125 / 149
第125話 波状攻撃
しおりを挟む
水偵がドイツ艦隊から離脱していった頃、ドイツ艦隊の司令官であるフリードリヒ・シルベスター大将の脳裏には、ある疑惑がよぎっていた。
「あの航空機、水上機だったな……。水上機なら、巡洋艦以上の艦がいるはず……。水上機の国籍マークは赤い丸、そして日本の艦隊がイギリスに寄港したという情報もある……。つまりあの水上機は、日本艦隊の物で間違いない」
考えた上で、結論を出す。
「敵主力艦隊は水平線の向こうにいる」
そう決断してからの行動は早かった。
「全艦、前進全速であの水上機を追いかけろ! その先に敵はいる!」
司令官としての命令は無茶苦茶である。それもそのはず、シルベスター大将は海軍戦力の減少に伴いエレベーター式に昇格された、いわば付け焼刃の司令官なのである。彼自身の実力は、軽巡洋艦艦長と同等とされる大佐レベルだ。当然のことながら、これまで艦隊指揮の経験もない。
そんな人間が司令官に任命されるとどうなるか。数多の水兵、それ以上に戦力として重要な艦艇を率いることは至難の業だろう。
そしてその事実を連合国艦隊はおろか、ドイツ主力艦隊や総司令部、果てはヒトラーさえも理解してはいなかった。
「偵察機からの続報です。敵艦隊はこちらに向かって来ているようです」
「こちらに? 距離は?」
「まだ六十キロメートルほどです」
「うむ……。まだ有効射にはほど遠い。……空母から艦載機を出してくれ。今なら敵の位置も完璧に分かるだろう」
「えぇ。そのほうがよろしいかと」
「せっかくの航空機攻撃だ。出し惜しみはなし。勇猛果敢に攻撃するよう、指示してくれ」
「はっ!」
こうして、赤城、加賀、蒼龍、飛龍の艦載機が続々と発艦していく。艦攻、艦爆合わせて八十機、護衛の九八戦が十機ほどつき、ドイツ主力艦隊に向けて飛行する。
イギリス時間一〇五〇時。空はやや雲がある。風はそこまで強くない。
「今日はラッキーだな、ルーキーども。絶好の爆撃日和だ」
「岩山少尉、敵性語を使うのはいかがなものかと存じます」
「なんだ西岡、空の上でも優等生か? そもそもアメリカとの戦争はとっくに終わってんだぜ?」
「我が大日本帝国の文化こそが至上であり、それは未来永劫変わりません」
「まーったく。そんなこと言ってるから、俺の後ろに座ることになるんだぜ?」
「誰の後ろに乗ろうが、被撃墜確率は変わりませんよ」
「まだ言ってら。そんなの、命知らずの岩山には通用せんよ」
そのようなことを言っていると、後付けで搭載された無線音声機から声が響く。
『前方十キロに敵艦隊を確認! 艦隊はこちらにまっすぐ向かってきています! 敵戦闘機による迎撃はない模様!』
「ならば良し! ルーキーども、しっかりついてこいよ!」
そういって岩山少尉は、機体の高度を落としつつ、艦隊の側面に回り込んでいく。
それを、ドイツ主力艦隊はちゃんと捉えていた。
「シルベスター大将、敵航空機の大編隊がこちらに向かってきています」
「まぁ落ち着け。まずは対空戦闘だ。航空機が見えたら、そうするのが鉄則だからな」
教科書通りの対応で、まずは及第点といったところだろう。しかしそれは、何が起こるか分からない戦場では落第点になることもある。
敵艦隊まで五キロメートルといったところで、艦隊全体から対空攻撃が開始された。
「うほほ、こりゃまた濃厚な弾幕だぜ」
「何喜んでいるんですか」
「そりゃ、敵だって命かけて攻撃してるからな。ここで命のやり取りが起きてるんだ。武士道や騎士道に通ずる精神だろ?」
「……そうですね」
そんなことを言いながら、機体を操縦しつつ攻撃の機会を伺う。
「弾幕が濃いな……」
敵艦隊の弾幕はまさに教科書通りである。黒色の弾幕の中にわざと空白を作り、そこに航空機を誘導させる。そこへ機銃の攻撃を集中させる戦術だ。
しかしこの艦隊は、その弾幕が全体的に濃いのである。しかも、突入させる入口もかなり小さい。そもそも攻撃させる気がないのだろうか。
「うーん、こうなれば仕方ない。突撃するか」
「突撃? どこにです?」
「無論、この弾幕のど真ん中だ」
「はい?」
西岡の返事を聞かず、岩山少尉は煙になっているところへ突っ込んでいく。
「ちょちょちょ、ちょっと待ってください! そんなことしたら死にますよ!」
「俺が死ぬものか! 俺は命知らずの岩山だっ!」
そういって弾幕の中へと突入する。
一瞬視界がゼロになり、外の様子が見えなくなる。そしてまた次の瞬間には、目の前に巨大な戦艦が立ちふさがっていた。
「この爆弾でも食らいやがれっ!」
「あぁ、もう!」
照準器も使用せずに、機体下部から切り離された二五〇キロ爆弾が、ベルリン級戦艦一番艦ベルリンへと落下する。
爆弾は第二砲塔右舷側甲板上に落下し、爆発した。周辺にいた対空機銃担当の水兵らが吹き飛ぶだろう。
それを見届けた岩山少尉は、対空攻撃など気にせず一度戦艦ベルリンの上を飛び、海面スレスレの低空飛行で左舷側へと抜けていく。
「し、死ぬかと思った……」
「ようやく兵士らしい言葉が出てきたじゃねぇか。前線張ってる兵士はこうでなくちゃな」
西岡のつぶやきに、岩山少尉はニカッとしながら返す。
岩山少尉の攻撃を見た第一艦隊攻撃隊は、次々とベルリン級戦艦の二隻に向かって攻撃を開始する。もはや弾幕など機能していなかった。
最終的には、戦艦ベルリンには爆弾八発と魚雷四本。戦艦ハンブルクには爆弾十発と魚雷三本が命中した。しかしこれでも二隻は動いている。艦としての完成度を見せつける結果となった。
残念ながら第一艦隊攻撃隊には対艦攻撃できる爆弾類はなく、やむなく引き上げることに。
「敵の編隊が去っていきます」
「ふぅ。一時はどうなるかと思ったが、何とかなりそうだ」
シルベスター大将がそんなことを言っていると、見張り員から報告が上がる。
「敵の編隊を確認! 第二波と思われます!」
「なに……?」
シルベスター大将が双眼鏡を覗く。その先には、先ほどの機体数とほとんど変わらない数の攻撃機が迫ってきていたのである。
「まさか……」
その後、第二波による攻撃はシャルンホルスト級巡洋戦艦が中心であった。
そしてこの攻撃により、シャルンホルスト級巡洋戦艦は中破、重巡洋艦二隻を撃沈することに成功したのである。それを確認した第二波攻撃隊は、空母の元へ帰っていくのであった。
第一艦隊とドイツ主力艦隊との距離、約五十キロメートル。
「あの航空機、水上機だったな……。水上機なら、巡洋艦以上の艦がいるはず……。水上機の国籍マークは赤い丸、そして日本の艦隊がイギリスに寄港したという情報もある……。つまりあの水上機は、日本艦隊の物で間違いない」
考えた上で、結論を出す。
「敵主力艦隊は水平線の向こうにいる」
そう決断してからの行動は早かった。
「全艦、前進全速であの水上機を追いかけろ! その先に敵はいる!」
司令官としての命令は無茶苦茶である。それもそのはず、シルベスター大将は海軍戦力の減少に伴いエレベーター式に昇格された、いわば付け焼刃の司令官なのである。彼自身の実力は、軽巡洋艦艦長と同等とされる大佐レベルだ。当然のことながら、これまで艦隊指揮の経験もない。
そんな人間が司令官に任命されるとどうなるか。数多の水兵、それ以上に戦力として重要な艦艇を率いることは至難の業だろう。
そしてその事実を連合国艦隊はおろか、ドイツ主力艦隊や総司令部、果てはヒトラーさえも理解してはいなかった。
「偵察機からの続報です。敵艦隊はこちらに向かって来ているようです」
「こちらに? 距離は?」
「まだ六十キロメートルほどです」
「うむ……。まだ有効射にはほど遠い。……空母から艦載機を出してくれ。今なら敵の位置も完璧に分かるだろう」
「えぇ。そのほうがよろしいかと」
「せっかくの航空機攻撃だ。出し惜しみはなし。勇猛果敢に攻撃するよう、指示してくれ」
「はっ!」
こうして、赤城、加賀、蒼龍、飛龍の艦載機が続々と発艦していく。艦攻、艦爆合わせて八十機、護衛の九八戦が十機ほどつき、ドイツ主力艦隊に向けて飛行する。
イギリス時間一〇五〇時。空はやや雲がある。風はそこまで強くない。
「今日はラッキーだな、ルーキーども。絶好の爆撃日和だ」
「岩山少尉、敵性語を使うのはいかがなものかと存じます」
「なんだ西岡、空の上でも優等生か? そもそもアメリカとの戦争はとっくに終わってんだぜ?」
「我が大日本帝国の文化こそが至上であり、それは未来永劫変わりません」
「まーったく。そんなこと言ってるから、俺の後ろに座ることになるんだぜ?」
「誰の後ろに乗ろうが、被撃墜確率は変わりませんよ」
「まだ言ってら。そんなの、命知らずの岩山には通用せんよ」
そのようなことを言っていると、後付けで搭載された無線音声機から声が響く。
『前方十キロに敵艦隊を確認! 艦隊はこちらにまっすぐ向かってきています! 敵戦闘機による迎撃はない模様!』
「ならば良し! ルーキーども、しっかりついてこいよ!」
そういって岩山少尉は、機体の高度を落としつつ、艦隊の側面に回り込んでいく。
それを、ドイツ主力艦隊はちゃんと捉えていた。
「シルベスター大将、敵航空機の大編隊がこちらに向かってきています」
「まぁ落ち着け。まずは対空戦闘だ。航空機が見えたら、そうするのが鉄則だからな」
教科書通りの対応で、まずは及第点といったところだろう。しかしそれは、何が起こるか分からない戦場では落第点になることもある。
敵艦隊まで五キロメートルといったところで、艦隊全体から対空攻撃が開始された。
「うほほ、こりゃまた濃厚な弾幕だぜ」
「何喜んでいるんですか」
「そりゃ、敵だって命かけて攻撃してるからな。ここで命のやり取りが起きてるんだ。武士道や騎士道に通ずる精神だろ?」
「……そうですね」
そんなことを言いながら、機体を操縦しつつ攻撃の機会を伺う。
「弾幕が濃いな……」
敵艦隊の弾幕はまさに教科書通りである。黒色の弾幕の中にわざと空白を作り、そこに航空機を誘導させる。そこへ機銃の攻撃を集中させる戦術だ。
しかしこの艦隊は、その弾幕が全体的に濃いのである。しかも、突入させる入口もかなり小さい。そもそも攻撃させる気がないのだろうか。
「うーん、こうなれば仕方ない。突撃するか」
「突撃? どこにです?」
「無論、この弾幕のど真ん中だ」
「はい?」
西岡の返事を聞かず、岩山少尉は煙になっているところへ突っ込んでいく。
「ちょちょちょ、ちょっと待ってください! そんなことしたら死にますよ!」
「俺が死ぬものか! 俺は命知らずの岩山だっ!」
そういって弾幕の中へと突入する。
一瞬視界がゼロになり、外の様子が見えなくなる。そしてまた次の瞬間には、目の前に巨大な戦艦が立ちふさがっていた。
「この爆弾でも食らいやがれっ!」
「あぁ、もう!」
照準器も使用せずに、機体下部から切り離された二五〇キロ爆弾が、ベルリン級戦艦一番艦ベルリンへと落下する。
爆弾は第二砲塔右舷側甲板上に落下し、爆発した。周辺にいた対空機銃担当の水兵らが吹き飛ぶだろう。
それを見届けた岩山少尉は、対空攻撃など気にせず一度戦艦ベルリンの上を飛び、海面スレスレの低空飛行で左舷側へと抜けていく。
「し、死ぬかと思った……」
「ようやく兵士らしい言葉が出てきたじゃねぇか。前線張ってる兵士はこうでなくちゃな」
西岡のつぶやきに、岩山少尉はニカッとしながら返す。
岩山少尉の攻撃を見た第一艦隊攻撃隊は、次々とベルリン級戦艦の二隻に向かって攻撃を開始する。もはや弾幕など機能していなかった。
最終的には、戦艦ベルリンには爆弾八発と魚雷四本。戦艦ハンブルクには爆弾十発と魚雷三本が命中した。しかしこれでも二隻は動いている。艦としての完成度を見せつける結果となった。
残念ながら第一艦隊攻撃隊には対艦攻撃できる爆弾類はなく、やむなく引き上げることに。
「敵の編隊が去っていきます」
「ふぅ。一時はどうなるかと思ったが、何とかなりそうだ」
シルベスター大将がそんなことを言っていると、見張り員から報告が上がる。
「敵の編隊を確認! 第二波と思われます!」
「なに……?」
シルベスター大将が双眼鏡を覗く。その先には、先ほどの機体数とほとんど変わらない数の攻撃機が迫ってきていたのである。
「まさか……」
その後、第二波による攻撃はシャルンホルスト級巡洋戦艦が中心であった。
そしてこの攻撃により、シャルンホルスト級巡洋戦艦は中破、重巡洋艦二隻を撃沈することに成功したのである。それを確認した第二波攻撃隊は、空母の元へ帰っていくのであった。
第一艦隊とドイツ主力艦隊との距離、約五十キロメートル。
1
あなたにおすすめの小説
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる