『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase Ⅲ

Surface War

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 ライトとウェルバーの二人は、第3の領土と思われる森で隠れながら待機していた。


 その二日目。


「・・・どうやら、追手がこないということは、少なくとも俺たちを襲ってきたやつらは過激派センターの可能性が濃厚ってことだな」

「ってことになるね。でも、レイアさんは大丈夫だとして、第3の中にも過激派センターは居るんでしょ?先ずはどうやってレイアさんと接触するの?」

「普通に、宗派関係なくただの男が第3に入れば忽ち排除されるか、襲われてから監禁・・・いや、‟運が良ければ”殺されるだけだよ」

「じゃぁ、尚更どうやって?」

「レイアの所有する別宅への抜け穴を、既に掘ってるのさ」

 そう言うと、ウェルバーは森の境界線である土手の中腹にある茂みを掻き分けた。
 そこには人が一人通れる幅の穴が掘られており、足からその穴に入って行こうとしたその時、遠くの方から微かに爆撃が聞こえた。


「・・・兄さん」

「・・・ああ・・・ん?あれは?!」

 コロニアの方向から煙が上がっている。

「・・・行ってみよう。不謹慎だが、騒ぎに乗じて動きやすいかもしれない。この穴は出入口は隠すために小さくしているが、下は屈んで進めるぐらいの高さで掘ってある。着地するように飛び降りろ。深さはそんなに高くはない。俺が先に降りるから、合図が聴こえたらこの松明を投げ込んでくれ」


 二人は第3コロニー内部へと侵入しに向かった。




「・・・この上だ。この階段を登れば床下に出られる」

「行こう、兄さん。ずっと外が騒がしい。さっきの爆音や煙はやっぱりここ、第3だったんだ」

「俺から離れるなよ、ライト」

「・・・はい!」

 穴を出ると直ぐにどこかの建物の床下に出る。すぐに扉がありそれを開こうとするが、鍵がかかっていた。
 洞窟への縦穴から横へと床下を這いずり、顔だけを出して家の周囲を伺う。
 すると、広間では第3の住民らしき女性同士が何人も争い、まるで本当に戦争でも始まったかのような白兵戦が繰り広げられていた。


 そんな中、ライトは見てはいけないものを見てしまった。


 赤子を奪い合う女性同士が取っ組み合い、母親と思われる人の胸に槍が刺さり倒れこんだ。
 母親はピクリとも動いていない。
 そして奪われた赤子は四肢をバラバラにされ、そこに4、5人が群がりまるでゾンビかのようにその柔らかい身を食い散らかしていく・・・・・・
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