異世界龍生《俺はのんびり静かに暮らしたいだけなのに！》

第１章 異世界転生

転生…ですか⁇

龍新はまた混乱した

目の前に立つ女の子が日本の神道における最高神である“天照大神”であると聞けば誰でも混乱するだろう…

（嘘だろ！神道の最高神がこんなに小さいなんt「ギャァァァ‼︎アッッツァァァァ‼︎‼︎」
(　ﾟдﾟ)

《…言うのが遅くなったが思うだけでも聞こえておるぞ？》( ＾＾)ニッッコリ

天照大神の笑みが深くなった

《全く…最近の人の子は元気が良すぎる…》

天照大神は大きく溜息を吐くと、目の前で元気？に転げ回る魂を見つめた

すると、龍新が感じていた熱さがまるで無かったかのように消えて無くなった

同時に龍新は変なことを考えることを辞めた
:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):怖い

《話に戻るが龍新、其方には伝えることがあったのでな。黄泉国…まぁ死者の世界に魂が行く手前で引っ張ってきたんじゃ！》

（この神…古事記と違ってむちゃくt《人の話は最後まで聞くべきじゃぞ？》…ハイ…）

《単刀直入に問おう！別の世界に転生してみたくはないか？》

「転生…ですか⁇」

《そうじゃ！興味はあるようじゃの！》

天照大神は楽しそうに笑う
それは万人が見惚れてしまうような
イタズラが大好きな子供のような笑顔で

「え、ええまぁ…小説とかでしか知りませんでしたが…」

《ほう！知っているのなら話が早い！どうじゃ？行ってみる気は無いか？》

「まさか魔法とかがある世界ですか？」

《そうじゃ！世界が全く違うからの！なぜ
転生させると言うことになったかといえば…
まぁ言ってもよいか、其方の両親に頼まれたのじゃ》

「え…」

龍新はもう無い心臓が大きくなった様な感覚を覚えた

《本当ならばこんな事は出来ないが、其方の
両親は生前とても熱心にほとんど毎日祈っておった、それが出来る人の子はそうおらん。
我ら神は祈りが多ければ多いほど、思いが強ければ強いほど力が強くなるんじゃ！》

《だから其方の両親に願いは何かあるかと聞いたんじゃ。そうしたらこう言われたわい》

『置いてきてしまった私たちの息子の為に、私たちのその分の願いを息子に使わせて頂きたい』

《と言われてしまったからの～お主のことを待っておったのじゃ》

「そう…ですか…ありがとう…ございます」

《気にするな！やはり人の子は素晴らしい！それで？どうじゃ？行くか？》

龍新は心が暖かくなった、やはり両親には敵わないと思いながら目の前で母の様に優しく笑う天照大神に力強く答えた

「お願いします‼︎」

天照大神はさらに楽しそうにまんべんの笑みでその答えを受け取ると

《分かった！頑張って生きよ！いつでも見守っておるぞ！》

そう言うと龍新の魂が少しずつ光に照らされながら消えていく、意識を手放す瞬間

《そうじゃ！言い忘れておった！体の方は我が用意しておいたぞ！強くて頑丈な体にしておるから安心せい！！》

「へ？ちょっ！嫌な予感がするんですが⁉︎」

 
龍新はまた意識を手放した…