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友達なんてクソに溺れて溶けろ!
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明くる昼のことです。
チト「サラダ好きね」
チシャノ「んふふ!」しゃくしゃく
チト「あなた。このまま、この町で暮らしなさい」
チシャノ「魔女、探しにくるよね。だからやっぱり」
チト「んー……でも魔女はこりごりだし」
ココ「隠れていれば、きっと平気だよ」
チト「そうよ。自警団の建物が空き家だから、そこで隠れて暮らしなさい」
チシャノ「でもね必ずね、魔女くるよ」
魔女「呼んだかい?」すたすた
ココ「ぎゃあああ!」びくっ!
チト「ココ!逃げなさい!」
ココ「でも……!」
チト「いいから行けっ!」
ココ「ごめんなさい!」たたっ!
魔女「サラダうめえうめえ」しゃるんしゃるん
チト「食ったからには金を払えよ」
魔女「この私と、殺り合うつもりかい?」ぎろり
チシャノ「だめ」くびふりふり
魔女「おおー探したよ。私の可愛い娘、チシャノラプンツェル」すりすり
チト「その手を離しな!」
魔女「あー?」くびかしげ
チシャノ「だめ!」
チト「こいよ。お前なんざ、地獄のかまどに落としてやらあ!」
魔女「嘆かわしい」
魔女はそう言って、続けて恐ろしいおまじないを唱えます。
魔女「キンコンカンコンキンコンカンコーン!!」
そのおまじないは派手な色と奇抜な形で具現し、チトに襲いかかりました。
しかし、チトの体に変化はありません。
チト「は?」
魔女「あ、あれえ?おっかしいのう」あせあせ
チト「さてと」
魔女「また来るよ!」ぴゅぴゅーい!
チト「逃げ足はやっ!」
チシャノ「大丈夫なんだよね」
チト「すこぶる健康よ」
チシャノ「よかったー」ほっ
ココ「チト?」
チト「もう平気よ。降りてらっしゃい」
チシャノ「魔女、また来るよね」
チト「その前に、こっちから潰すわ」にやり
夜を待ち、カフェと話し合います。
カフェ「あれは本物じゃないわ。見せかけよ」
チト「そうなの?」
カフェ「年季が入った技だけれど、本物に比べたらどうということはないわ。チトは、あたしを身に付けていたから、平気だったのよ」
チト「礼は言わない。偶然だから」
カフェ「ふんっ、別にいらないわよ」
ココ「ねえ。おまじないとどう違うの?」
カフェ「あれはきっと、相手の精神に無理矢理作用する、おまじないもどき。だから、あいつは魔女じゃない」
チシャノ「そっか」ほっ
カフェ「おまじないというのはね、相手の心にある想いを借りて、相手にかけるものであって。ただ自分勝手に押し付けるものじゃないの。もちろん、自分で自分自身にかけられるものでもないわ」
チト「何か思い出したの?」
カフェ「少しだけど、そうみたい」
チト「ふーん……要するに。あいつのは、ハッタリみたいなものなのね」
カフェ「ええ」
チト「じゃあ、脅してチシャノを解放して、金銀財宝を全て頂く!」
一行は意気揚々と町を出て、森の中をしばらく進みました。
チト「あとどれくらい?」
チシャノ「あ、通りすぎたみたいね。ごめんね」
チト「はあー……もう!」
それからさらに迷いに迷って、真夜中になって、ようやく塔へと到着しました。
チト「カフェちゃん、思う存分殺りなさい」にやり
カフェ「好きに殺していいのね?」にやり
ココ「殺しちゃだめ!」
カフェ「……ま、突き落とすだけで勘弁してやるわ」たたっ
カフェは器用に、高い塔をぐんぐん登って行きます。
チト「これ、突き落としたら死ぬね」
チシャノ「だよね」
ココ「カフェー!だめだよー!」
しん……。
とした静けさの後、カフェは、ようやく一仕事終えたようでした。
カフェ「ハシゴ下ろすよ!」
下ろされたハシゴを登ると、滅茶苦茶に散らかった部屋で、引っ掻き傷だらけの老婆がさめざめと泣いていました。
チシャノ「ママ」
ママ「許しておくれ。私はね、寂しくって、つい、ヤンデレになっちゃったの」
チト「チシャノ、情けは無用よ。好きにしなさい」
ママ「私は義理でもママよ!そんな私を、お前は殺すと言うのかい!」
チシャノ「んーん」くびふりふり
ママ「じゃあどうする」
チシャノ「ママと生きるんだね」にこっ
ママ「あらやだいい子……」うるり
カフェ「一見落着。さ、帰りましょう」
チト「待て」
カフェ「どうしたの」
チト「金銀財宝を頂いてないわ」
チシャノ「そっか」
がさごそ。
チシャノ「これがお金だよね。それでね」
チト「これで結構」
チシャノ「どうして?」
チト「飯代と宿泊料金。これで丁度よ」
チシャノ「チトちゃん」
チト「!?」
カフェ「良かったわね。友達ができて」
チト「友達?そんなものクソに溺れて溶けろ!」
チシャノ「また、図書館行っていいよね」
チト「いー……いいよ。でも、鍵を勝手に開けるのはやめなさい」
チシャノ「ん」こくこく
チト「じゃ、さようなら」
ココ「またね!」するする
カフェ「待ってココ!頭にのせて!」ぴょい
ママ「ほほっ。まるで、メルヘンのようねえ」
チシャノ「うん!」にこー
チト「今なんて?」ぴた
チトはやっぱり、メルヘンなんてクソくらえなのでした。
続け!
チト「サラダ好きね」
チシャノ「んふふ!」しゃくしゃく
チト「あなた。このまま、この町で暮らしなさい」
チシャノ「魔女、探しにくるよね。だからやっぱり」
チト「んー……でも魔女はこりごりだし」
ココ「隠れていれば、きっと平気だよ」
チト「そうよ。自警団の建物が空き家だから、そこで隠れて暮らしなさい」
チシャノ「でもね必ずね、魔女くるよ」
魔女「呼んだかい?」すたすた
ココ「ぎゃあああ!」びくっ!
チト「ココ!逃げなさい!」
ココ「でも……!」
チト「いいから行けっ!」
ココ「ごめんなさい!」たたっ!
魔女「サラダうめえうめえ」しゃるんしゃるん
チト「食ったからには金を払えよ」
魔女「この私と、殺り合うつもりかい?」ぎろり
チシャノ「だめ」くびふりふり
魔女「おおー探したよ。私の可愛い娘、チシャノラプンツェル」すりすり
チト「その手を離しな!」
魔女「あー?」くびかしげ
チシャノ「だめ!」
チト「こいよ。お前なんざ、地獄のかまどに落としてやらあ!」
魔女「嘆かわしい」
魔女はそう言って、続けて恐ろしいおまじないを唱えます。
魔女「キンコンカンコンキンコンカンコーン!!」
そのおまじないは派手な色と奇抜な形で具現し、チトに襲いかかりました。
しかし、チトの体に変化はありません。
チト「は?」
魔女「あ、あれえ?おっかしいのう」あせあせ
チト「さてと」
魔女「また来るよ!」ぴゅぴゅーい!
チト「逃げ足はやっ!」
チシャノ「大丈夫なんだよね」
チト「すこぶる健康よ」
チシャノ「よかったー」ほっ
ココ「チト?」
チト「もう平気よ。降りてらっしゃい」
チシャノ「魔女、また来るよね」
チト「その前に、こっちから潰すわ」にやり
夜を待ち、カフェと話し合います。
カフェ「あれは本物じゃないわ。見せかけよ」
チト「そうなの?」
カフェ「年季が入った技だけれど、本物に比べたらどうということはないわ。チトは、あたしを身に付けていたから、平気だったのよ」
チト「礼は言わない。偶然だから」
カフェ「ふんっ、別にいらないわよ」
ココ「ねえ。おまじないとどう違うの?」
カフェ「あれはきっと、相手の精神に無理矢理作用する、おまじないもどき。だから、あいつは魔女じゃない」
チシャノ「そっか」ほっ
カフェ「おまじないというのはね、相手の心にある想いを借りて、相手にかけるものであって。ただ自分勝手に押し付けるものじゃないの。もちろん、自分で自分自身にかけられるものでもないわ」
チト「何か思い出したの?」
カフェ「少しだけど、そうみたい」
チト「ふーん……要するに。あいつのは、ハッタリみたいなものなのね」
カフェ「ええ」
チト「じゃあ、脅してチシャノを解放して、金銀財宝を全て頂く!」
一行は意気揚々と町を出て、森の中をしばらく進みました。
チト「あとどれくらい?」
チシャノ「あ、通りすぎたみたいね。ごめんね」
チト「はあー……もう!」
それからさらに迷いに迷って、真夜中になって、ようやく塔へと到着しました。
チト「カフェちゃん、思う存分殺りなさい」にやり
カフェ「好きに殺していいのね?」にやり
ココ「殺しちゃだめ!」
カフェ「……ま、突き落とすだけで勘弁してやるわ」たたっ
カフェは器用に、高い塔をぐんぐん登って行きます。
チト「これ、突き落としたら死ぬね」
チシャノ「だよね」
ココ「カフェー!だめだよー!」
しん……。
とした静けさの後、カフェは、ようやく一仕事終えたようでした。
カフェ「ハシゴ下ろすよ!」
下ろされたハシゴを登ると、滅茶苦茶に散らかった部屋で、引っ掻き傷だらけの老婆がさめざめと泣いていました。
チシャノ「ママ」
ママ「許しておくれ。私はね、寂しくって、つい、ヤンデレになっちゃったの」
チト「チシャノ、情けは無用よ。好きにしなさい」
ママ「私は義理でもママよ!そんな私を、お前は殺すと言うのかい!」
チシャノ「んーん」くびふりふり
ママ「じゃあどうする」
チシャノ「ママと生きるんだね」にこっ
ママ「あらやだいい子……」うるり
カフェ「一見落着。さ、帰りましょう」
チト「待て」
カフェ「どうしたの」
チト「金銀財宝を頂いてないわ」
チシャノ「そっか」
がさごそ。
チシャノ「これがお金だよね。それでね」
チト「これで結構」
チシャノ「どうして?」
チト「飯代と宿泊料金。これで丁度よ」
チシャノ「チトちゃん」
チト「!?」
カフェ「良かったわね。友達ができて」
チト「友達?そんなものクソに溺れて溶けろ!」
チシャノ「また、図書館行っていいよね」
チト「いー……いいよ。でも、鍵を勝手に開けるのはやめなさい」
チシャノ「ん」こくこく
チト「じゃ、さようなら」
ココ「またね!」するする
カフェ「待ってココ!頭にのせて!」ぴょい
ママ「ほほっ。まるで、メルヘンのようねえ」
チシャノ「うん!」にこー
チト「今なんて?」ぴた
チトはやっぱり、メルヘンなんてクソくらえなのでした。
続け!
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