよ」なでなで
ルディア「わーい!お兄ちゃんに撫でてもらえた!」
アレッタ「良かったね、ルディア」
ルディア「うん!」
それからクレイドが亡くなって。
すっかり元気をなくしたアレッタのもとへ、ルディアが突然に訪れる。
ルディア「元気を出して!アレッタお姉ちゃん!」ばーん!
アレッタ「ルディア……!」
ルディア「凄いやせ……大丈夫!?」びっくり
アレッタ「ルディアー!」むぎゅー
ルディア「よしよし」なでなで
アレッタ「ごめんね。こんな大変なときに」ぽろぽろ
ルディア「ねえ、いい天気だしさ。お散歩しない?」
アレッタ「うん。そうしましょう」ぐすっ
そして。
アレッタ「あ」こけっ
ルディア「アレッタお姉ちゃーん!」がーん!
この小さなドジをきっかけに、彼女はまた笑顔と元気を取り戻したのでした。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
思いを込めてあなたに贈る
あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。
真実の愛ならこれくらいできますわよね?
かぜかおる
ファンタジー
フレデリクなら最後は正しい判断をすると信じていたの
でもそれは裏切られてしまったわ・・・
夜会でフレデリク第一王子は男爵令嬢サラとの真実の愛を見つけたとそう言ってわたくしとの婚約解消を宣言したの。
ねえ、真実の愛で結ばれたお二人、覚悟があるというのなら、これくらいできますわよね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる