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Phase XIII
One man
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何故か気まずい雰囲気の中、二人は反対側の牢屋へと進むことにした。
このエリア突入一つ目の牢屋、ライトへ液体を飛ばしてきたやつの監獄部屋の前を通り過ぎる必要があり、その際にはまた二人を牢屋内の端から端まで追いかけてくる。二人はそれをひたすら無視して、小走りで過ぎ去り更に左へと向かう。
右の奥にはもう一つ部屋があったが、ライト達は後回しにした。
先ずは左へ。二人ともがどちらかと指示したわけでも無く、そう同時に考えて左へと足が向いたのだ。
液体飛ばし男がいる直ぐ左隣の監房には何故か一人だけが収容されていて、そいつが話しかけてきた。
「よぉ。お前らまだ子供か?なら右奥へは行かない方がいいぜ」
話しかけてきた男は瘦せていて、この上階の者では無い可能性が高い。ただなんとなく、ライトはこの男の声を聞いたことがあるような気がしていた。
「もう見たよ。なんなんだ?あれは」
サルヒコが一応、この一見した立場上として答える。
「長くこうやって集団で収容されていたら、みんな暇なんだよ。それに、一番奥のはもう、『人間では無い』者たち専用さ」
ライトはさっきの、自身が疑問に思ったことの答えが直ぐそこにあるのかと思い若干、好奇心に見舞われた。
男は二人を「子供」だと感じたのにも関わらず応答をしてくれているのも不自然だったが、ライトとサルヒコのスタイルを‟囚人ごっこ”でもやっていると考えてくれているのだろうかとそんな見解もあり、そのまま会話を続けることにした。
「こんなところに入っているのに、なんで別の部屋のことが分かるのさ」
「ここにずっと俺が一人だったとでも、思うかい?」
「いや・・・・・・」
別の囚人に聞いた、とでも言いたげな回りくどい表現だった。
「なぁ、とりあえず、俺をここから出してくれないか?礼は何でもする。頼むよ」
「・・・あんたは、なんでここに捕まってんだよ。殺人鬼、だなんて助けたくはないぜ」
「見ればわかるだろ?俺はここ、上層階の住人じゃあないんだ。無理やりここへセンター教の、もっと上の『セントラル教』に連れられて、そして逃げただけだ。そしたらまた捕まって、この様さ」
「・・・下で、あんたは何をしたんだ?」
「下でも、何もしてねぇよ。ただの農民だった」
農民、と聞いて第7コロニーの者かとライトは推測できた。
「ただの農民が、なんで攫われるようなことに?」
「知らねぇって。マジ助けてくれ。このままだと第8コロニー行きになっちまう・・・・・・」
「第8?第7じゃなくて?」
つい囚人役のライトが答えてしまったが、男は気にせずに続ける。
「ああ。こうやって収容されてしまった者は否応なしに『第8送り』にさせられるんだ・・・特に、この奥の奴らはな」
男はそう言うと、まだ微かに聞こえてくる‟喘ぎ声”の方向を顔で示す。
ライトとサルヒコは一番奥に収監されている‟モノ”の正体が気になって来てしまった。
このエリア突入一つ目の牢屋、ライトへ液体を飛ばしてきたやつの監獄部屋の前を通り過ぎる必要があり、その際にはまた二人を牢屋内の端から端まで追いかけてくる。二人はそれをひたすら無視して、小走りで過ぎ去り更に左へと向かう。
右の奥にはもう一つ部屋があったが、ライト達は後回しにした。
先ずは左へ。二人ともがどちらかと指示したわけでも無く、そう同時に考えて左へと足が向いたのだ。
液体飛ばし男がいる直ぐ左隣の監房には何故か一人だけが収容されていて、そいつが話しかけてきた。
「よぉ。お前らまだ子供か?なら右奥へは行かない方がいいぜ」
話しかけてきた男は瘦せていて、この上階の者では無い可能性が高い。ただなんとなく、ライトはこの男の声を聞いたことがあるような気がしていた。
「もう見たよ。なんなんだ?あれは」
サルヒコが一応、この一見した立場上として答える。
「長くこうやって集団で収容されていたら、みんな暇なんだよ。それに、一番奥のはもう、『人間では無い』者たち専用さ」
ライトはさっきの、自身が疑問に思ったことの答えが直ぐそこにあるのかと思い若干、好奇心に見舞われた。
男は二人を「子供」だと感じたのにも関わらず応答をしてくれているのも不自然だったが、ライトとサルヒコのスタイルを‟囚人ごっこ”でもやっていると考えてくれているのだろうかとそんな見解もあり、そのまま会話を続けることにした。
「こんなところに入っているのに、なんで別の部屋のことが分かるのさ」
「ここにずっと俺が一人だったとでも、思うかい?」
「いや・・・・・・」
別の囚人に聞いた、とでも言いたげな回りくどい表現だった。
「なぁ、とりあえず、俺をここから出してくれないか?礼は何でもする。頼むよ」
「・・・あんたは、なんでここに捕まってんだよ。殺人鬼、だなんて助けたくはないぜ」
「見ればわかるだろ?俺はここ、上層階の住人じゃあないんだ。無理やりここへセンター教の、もっと上の『セントラル教』に連れられて、そして逃げただけだ。そしたらまた捕まって、この様さ」
「・・・下で、あんたは何をしたんだ?」
「下でも、何もしてねぇよ。ただの農民だった」
農民、と聞いて第7コロニーの者かとライトは推測できた。
「ただの農民が、なんで攫われるようなことに?」
「知らねぇって。マジ助けてくれ。このままだと第8コロニー行きになっちまう・・・・・・」
「第8?第7じゃなくて?」
つい囚人役のライトが答えてしまったが、男は気にせずに続ける。
「ああ。こうやって収容されてしまった者は否応なしに『第8送り』にさせられるんだ・・・特に、この奥の奴らはな」
男はそう言うと、まだ微かに聞こえてくる‟喘ぎ声”の方向を顔で示す。
ライトとサルヒコは一番奥に収監されている‟モノ”の正体が気になって来てしまった。
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