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序章 終わり際に君は
-4話 おまわりさん
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この仕事について何年目だろうか?
もう長いこと警官やってっけど、拳銃なんて使ったことがなかった。
もちろん訓練なんかでは、打つことあるけど、勤務中に相手に向けたことなんてなかった。
普段は、警察って言葉を言えば大体おとなしくなったし、暴れるなら取り押さえるなりしてた。
警官っていうブランドがあれば、どんな脅しも聞いてきたし、話し合いで大体のことが解決してた。
俺たちは強い、西京だとか思っているところがあったよ。
でも、そんな虚栄心が今回はあだとなった。
「お嬢ちゃん、助けが来るまでここにいるんだよ」
高校生くらいの女の子を掃除用のロッカーに閉じ込めた。
外にいるよりかは、よっぽど安全なんだ。
職業上、自分の命を捨てないといけないと気が合った。
俺は生半可な覚悟だったが、仕事だからと割り切ってやっちまった。
この真っ暗な廊下の向こうから、カツンカツンとあいつが履いているブーツの音が聞こえてきた。
暗闇の向こうにいるそいつが怖い。
俺の拳銃には、5発ある。
暗闇の中を何も考えずに打つにしては、少ない数だった。
だから、狙いを定めてあいつが見える時を待っていた。
「ゆっくり両手を挙げてひざまずきなさい。」
はっきりとした声であいつに呼びかける。
しかし足音が止まらない。
引き金に指をかけた。
深呼吸をしながら落ち着いて、姿を見せるのを待っていた。
夜の中学校舎に不審者が現れることは、なかったわけではない。
ただ今回は、違った。
ライフルを持った軍人のような姿の男が学校の校舎にいた。
そんな通報があったから、警官数人で来てみた。
どうせおもちゃだと思っていた。
仲間の助けが来るまで、あと何分だっけ。
もう五分くらいは立ってると思うんだけどなあ。
(カツン)
非常口の看板の光に照らされながら、そいつが姿を現す。
長く大きな、ライフル銃になんていうんだろ、戦争映画で日本軍がかぶっているあの帽子みたいなやつ?
それが最初に見えてきた。
そっから、緑色に照らされてる軍服みたいな服装の痩せた男が見えた。
高校の時に教科書で見た日本軍そのまんまの姿、違うところを言えば、顔に鬼の面?あんな奴をつけてんだわ。
もう参った。
でも、仕事だからさ、いやだけどやらないとって思って、廊下の隅に向かって、一発引き金を引いた。
「これが最後の警告だぞ!おとなしく降伏しなさい!」
脅し用の射撃だ。
警察学校時代から習うこと、大体のやつはこれでビビるらしいが、あいつは違う。
まるで、ゆらりと持っているライフルをこちらに向けた。
「撃つぞ!」
慌てて、軍服の男に銃口を向けた。
手がぶるぶると揺れている。
怖いんだ。
よく映画とかで、兵器に人を殺す奴いるけどさ、あんなことできる人間は、本当に頭おかしいと思ったよ。
だって、怖いんだもの。
引き金をうまく弾けないでいると。
あいつの銃口が違う方向を向いた。
あの子が隠れているロッカーに方向だった。
「やめろぉ」
情けなくも大きな声で、半分腰を抜かしながら引き金を引いた。
威嚇射撃よりも反動が大きい気がして、地面に倒れこんだ。
弾丸が顔に当たったのか、顔が大きく上を見た。
やった、あとで調書を書くことにはなるが俺は一人の少女を守っ……
そんなこと思っていると、軍服の男はゆっくりと顔をこちらに向けた。
仮面の一部が割れているだけで怪我の一つもない。
アァだめだ、こいつ人間じゃないわ。
だって、割れた仮面の裏側にあったのって、生気のない男の目立ったんだもの。
「あぁ、いやになっちゃうなぁ」
そうつぶやいて、吹っ切れた。
どうぞ私を煮るなり焼くなりお式にどうぞって気持ちで、横たわる。
「もう、終わりか……」
軍服の男はそうつぶやきながら、俺のそばへ近づいてそのライフルの銃口を胸に当てる。
しばらく、胸元を銃口でぐりぐりと抑えてると、大きな銃声が響いた。
胸が一気に熱くなっていく。
遠くから、パトカーとかのサイレン音が聞こえてきた。
おせぇよたこ……でも、あの子は守れたからいいや。
そう思って、安心すると俺は意識を手放した。
もう長いこと警官やってっけど、拳銃なんて使ったことがなかった。
もちろん訓練なんかでは、打つことあるけど、勤務中に相手に向けたことなんてなかった。
普段は、警察って言葉を言えば大体おとなしくなったし、暴れるなら取り押さえるなりしてた。
警官っていうブランドがあれば、どんな脅しも聞いてきたし、話し合いで大体のことが解決してた。
俺たちは強い、西京だとか思っているところがあったよ。
でも、そんな虚栄心が今回はあだとなった。
「お嬢ちゃん、助けが来るまでここにいるんだよ」
高校生くらいの女の子を掃除用のロッカーに閉じ込めた。
外にいるよりかは、よっぽど安全なんだ。
職業上、自分の命を捨てないといけないと気が合った。
俺は生半可な覚悟だったが、仕事だからと割り切ってやっちまった。
この真っ暗な廊下の向こうから、カツンカツンとあいつが履いているブーツの音が聞こえてきた。
暗闇の向こうにいるそいつが怖い。
俺の拳銃には、5発ある。
暗闇の中を何も考えずに打つにしては、少ない数だった。
だから、狙いを定めてあいつが見える時を待っていた。
「ゆっくり両手を挙げてひざまずきなさい。」
はっきりとした声であいつに呼びかける。
しかし足音が止まらない。
引き金に指をかけた。
深呼吸をしながら落ち着いて、姿を見せるのを待っていた。
夜の中学校舎に不審者が現れることは、なかったわけではない。
ただ今回は、違った。
ライフルを持った軍人のような姿の男が学校の校舎にいた。
そんな通報があったから、警官数人で来てみた。
どうせおもちゃだと思っていた。
仲間の助けが来るまで、あと何分だっけ。
もう五分くらいは立ってると思うんだけどなあ。
(カツン)
非常口の看板の光に照らされながら、そいつが姿を現す。
長く大きな、ライフル銃になんていうんだろ、戦争映画で日本軍がかぶっているあの帽子みたいなやつ?
それが最初に見えてきた。
そっから、緑色に照らされてる軍服みたいな服装の痩せた男が見えた。
高校の時に教科書で見た日本軍そのまんまの姿、違うところを言えば、顔に鬼の面?あんな奴をつけてんだわ。
もう参った。
でも、仕事だからさ、いやだけどやらないとって思って、廊下の隅に向かって、一発引き金を引いた。
「これが最後の警告だぞ!おとなしく降伏しなさい!」
脅し用の射撃だ。
警察学校時代から習うこと、大体のやつはこれでビビるらしいが、あいつは違う。
まるで、ゆらりと持っているライフルをこちらに向けた。
「撃つぞ!」
慌てて、軍服の男に銃口を向けた。
手がぶるぶると揺れている。
怖いんだ。
よく映画とかで、兵器に人を殺す奴いるけどさ、あんなことできる人間は、本当に頭おかしいと思ったよ。
だって、怖いんだもの。
引き金をうまく弾けないでいると。
あいつの銃口が違う方向を向いた。
あの子が隠れているロッカーに方向だった。
「やめろぉ」
情けなくも大きな声で、半分腰を抜かしながら引き金を引いた。
威嚇射撃よりも反動が大きい気がして、地面に倒れこんだ。
弾丸が顔に当たったのか、顔が大きく上を見た。
やった、あとで調書を書くことにはなるが俺は一人の少女を守っ……
そんなこと思っていると、軍服の男はゆっくりと顔をこちらに向けた。
仮面の一部が割れているだけで怪我の一つもない。
アァだめだ、こいつ人間じゃないわ。
だって、割れた仮面の裏側にあったのって、生気のない男の目立ったんだもの。
「あぁ、いやになっちゃうなぁ」
そうつぶやいて、吹っ切れた。
どうぞ私を煮るなり焼くなりお式にどうぞって気持ちで、横たわる。
「もう、終わりか……」
軍服の男はそうつぶやきながら、俺のそばへ近づいてそのライフルの銃口を胸に当てる。
しばらく、胸元を銃口でぐりぐりと抑えてると、大きな銃声が響いた。
胸が一気に熱くなっていく。
遠くから、パトカーとかのサイレン音が聞こえてきた。
おせぇよたこ……でも、あの子は守れたからいいや。
そう思って、安心すると俺は意識を手放した。
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