深淵

coco

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第15怪 混じり合う

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「こんにちは。あの、今日はよろしくお願いします。」

 私はHちゃんの知り合いの、オーラが見えると言う女性の元を訪ねていた。

 名前はEさんと言った。

「Hから聞いてます。こちらこそ、お願いします。」

「それで、オーラが見えると言うのは、一体どういう感じなのですか?」

※※※  

 何も普段から、オーラが見えるという訳じゃないんですよ。

 オーラを見るためには、ある程度静かな環境で、集中して見なければ分かりません。

 オーラと言うのは、その人を取り囲む光のようなものですね。

 光の色は、人それぞれです。
 緑に紫に黄色…色々ですよ。

「あの、私のオーラを見てもらう事ってできますか?最近、執筆活動も人間関係も上手くいってなくて…。」

「分かりました、やってみましょう。」

※※※

 Eさんは私に手をかざし、目をつむると何か呪文のようなものを口にした。

 そしてしばらくして目を開けると、私の方をじっと見た。

「…あなたは、不思議なオーラを持ってるわね。真っ黒のオーラと、もやのような透明に近いオーラ…その2つが混じり合っている。」

「それって、どういうことですか?」

「…ごめんなさい。何とも説明できないわ。」

 分からないのか…私は、何だか肩透かたすかしを食らった気分になった。

 でも、怪談話を書く小説家のプロフィールに使えるかもな…。
 早速、今回の作品の作者紹介文に使ってみようか。

 私はEさんにお礼を言って、その日は別れた。
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