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第1章 異世界転生
大役過ぎませんか!?
しおりを挟む…………………………………………はい?
暫しの思考停止の後に龍新が最初に思ったのは
この言葉だった…
それはそうだ、ついさっき(感覚的に)まで高校生くらいの年齢の若造にどんな事を任されるのかと思えば
“この世界の調和を保つ役割”
という役割をいきなり任されれば誰でも困惑し、
取り乱したりもするだろう
(エ?ドウイウ コト デスカ??)
《ほう、思ったよりも驚かんのだな》
だが龍新は余りのスケールの大きさに
世界の調和を保つ役割って、なんか…その…
すごい事を任されたんだな!!(°▽°)
程度にしか頭が働かなくなっていた
(いや、驚いてますよ?ただ単に規模が大き過ぎてイマイチピンとこないのでどう反応したら良いのか分からないんですよ…)
《なるほどな、まぁそんな難しい事ではない、簡単に言えばこの世界でその体で生きていれば良いのじゃ》
(え?それだけなんですか?)
《大体はそうじゃな!今のお主の体は自然を司る八百万の神が作ったものでな?もちろん!
妾もその中にいるぞ!》(`∇´)ドヤッ!
両手を腰に当てて
ヘヘーン!凄いでしょ!
っと言わんばかりの天照の顔が龍新の頭の中に容易に浮かぶ…というより何処からか頭の中に流れ込んでくる
《まぁまずはその世界の事を話そうかの!詳しく言うと長くなるのだがな?
その世界はまだ文明も魔法そこまで発達しておらんのだ。文明は地球の人の子が言うところの中世くらいの文明レベルだな。
魔法についてなのだが、その世界には主に二つの力によって使うことが出来るのだ!
一つ目が、その星の中に巡っている龍脈と呼ばれる力
二つ目が、龍脈から作られ、空気中に広がる魔素と呼ばれる力
この二つの力の違いは簡単に言えば、
魔素の方は魔法に使いやすいが龍脈よりも弱い、逆に龍脈は使いにくいが力が強いと言ったところかの~》
龍新は何故か中学生の時の歴史の授業を受けているような感覚になったが…気にしたら負けだ!と思いながらも疑問に思った事を聞く
(…なるほど、それは分かりましたが俺のこの体とその力と何か関係があるのですか?)
《おお!良い質問じゃ!その問いには
“ある”と答えよう。お主の体と龍脈は繋がっておってな?分かりやすく言えばお主が龍脈を使えば使うほど龍脈の繋がりが強くなり、
龍脈を使えば使うほど魔素が空気中に広がる、
そしてある程度空気中に魔素が溜まると余分な魔素は龍脈に還ると言ったようになるんじゃ!》
水循環みたいだなぁと思う龍新だった…
(なるほど…って、え!?そ、それってどのくらい
魔法が使えるようになるんですか!?)
:(;゙゚'ω゚'):キュゥ~…
《そうじゃな~…正確には分からんが今言った通り、使えば使うほど龍脈との繋がりは強くなるからの~
使い過ぎたり体力が切れれば一時的に使えなくなるが、実質無限かの!》(*^▽^*)
( ………。)( Д )
なんでもない事かのように爆弾発言をする天照…
龍新は考える事をやめた…
《とまぁ話が長くなったが、そこで其方に聞きたい》
(!…はい、何でしょうか)
龍新がまたもや現実逃避をしようとしていると、
天照大神は声を落とし、龍新に問いかけた。
風は止み、周りから聞こえていた虫や鳥の鳴き声も止み、静寂に包まれる
空気は張り詰め、全身の肌にピリピリとした感覚に襲われる
『嘘は許さない』と言われているような天照大神の声に龍新は少し驚き、気を引き締め、
天照大神の問いを待つ。
《其方はその力を持ち、“その世界で何をする”》
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