『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase XIV

A little while ago

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「第5コロニーには、絶対に行くな・・・・・・」

 オーヴィルと接触し情報交換をした際に、そう忠告された二人は戸惑った。

「なぜ?」

「第5コロニーのモットーは『自由』。といっても第8のような無秩序ではなく、個々の裁量を元に何事にも染まらないが第5だろう?それがなぜ??」

「まぁ、二人とも知っていると思うが『自由』なんてのは体のいい表現なだけで、要するに『自己責任』という管理者の無関心と惰性が特徴であり、徹底的な民主主義ということだ。つまり民意という多数決とは、一定数が徒党を組んで情報操作をしたり圧制すればいくらでも左右できてしまう。しかも責任は全て民主的に選んだとされる不特定多数の民の責任に出来るんだからな。そういった采配をする一定数の利益者が表立つこともなく、全体を裏で操作できるんだからこんなに都合の良いものは無い」

「・・・つまりオーヴィル、第5はもうと言いたいんだな?」

「・・・ああ、恐らくな」

「それはやはり、セントラルか?」

「・・・今を思えばだが、セントラルの上層部は第8のこの事態を予見して・・・いや、もしくは観察していてか把握しており、第5へと主な拠点を移動させたんだと思う。ここ、第6でのセンター教の勢力が強まったのも、隣接するコロニーへの布石と言えたんじゃないかな」

「じゃあ、俺らが暗殺されかけた以前から・・・いや、長老が殺された以前・・・もっと前か。チェバラ先生が行方不明になった頃から始まっていて、奴らは全てを知った上で自分達だけが安全な場所へと移動し身の保全計画を練っているってことか」

「俺の推測、でしかないがな。今では第5の下町は統制も無いようなもので治安が悪くなっている無法地帯。それも、ワザとかもしれないが」

「・・・自由、と言いながらそれを利用し、従順な信者以外をお互いが排除し合うように仕向けている・・・確かに言われてみれば現在の第5代表に変わってから死者、犯罪件数も増えて、きな臭い雰囲気になった気がしてたわね」

「・・・まぁ、その辺は引き続き俺に任せてくれ。なんとか奴らの尻尾を掴んでやるさ。俺個人の為にも」

「ああ、頼むぜ、オーヴィル」

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