『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase Ⅸ

Devil's Forest Judgment

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 ウェルバーは開けた広場のような場所の真ん中にて木で組まれた柵のような物に、正に裁判を受ける囚人の如く貼り付けにされていた。

 この村で一際、その身体中に鳥の羽や動物の毛皮、骨の装飾をした屈強そうな男とウェルバー達が救出した少年がずっと何かを話し合っている。

 パメラとセーラも、唯一カタコトに会話が出来る者を見つけ出し、何とか説得と交渉を試みていた。

「すいません、この人も仲間なんです。多分、私たちの足跡を追ってここまでやってきたの」
「私たちが攫われたと思って、救出に来ただけなんです!勘違いだって、みんなにも説明してもらえませんか?!悪い人ではないんです!」

 ウェルバーはフォレスター達との格闘で追った傷で朦朧とした表情で空を見ている。まるでこれからの自分の運命やレイアやライトの運命も悲観した様な心境だった。

 フォレスター達は方々で集まり、それぞれで話し合っている。一部の、恐らくウェルバーに攻撃されたその家族と思わしき者は、ウェルバーに何らかの罵倒を浴びせながら睨みをきかせ、今にも飛び掛かりそうな感情をその表情と態度で露わにしていた。


 間もなくして長老と思わしき装飾を身に着けた高齢な人物がウェルバーが縛られている中央へとゆっくりと現れ、フォレスターのみんなを征し全体に聞こえるように何かを話し出す。



「・・・一応ハ、伝エタゾ」

 パメラとセーラの後ろから突然、先ほど二人の証言を聞いてどこかへと消えたフォレスターがそう言って、そのまま引き続き演説の通訳をし出してくれた。

「我々ハ悪魔デハナイ。自然ヲ愛シ大事ニシテキタ。事情ハソレゾレニアリ、コノ者モ同ジ。狼ニモ得物ヲ狩ル必要ガアリ鹿ニモ身守ル権利ガアル。ソレト同ジ。負ケルノデハ無イ。オ互イニ救イ、オ互イニ傷ツケアッタ。ソレ以上ノ天罰ハ自然ニ反シ悪魔ト同ジ・・・・・・」

 敵対心を剥きだしていたフォレスター達は長老の自然に対する自分たちの意義や在り方を説法し、説得のような説明で段々と戦意を消失させていく。それだけでこの長老の発言力が支配的なことが分かる。パメラとセーラはそれに同調するかのように緊張と不安が和らいでいった。

 バラバラと、集まっていたフォレスターは散らばりその広場には演説していた長老と屈強な男、そして救出した少年にパメラ達だけとなった。

 長老は場を収めたことを確認すると、残った少年に指示を出しウェルバーは解放されレイアがいる小屋にまで運ぼうとし出した。それを見たセーラは直ぐに駆け付け、少年と共にウェルバーを運ぶ手伝いをする。

 パメラは泣きながら後ろに残ったふくよかなフォレスターに深く一礼をしてから、セーラに続いた。

 フォレスター達にとっては小さな裁判が、これにて終焉を迎える。

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